カスタマイズに柔軟に対応できる基幹系システムで最適な業務基盤を整備し、先進的なIT活用で顧客サービスを向上

「パッケージシステムに合わせた業務の標準化とCABによるカスタマイズ要件を精査したことが、今回の業務改善の重要なポイントでした」

菱光産業株式会社 導入事例

卸売・小売業、飲食店1~100名ERP・基幹業務・業務管理情報共有・会議システムクラウド営業・業務プロセス効率化業務データの活用

広島市に本社を構える菱光産業株式会社は、主に配管用の機械部品を取り扱っている商社だ。取引先への情報提供や人材育成支援など付加価値の高いサービスを提供することで、業界内で信頼を勝ち得ている。その大きな原動力になっているのが先進的なIT活用だ。販売管理のパッケージ製品と専用の開発ツールを併用することで最適な業務環境を整備。その一方で、どこでも快適に業務が行えるようモバイルPCやスマートフォンを社員に貸与し、コミュニケーションツールを効果的に活用することで顧客サービスの向上を実現している。

2019年11月取材

菱光産業株式会社

導入先の概要

業種
機械部品商社
事業内容
「機械とプラント」に関わる課題解決支援業。機械部品のファブレスメーカー。プラント工事に関わるメンテナンス支援、日系法人向けグローバル調達代行支援、動画サイト運営によるサプライヤーの営業支援、配管技能に関わる人材育成支援。
従業員数
20名(2019年11月現在)
ホームページ
https://www.ryokosangyo.co.jp/

導入の狙い

  • 柔軟にカスタマイズできる基幹業務システムを導入したい
  • 業務を標準化して無駄な作業を軽減したい
  • 社内外のコミュニケーションを円滑にしたい

解決策

迅速かつ低コストでカスタマイズできるパッケージ製品の導入

導入したメリット

  • カスタマイズによる創意工夫で業務効率が向上した
  • コミュニケーションがどこでも円滑に行えるようになった
  • 業務の標準化によって無駄な作業が軽減された
  • ビジネスチャットの活用で顧客サービスが向上した
  • 代表取締役 吉田 大蔵氏

    「AIや5Gなど先進技術の登場で時代はどんどん進化しています。その時代の変化に迅速に対応しながら、今後も業務改善や顧客サービスの向上に努めていきます」

  • 企画部 課長 小林 明子氏

    「社内にいると分からないことが多いので、大塚商会の展示会に積極的に参加しています。これからも当社の業務内容に合ったIT活用の情報提供に期待しています」

導入製品情報

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
基幹業務システムSMILE V 販売お問い合わせ
ネットワークサービスたよれーる らくらくWi-Fiお問い合わせ
コミュニケーション
ツール
たよれーる LINE WORKSお問い合わせ
開発ツールSMILE V Custom AP Builder(CAB)お問い合わせ
グループウェアNI Collabo Smartお問い合わせ
モバイルPCMicrosoft Surface Proお問い合わせ

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菱光産業株式会社 導入事例(PDF:2,837KB)

導入事例詳細

付加価値の高いサービスで機械とプラントに関わる課題解決を支援

『たよれーる らくらくWi-Fi』と『Surface Pro』を導入し、社内のどこにいても業務ができる環境を構築。

菱光産業株式会社(以下、菱光産業)は、1959年に広島市で創業された機械部品の商社だ。当初は三菱重工の造船用配管部品を専門に取り扱っていたが、その後、事業領域を拡大。現在は三菱重工に加え、建設・運搬機械を製造しているコベルコ建機や、大竹、岩国の石油化学プラントなどに、主に配管用の機械部品を供給している。同社が取り扱う機械部品は、特定の用途で使用されるオーダーメードの特注品が多く、それによって競合他社との差別化を図っている。

得意先は大手企業が多く受注量は年々増加傾向にあるが、業界再編などの影響で、取引していた事業部が急に解散することもある。また、取引先の製造拠点が海外にシフトするケースもあり、それに合わせて現地法人を設立するなど、常に業界の流れを敏感に察知し対応しなければ生き延びることは難しいという。

そうした中で菱光産業が重視しているのは、情報提供や人材育成支援など付加価値の高いサービスを提供することで、人とのつながりを深めることだという。

「菱光産業は、単なる機械部品の商社ではありません。お客様に信頼される付加価値の高いサービスを提供することで機械とプラントに関わる課題解決を支援し、業界全体の活性化につなげていくことが重要な使命だと自覚しています。例えば、リーマン・ショックの影響で売り上げが半減したときには、業界動向に関する新聞の記事を集め、社員にも独自の記事を書かせて得意先に配布するサービスを行いました。それが現在のメルマガや社長によるブログの配信、サプライヤー向けの動画サイトの運営に発展しています」と代表取締役の吉田 大蔵氏は語る。また、自社内に配管取り付け作業の実地訓練を行うことができる研修施設を完備。配管部品に関する勉強会も実施し、取引先の研修の一部を支援するサービスを提供している。

柔軟にカスタマイズできるシステムで業務改善を図る

菱光産業は以前から販売管理システムを導入していたが、自社の業務内容に合わせて大幅なカスタマイズを施していたため、OSのバージョンアップの際にシステムのプログラム自体を書き変えなければならなかった。大幅なカスタマイズの影響で通常のバージョンアップ対応よりも多くの費用と時間がかかることが判明。これを機に、より良いパッケージシステムに入れ替えるのが得策ではないかと考えた。

「いろいろ調べている中で、これだ! と感じたのが『SMILEシリーズ』でした。専用の開発ツール『Custom AP Builder』(CAB)を活用することで、迅速かつ低コストでカスタマイズを行えることが一番のポイントでした。大塚商会さんに問い合わせたところ、既存システムとの比較表を作成しSMILE導入によるコストメリットを分かりやすく説明してくれました」と、社内システムの運用管理も兼務する企画部 課長の小林 明子氏は語る。

菱光産業は2012年7月に『SMILE BS 2nd Edition 販売』を導入し、社内のPC22台から利用できる環境を整備。そのうえで、CABを使ったカスタマイズ作業に着手した。その一つがEDI連携の強化だ。得意先である大手企業との受発注は、その大半がWeb経由のEDIであり、1日に200件ほどの受注データが送られてくる。そのため、EDIの受注データをシステムに自動的に取り込んで処理できる仕組みが必要不可欠だった。

もう一つは、仕入れ先への発注処理の自動化だ。「商品マスターの中で、繰り返し受注される機械部品に関しては在庫チェックのフラグを立て、在庫のないものはその場で自動的に発注データを生成して迅速に処理できるようにしました」(小林氏)

さらに、CABを活用することで仕入れ先の納品伝票の統一化も実現している。

「従来は、仕入れ先が独自の伝票を使用して機械部品を納品していたため、荷受け担当者が確認したい情報がどこに記載されているかを探すのに余計な時間と手間がかかっていました。しかし、納品伝票フォーマットを統一して仕入れ先に配布したことで、その課題が一気に解消されました」(小林氏)

取引先への研修支援で、社内に設けられた配管作業訓練のための設備。配管のための部品に関する勉強会も行われる。

業務の標準化を図ることで無駄な作業を軽減

2018年8月に基幹システムを『SMILE V 販売』へバージョンアップし、業務の標準化も推し進めている。

「もともとは現場の意見を積極的に吸い上げてシステムに反映させたのですが、実はほとんど使用していない機能があることに気付いたのです。そこで、標準機能に合わせた方がよいものと、カスタマイズした方がよいものを確認しながらシステムの棚卸しを行いました」(小林氏)

例えば、以前は受注データを顧客の要望で変更する場合、その修正作業に5工程を要していたが、パッケージの標準機能に合わせることで、3工程にまで短縮され業務のスピードがアップした。

内示データの活用で在庫調整の迅速化を実現

その一方で、カスタマイズするべき点は、従来どおりCABを有効活用している。例えば、一つの受注案件に、一度限りの特殊品と繰り返し受注される既成品が混在する場合だ。それらを効率的に処理するために、商品マスターに特殊品のジャンル別コードを用意するなど配慮している。

また、得意先の内示データで在庫調整を迅速に行えるようにしたことも大きな工夫の一つ。「今回のバージョンアップで、お客様からEDIで送られてくる内示データを『SMILE V』で確認できるようにしました。そこで在庫の欠品が見込まれるものは事前に発注できるので、納期に遅れる心配がなくなりました」(小林氏)

モバイルPCでいつでもどこでも仕事ができる環境を整備

社員にモバイルPC『Surface Pro』を貸与し、オフィスではデスクトップモニターに接続して利用している。

菱光産業は業務改革の一環として、オフィスのWi-Fi環境を丸ごと支援する『たよれーる らくらくWi-Fi』を本社に導入。社員にスマートフォンとモバイルPC『Surface Pro』を貸与し、いつでも『Office 365 Business Premium』を利用できる環境を整備している。

「営業担当者はもちろん、事務員もモバイルPCを使いこなしています。今日もある担当者が会議の席で『Surface Pro』をプロジェクターに接続して、資料を見せながらプレゼンテーションしていましたよ」(小林氏)

また、社内外のコミュニケーションを円滑にするために情報系システムも積極的に導入。クラウドベースのグループウェア『NI Collabo Smart』(顧客創造日報)は、主に電子承認システムとして利用しているが、今後は営業日報や見積り情報をクラウド上で確認できる営業支援ツールとして活用していく考えだ。

ビジネスチャットで顧客の要求に迅速に対応

コミュニケーションツールとして『たよれーる LINE WORKS』も効果的に活用している。特筆すべき点は、顧客と営業担当者、さらには事務スタッフの三者がグループチャットに参加することで、緊急の用件に迅速に対応できる独自の取り組みを実践していることだ。「例えば、お客様がこういう部品が欲しいと資料を添付して送信すると、その資料を基に社内の事務スタッフが即座に在庫状況を調べて、素早く対応します」(小林氏)

また、PCのトラブルは電話では状況を説明しづらいが、エラー画面の写真を撮ってビジネスチャットで送信すれば対処しやすくなり、以前よりも問題解決が早くなったという。

今後は、RPA(業務の自動化)による業務改善にも着目し、現在は導入検討を行っている。その一方で、複数のアプリケーションを一つに集約して使い勝手を良くする取り組みも進めている。

「IT活用において常に業界をリードする立場でありたいと考えています。最新の情報をキャッチするアンテナを張り巡らせて、若い人の意見を聞くようにしています。その中で、ビジネスに使えそうなものは試してみる。社員もそれに応えてITリテラシーを高めることで、結果的に業務改善や顧客サービスの向上に結び付いています」(吉田氏)

大塚商会担当者からのコメント

「先進的なIT活用の取り組みを全力でサポートします」

菱光産業株式会社様は、吉田社長が自ら先頭に立ち、常に最新の情報を収集しながら業界内で先進的な取り組みをいち早く実践されています。今後もそのお手伝いができるように全力でサポートしていきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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