- 業種
- 総合建設業
- 事業内容
- 建築・土木など建設工事の請負
- 従業員数
- 11,163名(2025年3月時点)
- ホームページ
- https://www.shimz.co.jp/
会議の議事録作成の負担がAIで激減

清水建設株式会社 Notta 導入事例
建設業1,001名~AI・IoTモバイル・タブレット活用営業・業務プロセス効率化
清水建設株式会社は、建設・土木工事現場の業務効率化を推進するため、多様なデジタルソリューションを活用している。土木部門が導入した自動文字起こしサービス『Notta』もその一つだ。オフィスや現場で日常的に開催される会議の内容をAIが要約してくれるなど、議事録作成時間の大幅短縮に成功している。
- 業務効率の向上
- 生産性向上
- 社内の情報共有
2025年9月取材
清水建設株式会社
導入先の概要

導入の狙い
- 議事録作成に費やす時間を減らしたい
- 議事録作成に気を取られる若手社員も議論に参加できるようにしたい
解決策
- 自動文字起こしサービス『Notta』を導入し、会議の内容を自動で録音・文字起こししたうえで要約も行う
導入したメリット

導入システム
清水建設株式会社 Notta 導入事例(PDF:3,239KB)
導入事例詳細
長年の経験と最先端技術を駆使し、日本の建設業界をリードする

東京・江東区のオープンイノベーション施設「温故創新の森 NOVARE」。外部からは見えないが、中庭には同社の前身が建設し、渋沢 栄一が暮らした「旧渋沢邸」が移築されている
1804年創業の清水建設株式会社(以下、清水建設)は、2023年に創業220周年を迎えた。宮大工だった初代・清水 喜助の時代から長く受け継がれてきた「リアルなものづくり」の経験と最先端の技術を駆使し、超高層ビルから寺社などの伝統建築まで、さまざまな建物を建設。さらに、土木工事では、道路、鉄道、トンネル、ダム、空港、発電所といった大規模かつ高度なインフラ技術を必要とする、あらゆる社会インフラ整備に携わる。清水建設は国内のみならず世界中で建設・土木プロジェクトを展開する、日本を代表する大手総合建設会社の1社だ。
「時代を先取りする価値の創造」を目指す清水建設は、業務のDXにも積極的に取り組んでおり、2025年には、経済産業省をはじめとする機関が選定する「DX注目企業2025」に選ばれるなど、同社のDXへの取り組みは注目されている。そして、DXの推進力をさらに高めるため、2025年4月に組織の再編成を実施。同社には、建築部門、土木部門をはじめ、複数の事業の柱があり、そのうち土木部門については、土木事業関連業務におけるDXをリードする専門部署として、土木企画室にDX戦略部という新たな部署を設置した。
手間のかかる議事録作成を何とか効率化したい

土木企画室 DX戦略部 青木 ジン氏
新設されたDX戦略部では、「ものづくり」と「デジタル」を融合させ、より先進的な土木工事の在り方を切り開いていく方針だ。
「DX戦略部は、三つのグループに分かれています。その中でも、各現場におけるデジタルツールやソリューションの活用を支援し、土木部門全体のDXのロードマップを作るのが私たちのグループの仕事です」と語るのは、土木企画室 DX戦略部 DX企画グループの青木 ジン氏である。
青木氏が所属するDX企画グループは、清水建設が請け負っている土木工事の各現場を直接訪問し、それぞれの現場でデジタルツールやソリューションがどのように活用され、どのような効果が得られているのかを調査。さらに、業務に関する現場の課題をヒアリングし、デジタル化の提案や、課題解決につながるツール・ソリューションの紹介なども行っているという。
ほかの業務に手が回らない事態を懸念

土木企画室 DX戦略部 胡 友馨氏
「とにかく現場へ足しげく通い、相談や困りごとに耳を傾けるようにしています。訪問する現場は、スタッフ一人につき週2~3カ所に上ります」と説明するのは、同じく土木企画室 DX戦略部の胡 友馨氏である。
そうしたヒアリングで、よく耳に入ってきた課題の一つが、「手間と時間のかかる議事録作成を何とかしたい」という悩みであった。土木工事の現場では、社内の従業員同士の会議に加え、工事の発注元や、工事を委託する協力会社との会議が頻繁に行われている。そのたびに会議の内容を記録し、議事録にまとめる業務が発生するが、これが大きな負担になっていたのだ。
「1~2時間に及ぶ会議も多く、その間、ずっと記録を取り続けなければならない作業はとても大変です。さらに、その記録を基に議事録としてまとめるのにも時間がかかり、ほかの業務に手が回らなくなってしまうことも課題でした」と青木氏は説明する。
議事録の作成は、主に若手社員が担当するケースが多い。胡氏は、「本来、若手にはもっと成長につながる仕事に専念してほしいのですが、結果的にその貴重な機会が奪われていることが、深刻な問題だと思いました」と明かす。

あらゆるデバイスで使えてUIも優れている『Notta』
そのような状況を改善するため、DX企画グループは議事録作成を省力化するサービスの導入を決定。複数のサービスを比較検討した結果、大塚商会が提案した自動文字起こしサービス『Notta』を2025年4月に採用した。
『Notta』は、AIが音声を聞き取って自動でテキストデータに起こし、内容の要約までしてくれるサービスだ。検討したほかのサービスも基本的な機能は同じだったが、青木氏は『Notta』を選んだ理由として、「ブラウザーで利用できることに加え、マニュアルを読まなくてもすぐに使えるほど、ユーザーインターフェースが優れていることが決め手となりました」と語る。
従業員が日常使っているデバイスは、現場によってPCやタブレット端末、スマートフォンなどまちまちなので、特定のデバイスでしか使用できないサービスだと横展開が難しい。その点、ブラウザーベースの『Notta』なら、どのデバイスでも使えるうえ操作しやすいので、デジタルツールに不慣れな従業員にも使いこなしてもらえるだろうと判断したのだ。もちろんスマートフォンに対応した専用アプリもあるが、ブラウザー版同様、シンプルで使いやすい点が特長である。
さらに、「58カ国語もの多言語に対応できる機能を備えているサービスは、比較した中で『Notta』が唯一でした。弊社は海外の土木プロジェクトも多く請け負っていますし、国内の現場であっても外国人スタッフが増えているので、多言語に対応している点は非常に大きな魅力でした。英語をそのまま文字起こしすることはもちろん、英語を日本語に翻訳しながら文字起こしすることも可能です」と青木氏は言う。
議事録作成にかかる時間が体感ベースで40%も削減
清水建設の土木工事の現場は、それぞれ案件別の予算で動いている。このため、規模の大きな現場では自らの予算で独自に自動文字起こしサービスを導入して利用を開始している場合もあれば、小規模な現場では価格面がネックとなり、導入を断念しているケースも見受けられたという。
そこでDX企画グループは、包括的契約を結んで『Notta』を導入。要望があれば、各現場には金銭的な負担なく利用してもらえる環境を整えた。現在180名ほどの従業員がユーザーとして利用しているという。
「導入に先駆け、大塚商会さんにご協力をいただき、使用方法に関する説明会を2回開催しました。これも活用を広げるきっかけになったと思います」(胡氏)

作成した議事録や要約用のテンプレートなどを『Notta』のWebアプリ、スマホアプリで簡単に共有できる点も好評だという
一般的な使用方法は、会議開始時にPCを立ち上げ、ブラウザーで『Notta』のWebサイトにアクセスし、録音ボタンを押すだけ。これだけで自動的に録音と文字起こしがスタートする。ICレコーダーで録音したデータを『Notta』のWebサイトにアップして、文字起こしをすることも可能。オンライン会議の場合は、Teamsなどに『Notta』のボットを同席させるだけ、と非常にシンプルだ。
さらに、要約機能に対する評価も高い。「要約の仕方に関するテンプレートが豊富に用意されており、カスタマイズも共有もできる点が便利です。また、導入して間もないころは音声の誤認識が多かったのですが、建設用語や現場特有の用語を辞書登録したことで、どんどん精度が上がっていきました」と青木氏は話す。
文字起こしや要約の内容を資産にしたい

「温故創新の森 NOVARE」には、従来のオフィスの概念にとらわれない設備が多くある。写真の「コミュニケーションステップ」では、プレゼンテーションやセミナーなども行われる
導入から1カ月半ほどたって、各現場のユーザーにアンケート調査を行ったところ、「感覚的には、議事録作成の時間が40%ほど削減できている」との回答が得られたそうだ。
『Notta』には会議の内容を記録しながら、その場で決まった新たなタスクや、担当するスタッフを箇条書きで示す機能もある。議事録が完成する前に「誰が何をやるか」という役割を整理・決定できるので、その後の現場の動きがスムーズになるメリットもあるという。
胡氏は、「何より、会議の記録に忙殺されていた若手社員が、会議そのものに参加、集中できるようになったことが大きな効果だと思います。業務効率化だけでなく、従業員の成長につながるソリューションの導入事例となったのではないでしょうか」と評価する。
最後に青木氏は、「ユーザー数をもっと増やし、より多くの現場に活用してもらいたいですね。また、『Notta』による文字起こしや要約には、従業員の知見とノウハウが詰まっていくので、それらを資産として活用できる仕組みも作っていきたいと考えています」と今後の目標を語った。貴重なナレッジ活用の可能性が高まり、清水建設のDXはますます前進しそうだ。
大塚商会担当者からのコメント
「文字起こしの精度をさらに上げられるように協力します」
清水建設株式会社様からは、「方言の誤認識があるので改善してほしい」というリクエストをいただいています。こうした声をメーカー側にフィードバックして、文字起こしの精度をさらに上げられるように協力していきます。

- 印刷して上司への説明に
- 印刷して稟議書に添付して
- 印刷して会議資料に
清水建設株式会社 Notta 導入事例(PDF:3,239KB)
- * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
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