- 業種
- 鞄製造業
- 事業内容
- ランドセル、スーツケース、ビジネスバッグの企画・製造・販売
- 従業員数
- 290名(2024年2月現在)
- ホームページ
- https://www.kyowa-bag.co.jp/
各種システムを統合化して業務効率を向上

株式会社 協和 導入事例
製造業101~1,000名ERP・基幹業務・業務管理データ分析・活用業務データの活用営業・業務プロセス効率化コスト削減・売り上げ向上
株式会社 協和は大きく軽く丈夫なランドセルをいち早く開発したパイオニア企業だ。時代の変化や業容の拡大に伴い『SMILE V 2nd Edition ApaRevo』と多くの業務システムを連携させることで、データの一元管理と情報共有を実現。得意先、EC・店舗顧客の管理、倉庫を含めた商品管理の課題を一気に解決している。
- 業務効率の向上
- 生産性向上対策
2024年2月取材
株式会社 協和
導入先の概要

導入の狙い
- 業務に最適な業務環境を整備したい
- 個別に運用していた各種システムを統合化したい
- データの一元管理と情報共有をしたい
- 紙ベースによるヒューマンエラーをなくしたい
解決策
- アパレル業向け販売管理システムを中心とした社内システムの整備
- さまざまな業務システムをデータ連携して情報の一元管理を実現
導入したメリット

お客様の声を動画でご紹介
本動画は音声オンで再生されます。音量は、動画プレーヤー画面の下部にあるスピーカーアイコンで調整可能です。[動画再生時間:5分57秒]
製品導入にいたった経緯、導入による効果をお客様の声でお話いただいています。IT導入のヒントにご活用ください。
導入システム
株式会社 協和 導入事例(PDF:3,516KB)
導入事例詳細
大きくて軽いランドセルを追求、企画から製造・販売まで一貫対応

旅行者やビジネスパーソン向けのキャリーバッグやユニークなアイデアが込められたカジュアルなバッグなど数多くの商品を開発・販売している
株式会社 協和(以下、協和)は、1948年に鞄の製造を開始。以来、グループ会社の再編成などを行いながら業容を拡大してきた。現在は、主力製品のランドセルをはじめ、スーツケースやビジネスバッグなどの企画・製造・販売事業を展開。ランドセルは100%千葉工場で生産し、その他の商品は国内、中国、ベトナムの工場で受託生産している。ランドセル専門店「ふわりぃ」、鞄製品の小売店舗「MON SAC」の運営なども同社が展開する店舗だ。

(左)商品部 ランドセル課 課長 大石 安規氏
(右)総務部 部長 秋山 穣氏
「当社の強みは、30年以上前より企画開発から販売まで一気通貫で行っていることです。販売展示会や直営店でお客様のニーズを掌握しながら、商品開発に反映しています。ランドセルは新素材を採用し、大きくて軽く、さらに丈夫なものをいち早く商品開発し、6年間安心してお使いいただけるように修理対応も行っています」と語るのは、商品部 ランドセル企画課 課長の大石 安規氏だ。
近年のランドセル業界は、少子化で小さなパイの奪い合いを行っているのが実情だという。その中で、ネームプレートを用いた名入れや、豊富なカラーバリエーションのオーダーメード商品を短期間で提供できる体制を整備。障害児用のランドセルづくりも行うなど他社と差別化を図っている。
『ApaRevo』の拡張性を生かして会社全体のシステムを統合化する
協和は社内にさまざまなシステムを導入してきたが、2008年に販売管理システムを『SMILE 販売 IE』(ブラウザー版)へ移行したことを機に、大塚商会との本格的な取引が始まった。
総務部 部長の秋山 穣氏は、大塚商会のシステムを選定した理由を次のように語る。
「数社のシステムを比較検討する中で、不安のない事業継続を行う大塚商会さんは信頼性が高いことが大きな理由です。システム自体の安定性も高く、製品のアフターサービスも万全だったので安心感がありました」
その後、2 0 1 8 年にアパレル業向け販売管理システム『SMILE V ApaRevo』へ移行し、アパレル業務に最適な業務環境を整えた。2021年には、グループ会社の株式会社協和バッグ(以下、協和バッグ)を吸収合併し、それまで協和バッグが独自に運用していた販売管理システムを『SMILE V ApaRevo』に移行して統合化している。その際、マスターの移行作業で少なからず苦労があったというが、大塚商会の協力を得て、大きな問題が生じることなくシステム統合とマスターの一本化を実現している。
2023年には『SMILE V 2nd Edition ApaRevo』(以下、ApaRevo)へバージョンアップし、外部システムとの連携機能をフル活用。これまで個別に運用していた販売管理以外のシステムを見直し、全ての業務システムを『ApaRevo』と連携させることで、データの一元管理と情報共有が円滑に行える業務基盤を整えた。経理部 課長代理の鈴置 崇之氏は、その導入経緯を次のように語る。
「業容の拡大に伴い、EDIシステムなどを随時導入して活用していたのですが、二重入力などの無駄が発生していました。そのことを大塚商会さんに相談したところ、拡張性に優れている『ApaRevo』のメリットを生かし、結果的に全てのデータが一気通貫で処理できる環境を整えられたのです」

さまざまな業務システムと連携させてデータの一元管理と情報共有を実現
現在、『ApaRevo』とデータ連携しているシステムは多岐にわたる。そのうちの一つがECサイト一元管理システム『ネクストエンジン』だ。従来は、自社のECサイトや楽天・Amazon・Yahoo!などのECサイトごとに注文管理の仕様が異なっていたので、業務処理が煩雑だった。しかし、大塚商会の提案を受けて『ネクストエンジン』を導入することで一元管理を実現。『ApaRevo』と売上データや商品マスター、在庫データのやりとりを円滑に行える環境を整えた。

(左)経理部 課長代理 鈴置 崇之氏
(右)営業2部 第1課 係長 田中 岳氏
得意先との受注データや出荷確定データ、請求データのやりとりには、EDIシステム『EOS名人.NET』を活用。複数の取引先とのデータのやりとりを一元的に行えるようになり、『ApaRevo』と連携して処理することで、得意先からのオンライン受注の要請に迅速かつ低コストで対応できるようになった。また、15ある全ての直営店には、iPadなどで活用できるクレジット決済機能付きの高機能モバイルPOSレジ『スマレジ』を新たに導入している。営業2部 第1課 係長の田中 岳氏は、その導入経緯を次のように語る。
「インボイス制度への対応を機に、従来のPOSレジから高機能なスマレジに移行しました。直感的に操作ができるので、思ったよりもスムーズに導入できました。現在は、『ApaRevo』の『モバイル店舗オプション』を使って各店舗の売上報告を行っていますが、今後スマレジと直接連携させれば、より一層利便性がアップします」
さらにBtoB Web受発注システム『MOS』と『ApaRevo』の連携も実現。主にランドセルのオーダーメイドの注文内容を本社や店舗と工場間でやりとりする際に活用している。
物流センターでも『ApaRevo』の連携機能を有効活用

物流センターでは、倉庫内で『ApaRevo』の画面を確認できるモニターが設置されている。出荷情報をハンディターミナルで受信し、ピッキングや検品作業を行う
『ApaRevo』のシステム連携の活用範囲は、千葉県野田市の物流センターにも及ぶ。
同センターの主な業務の流れは、本社からの出荷依頼を基に受注伝票や納品伝票を発行し、商品をピッキングして顧客に配送することだ。その際、『ApaRevo』は主に物流倉庫のロケーション管理や在庫管理に重点をおいて活用している。そのうえで、帳票発行システム『伝発名人』で、顧客の仕様に合わせた納品伝票を作成。さらに入出荷検品システム『検品支援名人』でハンディターミナルを使い、商品のピッキングや検品作業を行っている。
全社の在庫適正化で利益率を向上、データ管理でヒューマンエラー解消
『ApaRevo』はその拡張性を生かし、さまざまな業務システムと連携させて会社全体の業務効率を高めることができる。協和のシステム活用はまさにそれを具現化しているといえよう。とりわけ、社内のあらゆるデータを一元管理できるようになった効果は大きいという。
鈴置氏は、「複数のシステムを個別に運用しているとシステム間の数字のズレが生じ、決算書を作成する際にも手間が大きくなります。しかし、最初から社内のデータを一元管理することで、そうした問題を一挙に解消することができました」と評価する。また、製造メーカーにとって大きな肝となる在庫数の把握について、大石氏は「店舗や倉庫の在庫数をリアルタイムに管理できるようになり、流動的な在庫の調整が円滑に行えるようになりました。在庫の適正化により無駄な在庫を減らすことで利益率の向上につながるので、その効果は大きいです」と一定の成果を強調した。
「ネームプレートの製作でも、『MOS』と『ApaRevo』との連携が大事な役割を果たしています。以前は、お客様のお名前などの注文内容を紙に書いて工場にFAXしていましたが、ランドセルの受注件数が年間9,000件ほどまで増えてくると、もはや手作業では対処しきれないことに加え、手書きの文字では正しく判読できないケースもありました。しかし、今は『MOS』に入力したデータを基に製作しますので、手作業によるヒューマンエラーがほぼゼロになり、業務効率も格段に向上しました」と語るのは田中氏だ。システム導入が店舗業務課題を解決している。
棚卸しで実在庫数とデータの差異がゼロになる

物流センター 所長 押田 広志氏
さらに、物流センター 所長の押田 広志氏は、今回のシステム導入の効果を次のように実感している。
「一番顕著な導入効果は、在庫管理の精度が飛躍的に向上したことです。2023年9月末に実施した棚卸しでは、ランドセルの実在庫数とデータの差異が初めてゼロになりました。物流センター創設以来の快挙といっても過言ではありません。複数の外部倉庫の在庫の動きを見ながら配送費用などを抑えることで、コスト削減にも役立てています。今後、繁忙期や平常期のスケジュール管理が行えるようになれば、出荷業務に余裕がある時期に有給休暇を消化しやすくなるので、従業員にとって休みが取りやすい優しい会社になります。それを実現することが物流センターの最終目標です」
同社のシステム活用の成功は、専任の情報システム担当者がいない中で各部門の責任者が意見を出し合い、全社を挙げて業務改善に取り組んだ成果だ。その際、大塚商会のサポートも大きな後押しになった。「大塚商会さんは、当社の業務内容を熟知されていて、全体的な視点から的確な提案をしてくださいます。細かな要求にも丁寧に対応してくれるので頼りになります」(秋山氏)。今後も『ApaRevo』を軸に据えた業務改善を継続的に推進していく考えだ。
大塚商会担当者からのコメント
「汎用性の広いシステム導入と連携でアパレル業務の一元管理を実現されています」
『ApaRevo』に業務システムを連携し、高度なシステム活用をされているだけでなく、社内と倉庫のデータを一元管理することで多くの課題を解決し、顕著な導入効果を実感されている株式会社 協和様をこれからもご支援します。

- 印刷して上司への説明に
- 印刷して稟議書に添付して
- 印刷して会議資料に
株式会社 協和 導入事例(PDF:3,516KB)
- * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
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