印刷会社から“学会運営プラットフォーマー”へ

学会誌の制作・印刷・製本を行う企業がカラープロダクション機を導入。生産現場のあらゆる課題解決を実現

株式会社ソウブン・ドットコム 導入事例

サービス業1~100名複合機・コピー機活用経営基盤強化・リスク対策営業・業務プロセス効率化コスト削減・売り上げ向上

中小規模の学会運営、協会運営のサポートの専門企業である株式会社ソウブン・ドットコムは2025年12月、大塚商会からリコーのカラープロダクションプリンターの最上位機種『RICOH Pro C9500』を導入。本格稼動からわずか2カ月で主力機として稼動しており、現場の生産力をワンランク上げている。

  • 生産性向上
  • 顧客対応の改善
  • 事業価値の創造

株式会社ソウブン・ドットコム

導入先の概要

業種
印刷業
事業内容
学会誌・学術雑誌・論文誌の編集、組版・印刷・製本・発送までの一貫生産、電子ジャーナルJ-STAGE・PMCの登録支援、など
従業員数
42名(2026年4月現在)
ホームページ
https://www.soubun.com/

導入の狙い

  • ダウンタイム時間を短縮したい
  • 安定した品質水準を保ったサービスを提供していきたい
  • 印刷以外にも関連したソリューションを提供していきたい

解決策

  • プロダクションプリンターを導入し、オフセット印刷からデジタル印刷へ移行

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
RICOHプロダクション機RICOH Pro C9500お問い合わせ
ほか

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株式会社ソウブン・ドットコム 導入事例(PDF:2,650KB)

導入事例詳細

株式会社ソウブン・ドットコムは2025年12月、大塚商会からリコーのカラープロダクションプリンターの最上位機種『RICOH Pro C9500』を導入し、印刷部門の生産性を向上した。同社ではカラー機2台、モノクロ機1台のプロダクションプリンターで、オフセット印刷からデジタル印刷に生産方式をシフトしていたものの、ダウンタイム時間や品質水準に不足が生じることがあった。『RICOH Pro C9500』は本格稼動からわずか2ヵ月で主力機として稼動しており、現場の生産力をワンランク上げている。

(本記事は、ニュープリンティング株式会社発行 月刊プリテックステージ デジタル印刷ビジネスBook 2026春号 3月合併号「PODビジネス」の内容を転載したものです)

工事部所属で数ヵ月かけスキル習得、現場所長の講習もスタート

木村崇義社長

ソウブン・ドットコムは中小規模の学会運営、協会運営のサポートの専門企業。1939年に学術書の印刷会社として創業し、戦後、農林水産系学術団体の学会誌の印刷を手掛けるようになった。現在では祖業の学会誌の制作・印刷・製本をはじめ、事務局運営代行や学術大会支援、ホームページ運営までを支援する中小規模の学会・協会運営の“プラットフォーム”を確立し、確かなポジションを得ている。

四代目となる代表取締役社長の木村崇義氏が入社する2017年まで、同社は学会誌専門の“印刷会社”として頼られる存在だった。しかしながら、利益を上げていたものの売上の減少が続き、従業員の高齢化も事業継続の課題となっていた。

「50代後半の社員が半数を占めていました。つまり、5年後には半分の社員が定年退職でいなくなるということです。営業の人員も2名と既存の案件を回すのに手が一杯で、新規の顧客獲得ができる状態ではありませんでした。本質的な課題は未来が描けていなかったことです」

2017年、取締役に就任した木村氏は5ヵ年の中期経営計画を策定。すでに強い関係が構築された印刷会社をパートナーとしている大規模な学会や専門性が高い学会を避け、競争力が発揮できる中小規模の学会や協会をターゲットに、印刷以外にも関連したソリューションを提供するフルサービスへと事業の舵を切った。

まずは売上減少を止めるべく、顧客獲得に向けてデジタルマーケティングに着手した。中小規模の学会・協会の印刷部数は大規模の学会・協会に比べて小口になる。単価が低いため、足を使っての訪問営業では効率が悪い。新規営業に割ける人手、時間も限られるため、Webからの問い合わせから顧客を誘導していった。

コロナ禍の2020年にはWeb上に学会の運営に関わる情報メディア『学会運営ジャーナル』を創刊するとともに、学術大会向けの『オンライン開催支援サービス』を開始した。コロナ禍で学会に出入りする印刷会社の営業担当も激減。相談相手のいない学会からの問い合わせから新規顧客が一気に増えた。

2017年当時、約200団体だった顧客はコロナ禍に約1,800団体に拡大(現在は2,000団体超)。学会誌等の継続的な受注が見通せたことと、年々小ロット化が進む中で、2024年にプロダクションプリンター3台を導入し、オフセット印刷からデジタル印刷への完全シフトを果たした。

安定した稼動と品質、見えてきた次のステージ

オフセット印刷機のオペレーターはデジタル印刷にシフトする際に、小ロット化がもたらした度重なる版替え、色合わせの作業から解放されると期待していたという。繁忙期に集中していた印刷機のオペレーターの負担が軽減され、印刷部門の属人化は抑えられた。現在の残業ゼロの勤務体制の確立にもデジタル印刷は貢献。オフセット印刷特有の印刷前準備作業や膨大なヤレ、複雑な積算などの課題も解消した

一方で印刷現場では特定の学会誌の印刷時に用紙ジャムの発生や稼動の安定性の低下が目立っていた。加えてメンテナンス発生時に生産性が著しく低下した。オフセット印刷からデジタル印刷に切り替える際に、必要最小限の生産能力を計算して機種を選定したことが要因の一つだった。

2025年、大塚商会から提案を受けた木村氏は、『RICOH Pro C9500』の通紙テストを依頼。ジャムが生じた用紙や稼動が安定しなかった用紙でも問題なく印刷できた。

木村社長は「用紙にこだわる学会誌は少なくありません。図版や写真の色の再現性を求めるためだと思います。品質についても正確に情報を伝える上で、トナー飛びや色ムラなどがないことが大前提で、その水準がクリアできるかが問われます。RICOH Pro C9500は品質が安定しており、当社の業務とマッチしていると感じます」と述べる。また、「プリンターのモデルによって稼動の安定性や品質のばらつきはないだろうと考え、コスト効率を考えて機種を選択してしまったことも反省点でした。ハイエンドの機種だと品質、生産性が全く違うことがよくわかりました。ようやく現場に落ち着きが出ています」と『RICOH Pro C9500』の能力を評価する。

デジタル印刷にシフトして以降、製本方式は大きく変わった。

オフセット印刷のラインでは菊全判機で印刷して折丁を作り、丁合後に綴じ、化粧裁ちという一般的な頁物の製本ラインを組んでいた。小ロットではセットアップの回数が増え、多くの予備紙も必要だった。

現在は単ページでページ順に印刷した刷本を無線綴じ機に投入後、化粧裁ちする。工程が短縮する上に、面付け作業も不要になり、予備紙も必要最小限に抑えられた。また、ページ順に印刷した刷本が一冊ごとにずらして排紙される『RICOH Pro C9500』のシフトスタックにより、合紙や付箋の挿入が不要になった。

単ページで印刷後、無線綴じ機に刷本を投入し、断裁

12月に導入した『RICOH Pro C9500』はすでに主力機のポジションにある。年末年始の繁忙期のパフォーマンスで現場の信頼を勝ち得た結果だった。

木村社長は今後、「これまではプロダクションプリンターの能力にフォーカスしていましたが、複数台を連携させるなどのワークフロー全体の改善を考えています」という。JDFワークフローを駆使して複数のプロダクションプリンターの自動運転を実現している同業者を見学し、その想いを強くした。その目は学会運営を支えるプラットフォーマーとして、次の成長ステージを見据えている。

大塚商会担当者からのコメント

「『RICOH Pro C9500』運用の効果を大きく実感していただきました」

株式会社ソウブン・ドットコム様は複数台のプロダクションプリンターを連携した生産性向上を目的としたワークフローの見直しも視野に入れています。これからも最適なご提案をしていけるよう努めていきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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