『kintone』で独自のSFA・CRMを構築、『MotionBoard』のダッシュボードで見える化

社内のあらゆるKPIを『kintone』×『MotionBoard』で「見える化」。目標達成に向けて現場の士気が向上

デイ・ナイト株式会社 導入事例

サービス業1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

イベントホールの運営などを手掛けるデイ・ナイト株式会社は、事業が拡大するにつれ、Excelでの各種業務管理に限界を感じていた。そこで業務システム構築クラウドサービス『kintone』を導入し、売り上げ管理などのアプリを構築。さらに『MotionBoard』との連携によって、売り上げなどのKPIを可視化することに成功した。

  • 業務効率の向上
  • 社内の情報共有
  • 営業力強化
  • コスト削減

デイ・ナイト株式会社

導入先の概要

業種
サービス業
事業内容
ホール・カンファレンス事業、ロケーションサービス事業、物販・カフェ事業、ビジネスサポート事業
従業員数
98名(2025年6月時点)
ホームページ
https://daynite.jp/

導入の狙い

  • Excelで行っていた予約や売り上げなどの管理を効率化したい
  • 売り上げ状況や対応件数、稼働率などの状況をリアルタイムに把握したい

解決策

  • 『kintone』を導入して各種業務アプリを構築
  • 『MotionBoard』で『kintone』やGoogleアナリティクスなどの情報を統合したダッシュボードを作成

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
業務システム構築クラウドサービスkintoneお問い合わせ
BIツールMotionBoard Cloudお問い合わせ
 たよれーる kintone 伴走支援サービスお問い合わせ

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デイ・ナイト株式会社 導入事例(PDF:2,993KB)

導入事例詳細

ホール・カンファレンス運営事業など、五つの事業を展開

主力施設の一つ「UDX AKIHABARA SPACE」の会議室。JR秋葉原駅から徒歩3分という抜群のアクセスを誇る

デイ・ナイト株式会社(以下、デイ・ナイト)は、オフィスビルのテナント向けの飲食店運営をメインとして、1990年2月に設立された。現在は、街づくり事業を推進するNTTアーバンソリューションズグループの一員として、ホール・カンファレンス運営事業、ロケーションサービス事業、各種物販・カフェ事業の展開を通じて、主にグループが開発したビルなどの施設の利用促進やオフィスサポート機能の充実、建物・エリア・街の空間価値向上などに貢献している。

企画部 企画担当 斉藤 領氏

「ホール・カンファレンス運営事業では、『UDX AKIHABARA SPACE』『アーバンネット神田カンファレンス』など、都内6カ所10施設のイベントホールとカンファレンスルームを運営しており、各種イベントやミーティング、パーティーなどを開催するお客様向けのサービスを提供しています。物販・カフェ事業で長年培ってきたノウハウを生かし、各種ケータリングの手配や、イベントスペース内における物販店の運営など、さまざまなお手伝いをできるのが強みです」と語るのは、企画部 企画担当の斉藤 領氏である。

かつて、ホール・カンファレンス運営事業は外部に業務を委託していたが、顧客のニーズを直接把握しながら質の高いサービスを提供するため、2023年に直営へ切り替えた。「会社の成長をけん引する重要な事業と位置付け、今後も営業力やサービス力を強化していく方針です」と斉藤氏は説明する。

また、ロケーションサービス事業では、グループが首都圏に保有するビルを中心とした約50施設に加え、七つの自治体と提携し、多種多様なロケ地をテレビドラマ、映画、CMなどの撮影場所として提供しており、ロケ業界において、高い知名度と実績を誇っている。

作りたいアプリが自分の手で作れることを評価

デイ・ナイトは2017年、大塚商会を通じて業務システム構築クラウドサービス『kintone』を導入した。このころ、新たにホール・カンファレンス運営事業やロケーションサービス事業が立ち上がり、売り上げ管理などの業務量が大幅に増えたことがきっかけだった。

「以前は、イベントホールやカンファレンスルームの予約管理、ケータリングをはじめとするサービスの受発注管理、売り上げ管理など、全てExcelで行っていました。しかし、事業が拡大し、案件数が増えるにつれて、管理が間に合わなくなってきたのです」と斉藤氏は振り返る。

そこで斉藤氏は、セキュリティ関連ソリューション導入で取引があった大塚商会に、売り上げ管理ができるシステムについて相談。さまざまなソリューションの中から、プログラミングの専門知識がなくても使いたい業務アプリが簡単に作れるクラウドサービス『kintone』を提案された。そして、まずは成長著しいホール・カンファレンス運営事業の売り上げを管理するアプリを、大塚商会と一緒に『kintone』で構築してみることにした。

「当初は、パッケージの販売管理システムの導入を考えました。しかし、弊社のように複数の事業を展開している場合、一つの販売管理システムで全てを管理するのは難しく、事業ごとに販売管理システムが必要でした。一方、『kintone』であれば、将来、新たな事業を始めても『kintone』で売り上げ管理アプリを作れて連携もできるので、販売管理システムの導入よりも合理的だと判断したのです」(斉藤氏)

加えて、『思い立ったら、すぐに自分でアプリを作れる』という特徴が自分の性格にも合っていると感じました」と斉藤氏は明かす。

大塚商会の伴走支援サービスも利用

さらに斉藤氏が魅力に感じたのは、『kintone』なら売り上げ管理以外のさまざまな業務アプリも作れることだ。

「自分の思いどおりに多くのアプリが自作できるなら、手間やお金をかけずに、どんどん業務の効率化が図れるはず。そんな柔軟性の高さを何よりも評価しました」(斉藤氏)

とはいえ、誰の手も借りずに自社だけでアプリを作るには一抹の不安がある。そこでデイ・ナイトは、大塚商会が提供する『たよれーる kintone 伴走支援サービス』を利用した。文字どおり、『kintone』を使った業務アプリの作成を大塚商会のエンジニアが寄り添いながら支援してくれるサービスだ。斉藤氏は「エンジニアの方が適切なアドバイスをしてくれるので、ほとんど迷ったり困ったりすることなく、短期間で完成できました」と振り返る。

100種類以上ものアプリを開発、SFA・CRMまで構築する

『kintone』で作成した社内ポータルサイト。売り上げ管理のほか、決裁や残業の申請などが行える多くの業務アプリが並ぶ

『kintone』の導入から約8年。この間、斉藤氏が開発した業務アプリは、実に100種類以上にも上る。

「社内規定を格納するためのアプリや、取引先一覧、資産や備品の一覧を検索できるアプリなど、種類はさまざまです。全てのアプリが利用できる社内ポータルを作り、業務別、情報別などのカテゴリーに分けて、使いやすいように提供しています」(斉藤氏)

さらにホール・カンファレンス運営事業を直営化した2023年以降は、『kintone』を使って営業支援システム(SFA)や顧客管理システム(CRM)の開発にも取り組み始めた。

「直営にすると、当然ながら自分たちで営業を行い、予約や売り上げの管理も行わなければなりません。その仕組みとして、ホームページをリニューアルし、電話やメール、Webによる問い合わせを管理できるシステムを構築。これらのチャネルで受けた問い合わせの情報を取り込み、予約管理や応対記録、営業履歴を共有するSFA・CRMの仕組みを『kintone』で組み立てました」と斉藤氏は説明する。

『kintone』では、その機能を拡張してさまざまなソリューションを実現できるプラグインが多数、用意されている。斉藤氏は、それらの中から、電話やメール、Webによる問い合わせを記録するプラグインを導入して『kintone』と連携させ、顧客とのタッチポイントからSFA・CRMまでダイレクトに情報が送られ、自動で蓄積されていく仕組みを作り上げたのだ

「ちょっとした業務アプリだけでなく、機能を組み合わせればSFA・CRMのシステムまで作れるのが『kintone』の良いところだと思います」と斉藤氏は語る。

『MotionBoard』と連携して、リアルタイムに情報を可視化

『kintone』と『MotionBoard』を連携させたダッシュボード。売り上げ目標達成率、月別売り上げ推移などが一目瞭然だ

2025年5月には、このSFA・CRMに蓄積されたデータを基に、月別や用途別の売上高、達成率、問い合わせや予約数の推移などが分かりやすいグラフで表示される仕組みとして、BIツールの『MotionBoard』を大塚商会から導入した。

「『kintone』で開発したSFA・CRMは、売り上げ管理機能も搭載しています。そこに蓄積されたデータに基づき、直近の売り上げデータをリアルタイムに、いろいろな切り口で表示できるダッシュボードを構築しました。経営層から、『営業目標の達成状況をなるべく早く知りたい』という要望を受け、デジタル庁が発行する『ダッシュボードデザインの実践ハンドブック』を参考にしながら作り上げました」と斉藤氏。

このダッシュボードについても、『たよれーる kintone 伴走支援サービス』の一環として、大塚商会の全面的なバックアップを受けられたという。「クラウド上で画面を共有しながらエンジニアの方と打ち合わせができたので、細かいデザインの修正などがスムーズにできて、とても助かりました」と斉藤氏は話す。

こうして完成したダッシュボードにより、売り上げ状況がリアルタイムで見えるようになった効果は絶大だった。

Excelで売り上げ管理をしていたころは、経営層が求めるデータを集計・加工するのに4時間ぐらいかかっていました。基本的に私しか情報を見られなかったので、集計・加工を行う私の作業待ちもとても多かったのです。今は、10~15分もあればデータを集計してダッシュボードに表示できます。おかげで、売り上げ目標の達成度をいつもでリアルタイムに把握・共有できるようになりました」(斉藤氏)

このダッシュボードは現在、ホール・カンファレンス運営事業の管理職も共有している。営業成績がリアルタイムに見られることで、「〇〇月の売り上げ見込みが芳しくないので、早めにキャンペーンを打とう」といった速やかな営業の軌道修正が可能となり、現場の士気向上にもつながっているそうだ。

斉藤氏は、「ダッシュボードは非常に好評で、ホール・カンファレンス運営事業以外の部署からも導入の要望が来ているので、今後も活用を広げていきます」と抱負を語る。『kintone』と『MotionBoard』のさらなる活用によって、同社のビジネス発展はますます加速していくに違いない。

大塚商会担当者からのコメント

「『kintone』×『MotionBoard』の全社展開に向けて伴走支援させていただきます」

デイ・ナイト株式会社様は、『kintone』の導入で情報管理の属人化から脱却し、『MotionBoard』の活用でデータ共有のスピードを飛躍的に向上されました。今後も他部門への展開など、継続的にご支援していきます。

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  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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