『ApaRevo』と『スマレジ』を組み合わせて業務変革

紙の会員証をスマホアプリに変更。店舗とECの会員情報を統合して、顧客とのコミュニケーションを改善

アッシュコンセプト株式会社 導入事例

卸売・小売業、飲食店1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

心を豊かにしてくれる多様なデザインの生活用品を製造・販売するアッシュコンセプト株式会社。販売管理システムを『SMILE V ApaRevo』に刷新し、タブレットPOS『スマレジ』、CRM、ECを段階的に導入・連携、会員情報の統合も実現。顧客の購買履歴に基づいて、商品提案やイベント情報などを発信できる環境を整えた。

  • 業務効率の向上
  • 売り上げアップ対策
  • 社内の情報共有

アッシュコンセプト株式会社

導入先の概要

業種
生活用品製造小売業
事業内容
生活用品の企画製造、および卸売業、小売業、生活用品の輸入業、デザインコンサルタント、輸出入代行業
従業員数
54名(パート含む、2022年5月時点)
ホームページ
https://h-concept.jp/

導入の狙い

  • 販売管理システムとPOSを連携
  • 顧客とのコミュニケーションの効率化
  • 店舗スタッフの業務改善
  • EC・店舗会員の一元化

解決策

  • 販売管理システムを『SMILE V ApaRevo』に刷新し、タブレットPOSの『スマレジ』と連携
  • 『スマレジ』にスマートCRMを連携させ、スマホアプリによる顧客管理を実現する

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
アパレル業向け販売管理システムSMILE V ApaRevoお問い合わせ
タブレットPOSスマレジお問い合わせ
スマートCRMプラットフォームbetrendお問い合わせ
ECサイト構築サービスMakeShopエンタープライズお問い合わせ

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導入事例詳細

デザイナーの取り組みに光を当て、その魅力を世界中に発信したい

代表取締役 名児耶 秀美氏

「ここで働く人たち、ここに集まってくれる仲間たち、そしてここからうまれるモノを手にしてくれる人たち。みんなを幸せな気持ちにしたい」。アッシュコンセプト株式会社は、そんな思いを込めてユニークなデザインの生活用品づくりに取り組んでいる会社だ。

「hello、happy、ha ha ha!など、『h』から始まる言葉には人々を幸せな気持ちにしてくれる温かな響きがあります。みんなを幸せにしたいというコンセプトにマッチしているので、表記に『h』を付けて『h concept』とし、読み方はフランス語の『アッシュ』としました」と説明するのは、代表取締役の名児耶 秀美氏である。

2002年に創業し、「+d」(プラスディー)というオリジナルブランドで最初に発表したのは、「アニマルラバーバンド」というシリコン製の輪ゴム。輪ゴムは正円であるからこそ力のかかり方が均等で強度も保たれるものだが、「アニマルラバーバンド」はその名のとおり、ゾウ、ウサギ、カンガルーといった動物の輪郭をかたどっているにもかかわらず、伸ばしても切れることなく使用後も動物の形に戻り、繰り返し使える。

「使い捨てられていく輪ゴムにデザインの力をプラスすることで、1本の輪ゴムを大切に使いたくなる心の動きが生まれます。発売から20年経ちましたが、20年前この商品を手にした方が、今もどこかで大切にしてくれているかもしれません。デザインにはそういう力があると思っています」(名児耶氏)

世界約30カ国で販売されたこの商品は、世界中の人に驚きと感動を与えた。以後、思いもよらないアイデアや、心和むデザインの多様な生活用品を才能豊かなプロダクトデザイナーたちと共に世に送り出している。

同社が最も大切にしているポリシーがある。それは、商品と共に、商品を生み出したデザイナーを紹介することだ。「お客様が商品を手に取るとき、メーカー名やブランド名だけで販売されていることがほとんどです。世界トップレベルの力を持ち、日本のモノづくり支えるプロダクトデザイナーにもっと光を当て、その素晴らしさを世界中に発信したいという思いから『+d』の商品にはデザイナーを紹介するプロフィールを付けて販売しています」(名児耶氏)

名児耶氏の取り組みとその成果は多くのデザイン関係者に影響を与え、同社は現在、商品のデザイン・企画制作、卸、輸出、小売店運営に加え、他社ブランドのデザインコンサルティングも行うなど、幅広く事業展開を行っている。

「アニマルラバーバンド」

ぎゅっと握るとユニークな顔に変化する「カオマル」。やみつきになる握り心地と触感が好評でロングセラー商品となっている

販売管理システムとPOSレジのデータ連携をシームレスに

取締役 中森 大貴氏

同社は、小売り業務の販売管理システムとして、長年、大塚商会の『SMILE 販売』を使用してきた。その保守期限が迫った2018年、同じ『SMILE』シリーズの中でもアパレル業向けに開発された販売管理システム『SMILE V ApaRevo』にリプレースを決定。同時に、直営店で利用していたPOSレジを、タブレット端末で操作できる『スマレジ』に入れ替えた。

『スマレジ』は基本的なレジ機能のほかに、売上データのリアルタイムな集計や分析、来店したお客様の属性や購買履歴の管理、ポイント付与など、さまざまな機能が搭載されていた。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済といった、さまざまなキャッシュレス決済にも対応しており、これまでなかなか実現に至らなかった顧客サービスレベルの向上に向けて大いに期待できるシステムだった。

「店舗業務の効率アップが導入目的の一つでしたが、何よりも以前は不十分だった販売管理と売り上げのデータ連携を強化したいと考え、『SMILE V ApaRevo』への刷新と同時に『スマレジ』導入を決めました」と説明するのは、同社 取締役の中森 大貴氏である。

リアルタイムな売り上げ状況が『見える化』

以前使用していた『SMILE 販売』と従来型のPOSレジは、販売データをバッチ処理して取り込む簡易的データ連携の仕組みだったため、『SMILE 販売』側では各店舗でのリアルタイムな売り上げ状況が分からない状況だった。一方、店舗側のPOSレジでは、商品ごと、店舗ごとの売れ行きがどうなっているのかといった集計・分析情報が見えないという課題があった。

その点、アパレル業者の販売管理業務に特化して開発された『SMILE V ApaRevo』と『スマレジ』を連携すれば、双方の情報をリアルタイムに共有できる。本社側も店舗側も常に同じ情報を見ながら、売れ行きの変化をタイムリーに察知して、有効な施策を打てるようになると考えた。

「以前は新たな商品を投入するたびに、商品のマスターを『SMILE 販売』とPOSレジのそれぞれに登録しなければならなかったのですが、今は『SMILE V ApaRevo』でマスター登録すると、そのまま『スマレジ』にも反映されるようになりました。二重入力の手間や誤入力が減ったことも、大きな導入効果と感じています」と中森氏は評価する。

顧客管理を合理化するために、スマートCRMも導入

本社と店舗間で販売データを共有できる基盤を整えた同社は、これまでアナログな手法だった顧客管理もその基盤上で合理化できないかと考えた。

「店舗とオンラインストアでバラバラに顧客管理を行っている状況でした。店舗で買い物をするお客様とECのお客様の属性や購買履歴などが全くひも付いていなかったので、すぐにでも統合したいと思っていました」(中森氏)

店舗では、顧客管理のために紙の会員証を発行していた。新規発行すると、各店舗でばらばらに申し込み内容をExcelに入力して管理し、新商品やフェアなどの案内をするときにはダイレクトメールで郵送していた。

「DMの手作業発送は、顧客対応に注力したい店舗スタッフにとって負担で、郵便代もかさみます。また、新商品の入荷などすぐに発信したい情報があるときでも、郵送では情報が届くまで日数が掛かることが難点でした」と中森氏は説明する。

ポイントサービス付きの会員用アプリをリリース

タブレット型の『スマレジ』は、タブレットの操作に慣れている店舗の若い世代のスタッフにスムーズに受け入れられた。レジカウンターもすっきりした印象に変わった

これらの課題を一気に解決するため、同社は店舗とオンラインストアに共通する会員用のスマートフォンアプリを作成することを決定。その運営のための仕組みとして、『スマレジ』に連携できるスマートCRM(顧客関係管理システム)の『betrend』(ビートレンド)と、自社ECサイト構築サービス『MakeShopエンタープライズ』を導入した。

『スマレジ』と『betrend』を連携させれば、アプリの登録会員が「いつ、どの店で、何を買ったのか?」という購買履歴や、平均購入金額などのデータを、会員の属性情報と瞬時にひも付けることができる。顧客ごとの商品の好みや消費行動に基づいた個別マーケティングが実践可能になるのだ。

また、『betrend』には購入金額に応じてポイントを自動的に付与できる機能も付いている。同社はこれを利用して、店舗でも、ECでの買い物でもポイントが付与されるサービスが付いた会員用アプリを開発。2022年4月にリリースした。

新商品やフェアの情報をスピーディーに案内できる

会員用アプリのリリースでは絶大な効果が表れた。

「新商品やフェアの案内は、商品写真やテキストをアップロードするだけで全ての会員に一斉配信できるようになり、数日かけてDMを準備していた作業は、今では30分から1時間もあれば終わります」と中森氏。

デザイナーの思いが詰まった商品を入荷待ちで求めるお客様に対し、今は急きょ入荷が可能になった場合などでもすぐに情報を発信でき、販売機会のロスも減っている。また、顧客の属性や購買商品情報などを分析して送付対象を絞り、効果的なマーケティングを行いたくても、以前は紙の会員証だったため購買情報とひも付いておらず実現できなかった。今では『スマレジ』『Betrend』『MakeShopエンタープライズ』の各システムが連携し、顧客情報が一元管理されているため、さまざまなマーケティング手法を検討できる。紙の会員証を発行していたときの会員登録者は1,000名程度にとどまっていたが、登録しやすいアプリに変えたことで、一気に5,000名以上に増えたそうだ。

中森氏は今後について、「『betrend』に蓄積されている顧客情報をもとに、個別のターゲットに応じた情報発信を行っていきたい」と展望を語る。一方、名児耶氏は「作る人の想いを伝え、使いたい人に商品をダイレクトにお届けできる体制を確立するのが我々の使命です。AIなどの最新テクノロジーも積極的に活用しながら、理想を追求していきたい」と語った。そうしたテクノロジーの導入を支援する大塚商会への期待も大きいようだ。

大塚商会担当者からのコメント

「連携できるアプリの種類をもっと増やせるようにします」

アッシュコンセプト株式会社様からは、「『SMILE』に連携できるアプリの種類をもっと増やしてほしい」というご要望をいただいています。データ連携による利便性をさらに高めるため、これからも努力します。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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