調達業務をデジタル化して作業時間を短縮

DXを推進する金属プレス加工会社がクラウド型の調達業務支援サービスで煩雑な調達業務の省力化を一気に実現

株式会社リノメタル 導入事例

製造業101~1,000名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

株式会社リノメタルは1955年に創立された金属プレス加工会社で、社内のDXを積極的に推進している。その一環として、クラウド型調達・購買業務支援サービス『たのめーるプラス』と、法人向けオフィス用品通販サービス『MAたのめーる』を連携して活用することで、煩雑な調達業務の省力化を短期間で実現した。

  • 業務効率の向上
  • 生産性向上対策

株式会社リノメタル

導入先の概要

業種
プレス加工業
事業内容
金属プレス加工・熱処理加工による機能部品の量産・試作 など
従業員数
101名(2023年3月末現在)
ホームページ
https://rinometal.com/

導入の狙い

  • 紙ベースの調達業務をデジタル化したい
  • 調達業務の一元管理と効率向上を図りたい

解決策

  • 調達・購買を支援するクラウドサービスを活用し、調達業務の省力化を図る

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
クラウド型調達・購買業務支援サービスたのめーるプラスお問い合わせ
法人向けオフィス用品通販サービスMAたのめーる-
災害時支援サービス安否確認サービスお問い合わせ
社内LAN運用管理サービスたよれーる らくらくスイッチお問い合わせ

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株式会社リノメタル 導入事例(PDF:3,367KB)

導入事例詳細

高度な金属プレス加工技術が国内外の多くの自動車に採用

間もなく創業70年目を迎える株式会社リノメタル。創業当初は事務用品の金具などを製造していたが、1971年ごろから自動車部品の機能部品の製造を行っている

株式会社リノメタル(以下、リノメタル)は、埼玉県八潮市に本社を構え、金属プレス加工や熱処理加工による機能部品の量産と試作を主軸に事業を展開。プレス用金型や熱処理用治具の設計・製作や、国内に数台しかない大型プレス機の貸与も行っている。特に高度なプレス加工技術を用いた生産体制で、要求仕様の高い自動車用のトランスミッションやステアリングなどの駆動系部品や機能部品を長年製造。国内全ての自動車メーカーに加え、世界の主要自動車メーカー17社の自動車に搭載されるなど豊富な導入実績を誇る。

2023年10月に、旧社名の株式会社フジキンから株式会社リノメタルに変更した。「リノ」はギリシャ語で動物のサイを表す「リノケロス」に由来し、英語で金属を意味する「メタル」と掛け合わせた。サイのように勇猛果敢に進み、金属を巧みに操って、未来につながる製品を送り出す、という思いが込められている。

総務・経理部 総務・経理課 課長 森田 哲文氏

総務・経理部 総務・経理課 課長の森田 哲文氏は、「当社の強みは、高精度なプレス機を保有し、自動車部品などのメーカーと直接やりとりしながら、高品質なものづくりを行う生産体制を整えていることです」と語る。

リノメタルは、自社の強みを生かしてお客様の多様な依頼にお応えする一方で、社内のDX推進にも積極的だ。ビジネスチャットツールを活用した情報共有の効率化をはじめ、チームコミュニケーションの向上や、今回紹介する調達業務の大幅な省力化などを実現。クラウドを活用した先進的な経営スタイルを確立し、地域企業のクラウド活用促進のためのプロジェクトである「全国クラウド実践大賞2023 関東・信越大会」で最優秀賞を受賞した。さらに、中堅・中小企業のDXの優良事例として経済産業省主催の「DXセレクション2024」で準グランプリを受賞し、大きな注目を集めている。

社内のDXを推進する中で煩雑な調達業務の課題を解消

リノメタルは事業所で利用する部材や消耗品、設備に至るまで、さまざまな購買品を日々調達している。ところが、サプライヤーや購買品の数が非常に多いので、調達業務に多くの時間と手間を要していた。例えば、金型の部品を調達する際には、申請者がサプライヤーへの注文書をExcelで作成し、それを紙に出力後、上長に手渡しして承認依頼を行っていた。そのうえで、総務・経理部が注文書を精査して各サプライヤーにFAXし、その複写したものを申請者へ共有して管理していた。

また、インターネット上で購入する消耗品は、総務・経理部の担当者がWebサイトにログインし、申請者がExcelで作成した注文書を見ながら手入力で調達業務を行っていた。その後、購買品が送られてくると、申請者が検収確認を行い、購買品がどの勘定科目に該当するものか分かるように、紙のメモに購買品の種類や用途を手書きで記入。それを購買品の納品書に貼り付けて総務・経理部に手渡していた。そして総務・経理部は、それを見ながらExcelの集計シートに手入力し、月末にサプライヤーから送られてくる請求書と照合して入金処理を行っていたのだ。

総務・経理部 総務・経理課 課長補佐 磯辺 雄太氏

総務・経理部 総務・経理課 課長補佐の磯辺 雄太氏は、以前の調達業務の課題を次のように語る。

「全社的な課題は、毎回、申請者がExcelで注文書を作成しなければならず、その承認作業を紙ベースで行っていたので時間がかかりすぎることでした。一方、総務・経理部の課題は、申請者が作成した注文書を確認しながらデータ入力や集計作業を行っていたので二度手間となり、転記ミスなどが生じるリスクがあったことです」

クラウド型調達・購買業務支援サービスを有効活用

『たのめーるプラス』でさまざまな購買品の注文申請がPCで行えるようになり、大幅な時間短縮を実現した

そこで、調達業務の課題を解消するために、以前からPCやサーバーなどの導入で取引していた大塚商会に相談。クラウド型調達・購買業務支援サービス『たのめーるプラス』と、法人向けオフィス用品通販サービス『MAたのめーる』を連携して活用する提案を受け、採用するに至った。

「当初は、別の購買管理システムの導入を進めていたのですが、問題点が多すぎて導入には至りませんでした。その点、『たのめーるプラス』はデータ集計や検収作業が簡単に行えるだけでなく、『MAたのめーる』や工場消耗品サプライヤーの外部サイトと連携することで調達業務を一元管理できる利点があります。費用もリーズナブルでオリジナルの管理項目なども作成できるので、とても使いやすそうでした」(磯辺氏)

新システムを短期間で本稼働、FAX送信機能も有効活用

新システムは2020年7月に導入を決定し、従来の紙ベースの調達業務との並行稼働は行わず、同年10月1日から一気に本稼働させる計画を立てた。

だが、購買品が毎月300~400件ある調達業務の仕組みを、わずか3カ月足らずで変更することは決して容易なことではなかった。特に苦労したのは、サプライヤーのカタログ品の登録作業だ。しかし、以前から社内でカタログ品のデータを全てExcelに入力して管理していたので、それを活用して『たのめーるプラス』にインポートし、必要な項目を割り当てることで作業時間を大幅に短縮できたという。

「移行作業は、私を含めて2名で分担して行ったのですが、大塚商会のサポート担当者さんに設定方法などを詳しく教えていただき、分からないことはメールや電話ですぐに回答してくれるので、とても助かりました」(磯辺氏)

『たのめーるプラス』は、サプライヤーとの注文のやりとりをWeb上で行うのが基本だが、大塚商会に相談し、サプライヤーに配慮した運用を行っている。

「金属プレス加工業界では、現在もFAXでのやりとりが主流なので、オプションのFAX送信機能を有効活用しています。『たのめーるプラス』上で購買品の注文が承認されると、その注文書が各サプライヤーへFAXで送信できるように設定していただきました。サプライヤーさんはFAXを活用した既存の業務フローを変更せずに済むので、円滑に移行することができました」(磯辺氏)

DXのアイディア出しをした際、従業員自らが会社のシンボルでもあるサイの形で掲示した。業務の自動化や省人化を考える取り組みにおいても、社員の一体感が見られる

新システムを全社展開するにあたっては、社内で独自のマニュアルを作成。製造部門などで発注業務を行っている主なメンバーに個別に操作方法をレクチャーし、その後、全社員向けの社内研修を実施した。

「『たのめーるプラスMAたのめーるは、慣れれば誰でも簡単に使えることが大きな利点の一つです。そのため、操作のやり方を先に覚えた人が、他の人に教えていく流れで、自然と社内に浸透していきました」(磯辺氏)

物品購入に要する時間を削減し全社的な業務効率化を実現

新システムを導入したことで、従来の紙ベースの調達業務の課題が全て解消されている。『たのめーるプラス』上で各サプライヤーの購買品を選び、注文書の作成から上長や総務・経理部の承認作業、FAXを利用した注文書の送信までワンストップで行えるようになった。購買品の納品時には、申請者が『たのめーるプラス』上で日付などを入力して検収確認を実施。その後、月末に総務・経理部で購入品の実績データをダウンロードすることで、サプライヤーや勘定科目ごとの集計作業や入金処理が効率的に行える環境が整った。

一番顕著な導入効果は、購買品の承認作業がデジタル化されてスピーディーに行えるようになったことです。上長が出張やテレワークで会社にいないときも、PC上で承認作業が行えるので、承認フローの大幅な工数削減が実現できました。また、以前のように申請者が注文書にメモ書きをしたり、総務・経理部がそれを見ながらデータを再入力したりする手間も省けるようになり、調達業務の省力化に大きく貢献しています」(磯辺氏)

また、『MAたのめーる』と連携して活用することで、『たのめーるプラス』上で消耗品の調達業務も円滑に行えるようになった。独自の商品カテゴリーを設定して『MAたのめーる』のトップ画面に表示することもできるので利便性が高いという。

大塚商会から『安否確認サービス』なども導入

リノメタルは、調達業務以外でも、さまざまなクラウドサービスを積極的に導入しながら社内のDXを推進している。その中で、大塚商会から『安否確認サービス』や『たよれーる らくらくスイッチ』なども導入し、災害時やセキュリティ面の対策を強化している。

『安否確認サービス』は、地震などの災害時や緊急時に、従業員のスマートフォンなどに一斉連絡して安否確認などが迅速に行えるクラウドサービスだ。一方、『たよれーる らくらくスイッチ』は、社内LANの運用環境を大塚商会が丸ごと代行するサービスで、不正なネットワーク接続などを未然に防止する役割を果たしている。

今後もリノメタルは、クラウドをはじめとするさまざまなテクノロジーを試しながら、勇猛果敢に挑戦していくつもりだ。

大塚商会担当者からのコメント

「煩雑な調達業務の効率化を短期間で実現していきます」

株式会社リノメタル様は、『たのめーるプラス』と『MAたのめーる』を連携して活用することで、紙ベースで行っていた煩雑な購買・調達業務を短期間で大幅に効率化されました。今後も、より有益なソリューションを提案します。

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  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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