拡張項目機能の活用で管理業務の効率が大幅アップ

業務用食品加工機械メーカーが、基幹システムでメンテナンス情報を管理・共有し、スムーズな顧客対応を実現

株式会社ドリマックス 導入事例

製造業1~100名ERP・基幹業務・業務管理営業・業務プロセス効率化

株式会社ドリマックスは、業務用フードスライサー専業メーカーであり、ラインアップは卓上型からホテル厨房(ちゅうぼう)・セントラルキッチン向けの大型製品まで幅広い。開発から製造・販売、メンテナンスまで手掛ける同社は、販売管理システムで顧客別メンテナンス情報を共有し、スムーズな問い合わせ対応を実現した。

  • 業務の効率向上
  • 営業力強化
  • 生産性向上対策
  • 顧客対応の充実

株式会社ドリマックス

導入先の概要

業種
製造
事業内容
各種食品機械(スライサー)の開発・製造・販売・メンテナンス
従業員数
30名(2020年3月現在)
ホームページ
http://www.dremax.com/

導入の狙い

  • 修理請求、在庫管理をシステムで一元管理したい
  • 修理に関する情報をスムーズに共有したい

解決策

  • 『SMILE V 販売』の拡張項目機能を活用し、詳細な修理履歴を管理可能に
  • パッケージ機能を在庫管理の共有に活用する

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
基幹業務システムSMILE V 販売お問い合わせ

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株式会社ドリマックス 導入事例(PDF:2,640KB)

導入事例詳細

新たな食文化を創造するオンリーワン製品を提供

代表取締役 松本 英司氏

株式会社ドリマックス(以下ドリマックス)は、外食業界や食品製造業界で広くその名を知られる業務用フードスライサー専業メーカーだ。一般にはなじみが薄いが、ファミリーレストランやデパ地下総菜で、ドリマックスの製品がなければ生まれなかったといえる人気メニューも多い。一例として、ダイス状にカットされた牛肉や豚肉を使うことで、高級感ある食感を実現したハンバーグがある。半解凍状態の肉を高速回転する刃で繊維をつぶすことなくカットし、肉本来のうま味を食卓に提供できることが人気の秘訣(ひけつ)だという。

同社が今日まで本拠を構える埼玉県川口市で創業したのは1960年。当初は大手メーカーのOEMを中心に事業を展開してきたが、創業者である父親から事業を承継し、2005年に代表取締役に就任した松本 英司氏が、自社ブランド開発を本格的に開始した。これまで培ってきたノウハウに基づく製品の数々は業界に広く受け入れられ、ドリマックスブランドの製品は、国内のほかの大手スライサーメーカーでも販売ラインアップとして取り扱われるオンリーワンの存在となっている。また、小規模店舗用の卓上型製品からホテル厨房・セントラルキッチン用の大型製品まで手掛ける点も特長だ。

「先代も私も、ものづくりの世界の出身で『こんな製品はないだろうか』という声にすぐに対応してきたことが今日につながっていることは間違いありません。また、川口という街の存在も大きいと思います。朝、部品を注文するとその日のうちに届くような、まさに『ものづくりの街』ですからね」(松本氏)

伝統を重んじ、保守的ともいわれる食の世界で、ドリマックスは新たな食文化を提案することにも積極的だ。冒頭でも紹介した肉や魚のダイスカット調理の普及においても、ものづくりの視点からの提案が大きな役割を果たしたという。

メンテナンスまで含めた情報の一元管理に『SMILE』を活用

ゼネラルマネージャー 瀧澤 真寿氏

ドリマックスの業務用スライサーは、卓上サイズの小型製品は生産をほぼ外注する一方、大型製品については組み立てまで自社で行う。企画開発から製造、販売、メンテナンスまでを一貫して手掛けることで発生する、多岐にわたる管理業務のシステム化は、常に大きな課題であり続けてきた。

その中の一つが修理・メンテナンス業務の管理である。現在、川口の本社ほか、東京、大阪、福岡、札幌にある営業所は、各地の営業拠点としてはもちろん、全国を飛び回るメンテナンス担当者の中継拠点としての役割も担っている。大型製品の場合、顧客ニーズに特化した特注品も多く、使われる部品も多種多様だ。そのためメンテナンス費用の請求の際には、まず担当者がExcelに交換部品の品番や価格を入力したうえで、その数字を販売管理システムに再入力し、請求書を発行するという手間が生じていた。

「このやり方では二重入力の手間に加え、お客様から問い合わせがあったときにどんな部品を交換したのかシステム上で履歴を追うことができません。この課題をなんとか解決したいと考え、新たな販売管理システム導入に向けた検討を開始しました」とゼネラルマネージャーの瀧澤 真寿氏は当時の課題を説明する。

手入力の手間や管理の煩雑さを解消し、情報を一元管理できる新たな仕組みを模索・検討の末、2006年に導入を決断したのは、コピー機などで以前から取引があった大塚商会から提案された『SMILEα AD』だった。

「メンテナンス業務の場合、問屋や商社などの販売チャネルに応じ、請求方法もさまざまでした。それをどのようにシステムへ落とし込むべきか、とても分かりやすく説明いただけたことが大塚商会さんを選んだ一番の理由です。実際、当社の修理サービス表にほぼ対応した形でシステムをご提案いただけました。その結果、メンテナンス業務にかかる時間が導入前の1/5に短縮し、業務増大に対応できる環境を整えることができました」(瀧澤氏)

メンテナンス業務に応じてカスタマイズを施した『SMILEα AD』は同年12月に本格稼働を開始した。

情報の一元管理によりスムーズな顧客対応を実現

システム導入によって得られたメンテナンス履歴管理の効果は、修理請求書発行の効率アップだけではない。顧客名や電話番号から、過去の修理履歴や使用部品の情報を確認できるようになったことも大きかった。これにより修理に関する顧客からの問い合わせの際、営業事務スタッフによるスムーズな対応が可能になったという。

「担当SEの方に非常に尽力いただき、カスタマイズを含め実装された機能は今でも当社の業務に大きな役割を果たしています。システム化は、重複入力の手間を解消するだけでなく、これまで担当者しか把握できていなかった情報を共有できる効果もあります。当社製品の場合、交換部品をお客様自身から発注いただくことも多いのですが、直接の担当者でなくても過去の対応履歴を検索し、『このサイズのこのような部品で間違いありませんか』と、お待たせすることなくその場で確認できるようになり、より深くお客様とお話ができるようになったことは大きな効果だと思います。導入前は、修理依頼の電話をいただいた際、過去の修理履歴を確認するために電話機の保留ボタンを押していましたが、1分以上お待たせしてしまうことが多く、保留警告音が響いておりました。しかし、『SMILE』の導入後は保留ボタンを使用することがなくなり、おおむね1分以内で対応できるようになりました」(瀧澤氏)

さらに2012年の『SMILE BS 販売』へのバージョンアップの際には、パッケージの新機能を活用し、在庫管理のシステム化を実現。受注が計上されると同時に在庫引き当てが自動で行われる仕組みを構築。部品在庫の最適化や棚卸しの省力に貢献している。

拡張項目機能で修理情報の共有を実現

2017年12月には、シリーズ最新版の『SMILE V 販売』にいち早く移行。その際に高く評価したのが、入力画面を業務に合わせて自由に設定できる拡張項目機能だった。

修理を受け付けた際に特記事項をメモできる項目を拡張項目機能で追加しています。交換部品だけではなく、詳細な情報共有の実現は、よりスムーズな問い合わせ対応に貢献しています」(瀧澤氏)

拡張項目機能の活用だけでなく、部品を組み合わせた「セットコード」を登録することにより、製品名を選択すると、各製品に対応した部品が一覧表示されるようになった。

「製品の修理内容を登録する際、これまではメンテナンス担当者が手書きで部品名を書き込まなければならなかったのですが、最新版への移行後は、製品に応じた部品が自動表示され、選択すれば修理内容リストとして登録できます。それを出力して担当者がチェックを入れるだけで済むようになり、記入の手間や漏れが激減しました」(瀧澤氏)

バックオフィス部門の人員を増やすことなく事業成長に対応

拡張項目機能を活用した見積書作成画面。より分かりやすく作成出来るようになった

2006年の『SMILE』シリーズ導入から、ドリマックスは11期連続で増収を続けている。一方で、バックオフィス部門の人員を大きく変えず、増え続ける業務に問題なく対応できていることは、『SMILE』シリーズ導入の効果を如実に物語っているといえるだろう。

「長く利用し続けているおかげで全てのデータが整ってきています。現在でもとても満足していますが、今後はこの整ったデータをグラフ化して、販売分析をより詳しく進められるよう、『SMILE』の機能をさらに活用していきたいと思っています。売り上げを上げるには、製品力を上げることも重要ですが、それと共に、データの蓄積やデータの引き出し方がとても大切であると考えています。この点については、システム化により実現できました」(瀧澤氏)

さらに今後の課題として松本氏が掲げるのは、顧客へのきめ細かな対応が可能となる営業支援ツール、いわゆるSFAの充実だ。『SMILE V 販売』のデータと連携した営業支援システムをはじめ、新たなソリューションの導入を検討している。

「現在注目しているのは、営業担当のモバイル端末上の地図に顧客情報がマッピングされるソリューションです。現在はExcelから抽出したテキストをマップアプリ上にピン留めして、立ち寄る場所などを情報共有していますが、これからはAIと連携し、『最終訪問後、しばらく時間がたっています』など、状況に応じたサジェスチョンが表示されることが理想です。実際の活用例も大塚商会さんから聞いているので、今後の提案に期待しています」(松本氏)

現在の売り上げは国内のみならず、海外も25%を占めており、さらに拡大していくことが予想されるという。それに伴って、営業活動の情報をスマートフォンで、いかにセキュアに共有するかなどの新たな課題も見えてきており、ITパートナーとしての大塚商会の役割に、同社はますます大きな期待を寄せている。

大塚商会担当者からのコメント

「ご期待に沿える提案を今後も継続して行っていきます」

アップデートを続けてきた『SMILE』シリーズの数多くの機能とカスタマイズをとても有効に活用いただいています。新たなソリューションも「これなら使える」と自信をもっておすすめできるタイミングで提案していきます。

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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