パッケージシステムの活用で業務を標準化

質業を展開する老舗企業が、『SMILE』シリーズにシステムを刷新し業務標準化を実現する基盤を構築

株式会社アールケイエンタープライズ 導入事例

卸売・小売業、飲食店101~1,000名多店舗・多拠点展開ERP・基幹業務・業務管理営業・業務プロセス効率化コスト削減・売り上げ向上

株式会社アールケイエンタープライズは、質・小売り事業を中心に展開する老舗企業だ。リユース品が取扱商品の中心となるため、単品管理に際してさまざまな業務が発生する煩雑な入力作業に課題を抱えていた同社は、大塚商会から『SMILE』シリーズを導入。業務の標準化や、周辺システムとの連携への可能性を切り開いた。

  • 業務の効率向上
  • 業務の標準化
  • システム間の連携強化

2020年11月取材

株式会社アールケイエンタープライズ

導入先の概要

業種
小売業・卸業・質業
事業内容
時計、貴金属、靴、鞄等皮革製品、衣料用繊維製品及びそれらの古物品の輸出入、国内販売及び通信販売ほか
従業員数
153名(アルバイト含む、2020年11月現在)
ホームページ
https://www.rk-enterprise.jp/

導入の狙い

  • サーバーの老朽化に伴いシステムを刷新したい
  • 販売管理システムへの入力の手間をなくしたい
  • 販売管理・会計システム間の連携をシームレスに行いたい

解決策

  • パッケージシリーズの販売管理・会計システムを導入し、業務効率とシステム間の情報連携を強化
  • 商品管理システムと販売管理システムをAPI連携し、ファイル取り込みにより従来の入力作業を省力化

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
アパレル業向け基幹業務システムSMILE V ApaRevoお問い合わせ
基幹業務システムSMILE V 会計お問い合わせ

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導入事例詳細

質・卸・小売り・オークションの4本柱で事業を拡大する老舗企業

店舗運営本部 営業企画部 部長 松本 敏和氏

株式会社アールケイエンタープライズ(以下、アールケイエンタープライズ)は、質・卸・小売り・オークションなど、多彩な事業を展開する老舗企業だ。同社は、1954年に有限会社カドヤ質店として創業。2代目で現代表取締役の原 幸雄氏が1989年に高級品の小売り・買い取りを行う「ロディオドライブ」を設立し、本格的に小売り事業に参入した。その後店舗表記を「ロデオドライブ」へ改め、2006年にはオンラインショッピングサイト「ロデオドライブオンラインショップ」、2010年にはオークション事業として「RKグローバルオークション」をスタートし、販売チャネルと業態の多様化によって業容を拡大してきた。

「各業態における人脈やお客様とのコミュニケーションの中から、新たなビジネスや取扱商品が生まれるという好循環で成長を遂げてきました」と語るのは、店舗運営本部 営業企画部 部長の松本 敏和氏だ。特に、かつて一般社団法人全国質屋ブランド品協会の理事長を務めた原氏の人脈は広く、同社のビジネス拡大の原動力になっている。

アールケイエンタープライズは、質・小売り・卸・オークションの4本柱で事業を展開。それぞれの事業で得た情報や人脈を生かし、相乗効果で業容を拡大させている

創業から65年以上に及ぶ伝統と、その間に培われた確かな信頼も成長の礎となっている。松本氏は、「例えばオークション事業では、お客様が出品する高額商品を無担保でお預かりしますが、安心してお預けいただけるのは、当社に対する信頼の証しにほかなりません。何よりも信頼第一で取り組んできたことが、今日までの発展に結び付いているのだと思います」と語る。

スムーズな情報連携を評価し『SMILE』シリーズを選定

アールケイエンタープライズは、2019年に販売管理システムを大塚商会の『SMILE V ApaRevo』(以下、『ApaRevo』)に、会計システムを同じく『SMILE V 会計』にそれぞれ刷新している。

同社はそれまで、13年前に導入した販売管理システムを使用していた。「当社は主にリユース品を中心とした商材を取り扱うため、それぞれを単品として扱っています。そのため、新品のようなロット単位の商品管理ができず、商品点数がそのまま管理No.になっているのですが、その中から商品ごとに管理項目を販売管理システムに入力する作業に時間がかかっていました」と松本氏は振り返る。

その中で煩雑を極めたのが、商品の移動処理である。「ロット単位の商品移動であれば登録作業の工数もさほど多くありませんが、単品の場合は、たとえ商品型番が同じ商品であっても、在庫拠点を移動させる際には1品1品手入力で登録しなければなりません。販売管理システムを刷新したい理由の一つが、ファイル取り込みで簡単にデータ生成ができることでした。『ApaRevo』は、そのニーズに最もかなったシステムだったのです」(松本氏)

連携を重視して会計システムも『SMILE』に統一

業務管理本部 経理財務部 次長 栁 亜湖氏

一方、『ApaRevo』と同時に会計システムを『SMILE V 会計』に刷新したのは、同じシリーズであれば、販売管理とシームレスな連携ができると判断したためだ。

「従来の会計システムは、最初の頃はそもそも販売管理システムとつながっておらず、手入力でデータを登録していました。その後、販売管理システムのデータをCSVで取り出し、会計システムに入れる中間のシステムを作ったのですが、取り込み時に調整事項が多く、そのチェックや修正に時間を取られるようになってしまったのです」と説明するのは、業務管理本部 経理財務部 次長の栁 亜湖氏である。

同じ大塚商会のパッケージシリーズなら、情報もスムーズに連携されるだろうと同社は判断し、『SMILE V 会計』の導入を決定した。

周辺システムと柔軟に連携する拡張性の高さを評価

折しも同社が使用するサーバーが老朽化し、入れ替えの必要に迫られたことから、同じタイミングで販売管理システムと会計システムを一気に入れ替えることになった。

コンサルティング会社の紹介で3社のベンダーから提案を受けたが、その中から大塚商会を選定したのは、「プレゼンテーションの内容が成果を一番イメージしやすく、こちらの要望に事細かに対応してくれたことが決め手となりました」と松本氏は語る。最終的には、システム刷新プロジェクトのメンバーによる投票を行って大塚商会に決定した。

将来的に周辺システムと連携することも視野に入れていたため、『SMILE』シリーズならスムーズに拡張できる点も評価しました」と松本氏は振り返る。

『SMILE』シリーズを中心に業務の標準化を図る

『SMILE V 会計』の利用シーン。ボタン一つで『ApaRevo』からデータ取り込みが可能

しかし、松本氏がそれ以上に『SMILE』シリーズに期待したのは、膨大なユーザー事例を基に、標準化された業務プロセスを実現している点だ。

「当社の取り扱っている商品はリユース品ということで、百物百貨、多種多様な商品ということはありますが、各事業の業務自体はそれほど複雑な内容ではありません。今まで特有だと思っていた業務方法をパッケージシステムのフローを基にした業務プロセスに合わせることで、現場の意識を変えたいと思ったのです。そのため、パッケージのまま導入することにこだわりました」(松本氏)

導入に当たっては、同社に常駐するシステム管理者が大塚商会のSEと連携しながら構築作業を進め、単品管理を行う商品管理システムとはAPIで連携した。その中で苦労をしたのは、従来の販売管理システムに蓄積された過去15年分のデータを全て移行する作業だったという。

「当社が主に取り扱う高額のリユース品は、『いつ、誰が売ったのか?』という取引履歴を後々照会することが多く、データを長期間にわたって残しておく必要があります。単品管理のため、膨大なデータを移し替えなければなりませんでしたが、高い技術力とノウハウを持った大塚商会さんのサポートによって短期間での完了が実現しました」(松本氏)

こうして、まず2019年4月に『SMILE V 会計』が稼働。半年後の同10月には『ApaRevo』も本稼働した。

棚卸しに要する時間が3時間短縮。役員への報告書提出もスピーディーに

『ApaRevo』と『SMILE V 会計』の導入効果は着実に表れてきている。商品管理システムとの連携が実現し、課題であった無駄な入力が軽減されたのは、大きな効果の一つである。店舗などの現場の作業負担も減り、「例えば、棚卸しに要する時間が、以前に比べて3時間ほど短縮されました」と松本氏は説明する。

ただし、松本氏はこれで満足はしていない。「導入から1年以上が経過しましたが、目指していた業務の標準化は、まだ道半ばだと思っています。せっかく導入した『ApaRevo』の機能を十分に使いこなせていないことも課題の一つでしょう。現場にもっといろいろな機能を伝えていくことで、今までのやり方を改善していけるような取り組みをしたいと思います」(松本氏)

ボタン一つでスピーディーに数字を反映

一方、『SMILE V 会計』の導入効果について、栁氏は「以前は、会計システムにデータを取り込んだ後に販売管理システムでの入力ミスが発覚すると、販売管理側の数字を修正しても夜間にならないと更新されないので、修正した分の最終反映が翌日になっていました。しかし、『SMILE V 会計』は『ApaRevo』と即時連携しているので、販売管理側で修正した後、ボタン一つ押すだけで仕訳連携ができるようになりました。おかげでPL、BSなどの重要な会議で必要となる数値報告書などもスピーディーに作成できるようになりました」と語る。

以前のシステムでは、データ取り込み時の調整事項が多かったが、それがほとんどなくなり、人的ミスだけをチェックすれば済むようになったため、業務効率も格段にアップしたという。また、栁氏は「2019年10月に消費税が増税されましたが、その半年前に『SMILE V 会計』が稼働し、増税と同じタイミングで『ApaRevo』も動いたので混乱を招かずに済みました。タイムリーに導入準備を進めてくれた大塚商会さんには本当に感謝しています」と語った。

アールケイエンタープライズは、今後も周辺システムとのデータ連携を広げていく考えだ。「今回の『ApaRevo』と『SMILE V 会計』の導入は、あくまでも第1ステップです。既に、お客様の買い取り・販売履歴やポイントを管理するシステムとも連携させています」(松本氏)

栁氏は「周辺システムとの連携でトラブルが起こるたび、大塚商会さんに相談しています。検証用の自由帳票を作っていただいたり、内容によってはシステムを改修していただき、大変助かっています」と語る。松本氏は「今後はさらに連携するシステムを拡張し、『SMILE』シリーズを中心により一層の業務効率とサービスの向上を目指します」とまとめた。

大塚商会担当者からのコメント

「これからもシステムのUI / UXの改善に努めます」

株式会社アールケイエンタープライズ様からは、システムの更新履歴をもっと分かりやすくしてほしいというご要望をいただいています。これからも、ユーザー様のご意見を反映しながらUI / UXの改善に努めてまいります。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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