スポーツデータ利他主義
2023年11月02日公開分のiPhone Business Networkの番組サマリーをお届けします。
番組サマリー
企業などが自らの企業利益のため個人情報を使うことに、反発する考え方が高まっています。
特に巨大なIT系企業などからユーザーのさまざまな個人情報が取得されて、それら企業の利益だけに活用されていることなどについて反発があるんです。
そんな傾向の中で欧州では、2022年にデータガバナンス法を策定。「データの公益(Data Altruism)」の考え方が新たなデータ活用の在り方として、注目されているのだそうです。
つまり、GAFAといったプラットフォーム企業などが自社の利益のために個人情報を持つのではなく、国が国民の利益のためにデータを収集して、公益のために企業などに使ってもらうという考え方ですね。
そんな中で台湾では、データの利活用を進める取り組みが始まっています。
天才エンジニアのオードリー・タンさんが大臣の台湾デジタル発展省では、台湾でのスポーツデータを公益データという扱いで公開して、国民への還元を目指しているそう。
公共の利益のために活用するのであれば、そのデータを企業が使ってよいんです。
例えば、競技者の技術向上、スポーツ大会やイベントの設計、スポーツ関連ビジネス、ゲーム開発、ヘルスケア、予防医療などに役立てられるのだとか。メタボリック症候群をなくすためのトレーニングにスポーツジムがそうしたデータベースを使用できるなど、企業が活用できるようにして、データの公益性を高めるというのだから素晴らしい考えだと思うんですよね。
日本でもスタートアップ企業がこの台湾のスポーツデータを使えば、お互いに体格なども似ているし、とてもメリットがあるんじゃないですかね。
僕は、バイタルデータを医師とも共有しながら、自分の健康維持管理に活用しているんです。
貯金の金額とかならいざ知らず、バイタルデータならどんどん公開しても構わないと思っています。僕のデータがほかの方の健康維持などに役立つならうれしいですよね。
このように個人データでも、国が安全に管理して、国民の利益のために活用することができるならば良いことですよね。
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