本の要約サービスが6億円調達
2022年7月15日公開分のiPhone Business Networkの番組サマリーをお届けします。
番組サマリー
累計会員数93万人を突破したという本の要約サービス「flier」を運営する株式会社フライヤーが、XTech Ventures・みずほキャピタル・エッグフォワードや個人投資家などから総額約6億円の資金調達を達成して、累積資金調達額が約10.2億円となったそうです。
この本の要約サービス「flier」とは、人気の本やビジネス書などを要約して伝えるサイト。
公式サイトによると「1冊10分、忙しくてもスキマ時間で効率よくインプット。ベストセラーから新刊まで2,800冊以上! 今読むべきビジネス書に出会える、時短読書サービス。」とのことでした。本の要約がビジネスになっていること自体が、すごいなあと感じます。
AIの読み上げによる音声版もあるそうですから、通勤時間などに気になるビジネス書のポイントなどを耳から学べるのは便利そうですよね。
しかも、今回調達した資金で、音声版の要約や本の数も増えそうだし、僕もすごく興味が湧いているんですよね。
今「flier」では、法人向けのサービスが急増しているそうなんです。
福利厚生や、活字離れした社員の知識や向学意識の向上に役立ちそうですよね。社内の研修や告知なども動画が多くなっていますし、文字をじっくりと読む学習から、サクッと理解したり、耳で聴いたりする学習などへ、どんどん進化しそうです。
この「flier」には本の選考委員があって、経営者や大学教授が、ビジネスパーソンが読むべき本を選んでいるというから、手堅く良書が選べそうなのも良いですよね。
昔、望んだテーマごとに新聞や雑誌の情報がFAXで届くサービスや、社長のために秘書が毎朝各種新聞の切り抜きをするなんてこともありましたが、こういったニーズもあるんですよね。
気になる著作権問題なんですが、全て著者の確認をとって要約をしているそうです。
つまり、これって本のクリッピングサービスでもあるんですよね。本屋さんの店先で本を選ぶように、要約を読んだり聴いたりして、気になる本を改めて買って読んでみる、というような読者もいるでしょうし、気に入ったらそのまま購入できるサービスになっているそうなので、インターネットの台頭や活字離れで低迷している出版界にとっても朗報ではないかなと思います。
インターネットの時代になっても、さまざまな最新情報が必要な時代ですし、新鮮な情報が売り上げなどに直結するアイデアの源泉にもなるわけですから、興味のある方は無料期間などを使って試してみてはいかがでしょうか?
そのうちこういう「flier」のようなサービスもいろいろな個性や指向性を持ったAIが本を選んだり要約してくれたり、ユーザーの趣味に合う本をレコメンドしてくれるようになるんだと思うんですよね。
大塚商会でもAIやIoTなどの最先端テクノロジーがお客様のビジネスシーンでどう役立つか検証するサービスを展開しているんです。
例えば、工業製品の傷検出やドローン画像を使った設備点検、加工食品の不具合判定、店舗ごとの売上金額の予測、コールセンターの音声解析や分析などができるんです。このサービスでは、ベテラン社員さんとAIの比較実験の際、30%もAIが良い結果をだしたというので爆発的に人気になっているんですよ。ぜひ、皆さんのビジネスでもAIなどが活用できるのかをご相談いただければと思います。
AIは日々学んで、どんどん進化していきますから、「flier」などでも大いに活躍するんじゃないかなと思うんですよね。
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