東京成徳大学中学校・高等学校 教諭 和田一将(わだ かずまさ)

2024年10月4日公開分のClassRoomCLIPの番組サマリーをお届けします。
今週のClassRoomCLIPも、Zoomを使って収録しています。

番組サマリー

ClassRoomCLIP第25回目は、2回目の登場になります東京成徳大学中学校・高等学校 教諭 和田一将(わだ かずまさ)先生にご登場いただきました。

もうすぐGIGAスクール構想第2期が始まると聞きました。円安による端末の値上がりなど、第1期にはない課題がいろいろあると思うのですが、そのあたりについて教えていただけますか?

「自治体によりけりなのが現状と感じています。GIGAスクール構想で導入された端末がそろそろキツくなってきています。バッテリーの問題であったり、iPadに限って言えば、欧州の規制のおかげで一番廉価なiPadまで第10世代で端子がLightningからUSB-Cに変わったり。あとはやはり、おっしゃるとおり端末単価が大きく上がります。いずれにしても今年、来年あたりで入れ替えを考えなければなりません。

他校を結構見に行きますが、iPadを導入している学校は公立の学校も頑張っています。今まで私たち私立の学校がやっていたようなグリーンバックでビデオを作ってみたり、国語の授業で文章のイメージに合わせた音楽を作ってみたり。そういうクリエーティブな授業が全国で広がっています。公立でこれができるのはGIGAスクール構想のおかげだと思います。」

テクノロジーをGIGAスクール構想のおかげで、多くの子どもたちが使えるようになりましたね。コロナ禍が終息した以降、だいぶ変わってきたと思うんですけど、教え方の変化を教えてください。

「うちの学校全体でICTをどう活用するかは、しっかりと全体に広まってきています。授業の本質的な面で子供たちとしっかり対話しながら、対話した先へ授業を広げていける先生も増えていると思います。」

和田先生ご自身にも変化を感じられることはありますか?

「やはり授業は変わりましたね。ここ数年では、例えば、あえてInstagramやTikTokを課題提出の方法にしたりしています。それには狙いがあって、うちの学校では、中学2年生の時にみんなでセブ島に行ったり、中学3年生で留学したりするんですが、現地で知り合った友人とコミュニケーションを取る手段がInstagramやTikTokなんです。そこではじめてアカウントを作るよりも早期にInstagramやTikTokを授業で使って、SNS教育を公開のアカウントを作って、英語で発信するというトレーニングを早いうちからやった方がいいなと思っていまして。こういう言い方をすると、相手は傷つくからやめようとかね。

あとはAIが普通に入ってきている世代なんで、英語の発音でもAIと会話のトレーニングができたりします。そういったことを普通にスムーズに行える世代なので。そういったAIの活用方法はやっぱり数年前にはなかったものだなと思いますね。」

GUEST PROFILE

和田 一将(わだ かずまさ)

東京成徳大学中学・高等学校 ICT活用推進部長/英語科教諭

国際交流やiPadを活用したクリエーティブな英語の授業などを通して、多様な価値観の中で活躍できる創造的な人材育成に取り組んでいる。Apple Distinguished Educatorの1人。

  • *本記事中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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