受講生情報の手入力をCABで自動化

大塚商会のエンジニアが伴走して、新たな機能を次々とアジャイル開発。受講者対応の品質向上につながる

株式会社クレアール 導入事例

サービス業1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

Web通信専用スクールを運営する株式会社クレアールは、受講希望者がオンラインで申し込んだデータが社内システムと連携しておらず、手入力の手間を要していた。そこで『ERP・オーダー開発』サービスによる支援を受け、システム間のデータ連携を実現。さまざまな切り口で利用できる機能を次々と開発している。

  • 業務効率の向上
  • 顧客対応の改善
  • 生産性向上

株式会社クレアール

導入先の概要

業種
Web通信講座スクール
事業内容
就職試験・資格試験指導事業、企業人材研修教育事業、大学・短大等就職支援・資格取得支援教育事業、出版事業
従業員数
41名(2022年4月現在)
ホームページ
https://www.crear-ac.co.jp/

導入の狙い

  • データ連携で手入力作業を減らしたい
  • 必要な機能を自社仕様で構築したい
  • 申込者や受講者の満足度を上げたい

解決策

  • スクール管理システムが持つ受講生の契約情報などの全データを、『ERP・オーダー開発』のCABで構築したシステムに集約。必要な機能を優先順位付けしながらアジャイルに開発

導入したメリット

お客様の声を動画でご紹介

本動画は音声オンで再生されます。音量は、動画プレーヤー画面の下部にあるスピーカーアイコンで調整可能です。[動画再生時間:5分52秒]

製品導入にいたった経緯、導入による効果をお客様の声でお話いただいています。IT導入のヒントにご活用ください。

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
開発支援サービスERP・オーダー開発お問い合わせ
アプリケーション開発ツールSMILE Custom AP Builder(CAB)お問い合わせ
スクール管理システムプラチナスクール-
チャットボットサービスたよれーる AIチャットボットサービスお問い合わせ

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株式会社クレアール 導入事例(PDF:3,089KB)

導入事例詳細

「非常識合格法」で評判のWeb通信講座スクール

代表取締役社長 竹内 陽一氏

株式会社クレアール(以下、クレアール)は、資格試験や公務員などの就職試験の受験希望者向けに、Webによるオンライン講座を提供しているスクールだ。かつては東京商科学院・東京法科学院の名称で対面による資格講座を行っていたが、社会的なニーズの高まりを受けて、2011年にWeb通信講座スクールに一本化した。

現在、財務会計・法務分野では会計士、税理士、簿記検定、司法書士、社会保険労務士、行政書士など。経営・金融とIT分野では中小企業診断士、FP(ファイナンシャルプランニング技能士)2・3級、ITパスポート、情報セキュリティマネジメントなど。また公務員試験講座もあり、多彩なコースを用意している。

「資格試験の勉強には、出題の可能性があるテーマを網羅して勉強していく方法と、合格するために必要十分な範囲を絞り徹底して勉強する方法があります。ほとんどのスクールは前者にのっとった指導を行っていますが、当スクールは後者に徹(てっ)しています」と語るのは、代表取締役社長の竹内 陽一氏である。

各種試験に精通した講師と適切な教材によって、的を絞った勉強でも合格できるカリキュラムを提供しているのだ。同スクールはこれを『非常識合格法』と呼んでいる。

学習範囲が限られているので、安く(安)、効率よく(楽)、短期間(短)で学べるのがメリットだ。この「安・楽・短」が強く支持され、コロナ禍によるリモート学習ニーズの高まりもあって、受講希望者が殺到しているという。

Webサイトと社内外のシステムをデータ連携させたい

情報戦略統括部 マネージャー 篠木 俊彦氏

クレアールの受講希望者は、同スクールのWebサイトから受講を申し込み、会員登録をする必要がある。

申し込み画面はクレジットカード会社の決済画面と連携しており、クレジットカード払いを希望する人は、そのまま受講料を納入することもできる。

だが、今でこそスクール内のシステムやカード会社の決済システムに連携しているが、以前は全く連携しておらず、スタッフに大きな業務負荷をもたらしていた。

「受講希望者が入力したデータはWebサーバー上に残るだけで、他のシステムにデータを反映させるには1件1件手入力しなければなりませんでした。入力すべき項目が多いので、1件当たり5分前後かかっていました」と振り返るのは、同スクール 情報戦略統括部 マネージャーの篠木 俊彦氏である。

申し込みは平均で1日約70件、年度替わりなどの繁忙期には1日400~500件にも上り、単純計算で1日最大2,500分(約41時間)もの時間を入力作業に取られていた

本業により多くの時間を割くために

情報戦略統括部 部長 山崎 都美野氏

また、Web上で申し込みが完了すると、スクール側から受講希望者の氏名や住所、受講する講座などが記入された申込書控えを郵送していた。この発送作業もスタッフが手作業で行っており、当然ながら郵送費コストもかかっていた。

私たちの本業は、受講者に質の高いカリキュラムを提供し、合格していただくこと。それ以外の業務に余分な時間を取られるのは望ましくありません。そこで、Web上で入力されたデータがそのまま社内外のシステムに連携される仕組みを構築することになったのです」と説明するのは、情報戦略統括部 部長の山崎 都美野氏である。

クレアールは、システムの導入支援を行うベンダーとして大塚商会を選定。学校運営に特化した基幹システム『プラチナスクール』を導入した。大塚商会を選んだのは、2015年に『プライバシーマーク取得支援コンサルティング』を依頼したのがきっかけだった。山崎氏は、「懇切丁寧に対応していただけたことを高く評価して、今回のシステム全体の改善も大塚商会さんにお願いすることにしました」と明かす。

求める機能を相談ベースで追加できる。『ERP・オーダー開発』を選定

クレアールが目指したのは、受講希望者と受講生に関する全てのデータをCABで構築したシステムに蓄積し、それを他のシステムと連携させたり、加工してサービスに利用したりするという仕組みであった。

「『プラチナスクール』に搭載されている機能は充実していますが、やりたいことがいろいろあるので、機能をどんどん追加していきたいと考えました。そこで大塚商会さんに相談したところ、『プラチナスクール』自体をカスタマイズするのではなく、代わりとなる大塚商会の『ERP・オーダー開発』というサービスの提案を受けたのです」と竹内氏は語る。

ERP・オーダー開発とは、大塚商会の基幹システムSMILEシリーズに標準搭載されていない機能を、CAB(Custom AP Builder)などの開発ツールを使って構築するサービスだ。『SMILEシリーズ以外のシステムにも対応しているので、クレアールはこのサービスを利用して『プラチナスクール』にはない機能を構築させていくことにした。

講座申込書がWeb上でダウンロードできる仕組みを開発

手始めに『プラチナスクール』と社内の会計システムをCABで連携させ、受講生が支払う予定の受講料が売掛金として登録される仕組みを開発した。

「受講希望者が申し込みを完了すると、支払われる予定の受講料が売掛金として計上され、払い込まれると消し込む仕組みです。従来は別々のデータを人手によって照合していた作業が自動になり、効率が大幅改善するとともに照合ミスがなくなりました」(山崎氏)

また、受講希望者へのサービス向上のために開発したのが、Web上で入力したデータをもとに自動で講座申込書控えとしてPDFダウンロードできる仕組みだ。

スタッフの手間がかからなくなる上に郵送費も不要となり、受講希望者はすぐに講座申込書を入手できるという『一石三鳥』の効果が実現しました」と語るのは、教育事業部 第三事業室の森下 誠氏である。

コストと手間の削減で本業に注力。知的集約型ビジネスモデルに転換

事業推進部 第二推進室 佐藤 諒一氏(左)
教育事業部 第三事業部 森下 誠氏(中央)
情報戦略統括部 山下 未玖氏(右)

講座申込書をPDFでダウンロードできるようになったことで、年間600万円から1,000万円の郵送費と作業コストが削減できた。それだけでも非常に大きな効果だが、竹内氏は「何よりスタッフが余分な業務から解放され、高品質なカリキュラムの提供という本業に注力できることが、受講希望者に対するサービス品質の向上につながっていると感じています」と語る。

また、『ERP・オーダー開発』の利便性についても高く評価しているようだ。

「通常でも週1回はエンジニアの方が来訪して、当社のスタッフと一緒に開発作業を行ってくれます。おかげでスタッフたちのITナレッジも向上し、『次はこんな機能ができないか』とアイデアがどんどん出るようになりました。まるで社内エンジニアのように頼もしい存在です」(竹内氏)

AIチャットボットサービスを提供

ブラウザーから簡単に回答を登録でき、質問内容に合わせて日々ブラッシュアップしている

このほか、クレアールは大塚商会の『たよれーる AIチャットボット』を使って、受講希望者や受講生からの問い合わせにチャットボットが自動回答するサービスの提供を開始した。

「スタッフの業務効率と受講希望者、受講生の利便性向上のためサービスを提供することにしました。構築・運用も自分たちでできる利便性の高さを評価してたよれーる AIチャットボットを選びました」と事業推進部 第二推進室の佐藤 諒一氏は語る。

実運用は、情報戦略統括部の山下 未玖氏が担当している。

「利用ログをチェックし改善を施すPDCAサイクルを回すことで、回答率の向上や回答範囲を広げます。システムの知識がなくてもブラウザー画面上で簡単に操作できるので、質問に対する精度の高いシナリオ作りに専念できます」

こうして運用を始めたばかりのチャットボット「おしえて!チャットン」は、既に効果を実感しているという。

「24時間365日ご案内サービスが自動で提供できることで、よくある問い合わせ対応が減り、受講内容への確度の高い質問が増えてきたように感じています。データとして取り出せるので、今後はマーケティングでの活用を検討しています」(佐藤氏)

クレアールは今後も『ERP・オーダー開発』をさらに活用して、サービス品質の向上と業務効率アップを追求していきたい考えだ。最後に竹内氏は、「労働集約型から知識集約型への転換を推し進めていきたい。そのためにも、大塚商会さんには、さらなるご支援を期待しています」と話を締めくくった。

大塚商会担当者からのコメント

「教育分野のマス・カスタマイゼーション実現を支援します」

株式会社クレアール様からは、CABをさらに活用して「教育分野でのマス・カスタマイゼーションモデルを実現したい」というご相談をいただいております。『ERP・オーダー開発』を通じて、全面的にご支援させていただきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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