生産管理システムで生産状況の「見える化」を実現し、基幹業務システムとの統合化とデータセンター化で、ものづくりを支えるさらなる業務改善を図る

「業務改善の第一段階では各工程の生産状況の『見える化』を進め、第二段階ではシステム統合をきっかけに業務の標準化を図り、属人的な要素を払拭することができました」

豊盛工業株式会社 導入事例

製造業101~1,000名ERP・基幹業務・業務管理営業・業務プロセス効率化経営基盤強化・リスク対策

豊盛工業株式会社は、本田技研工業のTier1(ティアワン)メーカーとして、高精度な技術が求められる自動車用のパイプやネジ部品などを長年にわたって製造・販売している。その生産体制を支えているのが、大塚商会から導入した繰返・量産加工型生産管理システム『生産革新 Ryu-jin SMILE BS 2nd Edition』と基幹業務システム『SMILE BS 2nd Edition 販売/会計/人事給与』である。これにより、各工程の生産状況の「見える化」や業務の効率化・標準化を実現。さらにデータセンターを活用することで、災害対策の強化と運用管理の負担軽減を図ることに成功している。

2018年7月取材

豊盛工業株式会社

導入先の概要

業種
自動車部品製造業
事業内容
自動車用のパイプ部品や精密ネジ部品などの製造・販売
従業員数
124名(2018年7月現在)
ホームページ
http://www.hohsei.co.jp/

導入の狙い

  • 各工程の生産状況の「見える化」を実現したい
  • 基幹業務システムを統合して業務効率を高めたい
  • サーバーの運用管理の負担を軽減したい
  • ディザスタリカバリー対策を強化したい

解決策

生産管理と基幹業務システムの統合化とデータセンター化で業務規模に合わせた業務改善を継続的にご支援

導入したメリット

  • 作業実績の入力の徹底で生産状況の「見える化」が実現した
  • 基幹業務システムの統合化と標準化で属人的な業務が払拭された
  • 製造現場の社員が計画的にものづくりを行えるようになった
  • データセンター化で災害対策の強化と運用管理の負担軽減を図れた
  • 代表取締役社長 熊田 淳氏

    「IT化が急速に進展する中で、10年前と同じことをしていたら企業の成長はありません。今後は3Dプリンターなども積極的に活用していきたいです」

  • 製造部 生産課 係長 伊藤 祐氏

    「各工程の進捗状況が「見える化」されたことで、各自で行っている作業をいつまでにやらなければいけないのかといった判断がしやすくなりました」

  • 管理部 生産管理課 高木 厚志氏

    「システム上で何か困ったことが起きても、大塚商会のサポートセンターに電話をすれば、解決策を詳しく教えてもらえるので助かっています」

お客様の声を動画でご紹介

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製品導入にいたった経緯、導入による効果をお客様の声でお話いただいています。IT導入のヒントにご活用ください。

導入製品情報

製品カテゴリー製品名・型番詳細お問い合わせ
繰返・量産加工型
生産管理システム
生産革新 Ryu-jin SMILE BS 2nd Edition詳しく見るお問い合わせ
基幹業務システムSMILE BS 2nd Edition 販売詳しく見るお問い合わせ
SMILE BS 2nd Edition 会計詳しく見るお問い合わせ
SMILE BS 2nd Edition 人事給与詳しく見るお問い合わせ
就業
ソリューション
勤次郎Enterprise詳しく見るお問い合わせ
データセンター
サービス
2Uハウジングサービス詳しく見るお問い合わせ
作業分析・
業務最適化
ソフトウェア
OTRS詳しく見るお問い合わせ
Windows
サーバー
Windows Server Update Services(WSUS)詳しく見るお問い合わせ

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導入事例詳細

本田技研工業のTier1メーカーとして高精度な部品を供給

汎用的な設備で高度な要求仕様に柔軟かつ迅速に対応できる生産体制を確立している

豊盛工業株式会社(以下、豊盛工業)は、1935年の創業以来、経営理念「世の中を裏切らない 己に正直でまっすぐなものづくり」と品質方針「お客様の要求品質を100%保証すること」をモットーに掲げ、着実に事業を発展させている。創業当初は、おもちゃの歯車などの製造に従事していたが、その後、自動車用の部品などを手がけるようになり、1950年からは本田技研工業の東京工場の開設に伴って、同社のバイク用ナットや特殊ネジ部品などの供給を開始。以来、本田技研工業のTier1メーカーとして継続的に部品を供給しており、超高精度な要求仕様にも柔軟に対応できる技術力を有する企業として高い評価を得ている。
特に「直角度保証ナット」という高精度なネジ部品を低コストで量産化できる製法特許を取得していることが技術面における大きなアドバンテージになっている。その一方で、自動車のEV化などに伴って需要が増えているパイプ部品の生産にも力を入れている。

現在は、埼玉県坂戸市の本社工場で主に試作品づくりを行い、福島県の新白河工場で量産化する体制を整え、売上比率ではパイプ部品が約7割、ネジ部品が約3割を占めている。
「当社は、ほかのTier1部品メーカーに比べて小規模ですが、その分小回りが利くので、お客様のお困り事や緊急時に迅速に対応できることが大きな強みです。例えば、汎用(はんよう)的な製造設備に専用の金型を取り付けることで、どのような仕様にもフレキシブルに対応できるので、高精度な部品を短期間で作り上げることができます」と代表取締役社長の熊田 淳氏は語る。

また、従業員124名(2018年7月現在)の中にパートや契約社員は一人もいない。全員が正社員なので、安定した雇用環境で責任ある業務に従事できることも大きな強みの一つといえそうだ。正社員として募集することで若い人材も集まりやすいので、職場は常に活気に満ちている。

長年、本田技研工業のTier1部品メーカーとして高精度な部品を製造・販売している

ITを活用した段階的な業務改善で諸課題を解消

生産管理システムと基幹業務システムを統合化して活用することで各工程の生産状況の「見える化」と業務効率の大幅な向上を実現している

豊盛工業は、本田技研工業のTier1部品メーカーとして着実に業績を伸ばしているが、その一方で、現在の社長の熊田氏が2000年に入社した当時は、一部でCADは活用していたものの、基幹業務のIT化は遅れていたという。
「当時はシステマチックな要素が全くなく、小さな町工場のような印象でした。生産管理においては、受注と出荷だけはオフコンで管理していたものの、各工程の管理は担当者が紙の帳面で独自に行っていたので、加工した部品が今どの工程でどのような状態で何個あるのか、それぞれの担当者に聞かないと全く分からない状態でした」(熊田氏)

しかし、旧態依然としたアナログ的な生産管理では、業務の効率化や標準化を図ることは難しい。そこで、熊田氏が自ら旗振り役となり、生産管理のシステム化を推進。まずは第一段階として、各工程の生産状況の「見える化」を実現することが重要な目的だった。
そうした中、以前からCADの導入で取引実績のあった大塚商会の展示会に参加。そこで、繰返・量産加工型生産管理システム『遉』(生産革新 Ryu-jinの旧バージョン)の提案を受け、その後、社内のプレゼンテーションで詳しい説明を聞いて導入するに至った。
「いろいろ話を聞く中で、当社の業務内容にマッチした最適な仕組みだったので、各部門の担当者の意見も聞いたうえで、これならば確実に効果が出ると判断しました」(熊田氏)

以来、豊盛工業は、生産管理システム『遉』を社内で運用し、当初の目的である各工程の生産状況の「見える化」などを実現。そのうえで、2015年に『生産革新 Ryu-jin SMILE BS 2nd Edition』にバージョンアップし、それを機に第二段階の業務改善に着手した。

事業規模の拡大に合わせて段階的にシステム整備を実施

まず、それまで社内で運用していたサーバーを大塚商会のデータセンターに移行することで、ディザスタリカバリー対策の強化とサーバーの運用管理の負荷軽減を図った。
「2011年に東日本大震災が発生したときに、私はちょうど福島の工場にいました。特に被害はなかったのですが、リスク管理の重要性を痛感し、サーバーのデータセンター化を実施することで事業継続性を担保し、安全性を高めることにしたのです」(熊田氏)

その一方で、社内でサーバーを管理していると、データのバックアップ作業やトラブル対応などに多くの労力が必要になるので、その負担を軽減することも目的の一つだった。
さらに2016年には、業務改善の第二段階として、『SMILE BS 2nd Edition 販売/会計/人事給与』と就業ソリューション『勤次郎Enterprise』を導入し、『生産革新 Ryu-jin SMILE BS 2nd Edition』との統合環境を整備している。
「それまで販売/会計や人事給与は、別のベンダーのソフトウェアを使って運用していましたが、それぞれのデータを取り出したり、取り込んだりすること自体が一つの仕事になっていたのです。そこで、基幹業務システムを全て統合化することでデータがスムーズに流れるようにして、無駄な仕事を減らして業務効率を高めたいと考えたのです」(熊田氏)

このように豊盛工業は、時代の流れや事業規模の拡大に合わせて段階的にシステム整備を実施することで、業務上の諸課題を着実に解消している。

第一段階として製造実績の入力の周知徹底を図る

業務改善の第一段階である生産管理システムの導入時には、熊田氏が各部門から人材を選抜し本格的な運用に向けた準備を進めていった。しかし、システム構築はゼロからのスタートだったので、少なからず苦労もあった。

まず、仕事の合間を縫ってマスターの整備に着手したが、豊盛工業が製造している部品点数は旧式の車両部品も含めると約1,600点にも上るため、完成するまでに半年くらいを要した。そのうえで、製造現場にPCを設置し、各工程の担当者にそれぞれの製造実績を『遉』に入力してもらう必要があった。ところが、社員の中にはPCに触ったことすらない人もいたので、現場サイドからは抵抗があったという。しかし、「実績入力は業務改善を図るうえで必要不可欠なので、タイムカードを押すような感覚で入力してほしい」と説得することで、徐々に社内に浸透。数年後には誰もが当たり前のように自分の製造実績を入力するようになった。
「製造実績の入力が業務改善につながるのだという共通の目的意識を全社員に周知徹底し、トップダウンでIT化を推進したことが、第一段階の業務改善の大きな成功要因です」と管理部 生産管理課の高木 厚志氏は語る。

サーバーをデータセンター化し、基幹業務システムの統合化を実現

一方、業務改善の第二段階では、大塚商会のデータセンターの『2Uハウジングサービス』を活用することにより、ディザスタリカバリー対策の強化とサーバーの運用管理の負荷軽減という長年の課題を低コストで解決することが可能になった。

そのうえで、『SMILE BS 2nd Edition 販売/会計/人事給与』と就業ソリューション『勤次郎Enterprise』を新たに導入し、『生産革新 Ryu-jin SMILE BS 2nd Edition』とのデータ連携を図ることで、それまで社内で個別に運用していた基幹業務システムの統合化を実現。これにより、各種システム間のデータの受け渡しがスムーズに行える環境が整い、業務の効率化と標準化が一気に進展した。
「現在は、あらゆるIT機器がインターネットでつながっている時代です。その意味では、基幹系システムも一本化して効率的に運用していくことが自然の流れです」(熊田氏)

管理・製造・営業部門でそれぞれ顕著な効果を発揮

豊盛工業におけるIT化による業務改善の取り組みは、現在もなお継続して実施されているが、その導入効果はまさに顕著なものだった。

第一段階の生産管理システムの導入では、管理部門、製造部門、営業部門においてそれぞれ大きなメリットをもたらしている。このうち、管理部門では、各工程の製造実績が「見える化」されたことで、「何がどこに何個あるのか」といった現状を正確に把握できるようになった。
「当社では、ある程度需要を予測しながら見込み生産を行っています。その際、各工程にどれくらい仕掛在庫があるかをきちんと把握することで、完成品を作る優先順位を決めたり、生産設備の段取りを行ったりする判断が以前よりも格段にしやすくなりました」(高木氏)

進捗状況を「見える化」したことで、各自が計画的に業務を遂行

製造部門では、各工程で行った自分の実績を入力することで、製造部門全体の進捗状況が分かるようになり、その結果、社員の意識が大きく変化している。
「受注状況や前後の工程の進捗状況がリアルタイムに分かるので、以前のように言われたことだけをやるのではなく、各自で優先順位を決めながら計画的に仕事に取り組めるようになりました。その効果は非常に大きいです」と製造部 生産課 係長の伊藤 祐氏は語る。

営業部門では、取引先から急に追加注文などがあった場合でも、PC上で工程仕掛の在庫状況などを確認することで、以前のように製造現場の担当者に聞かなくても、納期の回答を迅速かつ正確に行えるようになった。これにより、顧客の信頼度向上に結び付いている。

一方、第二段階の基幹業務システムのデータセンター化と統合化では、災害対策を強化しながら、同時にサーバーの運用管理コストを大幅に軽減することに成功している。
「以前は、サーバーの運用管理を担当する社員がいて、その人が定年を迎えることになったのです。しかし、サーバーの運用管理をデータセンターにアウトソーシングしたことで、新たに社員を雇用しなくても済むようになり、人件費の削減にも寄与しています」(熊田氏)

生産計画の立案やロットトレース管理の本格的な運用に取り組む

さらに、生産管理システムと基幹業務システムを統合化することで、これまで見えなかった属人化の弊害もつまびらかになった。以前は、経理担当者だけが専用の財務管理システムを使っていたので、仕訳の設定などを独自のやり方で行っていたのだ。そのため、その担当者がいないと経理のことは何も分からない状態だった。しかし、『SMILE BS 2nd Edition 販売/会計/人事給与』の導入を機に業務の棚卸しを行い、仕訳処理業務の標準化と自動化の環境を整備することで、属人的な要素を払拭(ふっしょく)することに成功している。

また、生産管理システムを『生産革新 Ryu-jin SMILE BS 2nd Edition』にバージョンアップしたことで、以前よりも操作性が向上。具体的には、品番展開図というビジュアルインターフェイスを活用することで、各工程の仕掛在庫数などが簡単に確認できるようになったという。

現在は、『生産革新 Ryu-jin SMILE BS 2nd Edition』を活用した生産計画の立案やロットトレース管理の本格的な運用に向けた準備を進めている。それに伴い、若手社員の意見を取り入れるために実務者会議を発足させ、一部でテスト運用を行いながら第三段階の業務改善の取り組みに着手。さらに、社内研修用に作業分析・業務最適化ソフトウェア『OTRS』を活用したり、3Dプリンターを用いた新たなものづくりにチャレンジしたり、今後もIT化を積極的に推し進める考えだ。

『生産革新 Ryu-jin SMILE BS 2nd Edition』によって品番展開図というビジュアルインターフェイスを活用することで、各工程の仕掛在庫数などが簡単に確認できるようになった

就業ソリューション『勤次郎Enterprise』と『SMILE BS 2nd Edition人事給与』とのデータ連携によって、給与計算業務を省力化している

大塚商会担当者からのコメント

「生産性向上につながるIT化を支援します」

豊盛工業株式会社様は、事業規模の拡大に合わせてシステムの統合化やサーバーのデータセンター化を実施し、しっかりと業務改善を実現されてきました。これからも生産性向上につながるIT化をご支援します。

この事例を印刷、保存しますか?(無料)*内容は同じです

  • 印刷して、上司への説明に。
  • 印刷して、稟議書に添付して。
  • 印刷して会議資料に。

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豊盛工業株式会社 導入事例(PDF:3,243KB)

  • * 本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞等は取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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