株式会社エー・フリーク 石川 健太

2022年6月17日公開分のTeacher's CLIPの番組サマリーをお届けします。

今週のTeacher's CLIPも、Zoomを使って収録しています。

番組サマリー

iPad活用の可能性を広げるスタイラスペン

GIGAスクールで一人1台の端末が行き渡って1年ほどが経ちますが、ICT端末の使い方の幅が広がってきていると感じます。この春は、スタイラスペンの引き合いが急激に増えました。iPadを導入し、授業での活用を進める中で、端末の利用の仕方が進化してきていることがその原因だと考えています。

教育現場でのニーズが高まるスタイラスペン

スタイラスペンを導入することで、先生方が配布したPDFに、直接文字を書き込んだり、デジタルドリルへの書き込みがしやすくなります。指での入力だけでは対応しきれない「細かい文字を書き込む」ことが可能になるわけです。スタイルペンによってiPad活用の可能性が広がったとの声をよく耳にします。

探求学習の授業で1万字の論文をiPadで執筆

iPad用キーボードで論文を書く生徒

これまで聞いた学校でのiPad活用の中で最も印象に残っているのは、探求学習の授業で1万字の論文を執筆しているという学校の話です。生徒たちは、今まで経験したことがないボリュームの文章をiPadで入力しなくてはなりません。その際、iPad用のキーボードが非常に役に立っているそうです。

「キーボード入力のスキルは社会人になってからも必要となるスキル。中学・高校のうちからそれを身に付けさせたい」と先生は言います。また論文を書く際は、スピーディーかつ正確に執筆することが求められます。iPad用キーボードが欠かせない学習ツールの一つになっていることを感じる事例でした。

機器の破損率を下げることが安定的な学びの鍵

電子機器を利用する際は何らかのトラブルがつきものです。当社のキーボードを採用しているある学校では、もともと生徒たちがAmazonや家電量販店で購入したキーボードを学校に持参し使用していました。ところが、キートップが外れるなどキーボードの破損によるトラブルが多発したそうです。

衝撃にも強いキーボード一体型ケース

そこで、頑丈な「キーボード一体型ケース」を学校として一括で導入することを提案しました。これにより、キーボードの破損率が大きく減少したのみならず、iPad本体も落下などの衝撃から守ることができるようになりました。トラブルが大幅に減ったことで先生方の負担減にもつながりました。

また、キーボード導入にあたって「教室で使用するとBluetoothが混線する」という誤った情報をうのみにしてしまう例もありました。1万円以上する高価なスマートコネクターのキーボードを採用した学校の先生からは、「もっと早く話を聞きたかった」という本音の声を聞いたこともあります。

「生徒が力任せに使ってスタイラスペンが折れてしまった」という話もよく聞きます。電子機器を雑に扱って壊す生徒も一定数います。そんな生徒たちが3年間の学びを継続できるよう、壊れにくく、使いやすい製品を低価格で提供する。これこそが今求められている我々の役目だと感じています。

全ての子どもたちに当たり前のICT環境を

私には今年3歳になる息子がいます。息子がICT端末を使いこなす頃には、学校環境も今とは全く変わっているかもしれません。現在のICT教育は、学校によって運用面で大きなばらつきがあります。うまくいっている学校の事例を共有し、多くの子どもたちが当たり前にICTを活用した学びを受けられる未来になることを願っています。

番組視聴はこちらから

GUEST PROFILE

石川 健太(いしかわ けんた)

株式会社エー・フリーク
学校ICT担当

カナダ、ブリティッシュコロンビア州の高校を経て、青山学院大学に入学。大学卒業後は大手旅行代理店に入社し修学旅行や教育旅行等を担当。ICT教育に強い関心を持つ。現在はエー・フリークで学校ICT担当を務める。ICT端末を「使用する生徒」と「購入に関わる先生・保護者」が困らない製品を届けられるよう、学校現場の声を大切にしている。昼は学校ICT担当。夜は一児の父として、日々奮闘中。

株式会社エー・フリーク 商品紹介

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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