東海大学付属相模高等学校中等部 犬塚 孝一

2021年12月17日公開分のTeacher's CLIPの番組サマリーをお届けします。

今週のTeacher's CLIPも、Zoomを使って収録しています。

番組サマリー

GIGAスクールに先駆け急ピッチで進めたiPad導入

東海大学付属相模高等学校中等部では、GIGAスクール構想の先駆けとして2017年度からiPad導入を始めました。まずは教員を対象にスタートして、中学1年生から段階的に導入しました。2019年度には中等部の全生徒への導入が完了した後、高等学校の生徒にも導入を進めました。

中等部の全学年で一人1台iPadを実現

iPad導入の初期段階では「とにかくほかの学校に先駆けて導入する」と言う感じで話が進んでいきました。そのため、「実際にどんなアプリを使ったらいいのか。授業でどのように活用したらいいのか。」と言った検証がなかなかされませんでした。今思うと、少々見切り発車的なスタートだったとも言えます。

ICTを積極的に活用することで広がる学びの可能性

ドローンを使ったプログラミングの授業

生徒の活動に制限を設けず、いろいろな取り組みをさせていきたいと思っています。授業では「MetaMoji ClassRoom」や「Google Classroom」などのGoogle系のアプリを活用しています。連絡や提出物もほぼペーパーレスで、紙で提示をしたり黒板にチョークで書いたりする授業はここ数年ほとんどありません。

また、プログラミング教育では、ドローンを飛ばすためのプログラミングを組む授業をしています。紙やチョークを使わない代わりに、実際に物が飛んだり動いたりする様子を見せるなど、自分がプログラミングした結果が形として現れる経験をさせてあげたいと思って取り組んでいます。

最近では、修学旅行の工程を決めるために「Google マップ」を活用しました。生徒たちが「Google マップ」で検索した目的地のURLを「Google フォーム」に入力します。これを集計して「Googleスプレッドシート」を利用することで一覧が見られるようになります。そのようにして実際の修学旅行に臨みました。

校務でもICTを活用! 教員の負担が大幅軽減

教員間の連絡は「LINE WORKS」を使っています。「LINE WORKS」を活用する利点は二つあります。一つ目は、常にリアルタイムでやりとりができることです。二つ目は、簡単にグループが作れることです。これによって、だれと何の連絡をしたのかが履歴として残せるので、集計などがしやすくなりました。

教員間の情報共有は「LINE WORKS」を活用

また、教員にとって1番負担になることが、定期テストなどの採点業務です。教員一人ひとりが採点する量はかなり膨大になります。2021年度から試験的にデジタル採点システムを取り入れた検証を始めました。結果、採点時間を6割ほど削減することにつながっています。

さらに、これまで紙でチェックしていた学校説明会やオープンキャンパスなどの受付をバーコード化しました。受付時にバーコードリーダーで読み込んだデータを「Googleスプレッドシート」に自動入力します。受付にだれもいなくてもリアルタイムで参加状況を共有できるようになり、教員の間でもかなり好評です。

教員の「働き方改革」の鍵はICTにあり!

さまざまな業務をデジタルに置き換えていきたいと思っています。最近は「働き方改革」の影響で、教員の勤務状況についての変革が求められています。それを実現するうえで、キーとなるのがICTと考えています。そのためには、単なる勤務時間の調整だけでなく、根本的な業務内容の見直しが必要です。

例えば、紙の申請書や重複している業務、報告だけの会議など、これまで触れてこなかった部分をICTでクリーンにしたいと思います。そうすることで、教員の働き方もだいぶ理想に近づいていくのではと考えています。そこで生まれた時間を、実際に生徒と向き合い、接する時間に使っていけたら良いと思っています。

番組視聴はこちらから

GUEST PROFILE

犬塚 孝一(いぬづか こういち)

東海大学付属相模高等学校中等部

2016年から学校ICT化にかかわり、2021年よりICT教育推進委員長として導入から機器の運用、ICT教育全般を担当している。授業教科は技術を担当。ICT活用、情報モラル、プログラミングなど、「より良くそして楽しく」をモットーに幅広い授業展開をしている。また、教員の業務負担軽減に向けて、ICTを積極的に取り入れた企画考案に携わる。

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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