- 業種
- ガラス・サッシの販売・工事
- 事業内容
- 板ガラスなどの販売加工・工事施工、建材製品の販売・工事施工ほか
- 従業員数
- 190名(2023年6月現在)
- ホームページ
- https://www.tanacho.com
業績が拡大する中で残業時間を着実に削減

株式会社タナチョー 導入事例
サービス業101~1,000名電気代の削減LED照明で節電対策コスト削減・売り上げ向上営業・業務プロセス効率化
株式会社タナチョーは大手ガラスメーカーの代理店として大規模な設置工事まで一貫して行い、着実に業績を拡大している。そうした中、働き方改革の一環として残業時間の削減に着手。照明コントロール『プラグワイズ』を活用したLED照明の一斉消灯を実施し、残業時間を大幅に削減することに成功している。
- 働き方改革支援
- 長時間労働の是正
2023年6月取材
株式会社タナチョー
導入先の概要

導入の狙い
- 働き方改革の一環として残業時間を削減したい
- 2024年の労働基準法の改正にいち早く対応したい
解決策
- 残業抑制対策として照明コントロール『プラグワイズ』を導入
導入したメリット

導入システム
| 製品カテゴリー | 製品名・型番 | お問い合わせ |
|---|---|---|
| 照明コントロール | 『プラグワイズ』 | お問い合わせ |
| LED照明 | 水銀灯タイプ(100W) | お問い合わせ |
株式会社タナチョー 導入事例(PDF:2,021KB)
導入事例詳細
大手ガラスメーカーの代理店。大規模な設置工事まで一貫対応

常務執行役員 本社部長 樋野 靖昭氏
株式会社タナチョー(以下、タナチョー)は1894(明治27年)に長崎で創業し、創業130周年を迎える老舗のガラス販売・工事・卸会社だ。1950年に本社を東京に移転し、大手ガラスメーカーのAGC、日本板硝子株式会社などの代理店として事業規模を拡大していった。東京本社以外には福岡支店、長崎支店を構え、そのほか東京、兵庫、南北九州地区にはグループ会社があり、首都圏、兵庫、九州地方において事業を展開している。
主な取引先は大手建設会社で、大規模なビルの窓ガラスの設置工事を全面的に請け負っている。六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー、慶應義塾大学日吉記念館など都心のランドマークとなる建物をはじめ、福岡空港やJR博多駅など国内主要地域でも数多くの施工実績がある。一方で、町のガラス店や工務店にも卸販売をしており、取引先は多岐にわたる。
「当社の強みは、単に商品を販売するだけでなく、大規模な設置工事まで一貫して対応していることです。現在は、高度成長期の建築物の建て替え需要が急増し、都市部の再開発が盛んに行われているので、ガラスの供給が追いつかないほど好調です」と語るのは常務執行役員本社部長の樋野 靖昭氏だ。

本社に併設されている倉庫は、2018年4月に水銀灯からLED照明に移行。環境への配慮と電気代の節約を実現している
戸建てやマンションの窓ガラスの張り替え需要も急増している。15年以上前の住居の窓ガラスは一枚板で、夏は暑く、冬は寒いという難点があった。これに対して政府が省エネ対策の一環として窓のリフォームに補助金制度を設けたため、住居の二重ガラスの設置工事などが増えているそうだ。これらも追い風となり、さらなる業績伸長につながっている。
一方、同社は働き方改革にもいち早く着手。全社員にノートPCとスマートフォンを支給し、テレワークに柔軟に対応できる体制を整備した。残業時間の削減にも意欲的に取り組み、業績の拡大だけでなく、働きやすい職場環境との両立も目指している。
労働基準法の改正に先駆け、残業時間の削減にいち早く着手
2024年4月の労働基準法改正により、建設業にも時間外労働の上限規制が適用されるため、残業時間の削減は多くの同業企業が抱える共通の課題と言える。タナチョーは、このような法改正がクローズアップされる以前から、働き方改革の一環として残業時間を削減する取り組みを積極的に推進してきた。
「建設現場では夜間に作業を行う場合もあるので、必然的に残業時間が増える傾向があります。一方、営業担当者は、例えば見積書を作る場合、単にシステムに情報を入力するだけではなく、事前に現地に出向いて窓枠の寸法を測り、施主様の要望に合った最適な商品やサイズを選定して作成しなければなりません。窓ガラスやサッシの部品は種類が非常に多いので、発注処理にも時間と手間がかかります。そのため残業になる場合も少なくなく、22時ごろまで会社に残る社員も見られました」(樋野氏)
このような状況を踏まえ、インターネットでさまざまな商品を探す中、残業時間を削減する施策の一つとして着目したのが、LED照明を導入済みの環境でも導入可能な照明コントロール『プラグワイズ』の活用だった。あらかじめ設定した時間にオフィスの照明を「一斉消灯」できるシステムで、社員に残業時間を抑制するための意識改革を促すことが大きな狙いだった。
照明の環境整備としては、2018年4月、環境問題に配慮して電気代を節約すること目的に、本社に隣接する倉庫の照明を水銀灯からLED照明に移行。大塚商会からLED照明を28台導入・設置した。LED照明と照明コントロールを組み合わせて点灯時間を自動コントロールすることで残業時間の削減に役立つことを知り、2020年9月に大塚商会のウェブサイトの問い合わせ窓口に電話で相談。2020年12月に本社に『プラグワイズ』を導入するに至った。
『プラグワイズ』を本社に導入。わずか一日で設定作業が完了

本社1階のワークスペース。『プラグワイズ』への切り替え作業は一日で完了したため、通常業務を続けながら切り替えを完了できた
『プラグワイズ』はステルスと呼ばれる照明制御装置をLED照明の間に設置するだけで一斉消灯の環境を容易に実現できる。そのうえで、大塚商会のサポート体制が充実していることが選定の大きな決め手となった。
「大塚商会さんとは、以前からITインフラの整備でお付き合いがありました。困ったことがあった場合、連絡をするとすぐに駆け付けて対応してくれます。今回の『プラグワイズ』に関しても、導入時の設定作業をサポートしていただけるので安心してお任せすることができました。インターネットで他の商品も比較検討しましたが、総合的な観点から結果的に大塚商会さんの製品一択でした」(樋野氏)
『プラグワイズ』は、設定作業をPC上で簡単に行えることも大きな利点だ。本社の事務所は1階と2階に分かれているが、既に全ての照明をLED照明に切り替え済みだったこともあり、わずか一日で全ての設定作業が完了した。「事前に導入日を決めて、大塚商会さんにプラグワイズの導入とPCでの設定をしていただきました。従業員にはあらかじめ周知していたので、日常業務に支障を来すこともなく、短時間で1階と2階の全てのLED照明で一斉消灯する環境が整いました」(樋野氏)
簡単に消灯時間を変更できるため、まずは遅めに設定
タナチョーの就業時間は8時45分~17時30分だが、いきなり終業時間ぴったりに一斉消灯の時間を設定してしまうと困る従業員も想定されたため、まずは一斉消灯の時間を21時に設定することから始めた。
「一斉消灯時間の設定は、管理者PC用USBスティックをPCに差して簡単に変更できるので、まずはLED照明の消し忘れの防止も兼ねて21時に設定しました」(樋野氏)

本社2階のワークスペース。当初は一斉消灯を21時に設定をしていたが、現在では19時30分にまで短縮されている

2階照明スイッチと対応範囲のレイアウト図。一斉消灯後も図を見て、自席上部の照明だけを点灯できるが、周りが暗いことで帰宅意識が高まり残業削減効果にもつながっている
各自が仕事の進め方を調整し、『暗くなったら帰る!』が定着
『プラグワイズ』によるLED照明の一斉消灯は、働き方改革の一環として残業時間を削減するための一つの要素にすぎない。だが、その導入効果は日を追うごとに確実に目に見えるものへとなっていった。
「一番の導入効果は、『暗くなったら帰る!』ことが社内に浸透し、一人一人の社員が仕事の時間をコントロールする習慣が身についたことです。何時までに仕事を終わらせるためには、どのような手順で仕事を行う必要があるのか、自分たちで考えて行動するようになりました。その結果、残業時間が徐々に減り、以前よりも効率的に業務が行えるようになっていると思います。これはまさに、当初の目的である『働き方改革』につながっています」(樋野氏)
最初は本社の一斉消灯時間を21時に設定していたが、1年後には20時に変更。さらに効果が見られたため、現在、本社2階は19時30分に設定している。しかし、一斉消灯をやめてほしいという従業員からの意見は一度もないという。
「以前は全体的にみると21時ごろまでの残業が多かったのですが、最近、その数は半減しています。一部の社員に、まだ残業の傾向は見られるものの、定時の終業時間17時30分に帰る人も増えました。その意味では、一斉消灯の効果はかなり出ています。私たちの会社は、業績がアップして仕事量は増えている状況なのですが、人手を増やすことなく残業時間を減らすことができているのは、大きな成果だと思っています」(樋野氏)

今後は一斉消灯の施策を他の拠点にも水平展開

スケジュール時間設定画面。一斉消灯の時間をPCで簡単に変更ができるので、残業抑制効果を見ながら消灯時間を調整している
本社での『プラグワイズ』を活用した一斉消灯が、残業抑制の一つの手段として一定の効果があると実証できたので、水平展開していく考えだ。導入の判断は各拠点に委ねられているが、福岡支店は2018年に大塚商会からLED照明を約370本導入しており、その一斉消灯を実現するために2021年7月『プラグワイズ』を導入し、残業削減に取り組んでいる。関連会社の株式会社タナチョー兵庫も、2022年3月に大塚商会からLED照明を約100本導入。今後、『プラグワイズ』の導入も視野に入れている状況だ。
「『プラグワイズ』による一斉消灯は、事務所の照明をつけたまま帰ってしまうことを未然に防げるので、それだけでもまずは効果があります。今後は、人手不足を解消するために、ITで業務を自動化できる仕組みがあれば、積極的に取り入れたいです」と樋野氏は今後のさらなるIT活用に大きな期待を寄せている。
大塚商会担当者からのコメント
「『プラグワイズ』で残業時間の削減に寄与します」
株式会社タナチョー様は、ガラスの販売・工事事業で業績が拡大する中、人員を増やすことなく残業時間の削減に成功されています。今後も、LED照明ソリューションの効果的な活用をお手伝いします。

- 印刷して上司への説明に
- 印刷して稟議書に添付して
- 印刷して会議資料に
株式会社タナチョー 導入事例(PDF:2,021KB)
- * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
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