- 業種
- 教育
- 事業内容
- 中学校・高等学校の運営
- 教職員数
- 123名(2024年11月現在)
- ホームページ
- https://www.sandagakuen.ed.jp/
教育環境の充実化に貢献する除菌LED照明

学校法人 三田学園 導入事例
学校101~1,000名製品の導入・活用支援学校・自治体営業・業務プロセス効率化LED照明で節電対策
学校法人 三田学園は、110年以上の歴史を持つ中・高一貫校だ。2027年の蛍光灯の製造中止に先立ち、校内の照明のほとんどをLEDに移行。導入数は2,523本に上るが、大半で既存の照明器具を流用することで1カ月弱のスピード導入を実現。食堂やトイレには除菌LED照明を採用し、感染症対策も強化している。
- コスト削減
- 業務効率の向上
2024年11月取材
学校法人 三田学園
導入先の概要

導入の狙い
- 2027年の蛍光灯製造中止に対処したい
- 高騰する電気料金を削減したい
- 感染症対策を強化したい
解決策
- LED照明化を既存の照明器具流用によって低コスト・短期間で実現
- 除菌LED照明を導入
導入したメリット

導入システム
| 製品カテゴリー | 製品名・型番 | お問い合わせ |
|---|---|---|
| LED照明 | LED照明 2,297本 | お問い合わせ |
| 除菌LED | 除菌LED照明 226本 | お問い合わせ |
学校法人 三田学園 導入事例(PDF:3,568KB)
導入事例詳細
広大で自然豊かな敷地の中、文武両道の中・高一貫教育を実践
学校法人 三田学園(以下、三田学園)は1912年に旧制三田中学校として開校された長い歴史を誇り、現在は男女共学の三田学園中学校・高等学校を運営している。創立者は旧三田藩士の末裔(まつえい)で、衆議院議員や神戸市長を務めた小寺 謙吉氏だ。小寺氏は欧米各国で留学を重ねた国際派であり、英国の名門パブリックスクールのイートン校のように、日本でも自然豊かな環境で伸び伸びと学ぶ教育を提供したい、という使命感を持って同校を創立した。その理想を実現するため、現在の兵庫県三田市に開設された校地は、甲子園球場のグラウンド12個分に相当する16万平方メートルにも及ぶ。

1912年の創立当初に建てられた中学本館は、現在でも中学1年生が利用している。国の登録有形文化財に指定されている貴重な建物だ

広大な校地には人工芝のサッカー場や野球場といった運動施設もあり、恵まれた環境の中で生徒たちが部活動などに励んでいる
校訓は「質実剛健・親愛包容」で、「知・徳・体のバランスのとれた全人教育をもって、高い学力と健全な心身を育み、将来社会に貢献できる人物を育成する」との理念を掲げており、長らく文武両道の教育を実践してきた。実際、難関大学の合格者が多い一方で部活動も盛んで、近年は卓球部やサッカー部、弓道部などが全国大会で活躍している。

三田学園 中学校・高等学校 校長 眞砂 和典氏
2021年に校長に就任した眞砂 和典氏は、「就任以来、本校伝統の文武両道の校風にグローバルな視点を取り入れた教育を強化しています。その一つが、GCP(グローバル・コンピテンス・プログラム)です。英語のネイティブ教員が担当する授業で、まだ英語を学び始めたばかりの中学1年生を含め、『英語を教える』のではなく『英語で自分を表現し、相手とコミュニケーションを取る』スキルを身に付ける授業を行っています」と語る。
その他にも、オーストラリアやニュージーランドの学校と姉妹校提携を結び、体育大会にニュージーランドの中学生を招いたり、英語と日本語による文通をするなどして、グローバルな思考を育んでいる。
また、モノづくりを通して生徒の好奇心を刺激する「STREAM(Science/Technology/Robotics/Engineering/Arts/Mathematics)」という独自の授業も実施。新たな発見や科学的思考力の源となる創造性を育むため、例えば、生徒たちが校内の3Dプリンターを駆使し、試行錯誤をしながら「羽ばたき飛行機」を製作するなどの取り組みを行っている。
校内をLED照明へ全面的に移行。除菌LED照明で生徒や教員を守る

三田学園 中学校・高等学校 事務長 明山 健一氏
中・高一貫校の三田学園は校舎・教室が多くあり、膨大な数の蛍光灯を利用していたが、時代の変化に合わせてLED照明への全面的な移行に着手した。そのきっかけは、水銀による健康被害や環境汚染を防ぐための「水銀に関する水俣条約」によって蛍光灯の製造と輸出入が2027年末に禁止されることと、近年の電気料金の高騰だ。事務長 明山 健一氏は、導入経緯を次のように話す。
「電気料金が値上がりする中で、高圧電力の割引契約がちょうど切れる時期を迎えました。近い将来に蛍光灯がなくなってしまうのであれば、この機会にLED照明へ全面的に移行し、電気料金を軽減したいと考えたのです」
既に普通教室には、校舎の耐震補強を行ったときにLED照明を設置済みだったため、今回は理科実験室などの特別教室や廊下、食堂、トイレ、図書館などをLED照明化することにした。その際、同校はベンダー4社にLED照明の提案を依頼し、最終的に大塚商会を選定。他社と比べて導入費用が抑えられていただけでなく、5年間保証のアフターケア、除菌LED照明の導入など、きめ細かな提案が決め手となった。
「大塚商会さんの提案では、劣化していない既存の照明器具を活用したLED化により、余分なコストをかけずに短期間で設置工事をできるうえ、廃棄物も軽減できる点が大きな魅力でした。また、他社にはない除菌LED照明の提案があり、設置して点灯するだけで細菌やウイルスなどの抑制を期待できると伺ったので、ぜひ導入したいと思いました」(明山氏)

高校校舎の理科実験室には直管40形のLED照明を導入した。その他の多くの特別教室にも設置され、生徒たちには「明るくなった」と好評だそうだ

食堂の天井の一部にはダウンライトの除菌LED照明を設置。特に衛生面の配慮が必要な場所なので、細菌やウイルスの抑制を期待しているという
生徒のいない休日ではなく、平日の工事で1カ月弱のスピード導入
同校では今回、合計で2,523本のLED照明を導入した。このうち除菌LED照明は226本で、ダウンライトと直管40形の2種類を食堂とトイレに設置。工事は2024年7月から始まり、約1カ月で設置が完了するスピード導入だった。
「短期間で一斉に導入したかったので、生徒のいない休日ではなく、平日の9時から17時にかけて工事を実施していただきました。その際、授業が行われない特別教室の時間帯を事前に調べてスケジュールを組み、授業の邪魔にならないように配慮しました」(明山氏)
今回導入したLED照明の数は非常に多い。そのため高校の校舎に2カ所、中学校の校舎に1カ所、LED照明の一時保管場所を設けた。それぞれの保管場所から必要なLED照明を随時ピックアップしながら、設置を進めていった。
「基本的には既存の照明器具を流用できるタイプのLED照明を設置したのですが、職員室は既に一部LED照明にしてあったりとばらつきがあったので、全ての照明器具を取り換える工事をして統一しました。このように大塚商会さんには、既存の照明の使用環境に応じて臨機応変に提案をしていただき助かりました。職員室の設置工事では、一時的に照明が暗くなってしまいましたが、先生方のご協力で特に問題は生じず、工事はスムーズに終わりました」(明山氏)
一方、眞砂氏は教育者ならではの視点で新たな照明への期待を述べる。
「板書が主流だった昔とは違い、今は生徒がタブレットを操作し、教室の前方の大きなスクリーンに映像を投影して発表するような授業が増えています。こうした環境では、例えば照明の明るさの微調整などもできれば便利です」
このような授業方法の変化に対応する環境整備の観点からも、最新のLED照明への交換が必要だと言えるだろう。
電力削減とともに生徒たちの学校生活の安全が高められた
LED照明に移行してから日が浅いうえ、電気料金自体が値上がりしているので、LED化によって電気料金がどのくらい削減されたのかは、まだ明確に分からない。しかし、以前と比べて電力の総使用量は確実に減少しているという。
「2024年は猛暑で、校内のエアコンがフル稼働していたにもかかわらず、前年と比べて1カ月当たりの電力の総使用量は明確に削減されていました。ですからLED照明による節電効果は、間違いなく発揮されていると考えています」(明山氏)

明山氏が特に明るくなって良かったと感じているという中学新館1階の廊下。多目的室や会議室などが並んでいる
LED照明への切り替えは、生徒や教職員には「以前よりも校内全体が明るくなった」と好評だという。明山氏自身も「明るくなった」と強く感じる場所があるそうだ。
「中学新館1階の廊下は、北側に面しているうえ、以前は古い照明器具を使っていたので、日中でもかなり暗かったのです。その廊下が非常に明るくなったので、とても良かったと実感しています」
除菌LED照明の効果についても現段階ではまだ言及できないが、明山氏は「新型コロナウイルス対策を念頭に置きました。特に衛生面の配慮が求められる食堂やトイレに設置しましたが、生徒たちの学校生活の安全が高められれば何よりです」と期待を寄せている。
蛍光灯を頻繁に交換する手間から解放

創立者の名前を冠した多目的ホール「KODERA HALL」のエントランスは吹き抜けで天井が高いので、足場を組んでLED照明設置工事を行った
LED照明は寿命が4万時間程度と非常に長く、約10年間(1日当たり8時間点灯での試算)は交換せずに済むことも大きな導入効果だという。
「蛍光灯は寿命が短く、いつもどこかで蛍光灯が切れてしまっていたので、頻繁に交換が必要でした。それも大勢の生徒がいる中で脚立に上がって交換作業をしたり、かなり大変な作業でした。また交換用の蛍光灯をストックしておく必要もありました。その手間が省けるようになったのは大きなメリットです」(明山氏)
今後は、広い校地に点在する外灯のLED照明化を検討している。
「これからの学校の役割は主体性のある人材の育成です。従来の一方的な授業を行っているような学校ではそれは実現できず、もはや存在価値がないと言っても過言ではありません。本校は、生徒たちが自分で考え、行動できるようになる教育の場を提供していきます」(眞砂氏)
LED照明や除菌LED照明は、そうした教育を実現する環境づくりを縁の下で支える基盤となるだろう。
大塚商会担当者からのコメント
「LED照明へのスピード移行を全面的にサポートします」
学校法人 三田学園様はLED照明への移行によって節電対策を実施されました。既存の照明器具を流用する方法で、1カ月弱のスピード導入を低コストで実現しています。今後はグラウンドなどへのLED照明導入でもご支援します。

- 印刷して上司への説明に
- 印刷して稟議書に添付して
- 印刷して会議資料に
学校法人 三田学園 導入事例(PDF:3,568KB)
- * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
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