- 業種
- 日本語学校
- 事業内容
- 日本語学校
- 従業員数
- 11名(2025年4月現在)
- ホームページ
- https://aid-academy.jp/
教室のホワイトボードを電子黒板に入れ替え

エーアイディ国際学院 導入事例
サービス業1~100名学校・自治体情報共有・会議システム社員育成・人材開発営業・業務プロセス効率化
日本語学校のエーアイディ国際学院は、生徒の学習をより深められるツールはないかと考え、教室のホワイトボードに代えて電子黒板を導入した。動画やデジタル教材の表示ができるうえ、生徒が手持ちのスマートフォンで書いた文字をボード上に表示できる点を評価。漢字の学習などに役立つと期待している。
- 顧客対応の改善
- 業務効率の向上
2025年4月取材
エーアイディ国際学院
導入先の概要

導入の狙い
- 授業における生徒の理解促進を図りたい
- インタラクティブな授業を実施したい
- ホワイトボードから電子黒板へ入れ替えたい
解決策
- ホワイトボードから電子黒板への入れ替え
導入したメリット

導入システム
| 製品カテゴリー | 製品名・型番 | お問い合わせ |
|---|---|---|
| 電子黒板 | MAXHUB | お問い合わせ |
| 電子黒板 | RICOH Collaboration Board W6500 | お問い合わせ |
エーアイディ国際学院 導入事例(PDF:4,341KB)
導入事例詳細
日本語だけでなく日本文化まで学べる語学学校

エーアイディ国際学院の校舎外観。徒歩圏内に寮があるため、多くの生徒は歩きや自転車で通学している
千葉県千葉市にあるエーアイディ国際学院は、7年ほど前に創設された日本語学校だ。現在は、モンゴル、ベトナム、インドネシア、ネパール、スリランカ、バングラデシュ、ウズベキスタンなど、アジアの国々から来日した約40名が日本語を学んでいる。

執行責任者 岩永 喜久雄氏
「生徒の年齢は20~30歳です。どの生徒も日本に対する興味が高く、ここで日本語を学んだ後は国内の専門学校や大学に進学したいと考えている生徒が多くいます。母国に戻らず、日本での就職を希望する生徒も少なくありません」と語るのは、同校の執行責任者の岩永 喜久雄氏だ。
「1年半」と「2年」の2種類の学習コースがあり、クラスは「午前の部」「午後の部」に分かれ、それぞれ20名ずつが1日4時間の授業を受けている。生徒数約40名に対し日本語教師は7名と、指導体制が充実している点が同校の魅力である。もう一つの魅力は、教師との触れ合いに加え、さまざまなイベントを通じて日本語だけでなく日本の文化まで学べることだ。
「バーベキューやクリスマスパーティー、旅行などを通じて、なるべく多くの日本の人々と触れ合い、文化を体験してもらえるようにしています。入学式や卒業式など、日本ならではのセレモニーに参加できることも外国人の生徒たちにとっては新鮮で、忘れ難い思い出となるようです」と岩永氏。
日本語学校には、法務省が定める「適正校(優良校)」と「非適正校」の基準があり、同校は現在「適正校」に認定されている。授業だけにとどまらず、生徒の日常生活や適正な各種申請などにもきめ細かいサポートを行っている点が評価されている証しだ。「適正校」は定員増員を行うことができる。同校はこれまで一つの教室を使い分けて授業を行っていたが、2025年度、同校は一教室増設することを決定した。
板書も動画やデジタル教材も電子黒板1台で授業したい
エーアイディ国際学院の生徒は非漢字圏の国から来ている。そんな生徒たちに、経験豊富な教師陣が分かりやすく授業を行っているが、どうすれば生徒たちの学習が充実し、より高い学習効果の中で日本語を習得できるようになるのかを同校は常に考え、教材や学習方法、学習用ツールの選定など、さまざまな角度から生徒たちがよりよく学べるようにするための環境づくりを行ってきた。
ホワイトボードの入れ替えを検討したのも、その一環だ。従来は、教室の教壇近くにホワイトボードを置き、教師がホワイトボードのマーカーを使ってひらがなやカタカナ、漢字を書いたり、文字の書かれたパネルをボードに貼ったりして教えるのが基本的な指導方法だった。
「もちろん『書いて教える』のが基本中の基本ですが、それだけでは生徒たちの学習意欲をかき立てられません。そのため最近は、動画やPowerPointなどで作成したデジタルコンテンツも教材として使いながら授業を行う工夫もしてきました」と岩永氏は説明する。
生徒がひらがなや漢字を正しく書けているかを確認する際には、前に出てホワイトボードに書いてもらっていたが全員分を一度に確認することはできず、また、自席で書いた場合は教師が見て回る必要があった。一方、動画やデジタル教材はホワイトボードの脇に置いたモニターに表示していたが、画面が小さいため後方の席に座る生徒には見にくいという難点があった。
「プロジェクターを利用する場合もありましたが、投影される映像の画質はモニターに比べて低下しますし、セッティングのたびに授業が中断してしまうのは、授業の進行の妨げになると感じていました」(岩永氏)
大塚商会の提案を受けて電子黒板を導入

最初に導入した電子黒板『MAXHUB』が設置されている教室の様子。ホワイトボードは予備として置いているが、これ1台でPCのように活用できる点がメリットだ
そんなある日、岩永氏は知人が経営する日本語学校で、ホワイトボードの代わりに電子黒板を使用しているのを知った。電子黒板は、板書機能が問題なく使えるだけでなく、マーカーなどの備品の補充や購入の手間が不要になる点はメリットだと思った。また、PowerPointなどの教材や資料もプロジェクターなしで大きく表示できることも分かり、同校にとっても「便利なツールだ」と岩永氏は確信した。
そこで岩永氏は、複合機の導入などで取引があった大塚商会に相談。実機を見学に行き、丁寧なデモンストレーションを見たうえで、電子黒板『MAXHUB』を導入した。『MAXHUB』は、企業が行うWeb会議を効率化するために開発された電子黒板だ。Web会議に必要なカメラ、マイク、スピーカーのほか、動画やデジタル化された資料などを表示するための装置として、Windows PCも搭載している。
「PCが搭載された電子黒板なら、動画やデジタル教材が表示できます。見栄えも良いので生徒たちも喜んでくれると思いました」と岩永氏は経緯を説明する。
授業の効率化に効果を発揮する電子黒板を追加導入

重厚感があるブラックのデザインの『MAXHUB』は、高精細な画像で資料や動画を見ることができ、従来の授業のスタイルに変化をもたらした
電子黒板は生徒からも教師からも、評判は上々であった。
「モニターより大きく、プロジェクターでの表示と比べて動画やデジタル教材が格段に見やすくなったと喜んでくれています。決して安くない投資でしたが、導入したかいがありました」と岩永氏は明かす。
『MAXHUB』は起動の仕方がPCに、画面をタッチしながら操作する方法がタブレットに似ていることから、これらに親しみがある生徒にはなじみやすく、授業以外の休憩時間には音楽を流したり、出身国の情報を共有したりするなど新たな楽しみ方にも使われていった。一方、教師たちからも「授業における電子黒板の活用をもっと高められないだろうか?」といった声が上がるようになった。
「例えば、生徒に書いてみるよう促した漢字が正しく書けているかどうかを確かめる場合は、教師が生徒の机を回って、ノートに書かれた文字を確認していました。しかし、例えば生徒たちはみんなPCやスマートフォンを持っていますので、それぞれのデバイスと教室の電子黒板がネットワークでつながれば、各自がデバイス上で書いた漢字を同時に電子黒板に映し出して確認したり、正しく書けている生徒とそうでない生徒の文字を見比べるなどして、間違いやすい点を共有しながら学びを深めることができるのではないかと思いました」と岩永氏は語る。
大塚商会のフェアで実機を体験

『RICOH Collaboration Board W6500』で日本語の教材を表示して授業をしている様子。色鮮やかな画面で、タッチすると日本語の音読が流れるなど効率的な授業に役立っている
前述のとおり、2025年度から教室を一部屋増やすにあたり、同校では電子黒板の追加導入も決めていた。その機種を選定するため、岩永氏は2025年2月に開催された大塚商会の「実践ソリューションフェア」を訪問。いくつかの電子黒板の実機に触れたうえで、リコーの『RICOH Collaboration Board W6500』の採用を決定した。
『RICOH Collaboration Board W6500』は、『MAXHUB』同様、Web会議用の機能=オンライン授業に必要な機能があることに加え、授業の出席者がスマートフォンやタブレット端末上で書いた文字をワイヤレスで画面上に表示できる機能も備えている。「これなら指導の効率化と、教師と生徒の双方向のやりとりが可能になる」と判断したという。
今回も大塚商会を通じて電子黒板を導入したのは、導入支援や導入後のサポートに信頼を置いているからである。実際、「設置や設定は全て大塚商会さんが行ってくれたので、すぐに使い始められました。操作方法などで分からない点があっても、いつでも気軽に相談できるので助かっています」と岩永氏は評価する。

漢字には小さなひらがなでふりがなが振られているが、電子黒板の十分な明るさで小さな文字まで読める

教師が指で文字を書く様子。専用ペンでも指でも画面上からタッチ操作が可能で、スムーズに文字を書くことができる
リモート授業などさらなる活用を検討中

滑らかな書き心地の専用ペンで、教師のお手本を基に漢字を書く生徒。画数の多い文字もきれいに書き出される。板書はデジタルデータで保存することも可能
二つの教室にそれぞれ1台ずつ電子黒板が設置された今、同校は生徒のデバイスと電子黒板をつないだインタラクティブな授業の実現に向けて準備中だ。実現すれば、これまでの授業のスタイルは大きく変わっていくことだろう。また、ほかにも電子黒板を使って、これまで取り組んでこなかった試みをいろいろと実践してみたいと考えているという。
「例えば、リモート授業です。2台ともWeb会議機能を備えているので、病気などで学校に来られない生徒が自宅からリモートで授業に参加するといった使い方ができると考えています。大塚商会さんは多くの活用例をご存じなので、『こんな使い方もできる』という方法をこれからも提供していただきたいです」と岩永氏は語った。
大塚商会担当者からのコメント
「電子黒板のさらなる活用法についてご提案します」
エーアイディ国際学院様からは、「電子黒板のさらなる活用法について、良いアイデアがあれば教えてほしい」というご要望をいただいています。他の好事例なども集めて、有益な活用法をご提案します。

- 印刷して上司への説明に
- 印刷して稟議書に添付して
- 印刷して会議資料に
エーアイディ国際学院 導入事例(PDF:4,341KB)
- * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
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