配管ユニット設計のため、SOLIDWORKSを導入

3次元の配管モデルを提示し、顧客との商談がスムーズに成立。設計から製作工程の効率アップも実現

日本スウェージロックFST株式会社 導入事例

製造業101~1,000名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

バルブや継ぎ手などの配管用部品を販売する日本スウェージロックFST株式会社は、工場やプラントごとに最適化された配管ユニットを設計し、組み立てるソリューションサービスも提供。設計・組み立ての効率や、顧客への提案力強化ため、3D CADのデファクトスタンダードである『SOLIDWORKS』を導入した。

  • 業務効率の向上
  • 営業力強化

日本スウェージロックFST株式会社

導入先の概要

業種
販売業
事業内容
米国スウェージロック社が開発・製造する製品の販売、および同製品による流体システム・ソリューションの提供
従業員数
約240名(2022年5月現在)
ホームページ
https://www.swagelok.com/ja

導入の狙い

  • 配管ユニットの設計・製作における効率アップを図りたい
  • 3Dモデルを活用した提案型営業を実現したい

解決策

  • 3D CADソフトウェアのデファクトスタンダードである『SOLIDWORKS』を導入し、データの互換性を図る

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
3D CADソフトウェアSOLIDWORKSお問い合わせ
数値流体力学ソリューションSOLIDWORKS Flow Simulationお問い合わせ
サポートサービスたよれーる
CADテレホンサポートサービス
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導入事例詳細

業界最高レベルの流体システム製品を提供

日本スウェージロックFST株式会社(以下、スウェージロック・ジャパン)は、配管用のバルブや継ぎ手などの世界的なメーカーである米国スウェージロック社の日本法人だ。

スウェージロック社は1947年に創業。業界最高レベルの技術で設計・製造されたバルブや継ぎ手などの製品と共に、さまざまな流体システム・ソリューションを、化学/石油化学・精製、半導体、輸送関連などのプラントや工場などに提供している。

同社の製品は、流体を漏らさない性能の高さで同業他社の製品に比べて群を抜いており、危険性の高い特殊な流体を扱うプラントや工場では、特に大きな信頼を得ている。サービス提供エリアは70カ国以上に及び、世界中に200社以上の指定販売会社がある。

日本には8社の指定販売会社があったが、2009年にその全てを統合し、日本スウェージロックFST株式会社が誕生した。2011年にスウェージロック社の完全子会社となり、2012年以降は「スウェージロック・ジャパン」の通称で国内営業を展開している。

スウェージロック・ジャパンは2000年代以降、流体システム製品を販売するだけでなく、顧客のニーズに応じて同社製品を使った配管ユニットを設計・製作する『Swagelok® カスタム・ソリューションズ』というサービスも提供している。

「数多くの優秀なエンジニアを擁するプラントや工場でも、効率がよく、安全性も高い配管レイアウトを設計できる技術者は希少です。そのため、私たちが提供する『Swagelok カスタム・ソリューションズ』に対するニーズは年々高まっています」と語るのは、エンジニアリング/品質保証本部 ジャパンテクノロジーセンター 本部長の小西 正広氏である。

このほか、配管の保守やメンテナンスをサポートするフィールド・エンジニアリングや、顧客向けの技術セミナー、トレーニングなどのサービスも提供している。

エンジニアリング/品質保証本部
ジャパンテクノロジーセンター 本部長
小西 正広氏

3D CADのデファクトスタンダードである『SOLIDWORKS』を選定

スウェージロック・ジャパンは2009年、大塚商会を通じて3D CADソフトウェアの『SOLIDWORKS』を導入。その目的は、同社が提供する『Swagelok カスタム・ソリューションズ』の営業活動を有利に進めることにあった。また、数ある3D CADソフトウェアの中からSOLIDWORKSを選んだのは、世界で最も使われているデファクトスタンダードの製品であり、米国のスウェージロック社も使用していることが最大の決め手となった。

お客さまとの仕様やレイアウト確認を行う際に有効

同社では『Swagelok カスタム・ソリューションズ』のサービスメニューに含まれる配管レイアウト設計のために、当初、簡易型の2D CADで行っていたが、早い段階から『SOLIDWORKS』も使用しており、配管レイアウトを3次元モデルで表現できる3D CADならお客さまに完成イメージを分かりやすく伝えられるというメリットがあると感じていた。

エンジニアたちが知見を共有して、全社の技術レベルを底上げ

スウェージロック・ジャパンが大塚商会に『SOLIDWORKS』の導入支援を依頼したのは、数多くの企業に導入した実績があることに加え、万全なサポート体制に魅力を感じたからだ。

「米国本社が使用していたため、スウェージロック製品のCADデータの入手性を考慮し『SOLIDWORKS』の導入に至りました。導入当初は、2D CADの経験者もしくはCAD未経験者での操作のため、各操作方法を習得するのに時間がかかりました。しかし、大塚商会さんはユーザーに対する講習会も開催しており、基本的な操作から活用方法まで教えてもらえたので非常に助かりました。私も講習会に参加したおかげで、我流では抜け落ちがちな基礎をしっかり学ぶことができました」と、ジャパンテクノロジーセンターでスーパーバイザーを務める藤井 美雄氏は語る。

エンジニアリング/品質保証本部
ジャパンテクノロジーセンター スーパーバイザー
藤井 美雄氏

エンジニアリング/品質保証本部
ジャパンテクノロジーセンター 久松 悦子氏

すでに『SOLIDWORKS』を導入してから10年以上が経過しているが、スウェージロック・ジャパンのエンジニアたちは、それぞれが習得した効率のよい操作法や活用方法を共有しながら、全社での技術レベルの底上げを図っているという。

各エンジニアが効率のよい使い方や便利な機能を発見した際には、チームの朝会で発表するなど、社内で継続して情報交換を行い、作業効率アップを推進しています」と語るのは、ジャパンテクノロジーセンターで設計を担当する久松 悦子氏である。

電話と画面共有によるサポートも

また、スウェージロック・ジャパンは、作業中にトラブルが発生したり、操作方法が分からなくなったりしたときの“指南役”として、大塚商会の『たよれーる CADテレホンサポートサービス』も利用している。

「困ったときでも、電話1本掛ければすぐに対応できるエンジニアの方につないでもらえます。不在のときは『戻ったらすぐに連絡させます』と言っていただき、30分もたたずに折り返しの電話をいただけるので、待たされて仕事が止まってしまうようなことはほとんどありません。エンジニアの方のアドバイスも分かりやすく、懇切丁寧なので、とても助かっています」と久松氏は評価する。電話だけでは説明しにくい問い合わせの場合は、「同じ画面をリモート共有しながらアドバイスをしてくれるのもありがたい」(久松氏)という。

顧客から要望があれば、その場でレイアウトを修正できる

『SOLIDWORKS』の活用によって、スウェージロック・ジャパンは、『Swagelok カスタム・ソリューションズ』のサービス提供の価値を大きく高めている。

藤井氏は、「配管レイアウトでは、なるべくコンパクトに美しく設計することもお客さまへの訴求ポイントになりますが、『SOLIDWORKS』を使えば、そうした設計が簡単にできるのも大きなメリットだと言えます」と語る。

3次元モデルのレイアウトを提示すれば、完成イメージが伝わりやすいので、商談が進むことも何よりの効果だという。

お客さまからここを修正したいというご要望があれば、その場で直すこともできます。こうした対応の早さも評価され、成約に結び付いています」(小西氏)

流体の動きをシミュレーションする製品も導入

一方、設計担当の久松氏は、「設計図面から製作図面を起こす際、2D CADだと三面図しか起こせませんが、3D CADであれば、空間をイメージしやすい等角投影図を起こすことができます。お客さまへ提出する承認図面に表示することで、イメージの明確化が可能となっています。また、製作側でも作業がスムーズになり、工数削減にもつながっています」と説明する。提案型営業の実現や、業務の効率アップ、QCD(品質・コスト・納期)の改善など、『SOLIDWORKS』は、さまざまな価値をもたらしているようだ。

同社は、2021年に『SOLIDWORKS Flow Simulation』を導入し、さらなるサービスの向上にも努めている。

最後に小西氏は、「『SOLIDWORKS』のBOM(部品表)情報を基幹系システムと連携させれば、見積書や発注書の作成を自動化できるのではないかと考えています。大塚商会さんには今後、その実現に向けてご協力いただきたい」と期待を寄せた。

大塚商会担当者からのコメント

「『SOLIDWORKS』と基幹系システムも支援します」

日本スウェージロックFST株式会社様からは、『SOLIDWORKS』単体のご利用にとどまらず、BOM情報と基幹系システムを連携させたい」というご相談もいただいています。要求を満たす連携方法を検討しご提案します。

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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