オンライン授業に対応したICT環境を整備

「iPadやChromebookのスムーズな導入で、マンモス校である本校のICT教育の基盤形成を助けてもらいました」

桃山学院中学校高等学校 導入事例

学校101~1,000名学校・自治体モバイル・タブレット活用クラウドITの運用・保守の負荷軽減機密漏えい・外部侵入対策

生徒の自主性と自律の精神を重んじ、自由な校風の中で教育を実践する桃山学院中学校高等学校は、2018年からICT教育の本格的な整備に着手。中学校と高等学校の新学年および教職員にiPadとChromebookを一斉導入した。シンプルな操作性で教職員や生徒のICTリテラシーが自然と向上。コロナ禍において授業をオンラインで円滑に行える環境を構築した。

2020年10月取材

桃山学院中学校高等学校

導入先の概要

業種
教育
事業内容
中学校・高等学校の運営
職員数
170名(2020年10月現在)
ホームページ
https://www.momoyamagakuin-h.ed.jp

導入の狙い

  • オンライン学習に対応したICT環境を整備したい
  • 紙ベースの煩雑な業務を効率改善したい

解決策

  • 教育現場向けモバイルデバイスとクラウドサービスを導入

導入したメリット

  • コロナ禍でもオンラインで授業を継続できた
  • 生徒たちの意見や選択問題の回答を即座に集計
  • 印刷時間や紙の使用量が大幅に削減された
  • 生徒や保護者とのコミュニケーションが円滑になった
  • 理科教諭 ICT委員会 田中 智晴氏

    「大塚商会さんの調達力とサポート力によって、数百台のモバイルデバイスを一括導入し、オンライン学習に対応したICT環境を短期間で整備することができました」

導入製品情報

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
ノートPCChromebook
タブレット端末iPad LTE版お問い合わせ
学園統合管理システムキャンパスプラン for Azureお問い合わせ
デバイスマネジメントサービスたよれーるDMSお問い合わせ
Webフィルタリングソフトi-FILTERお問い合わせ
辞書アプリDONGRI

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導入事例詳細

BIM/CIMの先駆けとして導入支援サービスを提供

キリスト教の精神に基づいた教育で発展。卒業生の約3人に1人が現役で国公立大学に合格しており、大阪市内でもトップクラスの進学校だ

桃山学院中学校高等学校は、1884年、キリスト教精神に基づく近代的な教育を理想に掲げた英国人宣教師たちによって、現在の大阪市西区に創設。自由と愛の精神に基づく学びの場として、130年以上にわたって個々の生徒が持つ多様な可能性を開花させ、健全な社会の実現に貢献できる若者の育成を使命としてきた。1912年に現在の大阪市阿倍野区に移転し、2018年には堺市に桃山学院教育大学を開学するなど、さらなる教育の場を広げている。

「自由な校風が一番の特長です。生徒一人一人の自主性を重んじ、生徒たちが自ら考えて行動することを重視しています。そのため、生徒たちも伸び伸びと勉学に励むことができます」と語るのは、理科教諭 ICT委員会の田中 智晴氏だ。

生徒数は高等学校が約2,000名、中学校が約330名、教職員は専任が約100名、非常勤が約70名に上る。学力を高める充実した学習支援が行き届いている同校は、現役国公立大学合格率が31.3%に達する大阪市内でもトップクラスの進学校でもある。

ICTの整備で中学生にiPad、高校生にChromebookを支給

無料で利用できる教育現場向けクラウドサービスGoogle Classroomを以前から利用。コロナ禍でも円滑に学習できるICT教育を実践している

田中氏が桃山学院中学校高等学校に赴任した約15年前は、アナログな教務作業に多くの時間と労力を要していた。その課題を解消するため、同校は徐々にコンピューターを活用していったという。後に、文部科学省がICT教育を推進すると同校でもICT委員会が作られ、田中氏も一員として学内のICT環境の整備に携わるようになった。

その最初のステップとして、2017年11月に教育現場向けクラウドサービスのGoogle Classroomの利用を開始。インターネットに接続できれば無料で使えるので、生徒個人のスマートフォンを利用し、一部のクラスで試験的に活用し始めた。

「確認テストのオンライン配信や、アンケートをして生徒の意見を取りまとめることもできるので、これなら教育現場で即座に役立つと確信しました」(田中氏)

その後、Google Classroomの活用範囲を拡充するために、2018年4月から中学1年生120名全員にiPad(LTEモデル)を支給。2019年には、レノボ製Chromebookを教職員用に130台、高校1年生用に854台を導入。2020年には中学生用にiPadを120台追加導入した。中学生にはiPadでクラウドサービスの活用に慣れてもらい、高校生にはChromebookでキーボードを使った学習環境を整備している。Chromebookはアメリカの教育現場で豊富な導入実績があり、Google Classroomとの相性が良いことや、ほかのノートPCと比べて価格が安いことが主な選定理由だった。

新年度に合わせた一斉導入をスムーズに実現

ICT環境を整備するために、iPadやChromebookを大量に一斉導入することは決して容易なことではない。当初は、通信事業者に調達を打診したが予算と折り合わなかった。そのような状況の中、大塚商会の営業担当者が訪問した。

「大塚商会さんは、iPadやChromebookを一括導入することで価格をかなり抑えてくれました。キッティングも行ってくれるので教職員の手間が省け、故障時の連絡窓口も一本化できるので安心してお任せできました。実際、当初の計画どおりスムーズに導入できました」(田中氏)

必要なアプリをキッティングして安全対策を強化

iPadには生徒たちの利用環境を考慮したアプリを選定している。デバイスマネジメントサービス『たよれーるDMS』は、生徒がiPadを紛失しても端末のリモートロックやデータ消去を速やかに実施することで、個人情報の漏えいを未然に防ぎ、『i-FILTER』で有害サイトへのアクセスをブロックしている。また、必要な辞書をサブスクリプションで購入でき、オフラインでも使える辞書アプリ『DONGRI』で学習環境を強化した。

「Chromebookは、学校側で管理している生徒用のGoogleアカウントを使用し、個人のGoogleアカウントでログインできないように設定してあるので、安全性が高いところも安心できました」(田中氏)

教職員向けにクラウド型の学園総合情報システムを導入

2020年には、クラウド型の学園総合情報システム『キャンパスプラン For Azure』を導入。主に生徒の成績管理を行うために活用している。例えば、定期テストの点数を入力すると、成績通知表の5段階評価に自動反映され、大学受験に必要な調査表も作成できるので大変便利だという。

「以前は別の教務用システムを使っていましたが、校内にサーバーを設置するタイプでした。新システムはクラウドサービスなので、学校側でサーバーを管理する必要がないことも大きな魅力でした」(田中氏)

コロナ禍でもオンラインで授業を円滑に実施

Google Classroomのアンケート機能を使って、生徒たちの意見や選択問題への回答を即座に集計してクラス全体の学習状況を確認している

今回導入したiPadやChromebookは、授業で有効活用されている。特にGoogle Classroomのアンケート機能は頻繁に利用しているという。「以前は、授業中、生徒に意見を求めてもなかなか手を挙げて答えてくれませんでした。しかし、アンケートで選択肢を提示すれば全員がiPadやChromebook上で回答してくれます。結果の集計も即座に行えるのでとても重宝しています」(田中氏)

一方、生徒はGoogleドライブ内に自分で作成したドキュメントやスライドを簡単にクラスメートと共有して共同作業ができるようになった。授業中のグループ学習のほか、クラブ活動の連絡などに自主的に活用するようになり、ICTリテラシーが急速に高まりつつある。

最大の導入効果は、コロナ禍で登校できない期間もオンラインで授業を継続的に行えたことだ。一番多い授業方法は、黒板を使った授業を録画してGoogleドライブにアップロードする方法だ。それを生徒に見てもらった後、Googleフォームを使って確認テストを行ったという。ビデオ会議ツールのGoogle Meetを使ってリアルタイムにライブ配信する教員も出てくるなど、オンライン授業のノウハウが各教員によって醸成されたという。

「私の場合は、PowerPointの最新機能に含まれる動画作成機能を活用しています。PowerPointで資料を作成し、スライドを操作しながら自分が説明している様子をパソコンのカメラで録画でき動画の中でワイプ表示される機能です。見ていて飽きないように10分くらいの動画コンテンツにしていますが、スライド資料と一緒に自分の声や表情もきちんと表示されるので、とても便利です」(田中氏)

クラウド化によって教職員の教務管理の工数を削減

PowerPointで作成したスライド資料に、田中氏が説明している動画を貼り付けて、10分程度の動画コンテンツとして生徒に配信している

Google Classroomや『キャンパスプラン for Azure』によって、運用面でも顕著な効果をもたらしている。紙の資料や課題はオンラインで配信できるようになったので、印刷時間や紙の消費が大幅に削減された。

「『キャンパスプラン for Azure』には保護者用のサイトもあり、学校からのお知らせをアップロードして一斉送信できます。まだ使用していませんが、生徒の成績通知表ダウンロード機能もあるので、この機能を使えば保護者にとってもより便利になるのではないかと考えています」(田中氏)

桃山学院中学校高等学校は、今後もICT教育を継続的に推進し、効率の良い学習環境の整備と教職員の負担軽減を同時並行で進めていく。

大塚商会担当者からのコメント

「コロナ禍でも円滑に学習できる環境づくりをご支援します」

iPadやChromebookのようなモバイルデバイスと教育現場向けのクラウドサービスを組み合わせることで、コロナ禍でも円滑に学習できる教育環境を短期間で構築します。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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