基幹業務システムを『ApaRevo』に刷新。社内全体のDXも加速

基幹業務システムを『ApaRevo』へ移行。希望のカスタマイズを加え自社にとって最適なシステムを構築

株式会社アンビリオン 導入事例

卸売・小売業、飲食店1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

バッグを中心にファッション小物を販売するアパレルメーカーの株式会社アンビリオンは、20年以上前から使用し続けていた基幹業務システムの老朽化にともない、『SMILE V ApaRevo』への移行を2022年に決定。ヒアリングを経て2024年7月より稼働を開始し、インボイス制度への対応や、日常的なデータ処理業務の改善を実現している。

  • 業務効率の向上
  • 生産性向上対策

2024年11月取材

株式会社アンビリオン

導入先の概要

業種
アパレル
事業内容
バッグ・小物・アクセサリーの企画、販売、卸、直営店での販売
従業員数
28名(2024年11月6日現在)
ホームページ
https://www.unbillion.com/

導入の狙い

  • システムが老朽化し、改修不能になった
  • 従来の基幹業務システムから移行したい
  • よりアパレル特化のシステムを利用したい

解決策

  • 基幹業務システムを『SMILE V ApaRevo』に刷新
  • 業務内容に応じてパッケージ機能にカスタマイズを追加

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
アパレル業向け販売管理システムSMILE V ApaRevoお問い合わせ

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株式会社アンビリオン 導入事例(PDF:3,893KB)

導入事例詳細

乙女心をくすぐるデザインのバッグを展開するアパレルメーカー

EC事業部 マネージャー 内藤 達之氏

東京都渋谷区に本社を置く株式会社アンビリオン(以下、アンビリオン)は、「cache cache(カシュカシュ)」「perche(ペルケ)」「marmelo(マルメロ)」など、バッグを中心としたレディース向けのファッション小物を展開するアパレルメーカーだ。年6回行われる展示会にはそれぞれ70~80点の新作が生み出され、乙女心をくすぐるユニークでファッショナブルなデザインのバックやスカーフ、財布などが並ぶ。このトレンド感と品数の多さが、同社の強みだ。

EC事業部マネージャーの内藤 達之氏は「根底にあるのは、アンビリオンの『前向きな失敗は、次へのステップとする』という経営理念です。弊社では、新しい挑戦の中で生まれる失敗を、責任を問うものではなく成長の機会と捉えています。学びを得た失敗こそが次なる革新の種であり、より大きな価値を生み出す源と信じているのです。だからこそ、社員一人一人が自由な発想と勇気を持って、新しいことにチャレンジできます」と語る。

積極的なチャレンジが20代以上の女性に合う商品を毎月作り出すという状況にも表れている。スタッフは常に情報収集やセミナーへの参加などを通し、最新のトレンドを追求している。こうした膨大な商品をお客様のもとへ届けるには、多品種多品番という特長を持つアパレル業界に特化したシステムや、管理スタッフの不断の努力が欠かせない。システム導入による業務改善はアンビリオンにとって避けては通れない取り組みだ。

旧基幹業務システムが老朽化し現状に合った販売管理システムへ移行

アンビリオンでは、ノートに手書きで発注・在庫状況を記入し、出荷したら消し込みをするというアナログな作業を2000年まで行っていた。2000年以降、それが大手物流会社の提供する基幹業務システムによる販売管理に取って変わる。しかし、2022年になるとその基幹業務システムも老朽化。Windows 10のサポートが切れ、Windows 11への移行を迫られる中、「ソフトウェアのアップデートができず、OSの対応は不可能」「ソフトウェアのサポートが終了しているため、継続性がない。次の基幹業務システムを探した方がよい」と大手物流会社の担当者から告げられた。

「旧システムは、弊社に合わせて0からオーダーメードをしたものです。まさに、かゆい所に手が届くシステムでした。そのシステムを十数年以上利用してきた社員も多かったため(システムの入れ替えには)抵抗感があったのですが、やむを得ず新しい販売管理システムを探すことになりました。システムの選考にあたっては、社内で『基幹システム選考委員会』を立ち上げ、部署ごとに代表者を1名ずつ選出。計5名のメンバーで選考から稼働までともにあたりました」と内藤氏は振り返る。

会社の安定性やアパレル特化の機能などが決め手

大塚商会を知ったのは、旧システムを設計した大手物流会社の紹介によるものだ。「インボイス制度に沿っているか」「IT導入補助金を活用できるか」「豊富な販売チャネルに対応可能か」やコスト面といった条件を踏まえて数社に絞り、慎重にヒアリングを重ねていった。

内藤氏は「旧システムと同じように全てをカスタマイズしようとすると、莫大な金額がかかってしまうと分かりました。そこで、『自分たちにとって使い勝手のよいシステムを作り出すのではなく、自分たちからパッケージタイプのシステムに慣れていく』という考え方に変わったのです」と話す。

その上で『SMILE V ApaRevo』の導入を決めた理由は、主に三つ。一つは、他業種向けの販売管理システムを使用するより、アパレル特化の機能を備えたシステムの方が利便性が高いためだ。二つ目は、ワークフローが旧システムに近く、操作しやすかったため。最後に、重要だったのが会社の安定性だったという。「大塚商会であれば、『コストをかけて基幹業務システムを作ったのに、作成元の会社が倒産してしまう』という心配はありません」(内藤氏)

上層部も異存はなかった。こうして2024年7月、『SMILE V ApaRevo』の稼働が始まった。

売上・在庫データの迅速な出入力が可能に

トレンド感を重視する同社であるが、社員の平均年齢は50歳超。そのため、稼働前は「本当に新しいシステムに慣れることができるのだろうか」という不安も抱えていたという。

生産管理 担当 稲葉 康恵氏

現在、実際に稼働し始めて約3カ月。「まだ慣れるのに四苦八苦している段階ではありますが、操作してみたら意外とやれますし、大塚商会の担当者の方にも都度サポートいただいています。困りごとがあれば、すぐお伝えしていますね」と生産管理担当の稲葉 康恵氏は笑顔で説明する。

年2回の決算処理を行うにあたり、旧システムではできなかった売上・在庫データの迅速な出入力も可能になった。

「これまでは、数千品番にも及ぶ商品の中から手作業で探し、数字を入力しなければいけませんでした。『SMILE V ApaRevo』は仕入金額や納品時期、レートと連動して素早く数字を出してくれるため、作業がかなり楽になりました」(稲葉氏)

内藤氏も、「以前の基幹業務システムと比べると、さまざまな情報をExcelで取得できます。従来は『この情報が欲しい』とわざわざ依頼をして、該当データが送られてくるという流れでしたので、助かっていますね」とうなずく。

また、『SMILE V ApaRevo』はウィンドウを同時に複数開けるのも利点だという。旧システムの場合、一つ一つウィンドウを閉じたり開いたりしながら操作しなくてはならなかったためだ。稲葉氏は、「画面をチェックしつつ、並行してほかのウィンドウで入力作業ができるのは重宝しています」とほほえむ。

レイアウト調整の機能やカスタマイズでシステムを最適化

業務内容に合わせ、レイアウトを配置できるのも『SMILE V ApaRevo』のメリットの一つ。内藤氏は「経理担当や生産担当、部署によって使用するメニューが全く異なります。自分の触らない機能を非表示にしたり、フォントの大きさを変えたりと、使いやすいようにインターフェイスをカスタマイズできるのはありがたいです」と説明する。

どうしてもパッケージで不足している機能については大塚商会の担当者と相談し、現在進行形でカスタマイズを行っている。「要望を言いやすい状況を作ってもらえている」と内藤氏は言う。

中でも重宝しているのが「問題障害一覧」だ。社員各自が抱えている問題についてExcelシートに書き留めていき、定期的に大塚商会の担当者へ送れば箇条書きで回答が返ってくる。「『問題障害一覧』のリストを見れば、問題を振り返りやすくなりますし、他の社員と質問が重複することもなくなります」(内藤氏)

『SMILE V ApaRevo』だけでなく社内インフラ設備を大塚商会に一元化

「日常的な業務に関しては、以前より効率化が進んでいる」と語る内藤氏。『SMILE V ApaRevo』だけではない。同システムの導入をきっかけに、アンビリオンは複合機やPC、Wi-Fi回線、オンプレミスサーバーなどのインフラ面も大塚商会から提供を受けている。これまでは複数の企業にそれぞれ依頼していた窓口を、大塚商会に一元化した形だ。

「従来と同じ機能でコスト削減に貢献しているという点では、恩恵を受けていますね。今後社内のDXを進めていくうえで、『ほかの企業ではこんな取り組みをしている』などといった気づきを盛り込みながら、提案を頂戴できる場を設けていただけるのがうれしいです」と、内藤氏は締めくくった。

大塚商会担当者からのコメント

「一般的なパッケージ商品よりも一歩踏み込んだ最適なシステムをご提案します」

標準機能では対応できない業務も効率的に行えるように、運用方法の変更による対応と、大塚商会の開発力を生かしたシステムカスタマイズによる対応の両面からご提案をさせていただきます。最適なコストで最適な運用ができるよう積極的にサポートします。

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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