製造業の課題を解決! AI見積りやAI図面検索で脱属人化と生産性向上を実現

2025年 4月22日公開

AI技術の進展により、製造業における見積り作業や類似図面検索の課題が大きく変わりつつあります。本記事では、製造業の見積り業務における属人化や価格のばらつき、2D図面の見積り作成にかかるコストと時間、過去実績の検索にかかる時間などの課題を取り上げ、その解決策としてAI技術を活用した具体的な機能と得られるメリットについて詳しくご紹介します。

製造業の課題を解決! AI見積りやAI図面検索で脱属人化と生産性向上を実現

製造業における見積り業務の課題

製造業においては、特に見積り業務に属人化が顕著であり、多くの企業がこの課題に悩まされています。まずは、この見積りに関する課題を具体的に見ていきましょう。

見積りできる人が限られている

経験豊富な技術者への依存

製造業における見積り業務では、経験豊富な技術者への依存が大きく、見積りを担当できる者が限られているため、担当者が不在の場合に業務が滞ることがあります。また、見積り担当者の育成も難しく、若手技術者には長期間にわたる学習と経験の蓄積が必要です。さらに担当者ごとの見積り基準の違いから価格にばらつきが生じ、顧客信頼喪失のリスクもあります。

見積り担当者の育成の難しさ

見積りができる技術者を育成するには、長期間にわたる学習と経験の蓄積が必要です。しかし、現状では見積りスキルを効率的に習得するための体系的な教育プログラムが不足しており、技術者の育成がスムーズに進まないという課題があります。さらに見積りの専門知識を持つ指導者の数も限られているため、育成のスピードが遅れ、結果として属人化の解消が進まない状況が続いています。これを解決するための基盤整備が急務です。

価格のばらつき

担当者ごとの見積り基準の違い

見積り業務において、担当者ごとの基準や判断の違いが原因で、価格にばらつきが生じることがあります。これは、統一された基準やルールが十分に整備されていないためであり、価格の一貫性を保つことが難しい状況を生み出しています。

こうした基準の不統一により、同じような案件でも担当者によって見積額が大きく異なることがあります。この課題を解消するには、明確なルール設定と標準化されたプロセスが必要不可欠です。

顧客信頼喪失のリスク

一貫性のない見積りは、顧客に不安を与える要因となります。例えば、同じ条件の案件であっても提示される価格が異なる場合、顧客は信頼性に疑問を抱く可能性があります。このような状況が続くと、サービスや企業に対する信用が低下し、顧客との長期的な信頼関係の構築に悪影響を及ぼすことがあります。

価格の一貫性を保つことは、顧客満足度を高めるだけでなく、企業の信頼性を維持し、継続的な取引を促進するためにも重要です。そのため、信頼性を損なうリスクを回避するために、見積りプロセスの改善が不可欠と言えます。

2D図面の見積り作成にコストと時間がかかりすぎる

図面読み取りスキルの必要性

製造業における2D図面からの見積り作成は、非常に手間と時間がかかる作業です。このプロセスでは、図面の正確な読み取りが必要不可欠であり、高いスキルが求められます。特に2D図面には立体的な情報が含まれていないため、部品の加工工程を正確に補完して把握するのが難しい場合があります。さらに見積りの精度は担当者のスキルに大きく依存します。その結果、スキルが高い担当者であれば迅速かつ正確な見積りを作成できますが、経験の浅い担当者の場合は精度が低下したり、作業により多くの時間がかかったりすることが避けられません。このような状況では、見積り作業が業務全体の効率を低下させ、コスト増加の要因となる可能性があります。

見積り作業における時間とコストを削減するためには、スキル依存を軽減し、作業を効率化するための新しい仕組みが必要です。

設計変更による再見積りのコスト増加

設計変更が発生した際に課題となるのは、そのたびごとに再見積りを行う必要があり、追加コストが発生するという点です。このような再見積り作業は、業務全体のコスト増加を招く要因となります。さらに設計変更に伴う対応が業務の進行を遅延させる場合もあり、スケジュールの調整や追加作業が必要になることで、顧客対応の負担が増加する可能性も高まります。

こうした影響を最小限に抑えるためには、効率的なプロセスと柔軟な対応が可能な仕組みづくりが求められます。

実績検索に時間がかかりすぎる

過去の実績情報の一元管理の欠如

過去の実績情報が一元管理されていないという大きな課題もあります。見積り実績の情報が分散しているため、必要な情報を検索する際に多くの時間がかかっている状況です。このような非効率な情報管理は、業務全体のスピードを遅らせる一因となっています。さらに過去の類似案件を迅速に参照できないことから、同じような内容であっても毎回新たに見積りを行わなければならず、手間とコストが増加する結果となります。

この問題を解決するためには、実績情報の一元化と効率的な検索システムの構築が必要不可欠です。

原価や工数の適正を把握できていない

不正確な見積りによるリスク

製造業において、不正確な見積りを算出してしまう要因は大きく二つあります。一つ目は、加工に要する原価や工数が明確に把握されていないことです。二つ目は、原価計算が不十分である場合です。これらの要因により、見積りに誤差が生じやすくなり、採算性を正確に評価することが困難になります。

このような不正確な見積りが原因で、採算の合わない受注が発生する可能性があり、結果として利益低下というリスクにつながります。適正な原価や工数を把握するための体制構築や、正確な原価計算の導入が必要不可欠です。

製造業における図面検索の課題

製造業の見積り業務では、図面検索に多くの課題が存在しています。特に類似図面を迅速に抽出することが難しい状況が、業務の効率を阻む大きな要因となっています。このため、見積り作業のスピードが遅れるだけでなく、手間やコストが増大する結果にもつながっています。ここでは、この図面検索の課題について、さらに詳しく掘り下げていきます。

過去実績の再利用の欠如

過去実績があるのに一から図面を描いている

製造業では、過去に作成した図面や実績データが担当者ごとに分散管理されるなど、適切な管理がされていないことが多々あります。その結果、必要な図面を迅速に検索することが困難となり、次のような問題が発生しています。

まず、過去の実績を再利用したり流用設計したりすることができず、見積りを行うたびに一から図面を描き直す必要があります。また、過去の類似製品や部品のデータを活用できないため、新規設計が無駄に行われているケースも少なくありません。さらに過去の成功事例やノウハウの活用が難しいことも、業務効率の向上を妨げる要因となっています。

こうした課題を解決するためには、過去の実績データや図面を一元管理する仕組みを構築し、それらを容易に検索・活用できるようにすることが重要です。

サプライヤーへの過去実績の確認にコストと時間がかかりすぎる

過去案件の図面や見積りの確認作業に時間がかかる

サプライヤーへの過去実績の確認作業に多くのコストと時間がかかることも大きな課題としてあります。過去案件の図面や見積りデータを確認する際、サプライヤーごとに異なる確認手段が必要な場合が多く、これが業務効率を低下させる要因となっています。さらに確認作業はメールや電話、FAXなどでのやりとりに頼ることが多く、しかも複数の手段が使われることもあるため、手間がかかります。この非効率なプロセスにより、情報の取得に時間を要し、迅速な意思決定や業務進行を妨げる状況が生じています。

こうした課題を解決するには、過去実績のデータを一元管理し、サプライヤーとの円滑な情報共有を可能にする仕組みが必要です。

原価や工数の適正の不明確さ

類似図面の検索の難しさ

類似図面の検索が困難であることは、製造業における大きな課題の一つであり、正確な原価や工数を適切に把握できないことから、妥当性のある見積りが作成できない状況が生じています。さらに類似図面の特定が迅速に行えないことで、間違った情報を基に見積りが作成されるリスクが高まります。その結果、同じような図面でも原価や見積金額が毎回異なるといった不整合が発生し、顧客からの信頼が損なわれる可能性もあります。

このような状況を改善するには、効率的な図面検索システムを導入し、過去の実績データを活用することで原価や工数の正確な把握を可能にする仕組みが必要です。

AIで製造業の業務を脱俗人化する「SellBOT」

実際にAIを活用した場合の改善策を「SellBOT(セルボット)」を使用した場合の例で紹介していきます。「SellBOT」は、製造業の見積り・受注・調達・設計における課題をAIで解決し、業務の効率化とコスト削減を実現する革新的なシステムです。その機能と効果を通じて、どのように現場の変革を実現できるのかを詳しく見ていきましょう。

導入・運用コストが抑えられるクラウド型システム

「SellBOT」は、先進的なAI技術を搭載したクラウド型システムです。これにより、高額な初期投資や複雑な導入プロセスを必要とせず、低コストで利用を開始することができます。インターネットへの接続環境さえあれば、いつでもどこでも利用可能なため、現場やリモートワークといったさまざまなシーンでの活用が期待できます。

だれでも、簡単に類似図面の検索、見積りができる製造業DXの大本命

「SellBOT」には、製造業が直面する具体的な課題を解決するための主要なAI機能と、EDI(電子データ交換)機能が搭載されています。

機能できること
AI見積り(AI Price)高精度なAIによる自動見積り計算機能。これにより迅速かつ正確な見積り作成が可能
類似図面AI検索(AI Search)過去の図面から類似度95%以上の図面を瞬時に検索する機能。これにより再利用が促進され、設計の効率化が期待できる
AIテキスト抽出・解析
(AI Extraction)
図面内の必要情報を正確に抽出する機能
AI差分表示(AI Difference)異なる図面間の変更点を自動で解析・表示する機能
EDI機能取引先とのデータ共有が効率化する機能

これらの機能を使うことで、類似図面の検索が容易になり、専門的な知識がなくても、だれでも簡単に見積りを算出できるようになります。また、AIがベテラン社員の経験値を学習していくことで、ロジックが構築され作業が属人化しない環境が実現します。

簡単に類似図面の検索、見積りが可能

AI見積り・類似図面AI検索によるコスト面でのメリット

「SellBOT」の導入により、業務効率の飛躍的な向上が期待できます。例えば、従来80分かかっていた図面1枚あたりの業務時間ならば、20分に短縮することが期待できます。また、見積りにかかるコストも大幅に削減可能です。月間100画面の見積り業務を例に挙げると、従来のコスト約240万円(8人分)を60万円(2人分)に削減することが予想されます。

「SellBOT」のAIの効果の概要

その他、「SellBOT」導入のメリット

「SellBOT」を導入することで得られるメリットは、コスト削減だけではありません。以下は主なメリットになります。

  • 新人でもすぐに業務ができるため、教育負担が軽減される。
  • 精度が一定になるため、ばらつきがなくなる。
  • 見積り精度が向上し、受注率が上昇する。
  • 管理者やベテランがやるべき業務に集中できる。
  • 効率化により有給が取得しやすくなる。
  • 業務が簡略化されることで採用活動が楽になる。

「SellBOT」は、製造業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の中核を担う存在として注目されています。

「SellBOT」のAI機能とED機能利用の具体的メリット

「SellBOT」が搭載しているAI機能とEDI機能は、従来の業務プロセスを最適化し、業務効率の向上やコスト削減を可能にします。以下に、その主な機能とメリットを詳しく解説します。

【AI機能 1】AI見積り

主な機能

AI見積り機能は、図面を投入するだけで、類似度95%以上の類似した実績データを抽出します。抽出された実績から価格を調整してくれるだけでなく、AIがその調整プロセスを学習してロジックを蓄積していきます。これにより、次回以降の見積りがさらに精度を増します。なお、このAI見積り機能には、以下の二つのモードがあります。

1.AI見積りレスポンス重視型

工程数が少なく、主に内製を行う企業に最適な機能です。この機能では、3辺の寸法を入力するだけで価格が自動的に表示される仕組みとなっており、特許取得済みの技術が活用されています。

3辺の寸法を入力するだけで価格が自動的に表示される仕組み

2.AI見積り工程重視型

工程が多く、外製が多い企業向けに設計されています。この機能では、工程マスターを使用して自由に計算式を作成することが可能で、さらに過去の実績データをコピーし、変更点を修正するだけで効率的に利用できます。

工程マスターで自由に計算式を作成できる

利用のメリット

  • AIによる迅速かつ正確な見積り作成。
  • 手作業による誤りの削減と見積りスピードの向上(図面1枚あたり80分 → 20分)。
  • 見積りコストも大幅削減(月間100画面の場合:240万円 → 60万円)。
  • 白銅ネットサービスとの連携により、非鉄金属やプラスチックなどの時価を即座に把握可能。

図面を投入で類似実績を抽出

白銅ネットサービスとの連携

「白銅ネットサービス」は、非鉄金属やプラスチックなどの材料や工具を24時間365日、簡単に見積りや注文ができるサービスを提供するオンラインプラットフォームです。白銅ネットサービスとの連携により、材料の時価を即座に確認でき、見積りプロセスがよりスムーズになります。材料の時価を把握したうえでの発注が可能になり、適切なタイミングでの仕入れやコスト管理を支援し、業務効率を向上させます。

白銅ネットサービスと「SellBOT」の連携イメージ

【AI機能 2】類似図面AI検索

AIによる類似図面の検索機能を搭載している「SellBOT」では、図面を投入すると、類似度95%や90%などの順で検索・抽出されます。また、形状のみを解析するため、周辺のテキストや枠、寸法線の影響をほとんど受けません。

AIによる類似図面の検索

類似図面抽出イメージ

利用のメリット

  • 類似精度が高く、迅速な検索が可能。
  • 過去実績の再利用を簡単にし、新たな業務フローをサポート。

【AI機能 3】AIテキスト抽出・解析(AI Extraction)

「SellBOT」のAIテキスト抽出機能では、図面から重要な情報を瞬時に取得し、効率的なデータ処理を実現します。具体的には、

  • AIテキスト抽出
  • AI表抽出
  • AI解析

が可能となります。
以下にそれぞれについて解説します。

AIテキスト抽出の主な機能

「SellBOT」が搭載するAIテキスト抽出機能では、図面を投入するだけで全てのテキストを自動的に抽出します。抽出されたテキストデータは、製品名や価格などの重要情報を即座に識別し、それらをデータベースやスプレッドシートに自動追加する仕組みを備えています。これにより、入力作業の手間を大幅に削減できるだけでなく、データ管理の精度も向上します。

さらにAIはテキストデータから商品カテゴリー、ブランド名、価格帯、在庫状況といった特定の特徴を識別し、それらを集計することが可能です。これにより、データの分析や意思決定を迅速化します。寸法を含む全ての文字が検索対象であり、フィルター検索機能を活用することで必要な情報をスピーディーに見つけ出すことができます。

このような革新的な機能は、「SellBOT」が取得した特許技術によって実現しており、従来の手作業に頼っていた情報抽出やデータ管理を劇的に効率化します。この技術により、製造現場ではデータの活用が一層容易になり、戦略的な業務運営を支援します。

図面を投入するだけで全てのテキストを自動的に抽出

AI表抽出の主な機能

AI表抽出の主な機能として、表形式の情報を自動的に抽出することが可能です。この機能により、例えば、部品表や在庫リストといった情報を簡単かつ正確に表として取り出すことができます。さらに抽出された表はエクセルファイルとして出力できるため、データの管理や分析が格段に容易になります。この技術は特許を取得しており、高い信頼性と先進性を兼ね備えています。

部品表や在庫リストといった情報を簡単かつ正確に表として抽出

AI解析の主な機能

AI解析機能では、テキストデータの解析を通じて、重要な情報やパターンを抽出することができます。この解析プロセスは事前に設定された特徴を基に行われ、データを自動的に集計しながら特定のパターンや傾向を迅速に把握することができます。

また、このAI解析技術は特許を取得しており、従来、手作業で行われていたデータ入力や特徴の集計といった煩雑な作業を大幅に効率化するため、人員リソースをより重要な業務に集中させることができます。これにより、企業全体の生産性向上に大きく寄与します。

AI解析機能で覚え込ませた特徴を自動集計

利用のメリット

  • 必要な情報を瞬時に抽出・解析し、作業時間と労力を大幅に削減。
  • 手動入力や確認作業を不要にし、作業時間と労力を大幅に削減し生産性が向上。

【AI機能 4】AI差分表示(AI Difference)

主な機能

AI差分表示機能(AI Difference)では、まず図面をシステムに投入すると、AIが類似図面を抽出します。その後、抽出された類似図面間の違いを自動的に分析し、その差分を視覚的に表示します。特に相違点は赤く強調されるため、変更箇所を一目で確認することが可能です。

さらにAIは各図形を個別に認識する能力を備えており、任意でズレの調整も行えるように設計されています。これにより図面の修正作業が効率的に進み、エラーを減少させるだけでなく、一貫性のある設計が実現します。

これらの機能は、「SellBOT」が取得した特許技術によって支えられており、従来の手作業に比べて大幅な時間短縮を可能にし、設計変更のプロセスをよりスムーズで正確なものにします。その結果、業務全体のスピードと精度が向上し、製造現場における競争力をさらに高めることが期待されます。

利用のメリット

  • 視覚的な差異表示で迅速な違いの把握が可能。
  • エラーの低減と一貫性の確保。

相違点は赤く強調される

「SellBOT」のEDI機能

主な機能

EDI機能では、電子データ交換(EDI)を活用して効率的な情報共有を実現する先進的な仕組みを提供します。この機能により、取引先であるサプライヤーとの連携を迅速化でき、業務プロセス全体のデジタル化を強力にサポートします。

クラウドEDIの活用事例のイメージ

利用のメリット:依頼・回答の効率化

  • メールやFAXでの依頼・回答がクラウド上で完結し、業務の効率化を実現。
  • 過去実績を確認しながら、指し値でクラウド上から迅速に依頼可能。
  • パートナー側も過去の実績を確認しながらスムーズに回答が可能。

クラウドEDIで過去実績を確認して指値でクラウド上で依頼が可能

クラウドEDIのパートナー画面

利用のメリット:案件の一元管理

ヌケ・モレをなくし、案件全体を効率的に管理。

案件の一元管理でヌケ・モレを防止

利用のメリット:書き込みハイライト表示

  • サプライヤーが注釈を書き込めるため、必要な情報を即座に共有でき、スムーズなコミュニケーションが実現。
  • 検索キーワードがハイライト表示され、一目で確認可能となり、視認性が向上。

サプライヤーが注釈を書き込める

検索キーワードがハイライト表示

利用のメリット:AI自動消去

  • あらかじめ登録されたキーワードをAIが判断して自動消去を行い、情報漏えいやデータ不正利用のリスクを軽減。
  • 手動での消去作業を不要とし、作業負担を大幅に削減。
  • 特許出願中の技術を採用し、高い信頼性と革新性を提供。

AI自動消去

生産管理システムとの連携

「SellBOT」は、現行の生産管理システムとスムーズに連携できる設計がされています。この連携により、業務プロセスを一元的に管理することが可能となり、情報のヌケやモレを防ぎながら、業務効率化を大幅に促進します。

また、リアルタイムでの情報共有が可能となり、必要なデータへの即時アクセスをサポートします。例えば、多品種少量型加工業向けのクラウド型生産管理システム「生産革新 Wun-jin SMILE V Air」とのURL連携を行えば、製造に必要な見積金額や工程情報、図面、データベース、外注実績、関連ファイルといった膨大な情報に瞬時にアクセスすることができます。

この即時性により、現場の状況把握や意思決定がスピーディーに進むだけでなく、業務の精度向上も期待されます。

このように「SellBOT」は、生産管理システムとの連携を活用して、業務全体を円滑かつ効率的に運営するための強力なツールとして機能します。その結果、製造業の現場における生産性を最大限に引き出す環境が整います。

生産管理システムとの連携活用イメージ

製造業における「SellBOT」を導入によるAI活用事例

ここでは、「SellBOT」を導入することでどのような変革が実現できるのか、実際に成功を収めた5社の事例を通じて詳しくご紹介します。業務プロセスの自動化や正確性の向上、コスト削減に至るまで、「SellBOT」がもたらす具体的な効果をぜひ参考にしてください。

城陽富士工業株式会社

  • 業種

    精密金属加工

「SellBOT」導入で煩雑な作業をゼロに〜お客様も巻き込み業務変革

「SellBOT」導入の背景

城陽富士工業株式会社では、「SellBOT」の自動見積り機能に大きな魅力を感じ、導入を決定しました。製造業の悩みを理解し、それを形にしていた点や、小回りが利く対応力も決め手となりました。

導入効果

「SellBOT」導入により、従来、個々人が行っていた図面や見積りの印刷、手書きといった煩雑な業務がなくなったうえに、見積りのばらつきが解消されました。図面検索も容易になったことに加え、EDI機能を活用することで、顧客とのFAXやメールのやりとりが減少し、業務効率が大幅に向上しました。

今後の展望

今後、城陽富士工業株式会社では、生産管理システムとの連携をさらに強化したいと考えています。また、「SellBOT」のAI技術がさらに高度化することや、他の業務システムとの連携が拡大していくことを大いに期待しています。

株式会社テクノス

  • 業種

    産業機械部品製造

よりスピーディーで正確な見積りを提供するため、AIを駆使した図面見積りシステムを導入

「SellBOT」導入の背景

株式会社テクノスでは、わずか数秒で見積りが取得できる点が、「SellBOT」導入の大きな決め手となりました。具体的には、2D図面をアップロードして、厚さ、幅、長さなど数値や納期などの情報を入力し、連携している「白銅ネットサービス」の入力欄にいつものように必要な材料情報を入力すれば見積りが得られるという簡便さです。

具体的なステップとしては、2D図面をアップロードし、厚さや幅、長さなどの数値や納期情報を入力。さらに「白銅ネットサービス」を利用して材料情報を入力するだけです。

導入効果

二つのシステムを行き来する必要がなくなり、利便性が向上。経験者でないと難しいと言われてきた加工品の見積りが、「SellBOT」により大幅な業務効率の向上を実現しました。具体的には、「SellBOT」のAI機能が過去のデータを活用して瞬時に加工賃を算出し、希望納期や「白銅ネットサービス」からの材料価格も合わせて見積りできる点です。

今後の展望

「SellBOT」については、これからますます有効活用できるものと確信しています。また、現在は岡山県を基盤とし、九州から関東まで取引をしていますが、今後はさらに最新設備の導入やDXを推進して、岡山の加工屋から世界規模の加工屋を目指したいと思っています。

株式会社森産業

  • 業種

    機械部品製造

「SellBOT」が社長の相棒に〜時間75%減、見積りの山から社長を解放

「SellBOT」導入の背景

「SellBOT」の良さとして、初心者や加工を知らない人でもすぐに扱えるほどの使いやすいという点に惹(ひ)かれました。見積り回答スピードが早くなり、複数人での見積り作業が可能になる点も魅力でした。

導入効果

以前は社長1人で見積りし、毎日何十枚もの見積りがたまって処理しきれず、お客様を待たせてしまう状況でした。「SellBOT」導入後は当日から2、3日後までには見積りを回答できるようになり、1枚あたりの作業時間が4分の1に短縮できました。今では社長がすることは、最終チェックだけです。過去実績が分かるので、外注先との交渉もスムーズになりました。また、「SellBOT」のおかげで、大きなミスがなくなり、売上が伸びました。

今後の展望

今後はEDI機能を使ったり、データをさらに蓄積したりして、社長のチェックなしでお客様に見積りを回答できるようにしたいと考えています。

株式会社中山製作所

  • 業種

    一般機器部品製造

「SellBOT」で自社ノウハウ「見える化」を実現〜見積りから図面検索までフル活用

「SellBOT」導入の背景

他システムも検討し、類似図面検索のみを提供するものが多かった中、「SellBOT」は見積り機能も備えていることが大きな決め手になりました。

導入効果

見積り作業が属人化し、ベテランの頭の中にある知識や情報を他の人がトレースできない状況から「SellBOT」導入することで、ノウハウが「見える化」できました。また、類似図面を探す時間が短縮されました。以前は同じ図面でも品番の違いで探すのに苦労していましたが、今はアップロードだけで類似品を確認でき、無駄な時間も手間も使わずに済んでいます。

今後の展望

実績を蓄積していくことで、加工に詳しくない人でも見積りができるようにしていきたいです。今後は外注先とのEDI機能も利用し、さらに見積時間の短縮を目指します。

株式会社プラポート

  • 業種

    プラスチック切削精密加工業

多品種少量で見積り回答が遅く、受注率が悪かったが現在では日本でトップクラスの回答スピードに

「SellBOT」導入の背景

プラポートでは、1万を超える顧客との取引があり、取り扱う加工は多品種少量が中心のため、毎日多くの図面の見積りに追われている状況でした。これまでの業務プロセスでは、各営業が自らの知識や経験を頼りに図面1枚ごとに加工時間を計算し、金額を算出していました。実績や類似案件の判断も営業の記憶に依存しており、作業が属人化していました。

さらに見積件数の多さから対応に時間がかかり、見積り回答が遅いために思うように受注につながらないケースも多々ありました。こうした背景を受け、業務効率化と受注率向上を目指して、「SellBOT」を導入することを決定しました。

導入効果

「SellBOT」の導入により、簡単な情報を入力するだけで見積りが瞬時に算出され、営業担当者は見積り内容に目を通し、ワンクリックするだけで回答する仕組みが実現しました。その結果、平均で3日程度かかっていた見積り回答時間が、平均1時間、早い場合には10分まで短縮されました。

また、営業が見積りにかける時間もこれまでの半分以下になり、その分の時間を他の業務に回すことが可能になりました。その結果、受注率は約30%から約40%へと向上しました。さらに業務の効率化から忙しさから解放され、帰宅時間が早くなるなど、働く環境の改善にも寄与しています。

今後の展望

現在の業務において、もはや「SellBOT」なしの日常など考えられません。「SellBOT」は日々進化を続けており、その機能向上と新しい可能性に今後も大きな期待を寄せています。

だれでも使える「SellBOT」

「SellBOT」は、だれでも簡単に操作できるように設計されています。その直感的な使いやすさにより、特別なスキルがなくてもすぐに活用できます。また、アカウントは無制限で利用できるため、契約企業様内の複数のメンバーで効率的に共有しながら利用できます(注1)。

さらにPDFやTIFF形式の図面も無制限に対応しており(注2)、業務の幅を広げることが可能です。初期費用と月額料金は10万円から(注3)とコストパフォーマンスも良く、導入の敷居が低いのも魅力的です。

  • (注1)ご契約企業様のご利用に限ります
  • (注2)図面以外の画像やプログラムは対象外です
  • (注3)年間の図面使用量に応じて料金は変動します

「SellBOT」の導入支援サービス

安心のサポート内容

「SellBOT」の導入にあたっては、運用開始まで安心して利用できる支援サービスを提供しています。

運用までの総合サポート
環境構築、テスト運用、本番運用まで、一連のプロセスをしっかりと支援します。
専任担当者の伴走支援
専任の担当者が常に寄り添い、導入プロセスをサポートします。
定着支援
運用改善の提案や勉強会の開催などを通じて、システムが現場にスムーズに馴染(なじ)むよう支援します。
柔軟な対応
Web会議や訪問対応など、ニーズに合わせたサポートをご用意しています。
マスター調整
最適な形で「SellBOT」を活用いただけるよう、マスター調整も丁寧に行います。
ご要望ヒアリング
お客様の課題やニーズを丁寧に伺い、最適なソリューションを提案します。

ご利用の流れ

「SellBOT」の導入・運用にあたっては、以下のフローにより安心して進めていただけます。

1.ヒアリング・ご提案
お客様の課題やご要望を詳細にヒアリングし、それに基づいて最適な提案を行います。
2.お申し込み
提案内容にご納得いただけましたら、お申し込み手続きを進めていただきます。
3.学習データの準備
システム導入に必要なデータを準備し、学習プロセスに取り組みます。
4.設計・AI構築
「SellBOT」をお客様の業務に最適化するための設計とAI構築を行います。
5.ご利用開始
準備が整い次第、「SellBOT」の本格的な運用を開始します。

まとめ

今回は、製造業における見積りや類似画面検索といった課題に対してAIをどのように活用できるかをご紹介しました。AIを活用することで、これらの作業がスムーズに行えるようになり、業務の効率化だけでなく、脱属人化を実現することが可能です。

こうした課題解決を目指している方は、ぜひAIの活用を検討してみてはいかがでしょうか。「AIを活用したいけれど、どこから手をつけてよいのか分からない」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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