- 業種
- ソリューションプロバイダー
- 事業内容
- システムインテグレーション事業およびサービス&サポート事業
- 従業員数
- 7,949名(連結子会社を含めた従業員数9,680名、2024年12月末現在)
- ホームページ
- https://www.otsuka-shokai.co.jp/
サイネージを駆使したイベントの演出

株式会社大塚商会 会場全体サイネージ活用 導入事例
サービス業1,001名~製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化LED照明で節電対策
「ITでオフィスを元気にする」をモットーに、ITソリューションを提供している株式会社大塚商会は、来場者に多彩なソリューションに触れてもらうため、通年でさまざまなイベントを開催している。同社は来場者の記憶に残るイベントとなるよう、デジタルサイネージのテクノロジーを駆使した演出にも力を入れている。
- 営業力強化
- 顧客対応の改善
2025年2月取材
株式会社大塚商会 会場全体サイネージ活用 導入事例
導入先の概要

導入の狙い
- 来場者を多くのブースに誘導したい
- 商談スペースの管理を効率化したい
- セミナー情報を分かりやすく、効果的に告知したい
解決策
- デジタルサイネージを展示のアピールやイベントの効率的運用のために活用する
導入したメリット

導入システム
株式会社大塚商会 会場全体サイネージ活用 導入事例(PDF:4,057KB)
導入事例詳細
あらゆるソリューションを提供するマルチベンダー
最新のIT機器やネットワーク、PC、各種サービスなど、「オフィスまるごと」をカバーするソリューションを提供している株式会社大塚商会(以下、大塚商会)。「ITでオフィスを元気にする」ことは企業の成長につながり、ひいては日本経済の発展に寄与するという考えの下、企業に求められる最適なオフィス環境の実現を支援している。
同社は、多くの人々に多彩なソリューションを実際に見て、触れてもらうため、さまざまなイベントを実施している。中でも、年1回開催される「大塚商会 実践ソリューションフェア」(以下、フェア)は最も規模が大きいイベントだ。その大きな特徴は、オフィスに関するソリューションが非常に幅広く展示される点である。

MM本部 MM戦略推進事業部 MM戦略推進部 イベント企画課2係 柿崎 裕介氏
「一般にIT機器やソリューションの展示会は、PCフェアやネットワーク機器展といった単一テーマで開催されるケースが多いのですが、弊社のフェアでは、その年の最新機器やソリューションを全て見て回ることができます。オフィス内のあらゆるものを提供できるマルチベンダー、大塚商会ならではのイベントであると自負しています」。そう語るのは、フェアの企画・運営を担当するMM本部 MM戦略推進事業部 MM戦略推進部 イベント企画課2係の柿崎 裕介氏だ。
このフェアは例年2月に開催している。今年は生成AIといった最新テクノロジーを採り入れたさまざまなソリューションなどを紹介した。同社最大級のイベントなだけに、前年8月から半年がかりで準備を進めてきたと柿崎氏はいう。
「イベントの規模を考えると非常にタイトなスケジュールでしたが、準備の開始をできるだけ後ろ倒しした分、より新しいソリューションを多く展示できるようにしました。来場されたお客様はオフィスの最新トレンドに触れることができて、ご満足いただけたのではないかと思います」と柿崎氏は語る。
別空間に移動したような圧倒的な没入体験を実現
今回で48回目となったフェアでは、来場者が製品やソリューションを実際に体験できる展示に対して、特に力を入れたという。
「製品やソリューションを見て、触れていただくのはもちろん、その体験が記憶に残るような演出ができればと考えていました。そのため、ビジュアル表現にはかなり力を入れています」と柿崎氏は説明する。数ある展示の中から特に注目を集めたビジュアルに関するソリューションに、次の二つが挙げられる。

映像システム『Immersive Engine』の展示。従来のプロジェクターでは困難だった黒色の再現性に優れており、ハイコントラストな画像投影を実現したテクノロジーだ
一つ目は、映像システム『Immersive Engine』(以下、イマーシブエンジン)だ。イマーシブエンジンは、最大8台のプロジェクターから、さまざまな形状にレイアウトされた壁面に高精細なデジタル映像をマッピングし、ゴーグルなしで臨場感あふれるプレゼンテーション空間を生み出す映像エンジンと、映像を投影する壁面に塗る量子ドットを応用した特殊塗料で構成されるソリューションである。従来のプロジェクター映像では再現できなかったハイコントラストな画像投影を実現し、圧倒的な没入感を創出できる。
「会議へのリモート参加や遠隔地にある工場のオンライン視察はごく普通になっていますが、映像の中の場所に実際にいるかのように感じられる体験は格別で、多くのお客様が驚かれていました」と柿崎氏は振り返る。
イマーシブエンジンには、デジタルサイネージのソリューションを提供するサイバーステーション株式会社(以下、サイバーステーション)が協力している。
「サイバーステーションさんはイマーシブエンジンの空間レイアウトやプロジェクター設置作業などを担当されているので、フェアでも同様の支援をしていただきました。また、イマーシブエンジンに限らず、ミニステージや最新PC機器展示ブース、LED照明ブースなど、会場で数多く使用されたデジタルサイネージでもご協力をいただき、来場者に向けてブースの存在をアピールできました」(柿崎氏)

最新PC機器展示コーナー「まるごとPCワールド」に設置された大型ディスプレイでは、Windows 10のサポート期限が迫っていることやWindows 11の新機能などの紹介をした

LED照明ブースでは4連の大型ディスプレイを設置。2027年に蛍光灯の製造が終了することや「除菌機能つきLED照明」の案内などを大きく表示し、来場者の注目を集めた
緊急地震速報専用受信端末と大型ディスプレイを連携

高度利用緊急地震速報専用受信端末『DPASS』と『デジサイン』を連携させたソリューション。予想される震度と揺れ出すまでの猶予時間を接続した大型ディスプレイに表示できる
二つ目は、高度利用緊急地震速報専用受信端末『DPASS』とサイバーステーションのデジタルサイネージプラットフォーム『デジサイン』を連携させたソリューションである。『DPASS』が緊急地震速報を受信すると、『DPASS』本体のモニターや音声で予想される震度と揺れ出すまでの猶予時間を知らせるのに加え、『デジサイン』で接続した大型ディスプレイでも警告し、多くの人に注意喚起ができる仕組みだ。
「フェアでは、介護施設における利用を想定して『介護DX』のコーナーに展示しましたが、『オフィスや工場でも使えるのではないか』という関心を寄せるお客様が大勢いらっしゃいました」と柿崎氏は話す。
商談スペースの空き状況を大型ディスプレイに表示
フェアでは展示だけではなく、運営面でも『デジサイン』を用いた新しい試みが行われた。サイオステクノロジー株式会社が開発した座席管理システム『YourDesk』とサイバーステーションが提供する『デジサイン』を連携させ、商談スペースの空き状況が大型ディスプレイで確認できる仕組みを構築したのだ。フェアでは、展示イベントとしては珍しく大きな商談スペースを設けている。製品やソリューションに興味を持った来場者が、そのまま会場内で大塚商会の営業担当者と商談できるようにするためだ。
「今回のフェア(東京会場)では、約90席分の商談スペースを設置しましたが、この仕組みのおかげで効率良くお客様にご利用いただけました」(柿崎氏)
少しでも多くの来場者に商談してもらうには、座席の空き状況を正確に把握しなければならない。ところが、従来の座席管理は受付係がノートで行っており、非効率で不正確だった。

座席管理システム『YourDesk』と『デジサイン』を連携させ、大型ディスプレイで商談スペースの空き状況を一目で確認できるようにした
「商談後は営業担当者が受付係に連絡するルールだったのですが、お客様の対応を優先するあまり連絡をうっかり忘れてしまい、せっかく空いた座席が使用中のまま放置されてしまう場合もありました。そこで、PCやスマートフォンで座席の予約・空き状況の確認ができる『YourDesk』を導入。さらに『デジサイン』と連携させ、空き状況を大型ディスプレイで表示できるようにしたのです」と柿崎氏は説明する。
商談スペースは地下2階と33階に分かれていたが、それぞれのフロアからもう一方のフロアの空き状況も大型ディスプレイによって一目で確認できるようにしたため、来場者に無駄足を踏ませることもなくなった。「受付係の役割を、受付事務からお客様の“おもてなし”にシフトできた点も大きな効果でした」(柿崎氏)
イベント開催日の直前までコンテンツを修正できる

「大塚商会 実践ソリューションフェア2025」の運営に携わったスタッフたち。後ろの大型ディスプレイは『デジサイン』を利用している
座席管理のように、デジタルサイネージはビジュアル効果を高める以外にも、さまざまな用途で活用できる。例えば、会場内で行われるセミナーのプログラムや内容告知の表示にも『デジサイン』を利用した。
運営の都合上、プログラムの順番やセミナーの内容には開催日直前まで変更が生じたが、表示されるコンテンツの制作も請け負ったサイバーステーションは、開催日の直前でも内容の修正に柔軟に対応した。

サイバーステーション株式会社 営業本部 営業推進部 営業戦略課 課長 木谷 竜太氏
「紙のポスターやパンフレットと違い、直前まで内容を見直せるのがデジタルコンテンツの良いところです。大塚商会のイベント企画課の皆さんと緊密に連絡を取り合いながら、限られた時間の中で最善の準備ができました」と振り返るのは、サイバーステーション 営業本部 営業推進部 営業戦略課 課長の木谷 竜太氏である。
今回のフェアでは、40本以上のセミナーが実施された。「どこで、どのセミナーが開催されるのかを紙のプログラムから探し出すのは大変ですが、デジタルサイネージなら、大型ディスプレイに開催中のセミナーや次のセミナー案内などを目立つように表示できるので、来場者の皆さんにも好評だったようです」と木谷氏は話す。
大塚商会は、今後のイベントでもデジタルサイネージなどをさらに活用し、ビジュアル表現や情報伝達を強化していく考えだ。柿崎氏は、「これからもお客様の記憶に残るようなイベントを企画し、弊社が提供するソリューションの魅力をもっと感じていただきたいです」と語った。
大塚商会担当者からのコメント
「魅力あるイベント作りをお手伝いします」
大塚商会は、自社のイベント開催を通じてビジュアル効果を高め、伝えたい情報がより明確に伝わるようにする表現のノウハウを蓄積しています。魅力あるイベントを開催したいとお考えなら、ぜひお気軽にご相談ください。

- 印刷して上司への説明に
- 印刷して稟議書に添付して
- 印刷して会議資料に
株式会社大塚商会 会場全体サイネージ活用 導入事例(PDF:4,057KB)
- * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
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