限られた商談スペースを有効活用

商談スペースの空き状況確認のため、座席管理システムとサイネージを連携。紙管理の手間を解消し運用をスムーズに

株式会社大塚商会 会議室空き状況管理 YourDesk 導入事例

サービス業1,001名~製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

来場者数が1万人を超えるイベント「大塚商会 実践ソリューションフェア」では、これまで会場内の商談スペースの予約を紙で管理していたが、効率的な運用に支障が生じていた。そこで、新たに座席管理システム『YourDesk』と、空き状況が大画面で確認できる『デジサイン』を導入。無駄のない座席の活用が実現した。

  • 業務効率の向上
  • 顧客対応の改善

株式会社大塚商会 会議室空き状況管理 YourDesk 導入事例

導入先の概要

業種
ソリューションプロバイダー
事業内容
システムインテグレーション事業およびサービス&サポート事業
従業員数
7,949名(連結子会社を含めた従業員数9,680名、2024年12月末現在)
ホームページ
https://www.otsuka-shokai.co.jp/

導入の狙い

  • 商談スペースの管理を合理化したい

解決策

  • 『YourDesk』と『デジサイン』を連携させて商談スペースの空き状況を可視化

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
座席管理システムYourDesk-
デジタルサイネージプラットフォームデジサインお問い合わせ

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導入事例詳細

広い商談スペースを設けたソリューション展示会を開催

企業の生産性向上やエンゲージメント強化を支援するため、オフィスで必要とされるITシステムやAIなどの最新テクノロジーを時代に先駆けて提供し続けている株式会社大塚商会(以下、大塚商会)。「ITでオフィスを元気にする」を目標に掲げ、最適なソリューションをワンストップで提供・サポートし、顧客が抱えるビジネス上の幅広い課題を解決している。

顧客の課題は、業種や事業規模、会社固有の事情などによって大きく異なる。それぞれのニーズに合ったソリューションを紹介するため、大塚商会はさまざまなイベントを頻繁に開催しているが、中でも来場者が多いのが年1回の恒例イベント「大塚商会 実践ソリューションフェア」(以下、フェア)だ。直近では2025年2月に開催。生成AIなどを採り入れた多くの新たなソリューションを紹介した。

MM戦略推進部 イベント企画課2係 井上 豪氏

「大塚商会では最大級のイベントで、展示されるソリューションの種類や数が多いのが特徴です。しかも展示をご覧いただくだけでなく、こうしたイベントとしては珍しく、お客様と営業担当者が話せる広々とした商談スペースを用意しています」と語るのは、フェアの運営に携わるMM戦略推進部イベント企画課2係の井上 豪氏である。

紙による商談スペースの管理では、スムーズな運用に支障が発生

PCで行う座席の予約や空席情報の閲覧。Microsoft 365やGoogleカレンダーと連携したシングルサインオンも利用できる

今回のフェアでは、運営面でも最新テクノロジーを利用した試みがなされた。商談スペースの座席の空き状況の確認や予約をデジタル管理できるようにしたのだ。

従来、座席の予約は紙ベースで行っていた。「受付係が、お客様をお連れした営業担当者から申し込みを受け、ノートに予約時間や利用状況を書き込んでご案内する仕組みでした。手書きだとミスが起こりかねませんし、多くのお客様がいらっしゃるので受付業務が混乱してしまう時間帯もありました」と井上氏は振り返る。

特に、座席使用後の確認が難しく、せっかく空いた座席が利用されずに放置される無駄がしばしば生じていた。「使用後は営業担当者が受付係に連絡し、利用状況を更新するルールで運用していました。ところが、営業担当者はお客様の応対を最優先にする心情的な背景もあり、受付係への連絡をうっかり忘れてしまうケースが少なくなかったのです。会場の広さの都合で今以上の商談スペース拡張は難しいので、無駄な放置座席は何とか減らしたい。そのためには紙の管理では限界があると感じました」と井上氏は明かす。

検討を重ねて『YourDesk』にたどり着く

井上氏は、「紙の記録と実際の利用状況に食い違いがあるのなら、現場の状況をデジタルで可視化できるようにしたらどうか?」と考えた。最初に思い付いたのは、座席センサーの導入である。だが、センサーを設置するには複雑な回線を張り巡らせる必要があり、数日間の短期イベントではコストの負担が重すぎる。次は、AIカメラを使った利用状況の確認を検討。画期的なアイデアではあったが、正確な利用状況の把握にはまだ技術的な課題があり、導入には至らなかったという。

最後にたどり着いたのが、大塚商会がソリューションとして取り扱っている座席管理システム『YourDesk』の活用だった。『YourDesk』は、システムやソフトウェアの開発を手掛けるサイオステクノロジー株式会社(以下、サイオステクノロジー)がフリーアドレスのオフィス向けに開発した座席管理システムだ。

コロナ禍以降、オフィスに固定席を置かず、社員が好きな席で働けるフリーアドレスを導入する企業が増えている。しかしフリーアドレスは、固定席と違って「今日は誰が出社し、どの席に座っているのか?」が分かりにくい。

そこで、PCやスマートフォンなどの画面上にオフィスのレイアウトを表示し、空席を予約したり、利用されている席と利用者を確認したりできるシステムとして開発されたのが『YourDesk』である。井上氏は、この仕組みが商談スペースの管理にも応用できるのではないかと考えた。

商談スペースの空き状況が大画面で確認できる

サイオステクノロジー株式会社 エグゼクティブマネージャー 稲田 勇祐氏

依頼を受けたサイオステクノロジーは、大塚商会から商談スペースの図面を受け取り、それに合わせてPCやスマートフォンの画面上に表示される座席のマップを作成した。利用した座席をクリックして利用開始・終了時刻を入力すれば予約が完了するという、直感的に操作できるシステムだ。同社 エグゼクティブマネージャーの稲田 勇祐氏は次のよう説明する。

「シンプルで使いやすいのが最大の特長です。今回は弊社でマップを作成しましたが、オフィスの図面を取り込めば、それがそのままマップになるので、総務ご担当者などお客様ご自身が簡単に座席を設定することもできます。もちろんご要望があれば、弊社のデザインチームがさまざまなデザインのマップをご用意します」

オフィスの模様替えをすると座席の配置が少し変わることはよくあるが、それに合わせてマップ上の座席も簡単に動かせるので、わざわざ一からマップを作り直す必要はない。カードリーダーを用意すればFeliCa/Mifare仕様の社員証でのログインもできる。

「『せっかくフリーアドレスを導入したのに、いつも同じ社員が同じ座席を利用するので固定席と変わらない』といった悩みを持つ企業は少なくありません。こうした声に応え、同じ座席の連続使用の制限や座席のランダム指定などの機能も備えたところ、『社内で新しいコミュニケーションが生まれた』と大変好評です」(稲田氏)

こうした使いやすさときめ細かな機能が高く評価され、『YourDesk』は社員認証型座席管理システムで国内ナンバーワンのシェアを誇るという。

『YourDesk』と『デジサイン』を連携して活用

大塚商会は、商談スペース管理をさらに効率化するため、『YourDesk』をデジタルサイネージと組み合わせて運用することにした。採用したのは、サイバーステーション株式会社(以下、サイバーステーション)が提供するデジタルサイネージプラットフォーム『デジサイン』である。

『デジサイン』は、インターネット環境があれば簡単に導入できるプラットフォームで、STBと接続して既存のディスプレイをそのままデジタルサイネージとして利用できる。この手軽さから、小売店の店頭に置かれるディスプレイ、企業では来客用ウェルカムボードや社員への告知など幅広い用途で使われている。

サイバーステーション株式会社 営業本部 営業推進部 営業戦略課 課長 木谷 竜太氏

「大型ディスプレイを使って社員にお知らせを流すと目にとまりやすいので、メールや紙の掲示物に比べてスルーされにくくなります。このため、営業実績や生産予定などの情報を紙ではなくディスプレイに表示する会社も増えています」と語るのは、サイバーステーション 営業本部 営業推進部 営業戦略課 課長の木谷 竜太氏である。

『デジサイン』を『YourDesk』と連携させたことで、商談スペースの利用状況をPCやスマートフォンだけでなく、商談スペースの受付前に設置した大型ディスプレイで見られるようになった。営業担当者が一目で空席状況を確認できるようになり、座席手配の効率化に大きく貢献したことは言うまでもない。

木谷氏は、「商談スペースの管理に『デジサイン』を活用したいというご相談は初めてだったので、弊社にとっても貴重な経験となりました。この経験を生かし、今後は会議室の予約状況や備品の貸し出し状況の表示といったオフィス内の業務でも、より『デジサイン』をご活用いただけるように提案していきます」と語る。

別フロアの空き状況確認や予約もできる

『YourDesk』と『デジサイン』を連携させたソリューションによって、フェアにおける商談スペース管理の効率化は格段に進化した。

紙で管理していた前回までと比べて、受付スタッフの業務負荷は大きく低減されました。『YourDesk』は操作が非常に簡単なので、臨時アルバイトのスタッフでも問題なく使いこなせるのがありがたいですね」と井上氏は話す。

また、フェアの東京会場の商談スペースは展示フロアと同じ地下2階に加え、33階にも設定されていたが、両方のフロアで互いの空席状況が『デジサイン』の大型ディスプレイで確認でき、その場で予約できるようになったことも大きな効果だ。結果、「地下2階が満席だったので33階に行ったのに、そちらも満席だった」といった事態が解消された。

井上氏は、「無駄な空席を極力減らし、商談の機会を増やせたことは、お客様と弊社の双方にとって何より良いことだったと思います。受付係も、受付事務ではなくお客様のご案内といった“おもてなし”に注力できるようになりました」と評価する。そして「今後、この経験をお客様にも広く紹介し、社内やイベントでのスペースの有効活用をご支援していきたい」と抱負を語った。

大塚商会担当者からのコメント

「お客様のスペース有効活用もご支援します」

『YourDesk』と『デジサイン』を組み合わせた商談スペース管理の仕組みは、大きな効果を上げられました。今後、この経験を生かして、お客様のオフィスやイベントでのスペース有効活用もご支援します。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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