製造業でも注目! 一般消費者向け製品開発・販売促進手法「Makuake」とは

コロナ禍で製造業も新たな局面を迎えています。これまで企業向けに行っていたBtoB製品のモノづくりをBtoC製品として、一般消費者向けへ展開する企業も増えてきました。中小企業をはじめ、新規事業展開を狙う企業への挑戦を支援する補助金・事業再構築補助金もこうしたトレンドを後押ししています。そこで今回は、BtoC展開への新たな選択肢の一つとしてMakuakeサービスについて紹介します。

一般消費者向けに製品開発・販促促進ができる「Makuake」

「アタラシイものや体験の応援購入サービス」を展開するMakuakeは、一般消費者に製品を予約販売するBtoC商品を中心としたプラットフォームです。これまで企業向けに行っていたBtoB製品のモノづくりを、手軽にBtoC製品として一般消費者向けへ展開することができます。

Makuakeとは

Makuakeでは、まず企業が企画中の新製品やサービスに関する「プロジェクト」を立ち上げます。すると、サイトのプロジェクト情報を見て応援したいと思った一般消費者が「リターン」を応援購入、「サポーター」になります。プロジェクトの実行者は、サポーターから集まった資金で企画中の新製品やサービスを形にし、サポーターはその新製品やサービスをリターンとして得る仕組みです。

Makuakeでは、ECサイト「Makuake ストア」のほかに、全国に約10店舗あるリアル店舗「Makuake SHOP」でも製品展示、販売が可能で、効率的に販路を拡大することができます。

また万が一、「プロジェクト」がうまくいかなくても、新商品を出すたびに何度でもチャレンジできます。実際に、プロジェクトをリピートする実行者は多く、毎年行っている実行者も多いようです。

プロジェクトの実施方法は2パターンあり、いずれの場合もサイト掲載無料、手数料20%(決済手数料込)がかかります。

プロジェクト実施パターン

1. All or Nothing方式

目標金額に達成しなかった場合は、モノは作らず諦めるという方式です。金型を作るような初期投資が必要となる製品や工場への発注ロットがボトルネックになるような場合に「All or Nothing方式」を採用するケースが見受けられます。

2. All in方式

目標金額に達成してもしなくても製品を作ってサポーターに届ける方式です。 資金を集めるというよりも、テストマーケティングとしてお客様の反応を見たり、Makuakeでの実績を生かし一般販売の販促活動を行いたいといったりしたケースが多く、プロジェクト実行者の約9割が「All in方式」を採用しています。

クラウドファンディングとの違い

クラウドファンディングとMakuakeの違いは、クラウドファンディングは寄付型・投資型が一般的であるのに対し、Makuakeは先行予約販売のEC(電子商取引)プラットフォームである点です。

既に世の中にある製品・サービスを提供するのではなく、まだ世の中にない新しい製品を応援目的で購入してもらうことで、企業の新しい挑戦を応援しようというのがMakuakeのコンセプトです。そのため、Makuakeでは「買い物」ではなく「応援購入」と呼んでいます。

プロジェクト実行者は、サポーターから集まった応援購入金を基に、まだ試作段階の製品の開発を進めたり、新製品の量産を進めたりすることができます。

Makuakeに向いているジャンル

Makuakeで扱う製品のほとんどは、一般消費者向けのBtoC製品です。Makuakeのユーザー層は30~50代が多く、6:4で男性が多いですが、最近は女性も増えてきています。

Makuakeのユーザーは、ほかの人とは違うモノを持ちたい、製品開発の背景やストーリーに共感した製品を生活に取り入れたいと思っている人が多く、価格重視ではありません。そのため、モノづくりへの思いをしっかり伝えられるような、ストーリーのある製品が売り上げにつながりやすいといえます。

また、サステナブルやSDGsなどにつながる、社会的意味のある製品にユーザーの支持が集まりやすい傾向にあります。

コロナ禍によるMakuakeのトレンド

おうち時間が増えたコロナ禍では、「アウトドア+家庭内エンタメ」関連の製品の人気が高くなっています。大きく分けると「モビリティ・アウトドア」「アパレル寝具」「キッチン・フード」の3ジャンルが人気です。

Makuakeで売れ行きが良かった製品としては、「モビリティ・アウトドア」では電動アシスト自転車や電動キックスクーター、「アパレル寝具」ではルームウエアやよく眠れる枕、「キッチン・フード」ではキッチンボウルセットや包丁、ホットサンドメーカーなどがあります。

Makuake利用のメリット

売れるかどうかテストマーケティングができる

Makuakeは、0次流通という独自市場であるのが最大の魅力です。まだ世の中に出ていない、新しいコンセプトの製品やサービスをオンライン上で、しかも低リスクで市場にデビューさせることができます。

新製品開発でネックになるのが「本当に売れるのか?」という不安です。これまでのマーケティング手法では、実際に作って売るまで新製品に需要があるのか確認できないため、本格展開のハードルが高いのが現状でした。

今までの製品企画 / 販売促進のカタチ

Makuakeでは、テストマーケティングに有効かつ使いやすい分析ツールが多く用意されているため、量産に踏み切る前に市場ニーズを確認することができ、新製品やサービスを低リスクで市場にデビューさせることができるのです。

在庫を持たずに一般販売を進められる

製造業にとって在庫の管理は大きな課題です。Makuakeは受注があった分だけ作ることも可能な「先行予約販売型」ビジネスモデルなので、過剰に流通在庫を抱える必要がなく、在庫リスクを最小限に抑えられます。

例えば、バッテリー関連部品やアクセサリー関係といった下請けを中心にしていた企業では、折りたたみ式電動ハイブリッドバイクを自社制作した際に、Makuakeで売れた色の製品を優先的に生産していくことで、在庫余剰のリスクを回避できたケースがあります。

消費者と直接つながってより深い消費者ニーズをつかめる

Makuakeには活動レポート機能、応援コメント機能、アンケート機能などがあり、プロジェクト実行者とサポーターが直接やり取りできるため、コミュニケーションの中から製品アイデアをもらえることもあります。購入製品のファンであるMakuakeのサポーターとメーカーとの共創が活発に行われているため、「これまではBtoBでお客様と直接顔を合わせる機会がなかったから、サポーターからの応援コメントはヒントや励みになる」という実行者からの声も多く寄せられています。

アンケート機能を利用して、実際に応援購入した人がどんなところに共感したのか、どんな魅力を感じたのか、あるいは、どんなふうに製品を使いたいかといった声を聞き、製品開発に生かすこともできます。

例えば、業務用の調理器具を作っていたメーカーが、どんな製品を作ろうか迷った際、以前、製品を応援購入してくれたサポーターにMakuakeの活動レポートを利用してアンケートをとり、それを基に新製品を開発したところ、大ヒットとなったケースもあります。

実績作りに役立つ

新製品を本格的に流通展開する際には、Makuakeでの成功実績がPRポイントになります。また、金融機関から融資を受ける際も、実績があることで事業の説得力が増すため、審査を有利に進める一つの要素にもなります。

Makuakeを活用するポイント

Makuakeを活用する際は、以下の三つをしっかり押さえておくと、より成功につながりやすくなります。

1. 目的どの目的でMakuakeのプロジェクトを実施するのかを明確にする
2. 競合・市場調査掲載する製品の競合や市場を把握する
3. ターゲットどういう人に向けられた製品なのか明確にする

Makuakeには新製品好きなユーザーが多く、誰も知らない新しいブランドに興味を持ち、買ってくれる人が多い傾向にあります。リピート応援購入も多いため、一度ファンになってもらえれば長いお付き合いが期待できるでしょう。

製造業の活用事例

製造業によるMakuakeの活用事例を二つ紹介します。

上代工業株式会社(K-Laboプロジェクト)

エレベーター部品を製造している会社が、職人の手と最先端のレーザー設備の技術を用いて製造した「厚さ9mmの頑丈さ!キャンプがさらに楽しくなる板金屋こだわりの焚き火台」が大ヒット。薄い鉄板よりも分厚い鉄板の加工が得意だった上代工業。
キャンプ好きな社員が9mmの鉄板を持ち出して肉を焼いたらおいしかったことをきっかけに、一般消費者向けの製品として販売に至ったケースです。

上代工業株式会社(K-Laboプロジェクト)

新英産業株式会社

設立60年のスポンジ・クッション材の製造加工メーカーが、座ってそのまま楽な姿勢で昼寝ができる枕を開発。機能性寝具の開発を決意した過程や商品化までのエピソードを詳細に活動レポートで紹介。Makuakeの法務関連の部署からもらった薬機法に関するアドバイスや、サポーターからもらった製品開発のヒントを製品に反映して成功したケースです。

新英産業株式会社

まとめ

コロナ禍で厳しい状況が続く中、新しい製品開発や販売促進の手法を選択肢(武器)として、一つでも多く持っておくことが非常に重要です。Makuakeは、BtoBマーケティングの限界を感じ、BtoCへの展開を考えている製造業には有効活用できるはずです。Makuakeに興味を持った方は、無料で視聴できる大塚商会の生産管理セミナー動画から「量産前のテストマーケティングやPRをサポート、新商品デビューのMakuake!」をご覧ください。

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