BIM/CIM対応とコスト削減を同時に実現

道路舗装の工事企業が互換性の高いCADソフト群を導入し、業務効率向上と内製化を実現

大同舗道株式会社 導入事例

建設業1~100名CAD(設計支援ツール)コスト削減・売り上げ向上

大同舗道株式会社は、2023年の完全BIM/CIM化に対応するため、福井コンピュータ社のCAD製品群を導入。BIM/CIM推進の基盤が整ったことに加え、これまで煩雑だった業務の大幅な効率アップやコスト削減、ノウハウ蓄積につながるなど、さまざまな効果が表れている。

  • BIM/CIM
  • 業務効率の向上
  • コスト削減

2021年11月取材

大同舗道株式会社

導入先の概要

業種
舗装・土木業
事業内容
舗装工事、土木工事、その他建設工事に関する調査、企画、測量、設計、監理、施工、アスファルト合材製造販売、道路維持管理
従業員数
64名(2021年4月現在)
ホームページ
https://daido-hodo.com/

導入の狙い

  • BIM/CIMを推進したい
  • 外注していた点群データの処理を内製化したい

解決策

  • 福井コンピュータ社のCAD製品群の導入

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
3D点群処理システムTREND-POINTお問い合わせ
BIM/CIMコミュニケーションシステムTREND-COREお問い合わせ
測量CADシステムTREND-ONEお問い合わせ
土木施工管理システムEX-TREND 武蔵お問い合わせ

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導入事例詳細

技術面で高い信頼を得ている、若手社員の多い舗装工事会社

上谷 達也氏

企画営業部次長 上谷 達也氏

大同舗道株式会社(以下、大同舗道)は1973年設立の舗装工事会社だ。北海道内に9営業所を構え、高速道路や一般道路の舗装・維持・除雪などを手掛けている。過去には舗装道路の滑り止め施工法である「マジックサークル」の特許を取得するなど、技術面でも高い信頼を得ている。

「当社は若い社員が多く、新しい技術や環境を取り入れる体制が整っていることが特長です。若手社員はデジタル技術の知識も豊富で、ICTを推進するうえでも大きなアドバンテージになっています」と語るのは、企画営業部次長の上谷 達也氏だ。積極的に若手社員を採用し、将来的に会社の主力として活躍してもらうことを期待しているという。

また、ICT推進課の黒河 誠司氏も社員の年齢層に触れ、「若手が多いため人間関係の風通しが良く、社員間のコミュニケーションも活発です」と話す。若手社員からはICT機器の情報を、ベテラン社員からは技術を伝達し、お互いに高め合える職場だという。

BIM/CIMに対応し、外注作業を内製化したい

大同舗道は、これまでも試験的に3D CADソフトを導入していた。これは、国土交通省の「2023年度までに小規模を除く全ての公共工事でBIM/CIMを原則化する」という発表によるものだが、同社ではBIM/CIMの全面的な対応が進んでおらず、その対策としてBIM/CIMツールを導入する必要があった。

また、これまで同社では舗装工事において点群データを活用する際の処理を外注していた。しかし、BIM/CIM化に対応することを契機にこちらも社内で処理できるよう、専用のソフトの導入を併せて検討した。

導入ソフトを選定する段階においては、オフィスサプライの「たのめーる」や複合機などで取引のあった大塚商会に協力を仰ぐこととなった。しかし、導入する製品の決定には苦労があったという。

黒河氏は「例えば、工事現場の土地をスキャンした点群データは、非常に容量が大きく処理に時間がかかります。これをスムーズに処理できるものを選ぶ必要があったため、選定に時間がかかりました」と振り返る。

最終的に同社が選定したのは、大塚商会の提案にあった福井コンピュータ社のCAD製品群である。他社製品に比べ圧倒的に使いやすく、動作も軽いことが評価につながった。また、同社の協力会社が以前より福井コンピュータ社の製品を使っていたこともあり、信頼性が高かったことも決め手の一つだという。

大同舗道が以前特許取得していた凍結路面対策工法「マジックサークル」は、路面にゴム材を埋め込み、通過車両の自重による「たわみ効果」で雪氷を破壊する仕組みだ

黒河 誠司氏

ICT推進課 黒河 誠司氏

日本人向けに最適化されたガイダンスを活用

大同舗道が『TREND-CORE』で作成した3Dモデル。視覚的に分かりやすく、住民説明の際などに活用される施工ステップも作成できる

同社では、2020年12月に3D点群処理システム『TREND-POINT』、BIM/CIMコミュニケーションシステム『TREND-CORE』、測量CADシステム『TREND-ONE』、土木施工管理システム『EX-TREND 武蔵』を導入した。その際、よりスムーズに運用するため、新たに大塚商会からワークステーションも導入している。

実際に運用を開始してからは、その利便性の高さに好印象を持ったという。「現在、当社では導入したソフトを切削オーバーレイ工で活用しています。ツール自体が日本人向けに制作されているため、他社製品に比べ作業のガイダンス等も分かりやすく、大変助かっています。導入から現在までに12の案件でソフトを活用し、今後も利用の機会を探っていきます」(黒河氏)

ソフトの特性を使い分け、多様な業務でメリットを享受

浜田 雅史氏

ICT推進課 浜田 雅史氏

導入後、大同舗道ではそれぞれのソフトをさまざまな業務に使い分けている。例えば、『TREND-POINTはその操作性の軽さを生かし、道路測量のスキャンデータ処理などに利用している。

さらに、『TREND-ONEは測量データの座標計算等に利用。直線、曲線、クロソイド曲線をいっぺんに計算できるソフトとして重宝しているという。

「実は、福井コンピュータ社の製品を導入する以前から、座標計算では他社製品やフリーソフトを利用していました。しかし、これらはほかのソフトとデータの互換性が低いという欠点があります。対して福井コンピュータ社の製品はソフト間のデータ互換性が高いため、一度入力すればほかの作業でもすぐに内容を同期できることが魅力です」(黒河氏)。

実際に、3D設計作図や数量計算などには『EX-TREND 武蔵』を活用。福井コンピュータ製品でそろえることが効率向上につながっているようだ。

また『TREND-CORE』は、3Dモデル作成で活用している。具体的な用途は、施工ステップ図の作成等だ。「現在は国土交通省の定めるBIM/CIM案件でなくとも、試験的に活用を進めています。今後BIM/CIM指定案件を対応するときのための基盤を整えている段階です」(ICT推進課 浜田 雅史氏)

これらのさまざまな利便性の向上に加え、大同舗道では、これまで外注していた作業を内製するようになったことによるメリットも享受できているという。

「まず外注費をカットできたことは大きな効果です。さらに、現場からの要望を社内に蓄積できるようになったこともメリットといえます。これは、現場の要望を解決するために、ほかの現場からさまざまな事例を仕入れて社内で共有する習慣ができたためです。他社が手掛けたケースなども参考にするようになり、今後の業務でより独自性を出すことが可能になりました」(黒河氏)

『TREND-POINT』の操作画面。編集した点群データを3Dモデルに取り込むことも可能

『TREND-POINT』の操作シーン。容量の重い測量データを編集するため、ワークステーションも大塚商会から導入している

今後については「切削オーバーレイ工以外の工種でもソフトを活用することを目標としています」と語る上谷氏。よりBIM/CIM対応を進めるため、オートデスク社の『Autodesk Architecture, Engineering & Construction Collection(AECコレクション)』を活用することも視野に入れているという。

また、将来的には営業所でもソフトを導入し、本社で統轄管理する仕組みの構築を検討している。

上谷氏は「現在は、当社のICT推進課が全てのソフト運用を担当しています。しかし、工事においては現場を知っている人間がソフトを使うのが一番効率がよいはずなので、全社的にICTを活用できる環境になるようシステムの構築にも注力します」と語った。

大塚商会担当者からのコメント

「活用方法に合わせ、最適な製品をご提案します」

大同舗道株式会社様は、3D CADソフト群の導入で業務効率向上とコスト削減を実現されました。今後もBIM/CIM対応含め、最適な製品をご紹介できるよう、多方面からご提案していきます。

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  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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