NPO法人日本教育再興連盟 石井 孝大

2022年1月21日公開分のTeacher's CLIPの番組サマリーをお届けします。

今週のTeacher's CLIPも、Zoomを使って収録しています。

番組サマリー

学生と社会人が一緒になって教育の課題解決に挑むNPO

日本教育再興連盟(ROJE)は、「教育で未来をつくる」をビジョンに、学生と社会人が、立場や年齢を超えてつながり、子ども・教員・学校が抱える課題の解決と価値の創造に挑み続けるNPO法人です。関東と関西にそれぞれ支部があり、関東では現在六つのプロジェクトが進行しています。

教育に関心のある学生が中心となりプロジェクトを進行

例えば、学校にボランティアを派遣するプロジェクトや教育関係者に向けたWebサイトを運営するプロジェクトです。ほかにも中学校・高校で授業をするプロジェクトや被災地でキャリア教育を行うプロジェクト、オンラインイベントを開催するプロジェクトなどさまざまな角度から教育分野にアプローチしています。

教員に価値ある情報を届ける「EDUPEDIA」を運営

ROJEが運営するウェブサイト「EDUPEDIA」

大学進学した2020年の春、コロナ禍での外出自粛期間と重なってしまい、何か熱中して取り組めることがないかと探していました。そんなときに、SNSを通じて知ったのが「ROJE」の活動です。もともと興味があった教員の多忙化という課題に対して、何か改善につながるのではと思い参画しました。

最初に参加したのは「EDUPEDIA」(エデュペディア)というウェブサイトを運営するプロジェクトです。教員の皆さんに届けたことが間接的に子どもたちにもつながる。その視点がとても興味深くて、「EDUPEDIA」がもっと多くの人に広まってほしいと思うようになりました。

その後、ROJEには「EDUPEDIA」以外にも、教育に関わるプロジェクトがあり、実際に学校などの教育現場と連携していることを知りました。魅力的な活動をしているROJEのメンバーがより活動しやすくしていくこと、ROJEというNPOをもっと知ってもらいたくて、学生事務局を務めることに決めました。

コロナ禍の影響が直撃! 想定外のキャンパスライフ

オンラインで始まった大学生活は、受験生のときに思い描いていたキャンパスライフとは違っていて、最初は戸惑うことも少なくありませんでした。しかし、コロナ禍がきっかけで何か新しいことに取り組もうとROJEに入ることもできましたし、オンラインで講義を受ける恩恵も受けています。

2022年1月現在、通っている大学の学科では対面講義が週に2回と、対面とオンラインを併用して授業が行われています。オンライン講義の方がより多くの資料に触れられるというメリットもあり、両方の良いところをうまく取り入れていけば、コロナ禍以前より学習効果は高められると考えています。

より良い社会科教員になるために進むべき道とは?

教育現場での課題は、そこに従事している人にしか分からないことも多く、まだまだ勉強していかなければならないと考えています。また最近では、教育現場に対してネガティブなイメージが連想されやすい状況です。改善につながるムーブメントを起こしやすい環境に変わっていってほしいと思います。

最終的には社会科の教員になりたいと考えています。一度、社会に出て経験を積むことも良い教員を目指すプロセスとして有効かなと思う反面、教育現場でのみ得られる感覚もあるはずです。それを身につけることを大切にしていきたいと思っていて、今後の進路については「絶賛悩み中」です。

番組視聴はこちらから

GUEST PROFILE

石井 孝大(いしい こうた)

NPO法人 日本教育再興連盟 関東学生事務局長
東京学芸大学教育学部 初等教育教員養成課程社会科選修 2年

教員の多忙化や教育格差に興味があり、課題改善につながると考えてROJEに参加。オンラインイベント開催やボランティア派遣・授業実践などさまざまな角度から教育分野にアプローチするROJEの活動をもっと多くの人に知ってもらいたいと思い活動している。

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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