製造日誌のデジタル化で業務の標準化を実現

販売管理を業種パッケージで一元化。製造日誌のデータベース化で作業を標準化しトレーサビリティを向上

松田紙業有限会社 導入事例

サービス業1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

紙のスリット加工を専門に行う松田紙業有限会社。その品質管理力は高く評価され、大手食品メーカーの包装容器などに広く生かされている。大塚商会をパートナーにしたデジタル活用の取り組みは、販売管理の省力化、見積り作成の迅速化、製造日誌のデータベース化による作業の標準化など多くの成果へとつながっている。

  • 販売管理の一元化
  • クラウド活用
  • データベース構築
  • トレーサビリティ

2022年11月取材

松田紙業有限会社

導入先の概要

業種
紙加工業
事業内容
スリット及び平判加工(紙・加工紙・印刷紙・フィルム・アルミ)、運送業(小口運送含む)、倉庫業
従業員数
10名(2022年11月現在)
ホームページ
https://www.matsuda-shigyou.co.jp/

導入の狙い

  • 規格・寸法別に本数と重量の両面で管理したい
  • 製造日誌をデータベース化したい
  • 生産プロセスを標準化したい
  • 顧客との信頼関係強化と新規顧客を拡大したい

解決策

  • 『SMILE V PowerSteel』により、受注・加工・在庫までの販売管理を一元化
  • 紙とEXCELベースの製造日誌の入力を作業現場でタイムリーに入力できる仕組みを『SMILE V 開発ツール(Custom AP Builder)』で構築

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
鉄鋼業向け
販売管理テンプレート
SMILE V PowerSteelお問い合わせ
ドキュメント管理eValue Vお問い合わせ
勤怠管理勤次郎お問い合わせ
 Office365お問い合わせ
開発ツールSMILE V Custom AP Builder(CAB)お問い合わせ

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松田紙業有限会社 導入事例(PDF:3,822KB)

導入事例詳細

時代を先取った取り組みで、スリット加工分野で地歩を確立

代表取締役 松田 一久氏

松田紙業有限会社は、スリット加工を手掛ける紙加工企業だ。スリット加工とは、紙・フィルム・アルミなどのロール状の材料を一定の幅で切断し、再度ロールとして巻き取る加工技術を指す。一定の幅に整えられた紙ロールは、包装用ラップの巻き芯から食品容器まで、多様な用途に使われる紙管の製造に不可欠な存在だ。同社の技術は今日、ナショナルブランドのスナック菓子のパッケージにも活用されている。

品質管理に極めてシビアな大手食品メーカーの高い信頼を獲得している背景には、2009年に移転した千葉・野田の本社工場で行われている徹底した品質管理がある。その最大の特長は徹底した陽圧(ようあつ)管理を実現している設備にある。代表取締役の松田 一久氏は工場についてこう説明する。

「食品業界で何よりも避けなければならないのは、異物の混入です。工場内を陽圧化すれば、虫やほこりなどが侵入しにくい環境を実現するだけでなく、空調の効率が格段に良くなります。また夏場は暑く冬は寒い環境を、従業員のためにも改善したいと思い、この新工場を建設しました」

倉庫業や第一種貨物利用運送事業の認可を得ていることも同社の特長だ。顧客からロール紙を預かり、注文に応じて加工・出荷するスリット加工は倉庫業としての一面を持つが、実際にこの認可を得ている事業者は国内で他に例がないという。「貨物利用運送事業者としての認可を得ていることで、顧客にとってはこれまでのように搬入・搬出の手配を自社で行う必要がなくなります。メール一つで業務の発注が行えることは、当社の大きな強みになっています」(松田氏)

加工製品を配送用トラックに積み込む様子。材料の管理から加工品の保管、配送まで同社が一気通貫で対応できる環境が整っている

松田紙業が加工した加工紙を使って製品となっているものには、菓子類のパッケージをはじめ、賞状やハンコ入れの筒や紙袋の持ち手部分など多岐にわたる

大塚商会をパートナーとして、早くからデジタル活用を推進

『SMILE V PowerSteel』の使用風景。在庫状況の把握が実現し、顧客の信用を大きく高めることとなった。今では、無くてはならないシステムとなっている

スリット加工の領域で独自ドメイン獲得に成功した同社だが、創業者である父から事業を承継した松田氏にとって、その道筋は決して簡単なものではなかった。紙による管理からデジタルへの移行もその一つだ。大学卒業後、東京の他社で働いていた松田氏が入社した1993年当時、業務上の書類は全て紙で管理されていたという。現在、製造日誌のデジタル化を含むデジタル活用を実現している背後には、大塚商会をパートナーとして二人三脚で行われた約30年に及ぶ取り組みがある。

「大塚商会さんとともに行った販売管理パッケージシステムの導入がデジタル化の第一歩です。その後SMILEシリーズに移行していますが、その段階でも販売管理のシステムによる一元化は難しく、紙やExcelを併用した運用が続いていました」と松田氏は振り返る。

そこには、原料である紙ロールはグラム単位で管理し、スリット加工後の半製品はメートル単位で納品する紙加工業特有の商慣習があった。グラムとメートルの併用をはじめとする商慣習への対応はパッケージシステムには難しく、松田氏はスクラッチ開発も検討していたという。「システムの見直しを検討していたところ、大塚商会の担当者から紹介されたのが鋼材卸業向けシステム『PowerSteel』でした。現在は預かり在庫の入庫管理からスリット加工後のロールの出荷管理、そして請求書発行にいたる基幹業務の一元的な対応を実現しています(図1-2)」(松田氏)

製造日誌のデータベース化と基幹システムとの連携が効果を発揮

顧客から預かったロール紙を保管する倉庫。『SMILE V PowerSteel』によるデータ管理で在庫状況を数値で管理できている

同社はこれまで、オペレーターが作業の都度手書きした紙帳票を担当者がExcelに入力するという手順で製造日誌を管理してきた。製造日誌には、作業者、作業時間、作業内容などを記録しているが、現場で手書きし、それを入力するという二度手間による誤入力も少なくなかったという(図1-3)。また、残業抑制という観点でも業務終了後に入力を行うフローは好ましくなかった。

そこで松田氏が注目したのは、『SMILE BS2』が備えるアプリケーション開発ツール『Custom AP Builder(CAB)』を活用した製造日誌のデータベース化だ(図1-4)。「CAB活用に合わせ、現場オペレーターが直接システムに入力する形に変えたことでExcel入力という二度手間も不要になりました。現在はオペレーターが作業の都度、現場に配置したPCに入力するという流れになっていますが、大塚商会さんに従来のExcel入力画面に似た入力フォーマットを作成してもらったこともあり、作業プロセスの変更もスムーズに行えています」(松田氏)

スリット加工は、温度や湿度の変化に影響されることなく、切断後の幅を一定に保つことが求められる。製造日誌のデジタル化は、こうした経験と勘を頼りとした作業の標準化にも大きな役割を果たしつつある

「当社では、ブレーキテンションなど製造装置側のログデータも製造日誌で管理する取り組みを開始していますが、それによる情報共有はこれまでは工場長やベテラン社員しか対応できなかった作業の標準化にも大きな役割を果たしています。もちろん温度や湿度への対応は必要ですが、空調が完備された現在はその影響は以前ほど大きくありません。デジタル化によりベテランでなければできないという案件は必ず減っていくと考えています」(松田氏)

2021年のServer OSバージョンアップでは、かねての懸案だったクラウド移行を実現した。その際に同社は、新たな一歩を踏み出している。SMILE業務システムおよびCABシステムのシリーズへのバージョンアップ効果はPowerSteelCABの連携、PowerSteel会計の連携によりさらなるデジタル化から作業報告に関わる作業時間の大幅減(8時間→0時間)をもたらした

大塚商会のサポートで、全社的なデジタル化を推進

松田紙業のIT活用への取り組みとその効果は2022年版『中小企業白書』に掲載された

またトレーサビリティの向上は、顧客へのアピールという観点で差別化を図り、新規顧客単価15%アップを実現している。大塚商会をパートナーとして行われたこの取り組みは、『2022年版中小企業白書』(中小企業庁)で取り上げられるなど大きな注目を集めている。電子帳簿保存法への対応も大塚商会をパートナーに行われた取り組みの一つだ。

「当社の場合、タイムスタンプと『eValue』によるファイル管理ソリューションを新たに導入しています(図1)。電子帳簿保存法への対応は、レシートなど小口取引も含めた対応が必要になることが大きな課題になりますが、一度その仕組みさえ作ってしまえば、業務工数は大幅に省力化できます。取引先に『電子化はNG』という企業は少なくありませんが、取り組む意義は十分にあると思います」

同社は勤怠管理システム勤次郎DropboxMicrosoft365Adobe Creative Cloud、セキュリテイツールの導入のほか、ネットワークインフラのIPv6移行も大塚商会をパートナーとして行っている

「当社は見積り依頼へのスピーディーな対応でも顧客から高い評価を得ていますが、それは付け焼き刃では難しいはずです。その実現に大きな役割を果たしているのが、大塚商会さんと共に行ってきたデジタル化の取り組みです。常に当社のことを考え新たな提案をしてくれる大塚商会さんには全幅の信頼を置いています」

コンプライアンスや労働環境の向上など、今日多くの中小企業が直面する課題にいち早く向き合ってきた同社が現在取り組む課題がカーボンニュートラルの実現である。

「CO2の排出量と吸収量をプラスマイナスゼロにするカーボンニュートラルは、大企業にとっても付け焼き刃の実現は困難です。それに伴い、中小企業にも商機が生まれると感じています。さらに製造日誌のデータ精度向上も大きな課題の一つです。今後、大塚商会さんの協力のもと、実現に取り組んでいきたいと考えています」

大塚商会担当者からのコメント

「先進的な取り組みは我々の学びにもつながっています」

松田紙業有限会社様は、デジタル化やコンプライアンス、労働環境の向上といった課題にいち早く向き合ってきました。その取り組みに参画できたことは我々にとっても多くの学びにつながっています。

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  • 印刷して稟議書に添付して
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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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