- 業種
- アパレル製造業
- 事業内容
- ワーキングウェアの企画・製造・販売
- 従業員数
- 15名(2023年7月現在)
- ホームページ
- https://sunasahi.co.jp/
拡張性に優れたシステムで業務改善を図る

アサヒ産業株式会社 導入事例
卸売・小売業、飲食店1~100名ERP・基幹業務・業務管理情報共有・会議システム文書管理・電子契約・ペーパーレス営業・業務プロセス効率化紙文書の管理・活用
ツナギ服の老舗企業であるアサヒ産業株式会社は、アパレル業向け販売管理システムを長年活用してきた。2022年にシステムをバージョンアップしてからは営業担当者の負担が軽減し、情報の共有と一元化も実現。さらに基幹業務システムを導入するなど、全社で情報連携できるような業務基盤を整備している。
- 業務効率の向上
- 社内の情報共有
- システム間の連携強化
2023年12月取材
アサヒ産業株式会社
導入先の概要

導入の狙い
- 拡張性に優れたシステムを導入したい
- 受発注業務の効率化を図りたい
- 全社の情報を連携できる環境を構築したい
解決策
- アパレル業向け販売管理システムの活用をベースにした業務改善
導入したメリット

導入システム
| 製品カテゴリー | 製品名・型番 | お問い合わせ |
|---|---|---|
| アパレル業向け販売管理システム | SMILE V 2nd Edition ApaRevo | お問い合わせ |
| SMILEシリーズ | 会計システム「SMILE V2 会計」 | お問い合わせ |
| BtoB Web受発注システム | MOS | お問い合わせ |
| ハンディターミナル | BT-1010 | お問い合わせ |
アサヒ産業株式会社 導入事例(PDF:3,260KB)
導入事例詳細
プリーツ付きのツナギ服を開発、ワーキングウェアのパイオニア

腰部にプリーツ加工したアサヒ産業のツナギは、開発当時には特許を取得。今でも広く利用されている、同社の代表的な商品だ
アサヒ産業株式会社(以下、アサヒ産業)は大正元年に大阪市で創業し、綿布の卸売業を開始した。その後、警防団服や消防団服、白衣などを取り扱い、品質と機能性にこだわったものづくりに尽力する中で、縫製作業が比較的簡単で安価に提供できるツナギ服の製造・販売に着手し、現在はツナギ服を主力製品としている。
ツナギ服は上着とズボンがつながっているので、屋外など厳しい作業環境でも汚れやけがを防止できる利点がある。しかし、しゃがむと動きにくいという側面もあるため、先代の社長が腰の部分にプリーツ(じゃばら)を付けて、動きやすくした「プリーツ付きツナギ」を開発。それ以来、ツナギ服のプロフェッショナルとして大きな発展を遂げた。

常務取締役 山上 翔平氏
現在はツナギ服の既製品と、企業のロゴマークなどを刺しゅうした別注品(カスタムメード)の製造・販売を中心に事業を展開。ほかのメーカーが製造したユニフォームへの二次加工にも対応している。また、事業拡大に併せて2016年には「デポ」と呼ばれる倉庫機能を持った拠点を新設した。
「当社の強みは、ツナギ服のパイオニアとして長年培ったノウハウと大手企業との豊富な取引実績です。また、協力工場と密に連携して短納期でお客様に製品をお届けできる点も、ご評価いただけているのではないかと思います」と語るのは、常務取締役の山上 翔平氏だ。
アサヒ産業のツナギ服は、主に飛行機や自動車などの整備士に愛用されている。取引先ごとに発注のサイクルはさまざまだが、衛生面と安全性を考慮して年に一回従業員に一斉支給する取引先からの定期的な受注も多い。ただ、ワーキングウェア市場の中でツナギ服が占める割合は10%にも満たないこともあり、競合他社とシェアを奪い合っているのが実情だ。その突破策として同社は、市場規模を拡大するために100~300人規模の中小の取引先の拡充に努める一方で、企業のユニフォーム企画・制作を多面的に支援する「ユニフォームソリューション」という新たなビジネスモデルを立ち上げ、業容のさらなる拡充を図っている。
アパレル業向け販売管理システムをカスタマイズして2008年から運用
アサヒ産業は長年地元の業者が開発したオリジナルの業務システムを利用していたが、時代の変化や業容の拡大に円滑に対応できないという悩みを抱えていた。そこで2008年、拡張性に優れたパッケージシステムへの移行を決断。数社の製品を比較検討したうえで最終的に選定したのが『アパレル販売 AD(『SMILE V 2nd Edition ApaRevo』の旧製品名)』だった。

総務課長 木村 睦男氏
「『アパレル販売 AD』は他社の製品よりも操作画面が見やすく、一番使いやすそうだと感じました。当社の業務内容に合わせて柔軟にカスタマイズできることも大きな魅力でした」と当時を振り返るのは、総務課長の木村 睦男氏だ。同社の取り扱うユニフォームは、同じユニフォームでもサイズごとに単価が異なるので、サイズ別の単価設定を可能にすることが必須だ。以前のシステムには実装してあったこの機能を、『アパレル販売 AD』ではカスタマイズを施すことで対応し、シームレスなシステム移行を実現。そのうえで、数百点ある既製品や別注品を商品マスターで一元管理できる業務基盤を整えた。
『SMILE V 2nd Edition ApaRevo』をバージョンアップ
以降、バージョンアップを重ねながら運用を続け、2022年の『SMILE V 2nd Edition ApaRevo』(以下、『ApaRevo』)へのバージョンアップのタイミングで、同社はさらなる業務改善に着手した。まず、将来的な活用も見据えて大塚商会からWeb受発注システム『MOS』を導入。さらにハンディターミナル『BT-1010』も導入し、デポでの検品作業などを効率化する環境を整えた。そのうえで『SMILE V 2nd Edition 会計』を新たに導入し、『ApaRevo』とのシームレスなデータ連携を図った。
「コピー用紙をはじめ、ほとんどのオフィス用品を『たのめーる』で購入しているので、何かあったら大塚商会に連絡する、という流れが社内に定着し、『ApaRevo』の導入についてもすぐに大塚商会さんに相談しました」(木村氏)

煩雑な受発注業務の効率化を図り、営業担当者の事務負担を軽減
今回の『ApaRevo』のバージョンアップでは、新たなカスタマイズを施して、発注業務の効率化を図っている。ワーキングウェア業界では、現在もFAXでのやりとりが多い。『ApaRevo』バージョンアップ前は、取引先からFAXで注文書が送られてきたら営業担当者がその内容を確認して、協力工場や仕入メーカーへの発注書をそれぞれExcelのフォーマットに入力して作成し、それをプリントアウトして事務担当者に渡していた。事務担当者は、複数の営業担当者から受け取った発注書を協力工場や仕入メーカーごとにまとめて、発注先別にFAXで送付する業務フローとなっていた。その煩雑な発注作業をいかに軽減するかが、当面の課題となっていた。
その改善策として同社は、今回の『ApaRevo』バージョンアップ時に発注先のメーカーコードを新たに作成した。受注処理の段階で注文内容とメーカーコードをひも付けることで、自動的に発注書を作成できる仕組みを構築。発注書をメーカーごとに自動で振り分けて、それを事務担当者がFAXで送付する工夫を施した。これにより、営業担当者はExcelで発注書を個別に作成する必要がなくなり、事務担当者は発注書を取りまとめる手間がなくなった。
「今回の業務改善により、事務担当者が受注から発注までの処理を一貫して行える環境が整いました。営業担当者の事務負担が軽減されたため、本来の営業活動に注力できるようになったのではないかと考えています」(山上氏)
加えて、BtoB Web受発注システム『MOS(Mobile Ordering System)』を活用して受注環境も整備。本来『MOS』はWebでの受発注を目的としたシステムだが、アサヒ産業では取り扱うユニフォームの在庫を取引先自らが確認できる手段として活用している。『MOS』専用のURLを取引先に案内すれば、わざわざアサヒ産業の営業担当者に電話やメールで問い合わせることなく、在庫情報をWebから確認できるようになる。この活用により、アサヒ産業では問い合わせ件数が減少したという。

受発注を一元管理する『ApaRevo』。事務担当者だけでなく営業担当者にもアカウントを付与しているため、いつでも数字を確認できるようになった

『MOS』の在庫表示画面。アサヒ産業の一部の取引先はここから自社のユニフォームの在庫を確認して、アサヒ産業に発注をしている
情報の共有と一元管理により、営業・事務間での紙のやりとりが減少
新しい環境を構築したことでExcelを使用して発注書を作成する手間が省け、受注から出荷までの一連の作業がシステム化された。これによりさまざまな情報が『ApaRevo』に集約・一元管理され、今では社内の情報共有が大きく進展している。
「以前は事務担当者や管理職など限られた従業員しか利用できなかったのですが、『ApaRevo』をバージョンアップしてからはユーザー数を増やし、営業担当者も各自のPC上で売り上げ実績などを確認できるようにしました。紙の帳票が全てなくなったわけではありませんが、営業担当者と事務担当者間の紙のやりとりは確実に減りました」(山上氏)
また、同社は『ApaRevo』を長年利用し続けているが、過去のバージョンの操作性を踏襲しつつ、操作画面がシンプルで分かりやすいので、ストレスなく活用できるという。木村氏は、「特に機能面で便利になったと実感しているのは、ボタン一つで帳票などをそのままExcel出力できる機能です。データをExcelに貼り付けるなどして加工する手間が省けるので、とても楽になりました」と評価する。
ハンディターミナルでヒューマンエラーを防止
同社はさらに、新たにハンディターミナル『BT-1010』を導入した。主にデポからの出荷時の検品作業に活用しているという。
「これまで従業員自身でチェックしていた情報をハンディターミナルで読み取ることで、目視による品番間違いなどのヒューマンエラーを防げるようになりました」(山上氏)
また、『ApaRevo』と『SMILE V 2nd Edition 会計』のシームレスなデータ連携を実現したことで、これまで見えなかった数値が可視化された。特に金融機関との連携で入出金処理が効率的に行えるようになったことは、大きなメリットだという。山上氏は「今後の課題は、二次加工の詳細な情報も記録に残して、『ApaRevo』と連携させて一元管理できる環境を整備することです。加工指示書もデジタル化してやりとりできれば、ますます便利になります」と語る。
今後も業界や自社に合った方法を模索しながら、アサヒ産業の将来を見据えてITを活用した業務改善を継続的に推し進めていく考えだ。
大塚商会担当者からのコメント
「アパレル業界の業務改善を総合的に、継続してご支援します」
アサヒ産業株式会社様は、『ApaRevo』をバージョンアップしながら長年活用されてきました。今後のさらなるビジネス拡大に向けて、導入されたシステムの機能をさらに幅広く活用していただけるよう継続的にご支援します。

- 印刷して上司への説明に
- 印刷して稟議書に添付して
- 印刷して会議資料に
アサヒ産業株式会社 導入事例(PDF:3,260KB)
- * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
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