つがる市立森田小学校 　前多 昌顕

動画でコミュニケーション！ どんな端末でも無料で使える

もともとは有料だったのですが、マイクロソフト社が母体となったことで無料で使えるようになりました。Webサービスなのですが、iPhoneやiPadのようなスマートフォン、タブレット端末のアプリでも利用できます。基本的にどんな端末でも使えるので、どの学校でも使うことができるサービスです。

子どもたち全員にスポットがあたる学びを動画で実現

それまではただ読むだけなので、正直、適当に読む子もいました。しかし、動画として残ることで「聞き手」を意識した読み方ができるようになったのです。また撮影した動画は後から見返すことができます。そうすることで、子どもたちが自分の上達を実感できるようになりました。

算数の学習では、子どもたちが解き方の説明をするときに「Flipgrid」を活用しています。今までは一人が説明しているとほかの児童は聞くだけでした。でも、動画に撮ることで全員が一斉に説明できます。そして、後からそれぞれの動画を見合うことで効率的かつ効果的に学習を進めることができています。

テクノロジーと昔の遊びを組み合わせた子どもたちの発明

あらかじめ、「10点！」「20点!!」とか「ハズレ～」という動画を撮影。QRコードにして校内のいろいろなところに隠しておきます。それをみんなで端末を持ってスキャンしながら宝探しをする。昔からある遊びと最新の技術を組み合わせた新しい遊びを子どもたちが発明したことに感心しました。

授業中に動画で遊んでしまわないための秘訣とは？

動画と聞くと、「なんとなく良くないもの」というイメージをもつ先生もいるかもしれません。校内の回線からは「YouTube」にアクセスできないようになっている学校もあります。でも、今の子どもたちは学校を一歩離れたら、存分に動画に触れられる環境にいるわけです。

であれば、学校の先生が動画というものから逃げてはいけないのではないでしょうか。まずは学校で動画を使ってみる。学校こそが動画を有効活用して、子どもたちに動画の使い方や良さ、怖さなどを伝えていく必要があるのではないかと思っています。

「授業中に遊んでしまうのでは？」そんな不安の声を聞きます。むしろ遊ばせた方がいい。遊ばないから、いつまで経っても授業中に遊ぶのです。「もう飽きちゃったよ」となるまで遊ばせておけば、子どもたちは授業の中身に集中できます。まずは遊ぶこと。これが授業で動画を活用するうえでの一番のコツです。

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前多 昌顕（まえた まさあき）