MetaMoJi 法人事業部事業部長 植松 繁

2023年4月7日公開分のClassRoomCLIPの番組サマリーをお届けします。

今週のClassRoomCLIPも、Zoomを使って収録しています。

番組サマリー

ClassRoomCLIP第7回目は、これまでと趣向を変えて、ICT教育に大変便利なアプリ、MetaMoJi ClassRoomを作っているMetaMoJi 法人事業部事業部長 植松 繁(うえまつ しげる)さんにお話をお伺いしていきます。

書き味にもこだわったデジタルノートで、今、何を説明しているかを分かりやすく

私もずっとMetaMoJiを使っていますが、MetaMoJi ClassRoomとはどういうサービスなんでしょうか。

「ギガスクールや遠隔学習を意識した授業支援アプリです。デジタルノートの機能もあるので、先生の画面を生徒に、逆に生徒の画面を先生や他の生徒の画面に投影して同期させることができます。例えば、先生のタブレットでレーザーポインターやマーカーで指し示すと、同じように生徒のタブレットにも反映されます。そうすると、ここ・そこといった指示語で説明できますので、先生が今、どこを指して説明してるのかが分からなくなるといった置いてけぼりがなくなります。また、書き味の評判が良くて、まるで紙に鉛筆で書いているような感覚で書くことができます。教科書体フォントを搭載している国内唯一の授業支援アプリという点も教育現場に好評ですね。」

私も授業の様子を取材したのですが、何十台ものiPadが、先生の操作によって一斉に連動することに、驚きました。MetaMoJi ClassRoomを利用するにはどうやって申し込めばよいのでしょうか?

「アプリ自体は普通に、App Storeなどから無料でダウンロードできます。IDとパスワードを購入することで利用できるようになりますが、IDとパスワードは、販売店や、MetaMoJiから直接、購入していただけます。学校単位で購入されるケースが多いですね。」

フリーボードとの違いは、教育に便利なMetaMoJi ClassRoomのモニタリング機能

最近できたAppleのフリーボードはすごくMetaMoJiを意識しているのでは、と思うほど似ていますが、MetaMoJi ClassRoomならではの利点を教えてください。

「フリーボードと一番違う点は、モニタリング機能ですね。生徒の進捗状況を、先生はリアルタイムにモニタリングできますので、生徒がどこまで進んでいて、どこでつまずいているのかなど、把握することができます。」

「もう一つは、フリーボードや他のアプリというのは大体、それぞれの目的によって、ノートやファイルを作りますが、MetaMoJi ClassRoomは、ページ単位で作ることができます。学校の授業には、一斉学習、個別学習、共同学習の3つのパターンが多いのですが、例えば、1ページ目はまず、先生が生徒に説明をする一斉学習のページにする、2ページ目は、生徒が問題を解いていく個別学習のページにして、3ページ目は、解いた問題についてみんなで話し合ってみようといった共同学習のページにすることができます。そうすれば、生徒がこちらのファイルを開いて閉じて、次は別のファイルを開いて……、といったことをしなくて済むので、授業をスムーズに進めることができます。」

手を上げて発表する生徒だけでなく、教室の生徒みんなに目が届くと捉えてよいでしょうか。

「そうですね、モニタリングしていますので、できていない生徒に対しては先生がそれに気付くことができますし、ここがヒントだよということをちょっと教えてあげることもできます。分かりませんと言って手を上げられない子でも、「分からない」ことを知らせる赤いボタンがあるので、それを押せば、先生がそっとその子のページに入って行ってアドバイスできる仕組みになっています。」

目立たない子でも、実はよく考えている子もいる、と先生からお聞きしたことがあります。そういう機能はとてもいいですね。最後にMetaMoJi ClassRoomを導入した学校で、こんないいことがあったというエピソードがありましたら教えてください。

「やはり画面を同期させているので、先生がどこを説明しているか分からないということがなくなり、置いてけぼりが減ったというお話を聞くことが一番多いですね。特に、英語の授業で、この”that”はどこに掛かっているか、という問題では、以前なら、「何行目の何番目」と説明していたところを、これはここにかかっているよね、というふうにレーザーポインター機能で指し示しながら指導ができます。コロナで在宅学習が増えた時にもすごく役に立ったと聞いています。」

「あとは、ギガスクールが始まった瞬間に、 ITが得意な先生はいいが、そうでない先生もやらなければならないといったときに、どこから始めていいか分からない、という問題がありました。MetaMoJi ClassRoomはPDFを取り込める機能があるので、今まで先生方が作ってきたパワーポイントやワードなどの資料をそのままPDFにして読み込んでしまう、場合によってはプリント教材をスキャンして取り込み、生徒に配布して授業するとういう形で手軽にスタートできる点が評判がよかったです。ITの導入に対して、かなりハードルが下がったとよく言われますね。」

MetaMoJi ClassRoomを利用して、勉強の得意ではない生徒も、ITの苦手な先生も、誰も取り残さないということが可能になりますね。

GUEST PROFILE

植松 繁(うえまつ しげる)

株式会社MetaMoJi 法人営業部

大学卒業後、教科書を発行する出版社に就職し、およそ15年間、営業・企画部門に携わる。その後、株式会社ジャストシステムに転職、文教・公共部門の営業を経て、同部門の事業責任者として合計18年間勤務、学校市場向けに開発・販売していたソフトウェアをシェア1位にまで押し上げることに成功した。その後、2018年に株式会社MetaMoJiに転職、法人事業の責任者として現在に至る。

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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