札幌日本大学高等学校教諭 廣重 求(ヒロシゲ モトム)

2024年2月2日公開分のClassRoomCLIPの番組サマリーをお届けします。

今週のClassRoomCLIPも、Zoomを使って収録しています。

番組サマリー

ClassRoomCLIP第17回目は、札幌日本大学高等学校の廣重 求(ヒロシゲ モトム)先生にご登場いただきました。

教科書のない『探究』の授業で理解を深める

廣重先生は札幌日本大学高等学校で教えていらっしゃると伺ったのですが、ちょっと変わったご経歴をお持ちだとお聞きしました。

「大学を卒業後、最初は『映画祭』の仕事をしていました。もともと、大学では都市計画、街づくりを学んでいたんですが、その中で『街づくりは人づくり』という言葉を聞いて。いい街を作るには、人を元気にしなきゃいけないんだというような話があって、そこで教育や、エンターテイメントそのものに興味を持ちました。私がやっていたのは国際子供映画祭と言って、子供たちが対象のものなんです。結局、子供たちと映画祭で会えるのは大体一週間ぐらいなんですね。それでもっと長く子供たちと触れ合って仕事にできたらいいなと思って、教員になりました。」

それから、和田一将先生(ClassRoomCLIP 第6回目に登場)のいらっしゃる東京聖徳大学中学・高等学校に来られたとのことですね。

「はい、15年ぐらいお世話になりました。その後、2023年4月に北海道に引っ越して、今は札幌日本大学高等学校というところに勤めています。北海道は私の地元なんです。」

札幌日本大学高等学校では何を教えていらっしゃるんでしょうか。

「東京にいた時から数学が専門でした。今、札幌日本大学高等学校では、他に探求の授業や国際バカロレアという、特別なプログラムがあって、そちらも教えています。」

探求の授業というのは、どういうことをするんですか。

「教科書がない授業なんです。平たく言うと、研究の一歩手前みたいなことです。生徒たちが自分たちでテーマを見つけて、それを分析したり、実験したりしながら試行錯誤して、解決策を研究していきます。」

iPadを使って身の回りに潜む数学を楽しむ

数学ではiPadをどのように使ってらっしゃったんでしょうか。

「数学ではどうしても計算やそういったものに偏りがちですし、数学が苦手な子供たちもいたので、iPadの持つ楽しさや、表現の多様性みたいなところとリンクさせたいな、という気持ちがありました。例えばスケッチアプリを使って風景をスケッチをしながら、自然の中に潜んでいる『比』というものを見つけたり、こういうところが数学と繋がってるんだ、ということを感じたり。あと、写真やビデオなど、比較的単純なアプリを使いながら、身の回りに潜む数学というものを表現したり、というようなことをやっていました。」

高校生になると、大学受験も視野に入ってくると思います。保護者の方からは、もっと受験対策をしてほしいといったような声はありませんでしたか。

「もちろん、そういった側面はあると思います。ですので、高校3年生で受験が迫っている子供たちにそういったことはあまりしていません。高校1年生ですとか、比較的早めな時期に、自分の視野を広げるようなことをやっていましたね。他の学問もそうですが、特に数学という世界は本当に幅広いので、一つの視点だけから見てみるんじゃなくて、早めに視野を広げるということを、iPadを使いながら試行錯誤をしています。」

なるほど、よく分かりました。最後に、ipadの導入に苦労されている先生方も結構いらっしゃると思いますが、アドバイスがあれば教えてください。

「まずは生徒と一緒に、いろんなことを試行錯誤していくことですね。私も初めは失敗だらけでしたが、iPadがどんな風に使えるのかとか、どういった学習に効果的なのか、とか、どういうふうに使うと、生徒たちが楽しんだり、より探求を深めたりしていくのか、というのは、使いながらでないとなかなか分からないので。インターネット上にいろんな情報もあると思うんですが、実際に手で触りながら実験していくのが一番だと思います。」

先生もいろいろ試してみることが大事なんですね。

「そうですね。iPadの良さは、手で触りながら、そういう実験しながら学習できるので、そこが一番大事なんじゃないかなと思います。」

GUEST PROFILE

廣重 求(ヒロシゲ モトム)

札幌日本大学高等学校/国際バカロレア・数学科教諭

筑波大学(社会工学類)を卒業後、国際子ども映画祭「KINDER FILM FESTIVAL」の 企画・運営を行い、2008 年より教員に。iPad 等のテクノロジーを積極的に活用し、生徒たちの創造力を引き出す授業に取り組む傍ら、ADEとして日本国内の教員間の実践共有やワークショップを行なっている。2019年Apple Distinguished Educator(ADE)認定。

  • *本記事中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

バックナンバー

過去のバックナンバー一覧
ClassRoomCLIP バックナンバー

ナビゲーションメニュー