小売業における購買データの利活用を促進

実店舗とEC、電話注文に対応する加工食品専門店が『Smart通販』で購買データを統合しデータ活用を促進

有限会社いい友 導入事例

卸売・小売業、飲食店1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

大田区の池上本門寺門前に店舗を構える有限会社いい友は、「金ごまいわし」などのヒット商品で知られるごま加工品専門店だ。卸事業のほか、実店舗と直営ECサイト、電話注文の3チャネルで小売りを行う同社は、チャネル別に管理してきた購買データを『Smart通販』で統合し、多様な分析に活用できる環境を実現した。

  • 売上アップ対策
  • 営業力強化
  • 生産性向上
  • 顧客対応の改善

有限会社いい友

導入先の概要

業種
小売業
事業内容
ごまの加工食品の企画/製造/卸/小売
従業員数
20名(パートタイム含む、2024年5月現在)
ホームページ
https://www.iitomo-goma.co.jp/

導入の狙い

  • 購買データの利活用を促進したい
  • 業務の効率化と生産性向上を図りたい
  • 属人的なシステム管理から脱却したい
  • キャッシュレスへの対応を行いたい

解決策

  • 『SMILE V 2nd Edition Smart通販』で実店舗とEC、電話注文の購買データを統合
  • クラウドPOSレジ『スマレジ』でキャッシュレスに対応

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
通信販売業向け販売管理システムSMILE V 2nd Edition Smart通販お問い合わせ
タブレットPOSスマレジお問い合わせ
通話録音装置トビラフォンBiz IVR(自動音声応答)付き電話機お問い合わせ
複合機 -

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有限会社いい友 導入事例(PDF:3,372KB)

導入事例詳細

ごまに着目した商品開発でヒット商品を連発し通販事業も伸長

人気商品の「金ごまいわし」をはじめとするいい友の商品は、「食べる丸薬」とも呼ばれるごまを毎日おいしく、手間をかけずに摂取できるように開発されている

1992年設立の有限会社いい友(以下、いい友)は池上本門寺の門前に本店を構えるごま専門店だ。30年たった今、店頭限定販売の「ごまおはぎ」は本門寺詣でのお土産として定着。甘さ控えめのあんこをもち米で包み、巻きずしの海苔(のり)のように香ばしいごまで巻いたおはぎは、連日午後早々には売り切れてしまう人気商品として知られている。

営業事務 杉内 彩華氏

実店舗のほか、電話注文、自社ECサイトによる小売り、高級スーパーを中心とした卸売りという複数の販売チャネルを展開する同社の最大のヒット商品が、高圧釜で骨まで柔らかく炊いたいわしを香り豊かな金ごまで包んだ「金ごまいわし」だ。営業事務の杉内 彩華氏は、大ヒット商品誕生の経緯をこう説明する。

「現会長である創業者は、栄養成分豊富なごまの魅力をより多くの人に伝えたいという強い思いから、当社を起業しました。しかし、料理研究家やレストラン経営、鮮魚卸業など、さまざまな仕事に携わる中で、その臭いが理由で栄養豊富ないわしが食べられない方が多いという事実を知ったそうです。そこで、いわしと香り豊かなごまを組み合わせれば、臭いも気にならず、双方の栄養が摂取できると考えたことが開発のきっかけだったと聞いています。その後、会長自身が全国の催事・物産展に足を運び、ファンを増やしていくという地道な取り組みが今日の人気につながっています」

店頭販売限定の「ごまおはぎ」を除き、同社製品は全て自社ECサイトや電話による通信販売でも入手可能。取扱商品は、いりごま、すりごまから、ごまのつくだ煮、ごまのお菓子まで約40品目もある。素材にもこだわり、金ごまと国産ちりめんじゃこ、鳴門産ワカメ、紀州産梅を使用した「百点万点カルシウムふりかけ」の人気が急上昇中という。

実店舗とECサイト、電話注文の購買データを『Smart通販』で統合

実店舗と電話注文、ECサイト、卸の各チャネルに対応した販売管理システムを運用してきた同社は、B to Cの購買データが複数のシステムに分散してしまうという課題を抱えていた。各システムに蓄積される購買データを統合し、分析を行う場合、新たに業務システムとは別に分析基盤を用意する必要があったのだ。

以前は、IT知識を持つ経理担当者が作成したExcel集計表に、必要なデータを手作業で移行し分析を行ってきたという。定型化された数値を継続的に見ていきたい分析であればこの方法でも問題ないが、経営判断に必要なデータはその都度異なるのが実情だ。そのため、経理担当者は経営層の要望に応じ、その都度集計表を作成して対応してきた。

この状況は業務の煩雑化に加え、属人化という問題にもつながっていた。実際に購買データを確認したい状況が発生しても、経理担当者が不在であれば対応が困難になってしまい、取引先やお客様への対応をお待たせしてしまうという状況もあったという。

『Smart通販』をハブにデータを一元管理

課題解決に向けて同社は、2017年に大塚商会が提案する『SMILE BS 2nd Edition Smart通販』(以下、『SMILE BS2 Smart通販』)を導入して、店頭と各通販チャネルの購買データを統合した。

「電話やECからの注文は、少ない日でも1日10件以上、テレビ番組で紹介された直後など、多い日は100件以上になる場合もあります。これらの注文を『Smart通販』へ入力するのは現在も手入力していますが、一度入力してしまえばシステム上で多様な分析が可能で、この点は導入前と大きく異なります。今では、例えば経営層から『この商品の売り上げを月次で分析したい』『過去1年間の売り上げを曜日別で知りたい』などの要望があった際でも、即座に対応できるようになりました。Excel集計表で管理していた時代は、経営層の要望に応じ、その都度、集計表を作成してデータを入力する必要がありましたが、こうした手間が不要になったことは『Smart通販』導入の大きな成果です」(杉内氏)

バージョンアップに合わせ実店舗や電話注文の環境を再整備

『SMILE V2 Smart通販』へバージョンアップ後に実装された「クイック処理起動」の機能は、処理画面へのアクセスをスピーディーにし、作業効率を高めている

『SMILE BS 2nd Edition Smart通販』のサポート終了を受け、2023年2月に『SMILE V 2nd Edition Smart通販』(以下、『SMILE V2 Smart通販』)にバージョンアップ。機能や使い勝手が大きく変わることはなかったが、杉内氏は検索機能が強化された点を高く評価している。

「正直に言うと、以前のバージョンは検索のしにくさを感じていました。当社の商品マスターは約40件、顧客マスターは2万件に上りますが、以前は目的のデータにたどり着くまでに手間取ることもありました。しかし、今回の『Smart通販には、よく使う処理や最近使った処理についてメニュー階層をたどることなく起動できるクイック処理起動が実装されたことで、この問題は大幅に改善され、スムーズなデータアクセスが可能になりました」(杉内氏)

また、販売代理店などから商品情報を一覧で送ってほしいと要望をもらうことがあるが、以前のバージョンではExcelに落とし込めない情報もあったため、最も手間がかかる場合だと30分ほども時間をかけ、資料から情報を寄せ集めて手入力でデータを作成してきたという。『SMILE V2 Smart通販』にバージョンアップしてからは、各種帳票のデータを直接Excelに出力できるようになったため非常に作業時間短縮になっていると杉内氏は評価する。

『スマレジ』にレジ端末を一新、クレジット決済にも対応

商品優先の店内でも場所をとらないタブレットで使用可能な『スマレジ』はシンプルな操作でキャッシュレス決済に対応可能。よりスムーズに商品を購入していただけるようになった

『SMILE V2 Smart通販』への移行に際し、同社は新たに従来のPOSレジからタブレットを端末として利用するクラウドPOSレジ『スマレジ』への移行も行っている。以前のPOSレジはQRやバーコードなどのキャッシュレス決済に対応しておらず、スマートフォンや交通系ICカードなどでシンプルな会計が可能になっている今でも、いい友では現金のみの対応となっていた。

「お客様には気軽に店舗に立ち寄って、スムーズな会計で商品をお買い求めいただけるようにしたい、これが今回『スマレジ』へ移行を検討した第一の理由です。キャッシュレス決済導入に関するIT導入補助金を活用した導入プランを大塚商会さんからご提案いただけたことで、QRコード決済へのスムーズな対応が実現できました」(杉内氏)

キャッシュレス決済のメリットは、現金の受け渡しをすることなくシンプルでスマートな会計が実現するだけでなく、会計時の人的ミスやトラブル回避、そして現金管理の負担軽減にもつながっていく。

さらに、同社は電話機端末の入れ替えと、『トビラフォンBiz』による通話録音の導入も新たに行った。電話注文の場合、そのやり取りが後々のトラブルにつながることも珍しくない。「言った」「言わない」のトラブルを回避し、悪質なクレームからスタッフを守るうえで、通話内容の録音は非常に重要な役割を果たす。

「『トビラフォンBiz』は通話内容の録音によるトラブル防止、サービス品質の向上を目的として導入しました。録音は、電話がつながったタイミングで『会話内容を録音しています』というメッセージを流したうえで行っています。トラブルの防止はもちろんそうですが、日常的には聞き逃しや正確な聞き取りが難しかった場合に、通話内容が録音されることがスタッフの安心感にもつながっていると思います」(杉内氏)

卸販売データの統合も含め、管理業務の一層の省力化を推進

導入効果は大きく二つ挙げられる。一つはデータ分析に必要とされてきた工数の大幅な省力化だ。以前と違い、経営層のデータ分析に関する要望に、即座に対応できる環境が整備されている。そして、もう一つが大塚商会の手厚いサポートが利用できるようになったことによる、属人化の弊害の解消である。

「以前は経理担当者の休暇中にトラブルが発生すると完全にお手上げでしたが、今は365日、大塚商会さんのサポートを利用できます。特に操作方法が分からない場合は、PC画面を共有して、操作法を分かりやすく説明してくれるリモートサポートはとても好評です」(杉内氏)

今後は、卸販売データの管理も含め『SMILE V2 Smart通販』の機能を積極的に活用し、一層の省力化を推進していきたいと考えている。

「せっかく多くの機能を備えたシステムを利用しているので、もっと有効活用していきたいです。それには、さらに機能について勉強していかなければならないと思っていますが、大塚商会さんという私たちにとって、とても心強い存在がいますので、そのサポートもフルに活用してきたいです」と、杉内氏は期待を寄せた。

大塚商会担当者からのコメント

「小売業の皆様の課題解決を積極的にサポートしていきます」

実店舗、電話注文、自社ECサイト、ECモールなど販売チャネル多様化が購買データ利活用の障害になっていることも少なくありません。大塚商会はチャネル多様化に伴うこうした課題解決にも積極的に取り組んでいきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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