カラーPOD機で印刷物活用の場が拡大

金属製雨といのパイオニア企業がカラーPOD機で印刷コストを削減し、内製印刷物へ効果的に活用

株式会社タニタハウジングウェア 導入事例

製造業101~1,000名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

株式会社タニタハウジングウェアは、金属製雨といの国内市場でトップシェアを誇るパイオニア企業。複合機をカラーPOD機へ刷新したことで、印刷物の外注費と運用コストの大幅削減を実現した。また、印刷できる用紙の種類が増えたことで内製化できる印刷物が増加。気軽にアイデアを形にできるようになった。

  • 印刷の内製化
  • 業務効率の向上
  • コスト削減

株式会社タニタハウジングウェア

導入先の概要

業種
金属外装建材製造業
事業内容
金属雨とい、金属屋根材、金属外装建材、換気棟、雨水利用商品、庇(ひさし)の製造・販売、屋根材型太陽光モジュールの販売
従業員数
131名(2022年5月現在)
ホームページ
https://www.tanita-hw.co.jp/

導入の狙い

  • 印刷の外注費と運用コストを削減したい
  • さまざまな用紙に高品質で印刷したい
  • 内製化できる印刷物を増やしたい

解決策

  • カラーPOD機と後加工機で名刺などの印刷物の内製化を実現

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
カラーPOD機RICOH Pro C5300Sお問い合わせ
後加工機(名刺カッター)PROSCUT PCM-15N-

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株式会社タニタハウジングウェア 導入事例(PDF:3,267KB)

導入事例詳細

多くの受賞歴を誇る、高品質な金属製雨といを製造

同社が主催するイベントで多くの人が目にする掲示物。これらを社内で制作・印刷しているため、低コストで高品質な印刷物の制作が課題だった

東京都板橋区に本社を構える株式会社タニタハウジングウェア(以下、タニタハウジングウェア)は1947年に銅の圧延業として創業。その後、東京・大阪・名古屋・仙台に各営業所と秋田工場を開設した。現在は、精度の高い金属加工技術をもとに、鋼板や銅、ステンレスなどを使用した雨といをはじめ、屋根材、外壁材など金属製外装材の製造・販売を行っている。

「雨のみちをデザインする」をコンセプトに掲げるタニタハウジングウェアは高品質な製品を数多く手がけており、中でも雨といはグッドデザイン賞をはじめ、多数の賞を受けている。

日本の雨といの95%以上は塩化ビニール製だが、紫外線を浴びて劣化しやすい側面がある。一方、金属製雨といは高価ではあるものの劣化しにくいため、メンテナンスの頻度を低減できる。そのため、公共施設などの大きな建物で使用されるケースが多く、タニタハウジングウェアの製品は金属製雨といの国内市場でトップシェアを誇っている。

同社は2年ごとに「屋根のある建築作品コンテスト」を主催し、タニタハウジングウェアの製品を採用した勾配(こうばい)屋根のある建築物の審査を行うなど、美しい建築物の発展に貢献している。このコンテストをはじめとするイベントの掲示物や販促物、社内報など社内で制作しているものが非常に多い。そのため、制作物のクオリティを高めつつ、印刷コストをいかに軽減するかが大きな課題の一つだった。

カラーPOD機を導入し、アイデア次第で多様な印刷物を作成

矢野 由加氏

総務部 人事戦略室 矢野 由加氏

タニタハウジングウェアでは、イベントの掲示物や販促物の制作はマーケティング部が担当し、社内報や名刺などの社内向けの制作は総務部が担当している。以前は本社に複合機を設置して印刷業務を行っていたが、設置から5年が経過して印刷品質が低下。文字のかすれなどが頻繁に発生するようになった。また、名刺はインクジェット式のカードプリンターを使用して内製化していたもののインク代が非常に高く、名刺のフォーマットや用紙を自由に選択できないという課題もあった。

そうした中、大塚商会の提案を受けて従来の印刷機器を刷新。カラーPOD機『RICOH Pro C5300S』 と、名刺やカード作成の際に便利な後加工機『PROSCUT PCM-15N』 を新たに導入し、印刷物の品質向上と運用コストの削減を図ることにした

人事や教育の担当に加え、社内報や名刺などの作成にも携わっている総務部 人事戦略室の矢野 由加氏は、その選定理由を次のように語る。

「カラーPOD機はさまざまな用紙に高品質で印刷できるので、外注していた印刷物も内製化できることが大きな利点です。同時に名刺カッター(PROSCUT)も導入したことで、名刺はもとより、お客様や社員向けのメッセージカードも簡単に作成可能になりました。アイデア次第で印刷物の用途を広げられることが、導入の決め手です」

カラーPOD機と名刺カッター(PROSCUT)は、2021年に本社に導入。従来のカードプリンターからの入れ替えにあたって名刺のデータを作り直す必要があったが、それ以外はスムーズな移行を実現している。

「運用が社内に定着するまで、大塚商会さんがきめ細かくサポートしてくれたので、とても助かりました」(矢野氏)

さまざまな用紙をセレクトして、円滑に印刷物を内製化

カラーPOD機『RICOH Pro C5300S』付近には、LIMEXやシール用紙などの印刷用紙をまとめた棚を設置。機器の使用についての掲示を行うなど、社内活用促進にも力を入れている

後加工機『PROSCUT PCM-15N-PM2』を導入し、名刺の完全内製化が実現。多彩なカットが可能で、名刺のほか、カードなども作成できる

今回のカラーPOD機と名刺カッター(PROSCUT)導入の大きなポイントは、印刷物に使用できる用紙の種類が増えたことだ。ラミネート加工が施されたラミフリーをはじめ、光沢のあるコート紙や厚紙、長尺用紙、封筒、シールなどが使えるので、用途に応じて使い分けられるようになった。以前よりも用紙の選択肢が増えたため、矢野氏は用紙を一つの棚にまとめて収納し、誰でもすぐに取り出せるように工夫を施した。

『RICOH Pro C5300S』は特殊用紙にも対応しているため、多種多様な印刷物が内製化できる。コスト削減にも有用なソリューションだ

また、タニタハウジングウェアのマーケティング部や総務部にはデザイン用のソフトウェアを使いこなせる社員が在籍し、社内外の掲示物や2カ月に一度発行している社内報などのデザインは、マーケティング部や総務部が担当している。カラーPOD機の活用に向けて制作体制が整っていたことは、運用が短期間で軌道に乗った大きな成功要因の一つといえる。デザインから印刷まで一気通貫で対応できる環境によって、作りたいものがすぐに形にできるようになった

「最近コーポレートロゴが刷新されたのですが、それに伴い印刷物のロゴの差し替えが必要になりました。以前だと、長尺用紙など特殊用紙への印刷は外注する必要がありましたが、カラーPOD機を導入した今では、社内で簡単に修正・印刷できるようになりました」(矢野氏)

特殊な印刷も気軽に対応できる環境が実現

以前使用していた茶封筒(左)と今回刷新した白封筒(右2枚)。小ロットの印刷が気軽にできるため、拠点ごとの専用封筒の支給が可能になった

さらに、全社で利用している封筒の種類にも変化があった。

「以前は全拠点の住所が一覧で印刷された封筒1種類しか用意できなかったのですが、小ロットでも気軽に印刷できるようになった今では、各拠点専用の封筒を支給できています」(矢野氏)

封筒に貼るシールを簡単に作成できるようになったことも、大きな利点だ。新しいロゴをデザインしたシールや「社内報在中」と印字されたシールも簡単に印刷できるため、封筒と併せて活用している。また、オプションのフィニッシャーも導入したことで、印刷物のホチキス留めや折り加工の自動化を実現。社内アンケート資料など、ページ数の多い社内資料を印刷する際に重宝している。

名刺印刷のコストが大幅削減し、印刷物のバリエーションも広がる

カラーPOD機の導入によって、特殊用紙を使用した高品質な印刷物の内製化を実現し、外注費を一気に削減。インクジェット式の複合機から移行したことで、コストも大きく変化した。

「以前は、名刺100枚の印刷に500円かかっていましたが、現在は普通紙に印刷すれば100枚170円で製作できます。耐久性と耐水性に優れている新素材のLIMEXで印刷しても、100枚500円以内で作成可能です。LIMEX製の名刺は外注すると100枚2,000円近くかかるので、その差は歴然です」(矢野氏)

特に職場の所在地や役職が変わったときに、名刺を小ロットでタイムリーに印刷できるようになった効果は大きいという。

「社員から要望があれば、10枚単位で瞬時に印刷できるので、『もうできたの?』と驚かれます。各拠点から名刺の作成依頼があった場合は、メールでデータをもらって印刷し、社内便ですぐに手元へ届けることができます」(矢野氏)

障がい者雇用や職場体験でもカラーPOD機が活躍

職場体験実施時に、学生がデザインした「ポイ捨て禁止」の掲示物。ラミフリーで印刷したこの掲示物は、職場体験後もタニタハウジングウェアで活用されている

タニタハウジングウェアでは障がい者や学生の職場体験を積極的に受け入れており、その実務においてもカラーPOD機が大いに活用されているという。例えば、職場体験で行った本社周辺の清掃活動中、ゴミのポイ捨てが多いことが発覚。そこで職場体験中の生徒たちに「ポイ捨て禁止」の掲示物をデザイン用のソフトウェアで制作してもらい、カラーPOD機で印刷して本社の柵に設置した。

「制作したものをすぐに印刷し、成果物としてそのまま持ち帰ってもらえるので、効果的な体験につながっていると感じています。また、総務部では障がい者雇用で採用された従業員が活躍していますが、シンプルな操作で高品質な印刷物を内製できるカラーPOD機を利用しながら、ほとんどの印刷物対応を任せています」(矢野氏)

今後は社内で印刷物のデザインから出力までワンストップで行える強みを生かして、社内外にさらに役立つ制作を目指していく。

「カラーPOD機の導入によって、印刷物のバリエーションが格段に広がりました。大塚商会さんに相談するとサンプル品を用意していただけるなど、制作のイメージがしやすくなり、大変助かっています。今後も創業周年イベントで各部署の活動を紹介する小冊子を作成したり、会社案内を内製したりと、幅広く活用していきたいです」(矢野氏)

今後も、カラーPOD機をさまざまな用途で効果的に活用しながら、制作物の内製化や社内コミュニケーションの活性化を推進していく考えだ。

大塚商会担当者からのコメント

「カラーPOD機の活用で印刷物の活用範囲が大きく広がります」

株式会社タニタハウジングウェア様はカラーPOD機の導入を機に、これまでの環境では生まれなかったような新しいアイデアを創出されています。印刷物の活用範囲がますます広がるよう、今後も支援を続けていきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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