Clip #537 デザイン思考を活用する

2023年7月28日公開分のアップルクリップの番組サマリーをお届けします。

番組サマリー

今週のAppleCLIPは、編集者で駒沢女子大学教授の田代真人(たしろまさと)さんを赤坂のスタジオにお迎えして、【デザイン思考を活用する】と題してお話を伺ってまいります。

田代さんが「デザイン思考」に感銘を受けたのは、世界的に有名なプロダクトデザイナー深澤直人さんとの出会いだったのだとか。

深澤直人さんは、日本を代表するデザイナー。「デザイン思考」という考え方を生み出したIDEO(アイディオ)で活躍し、Spartacus(スパルタカス)と呼ばれた20周年記念マックをジョナサン・アイブさんと共にデザインをした方。

このSpartacusの小売価格は当初7,499USドル(日本の当初直販価格は88万8,000円)と大変高価でMacファン憧れのマシンでした。
でも、このSpartacusを贈られたスティーブ・ジョブズは自分自身のプロジェクトではなかったからか、そのマシンを窓から捨てたと言われています。

ちなみにスティーブ・ジョブズが世界で初めてワンボタンのマウスを作った際にデザインを依頼したのもIDEOでした。
このマウスのデザインにも「デザイン思考」が反映されているのだとか。

IDEOは、アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルトに本拠を置くデザインコンサルタント会社で、スタンフォード大学の教授であるデビッド・ケリーによって創設されたDavid Kelly Designを中心に発展した企業。「デザイン思考」をプロダクトデザインに応用したのもこのIDEOの功績でしょう。

この「デザイン思考」とは、デザイナーやクリエイターが業務で使う思考プロセスを活用した思考方法です。

田代さんは、「日ごろ当たり前だと思っている中に、実は気付かない商品開発やサービス開発のヒントが潜んでいる」と言います。
よくよく観察することで、そんなヒントを発見して大きな問題解決ができる打開策が見つかると言うのです。

そんな発見こそが、時代や現状や市場を大きく打開して発展や進化を呼び込むのですね。
デザイン思考は、さらにその後の製造・生産・流通プロセスについてもソリューションとして応用され始めています。

田代真人さんには、先週に引き続き2週に渡って、そんな「デザイン思考」についてお話いただきました。

詳しくは番組で。

  • *収録を終えて SatoRichman

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次回予告

Clip #538 Apple Vision Proの描く未来

公開予定日:2023年8月4日

GUEST PROFILE

田代 真人(たしろ まさと)

編集者、駒沢女子大学教授

福岡県出身。九州大学工学部卒業後、朝日新聞社入社。その後、学習研究社にて女性ファッション誌編集者、ダイヤモンド社にて初代Webマスター、雑誌編集長、書籍編集などを経て独立。出版&電子出版、Webプロデューサー、PRコンサルタントとして活動後、現在は、駒沢女子大学教授、桜美林大学非常勤講師を務める。専門は「編集論」。

  • *本記事中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容などは公開時点のものです。

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