3D CADソフトの導入で、競争力を強化

「建設DX」推進の武器として、BIM対応の建築設備専用CADを採用。ゼネコンからの評価が高まる

株式会社竹村コーポレーション 導入事例

建設業1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

建築設備の設計・施工を手掛ける株式会社竹村コーポレーション。「建築DX」を積極的に推進しており、大塚商会を通じてBIM対応・完全3Dの建築設備専用CADソフト『Rebro』(レブロ)と、図面・現場施工管理アプリ『SPIDERPLUS』(スパイダープラス)を導入。作業の効率向上のほか、営業面でも効果が表れているという。

  • 業務効率の向上
  • 営業力強化
  • 事業価値の創造

株式会社竹村コーポレーション

導入先の概要

業種
建設業
事業内容
設備工事の設計・施工、リノベーション、壁面緑化
従業員数
83名(2023年3月時点)
ホームページ
https://www.takemura-ss.co.jp/

導入の狙い

  • 「建築DX」で新たな強みを手に入れる
  • 躯体(くたい)と設備の干渉チェックを容易にする

解決策

  • 3D 建築設備専用CADソフト『Rebro』と、図面・現場施工管理アプリ『SPIDERPLUS』を導入

導入したメリット

施工情報共有がスムーズになり顧客の信頼獲得に/撮影写真を整理する手間が減り業務効率が向上

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
3D 建築設備専用CADソフト『Rebro』お問い合わせ
図面・現場施工管理アプリ『SPIDERPLUS』お問い合わせ

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株式会社竹村コーポレーション 導入事例(PDF:3,400KB)

導入事例詳細

土木工事事業から進化し続ける、創業117年の設備工事会社

工事本部 工事部 課長 藤井 雅之氏

工事本部 工事部 課長 藤井 雅之氏

株式会社竹村コーポレーション(以下、竹村コーポレーション)は1906(明治39)年創業、2023年に117年を迎える設備工事会社だ。建築物の空調・給排水・防災設備などの設計・施工を行っているが、元は都市インフラを支える土木工事事業を事業の出発点とし、空調、給排水衛生など、建築に求められる各機能を統合して、「快適な空間づくり」をトータルに手掛ける設備工事会社へと進化を遂げてきた。

「もともと新築建築物の配管やダクト工事、設備の据え付け工事などが主力事業でしたが、現在は既存建築物の改修工事も請け負っています。新築工事のお客様は主にゼネコンですが、改修工事は建物のオーナーや設計事務所からお請けすることもあります」と語るのは、工事本部 工事部 課長の藤井 雅之氏だ。

100年を超える老舗であることが仕事の確かさを示す何よりの証しだが、歴史にあぐらをかくことなく常に新しいことにチャレンジし続けている。その取り組みの一つが建築DXだ。設計・施工は言うまでもなく、営業やバックヤード部門に至るまで、あらゆる部門において「データの可視化」と「業務の自動化」、「データ解析に基づく業務やサービスの最適化」を進めている。

「同業他社に一歩先んじるかたちで積極的に建築DXを推し進め、新たな強みにしていきたい」と藤井氏は語る。

躯体と配管、ダクトの干渉を、「ありのまま」に表現したい

営業部 設計積算課 主任 松下 洋紀氏

営業部 設計積算課 主任 松下 洋紀氏

「建築DX」への取り組みの一環として、竹村コーポレーションは2015年、大塚商会を通じてBIM対応建築設備専用CAD『Rebro』を導入した。その経緯について、営業部 設計積算課 主任の松下 洋紀氏は、「競合する設備工事会社は3D設計やBIMにはまだほとんど対応していなかったのですが、『これから3Dの時代が必ずやってくる』という予見をもって、いち早く導入に踏み切りました」と説明する。

3D CADに着目したのは、平面図ではイメージがつかみにくい建物の躯体と配管、ダクトなどの干渉状況が、立体モデルによって「ありのまま」に分かるからである。同社は『Rebro』を導入する以前まで、2D CADで設計図や施工図の作成を行っていた。しかし、2D CADによる施工図は平面で表現されているので、「この柱と配管がぶつかっている」と説明しても、「高さ」や「空間」がイメージしにくく、補足説明なしにイメージをつかんでもらうのは難しいという課題があった。

「ゼネコンや施主に状況を説明するとき、現場経験豊富な図面の見方を分かっている方には伝わっても、そうでない方には理解してもらうのに苦労する場面が多く、何とかしたいと思っていました」と藤井氏は振り返る。

現場の撮影と写真整理を効率化したい

また、竹村コーポレーションは同じく大塚商会を通じて、2021年に図面・現場施工管理アプリ『SPIDERPLUS』を導入。これは、施工現場における写真撮影と写真の整理作業を効率化することが目的であった。

かつては、現場の施工状況を記録するためにデジタルカメラで撮影し、それをエクセルに貼り付けて資料を作って整理していたが、「カメラに記録した多くの写真の中から1枚を選び、それをパソコンに移して貼り付けるというのが、非常に手間がかかる面倒な作業でした。どうにか効率化して、現場担当者のその時間をほかの仕事に使えるようにできないかと考えていたところ『SPIDERPLUS』の存在を知り、導入を決めました」(藤井氏)

どちらも大塚商会に導入支援を依頼したのは、複写機やパソコン、ソフトウェアなど、IT関連の機器やソリューションは、そのほとんどを大塚商会から導入してきたからだ。藤井氏は大塚商会の対応について、「どんな製品やソリューションでも、しっかり導入をサポートしてくれる点に頼もしさを感じていました」と評価する。

株式会社竹村コーポレーションの『Rebro』導入効果

『Rebro』の操作研修を受けて、短期間で基本的な使い方を習得

『Rebro』で作図した3Dの図面。施工後の近いイメージが可視化され、誰でも建築躯体や配管・ダクト・ラックなどの干渉を確認できる

『Rebro』で作図した3Dの図面。施工後の近いイメージが可視化され、誰でも建築躯体や配管・ダクト・ラックなどの干渉を確認できる

竹村コーポレーションが導入した『Rebro』は、BIMに対応した完全3Dの設計図・施工図が作成できる建築設備専用CADソフトだ。施主と設計者、設計者と施工者、建設会社と設備工事会社など、建築物に携わる全ての人の間で正確かつ素早く合意形成を図れるのが大きな特徴である。

「建設会社が『Rebro』で作成した躯体の3D施工図に、当社が『Rebro』で作った配管やダクトの施工図を組み合わせると、躯体と配管、ダクトがどのように干渉しているのかが一目瞭然です。これなら、建設会社や施主にも状況を説明しやすいと考え、導入を決定しました(図1)」(藤井氏)

導入に当たっては、数名の社員が『Rebro』のメーカーから研修を受け、基本的な操作方法を学んだ。その知識を社内で横展開し、現在では4名ほどの社員が自由に使いこなせるようになっている。

「2Dによる図面作成に慣れていたので、その感覚で3D CADの使い方を覚えるのは少し大変でしたが、操作は非常にシンプルなので、基本的な操作は3カ月程度で使えるようになりました。定着させるまでの手間の心配は、ほとんどありませんでした」(藤井氏)

『Rebro』を使えることが競争的優位に

同社は現在、ある大手ゼネコンが手掛けている都市再開発プロジェクトで、マンションの住戸専有部の配管、ダクトなどの設備工事を請け負っており、その施工図作成に『Rebro』を活用している。このプロジェクトは始動から既に3年近く経過しているが、実践を通じての作図で熟練度も増しているという。

このプロジェクトを受注できた要因の一つに、元請けのゼネコンが発注の条件として『Rebro』による図面のやり取りができる取引先であることを指示してきたことにあったと藤井氏は振り返る。受注時は、他の設備工事会社でRebroを導入しているところはまだ少なかったのだクライアントであるゼネコンが見ている将来を見据え、先手を打ってRebroの導入を決断し活用を進めていた竹村コーポレーションにとって、Rebroを使えることは大きな競争的優位となった

『SPIDERPLUS』によるリアルタイムな情報共有

工期短縮を実現し、工事の手戻りも減少

『Rebro』の導入によって、竹村コーポレーションは当初の狙いどおりの効果を得ているようだ。

「3D図面で干渉の実像が伝わりやすくなったことで打ち合わせがスムーズに進み、工事が短縮されるというメリットが生まれました。手戻りの原因となっていた干渉問題をあらかじめ認識し、解決することができるので、工事の手戻りは確実に減っています。時間とコストを削減できるようになったことは、何よりの効果だと実感しています」と藤井氏は語る。

また、『Rebro』が使えるという競争的優位を持ったことで、営業活動が有利に進められるようになったことも、大きな効果と感じているようだ。

「現在、都市開発プロジェクトの設備工事を請け負っている大手ゼネコンからは、次のプロジェクトの依頼もきています。今後ほかのゼネコンに営業する際にも、『Rebro』に対応していることが強みになると感じています」(藤井氏)

また、竹村コーポレーションは今後、『Rebro』を施工図だけでなく、設計図の作成にも活用していきたいと考えている。

「通常、設計図の段階から配管やダクトの配置を作図することはありませんが、BIMとしての活用を考えると、それを実現するのが望ましいことは言うまでもありません。いずれは取り組んでいきたい」と松下氏は抱負を語る。

写真整理の作業時間が3分の1以下に

一方、『SPIDERPLUS』については、スマートフォンやタブレット端末で現場の工事写真を撮れば、そのまま保存・整理される機能によって、現場担当者の業務効率が大幅に改善されたことが大きな導入効果となっている。

「あくまで肌感覚ですが、従来に比べて作業時間が3分の1以下に短縮されたのではないでしょうか」と藤井氏。保存した写真は、施工管理担当者や元請けの建設会社、施主などにもすぐさま共有されるので、確認はもちろん合意形成も進みやすい状況だ。

竹村コーポレーションは、これからも「建築DX」を加速させ、さらなる強みを手に入れていきたい考えだ。そのためにも、大塚商会からのさらなる支援に期待している。

大塚商会担当者からのコメント

「『建築DX』のさらなる推進を引き続きご支援します」

株式会社竹村コーポレーション様は自社のアドバンテージを強化するため、「建築DX」を積極的に推進されています。当社も機会を逃さないようお手伝いしていきます。

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  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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