コロナ禍でも利用者に安心感を与える環境を整備

結婚式などを行う寒川神社の会食施設が、サーマルカメラとデジタルサイネージの活用で万全な新型コロナ感染対策を実施

寒川神社参集殿 導入事例

サービス業1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

結婚式や七五三などの催事用会食施設を運営している寒川神社参集殿では、新型コロナ感染拡大防止にいち早く対応するため、サーマルカメラとデジタルサイネージを組み合わせた最新の設備を導入。「3密」にならずに体温測定が行える仕組みを実現し、安心して施設を利用できる環境を整えている。

  • 新型コロナ感染対策

2020年11月取材

寒川神社参集殿

導入先の概要

業種
神社
事業内容
神前結婚式、各種会食、各種祭事の運営
従業員数
22名(臨時職員含む、2020年11月現在)
ホームページ
http://www.sansyuden.jp/index.html

導入の狙い

  • 新型コロナ感染対策を強化したい
  • 施設の利用者に安心感を提供したい

解決策

  • サーマルカメラとデジタルサイネージを組み合わせた体温測定の実施

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
デジタルサイネージソリューションデジタルサイネージお問い合わせ

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導入事例詳細

全国でも祈祷数が多い神社で結婚式などの祭事用会食施設を運営

神奈川県高座郡寒川町にある寒川神社は相模國一之宮と称され、全国唯一の「八方除」の守護神を祭る神社として、約1,600年の歴史を有している。地相・家相・方位・日柄などに起因する全ての禍事・災難を取り除き、家業繁栄・福徳円満をもたらすといわれる「八方除」は、いにしえより朝廷をはじめ源頼朝、武田信玄、徳川家代々、さらには民衆の幅広い信仰を受けてきた。現在も八方除の御神徳を頂くために全国各地から参拝者が集まり、その祈祷(きとう)数はとても多い。

そうした中、寒川神社参集殿は寒川神社の事業部の一つとして1972年に設立された。地上4階建ての施設には、五つの大宴会場のほか、洋室、和室、貴賓室、儀式殿、写真室、着付け室、レストラン、売店などがあり、主に神前結婚式、披露宴、各種二次会、初宮参り、七五三、還暦祝いなど、人生の節目となる祭事に利用されている。

2020年は新型コロナの影響によって大規模の会食は前年よりも減少しており、寒川神社で行う結婚式や七五三の件数も昨年よりも減少している。また、寒川神社参集殿は新型コロナ感染防止対策の一環として独自のマニュアルを作成。施設の利用者に安心感を与える取り組みを続けている。

寒川神社参集殿 殿長 瀧本 滿夫氏

寒川神社参集殿では、新型コロナ対策で独自のマニュアルを作成。その取り組みを建物内に掲示し、利用者に安心感を提供している

新型コロナ感染対策でサーマルカメラとデジタルサイネージを導入

寒川神社参集殿の新型コロナ感染防止対策は、2020年初頭にスタートした。

「最初に、従業員全員にマスクの着用とアルコール消毒液の利用を周知徹底しました。その後、非接触型の体温計を導入し、従業員から利用し始めました。一方、お客様に対しては簡易的なサーマルカメラを導入し、人体の表面温度が37.5度以上の場合は非接触型の体温計を使って再検査する環境を整えました」と寒川神社参集殿 殿長の瀧本 滿夫氏は語る。

ところが、当初導入したサーマルカメラは一人ずつしか測れなかったため、設置場所の前で順番待ちをすることになり、かえって「3密」になりやすい状態だったという。そこで、「3密」を未然に防ぐために、新しいサーマルカメラの導入を検討することになった。

サーマルカメラとデジタルサイネージを有効活用

株式会社青葉 業務 兼 総務課長 関野 潤氏

寒川神社参集殿は複数の製品を比較検討した結果、最終的に大塚商会が提案したサーマルカメラとデジタルサイネージを組み合わせたシステムを選定。そこには、寒川神社参集殿内のレストラン運営や宴会の配膳を担う株式会社青葉からの助言があった。

「当社では、PCやサーバーのリース・レンタルをはじめ、会計ソフトやセキュリティソフト、複合機などを大塚商会さんから導入しており、10年以上のお付き合いがあります。瀧本さんから新型コロナ対策の相談を受けた際、信頼のあった大塚商会さんを紹介したことが今回の導入のきっかけでした」と語るのは株式会社青葉 業務 兼 総務課長の関野 潤氏だ。

製品選定の決め手になったのは、他社よりも価格が安いことと、新型コロナ対策として想定していた仕組みが手間をかけずに迅速に実現できることだった。

「必要以上の機能があると価格が高くなり、設定や操作も複雑になります。その点、今回の製品はこちらが求めていた機能がピンポイントで実装されていました。そのうえ、新型コロナが終息した後には、デジタルサイネージを施設の案内掲示板などとして有効活用できることが大きな魅力でした」(瀧本氏)

出入り口を一方通行にすることで体温測定のスムーズな動線を確保

レコーダー、サーマルカメラ、デジタルサイネージの配線を一つの電源コードにまとめ、景観を保つ工夫を凝らしている

新システムは2020年7月にデモによる確認作業が行われ、同年8月に導入された。デモの時点ではディスプレイは40インチだったが、利用者がより見やすいよう大画面の58インチに変更。複数の配線を一つにまとめることで、見栄えを良くする工夫も行った

瀧本氏は「システムの設置場所にも配慮し、お客様動線を一方通行にするアイデアが浮かびました。3カ所あるドアのうち中央を閉鎖し、一つのドアを入り口専用にしてその前にサーマルカメラとデジタルサイネージを設置しました。そして、もう一つのドアを出口専用にすることによって、お客様がスムーズに検温して入退出できる動線を確保しようと考えたのです」と語る。また、委託業者にて設置・組み立てを実施したため、苦労はなかったという。

操作方法もシンプルで分かりやすいです。少し離れた場所にいてもリモコンでオン・オフの切り替えなどが行えるので、設置してすぐに使えるようになりました」(瀧本氏)

新システムの導入を機に、従業員のコロナ対策への意識もおのずとアップしたという。寒川神社参集殿が作成したマニュアルに従って、利用者への配慮はもとより、自分たちが感染しないように以前にも増して真剣に取り組むようになった。

デジタルサイネージは入り口の正面に配置。外から入ってきた利用者の目に初めに留まり、スムーズな動線を確保

デジタルサイネージは、リモコンで簡単に操作が可能

37.5度以上の場合は音と光で知らせ、近くの従業員が二次対応を行う

サーマルカメラは、前を通る複数人の体表温度を同時に測定。LANケーブルに接続されたPCを通してデジタルサイネージ上に検温結果を表示する

新システムの導入により、以前のように「3密」になることなく円滑に利用者の検温を行える環境が整った。施設の利用者は、入り口に設置されたサーマルカメラの前を通ることで人体の表面温度が自動的に測定され、デジタルサイネージに表示される。そのとき37.5度以上の場合はサーマルカメラが光り、カメラから警告音が流れ、デジタルサイネージ上での体表温度が赤く表示される仕組みになっている。さらに、検温の案内がテロップでサイネージ上に表示されるため、利用者をスムーズに案内できるようになっている。

「サーマルカメラで測定できるのは、あくまでも人体の表面温度です。そのため、アラートが表示されたら、近くにいる従業員がすぐに二次対応を行います。ほかの人がいない安全な場所に誘導し、非接触型の体温計を使って再検査を実施。それでも体温が高い場合は、グループの責任者と相談して適切な対応を行う流れになっています。過去に一度だけアラートが表示されましたが、体温計による測定では平熱でした。このときは夏の暑い時期だったため、髪の毛が直射日光を浴びて熱くなっていただけでした。それ以外は何事もなく、これまでに感染確認者は一人も出ていません」(瀧本氏)

施設利用者に安心感を与えることで小規模会食も増加

今回の取り組みは、施設の利用者からも非常に好評だ。

「まず、新型コロナ対策がデジタル化されていることに驚かれるお客様が多いです。ホームページなどでも今回の取り組みの内容を紹介しているので、お客様の安心感に結び付いています。実際、コロナ禍でも少人数の会食を行いたいという問い合わせが増えています」(瀧本氏)

また、関野氏は「少人数の場合でも、大広間にパーティションを設置してソーシャルディスタンスを保った状態で対応しているので、安心してご利用いただいています。お弁当のテイクアウトも始めたので、結婚式や七五三の後に持ち帰って、ご自宅でお祝いするケースも多いです。そのため、コロナ禍でも売り上げが極端に減少する不安は解消されました」と語る。

今回の導入成果を受けて、今後は寒川神社の社務所などへの導入も検討しているという。さらに、将来的には施設の案内や各種イベントの掲示用にデジタルサイネージを有効活用していく考えだ。

測定された体表温度はデジタルサイネージに映る利用者の頭上に表示。下部には検温実施のテロップも表示している

検温結果が37.5度以上のときにはサーマルカメラが自動で光り、警告音を出してスタッフに知らせる

大塚商会担当者からのコメント

「コロナ禍でも安心して業務が行える環境づくりをサポートします」

寒川神社参集殿様は、独自の創意工夫を行いながら新型コロナの感染防止対策に積極的に取り組まれています。大塚商会はコロナ禍でも安心して業務が遂行できる環境づくりをお手伝いします。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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