作家、ジャーナリスト
1963年、東京生まれ。1985年 早稲田大学第一文学部演劇専攻卒業後、新潮社入社。月刊「03」「SINRA」「芸術新潮」の編集に携わる。1998年、スタンフォード大学他でジャーナリズムを学ぶ。現在、アメリカ人の夫とロサンゼルス郊外に暮らす。著書に「二世兵士 激戦の記録─日系アメリカ人の第二次大戦」(新潮新書)、翻訳書に「ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ」(集英社インターナショナル)などがある。
2021年8月13日公開分のアップルクリップの番組サマリーをお届けします。
音源の公開は2021年8月13日金曜日夕方を予定しています。
今週のAppleCLIPは、Zoomを使って収録しています。
今週のAppleCLIPも、作家の柳田由紀子(やなぎだゆきこ)さんをカリフォルニアのロングビーチからZoomでお迎えして、【ジョブズと禅】と題して2週に渡ってお話を伺ってまいります。
ジョブズ氏が2011年10月5日56歳で他界してもうすぐ10年。存命なら66歳なのですね。
AppleCLIPでもジョブズ氏のお話が続いていますが、やはりジョブズ氏の存在こそがAppleを立て直しiPhoneを生み出し、世界を大きく替えられたのでしょう。今回は柳田由紀子さんのおかげで、『禅』というなかなかユニークな切り口でジョブズ氏のお話ができたのではないかなと思います。夏休みにお楽しみいただければ幸いです。
先週のお話は、新潮社で編集者として活躍されていた柳田さんがスタンフォード大学でジャーナリズムを学んだことがきっかけになり、カリフォルニアに移り住み、執筆や翻訳などの活動をされていた柳田さんが、「ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ」の翻訳をされたこと。そこで、8年がかりで取材を続けて、ジョブズ氏、ひいてはAppleに多大な影響を与えた日本人、乙川弘文氏の本「宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧」を書き上げられたお話をお聞かせいただきました。
若きジョブズ氏は、期待して出かけたインドから失望とともに戻った後、禅に興味を抱いてアメリカの住宅のガレージで開かれていた禅のクラスで禅僧乙川弘文氏と出逢ったのだそうです。そして終生の師としてジョブズ氏と乙川弘文氏との関係は、深く長い軌跡を残しました。
若く迷えるジョブズ氏は、ボードだけのマシン「Apple I」を持って、深夜に裸足で弘文氏の自宅を訪ね「悟りを開いた」と伝えたのだとか。そしてMacintoshの開発で時代の寵児となり、Appleを追われるように去った後も弘文氏との面談を求め、自宅に弘文氏を住まわせたり、山中の禅堂まで訪ねたり、自らの結婚式も弘文氏を司祭として迎えるなど、ジョブズ氏は弘文氏を追い求めていたようです。
一方の乙川弘文氏は、女にだらしがなく、約束の時間も守らず、ときには姿も見せなかったと批判する人も多く、酒に弱いのにアルコールに酔って収監されたこともあったのだとか。
柳田さんのお話や、柳田さんが書かれた「宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧」で、ぜひその乙川弘文氏の人となりに触れ、Appleのプロダクトにも反映された禅の本当の姿を捉えてください。きっと、無関係そうな点と点がつながって線になることと思います。
詳しくは、AppleCLIPで。
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公開予定日:2021年 8月20日
作家、ジャーナリスト
1963年、東京生まれ。1985年 早稲田大学第一文学部演劇専攻卒業後、新潮社入社。月刊「03」「SINRA」「芸術新潮」の編集に携わる。1998年、スタンフォード大学他でジャーナリズムを学ぶ。現在、アメリカ人の夫とロサンゼルス郊外に暮らす。著書に「二世兵士 激戦の記録─日系アメリカ人の第二次大戦」(新潮新書)、翻訳書に「ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ」(集英社インターナショナル)などがある。
ゲスト:井口 耕二(いのくち こうじ)
[2024年12月 6日公開]
Clip #818 ジョブズのいたずらからAppleが? 1
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