操作性の高いシステムへの刷新で業務効率を向上

基幹業務システムをグループウェアとともに刷新し、DXの本格推進に向けた基盤を構築

株式会社河本総合防災 導入事例

建設業1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

防災設備の設計施工、消防設備の点検、防災用品の販売を行う株式会社河本総合防災は、販売・会計業務の効率向上に向け、基幹業務システムを刷新した。操作性の高いUIや事業内容に即したカスタマイズ、大塚商会のサポートにより業務の生産性が向上。長年の課題だった申請・承認業務の電子化も実現した。

  • 業務効率の向上
  • ワークフローの電子化

株式会社河本総合防災

導入先の概要

業種
総合防災業
事業内容
防災設備設計・施工・保守、消防設備等法令点検、防災用品販売
従業員数
95名(2022年6月現在)
ホームページ
https://www.k-ksb.co.jp/

導入の狙い

  • 操作性に優れるシステムの運用で業務生産性を向上させたい
  • 業務内容に即したカスタマイズを施したい
  • 申請・承認作業の効率を改善したい

解決策

  • 最適な基幹業務システムを導入して業務効率をアップ
  • 統合型グループウェアの活用でワークフローを改善

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
基幹業務システムSMILE V 販売/会計お問い合わせ
統合型グループウェアeValue Vお問い合わせ
開発ツールSMILE V Custom AP Builder(CAB)お問い合わせ

この事例を印刷、保存しますか?(無料)*内容は同じです

整形ずみPDFを入手

株式会社河本総合防災 導入事例(PDF:3,338KB)

導入事例詳細

「総合防災企業」として幅広いBCP対策をワンストップで提供

神奈川県相模原市に本社を置く株式会社河本総合防災(以下、河本総合防災)は、消火設備や避難設備の設計施工、消防設備の法令点検、防災用品の販売など、BCPに欠かせない防災対策を幅広く提供する防災の総合商社だ。消火器の製造・販売をする「河本製作所」として1957年に創業し、1962年に現在の法人組織へ改組。業容を大きく発展させる契機となったのは1995年に発生した阪神・淡路大震災で、防災対策用品に対する需要が増大したことを受け、総合カタログを作成して販売を開始した。

現在は防災関連用品専門のWebショップ「Be-kan 備館」も運営して数万点ものアイテムをラインアップ。オリジナル防災セット「ライフカプセルシリーズ」や、永谷園とのコラボレーションによる「フリーズドライご飯」など、独自の商品を企画開発することでも関心を集めている。

「物販部門の売上は全体の約6割を占めますが、東日本大震災の影響も受けて高まった国民の防災意識と歩調を合わせるように、設計施工部門、法令点検部門も含めた売上全体が毎年堅調に伸びています」と話すのは、代表取締役社長の河本 伊久雄氏だ。

2012年に創業50周年を迎えた際には、災害発生時に被災地に必要な物資を供給するサプライヤーとしての機能を維持できることを証明するため、事業継続マネジメントシステムの国際規格「ISO22301」を防災関連企業として世界で初めて取得。仕入れ先や物流企業なども参加してのBCP訓練を定期的に実施するほか、本社と東京支社、大阪支店を結ぶ無線通信機を設置するなど、自らの事業継続性をしっかり確保していることも、顧客から厚い信頼を寄せられる要因となっている。

東京支社の1階に設置されたショールームには、オンラインショップで販売されている防災グッズなどが展示されている

東京支社が入居するビルの屋上看板には国内防災企業のトップメーカー能美防災株式会社様と合同で広告掲載されている

販売管理と会計処理の煩雑さを、最新の基幹業務システムで解消

河本 伊久雄氏

代表取締役社長 河本 伊久雄氏

事業領域が広く、物販部門で取り扱う品目数も多い河本総合防災は、煩雑な販売業務と会計業務を効率よく遂行するため、基幹業務システム『SMILE』シリーズを長年にわたって活用してきた。複合機やネットワークインフラ、各種オフィス用品なども導入・調達している大塚商会とは深い関係を築いているが、数年前に『SMILE』シリーズの更新期を迎えたとき、他社のシステムに移行することを決めた。

「販売管理と会計連携に魅力を感じて乗り換えたのですが、運用を開始するとすぐ、失敗したなと思いました」と河本氏。新しいシステムの操作性に社員がなじめず、受注や入金処理、売上の計上といった基本作業をこなすのに思いのほか時間がかかり、業務効率が低下してしまったのだ。

「それに加えて保守などのサポート体制が不十分だったこともあり、多くの社員から不満の声が上がりました」と語るのは、総務部 部長の小川 誠氏だ。ベンダーを切り替えたことで、あらためて『SMILE』シリーズの使いやすさや、大塚商会のサポート力の高さを感じる結果になったという。

業務内容に即したカスタマイズも実施

そこで同社は、再び『SMILE』シリーズを運用することを決断。大塚商会に相談したところ、最新版の『SMILE V』に刷新する提案を受けた。

「要件定義を開始した時点で本稼働の予定日まで1年を切っており、スケジュールはかなりタイトだったものの、以前お世話になっていた大塚商会さんのSEの方が再び担当してくださったことや、かつて『SMILE』に施したカスタマイズの開発ドキュメントが大塚商会さんに保存されていたことなどから、移行作業をスムーズに進めることができました」(小川氏)

リプレースを円滑にしたもう一つの要因として挙げられるのが、自社独自の機能を追加するための開発ツール『SMILE V Custom AP Builder(CAB)』を活用したことだ。かつて行ったカスタマイズを『CAB』で再現することで、スピーディーな構築が可能になったのである。

「併せて、業務効率をより高めるために、工事・点検・物販の各事業に応じた新たなカスタマイズも追加しました。当社の要望に柔軟に応えてくれるサポート体制はとても心強く、大塚商会さんに依頼して本当に良かったです」と河本氏は振り返る。

大多数の社員が操作性の良さと、充実したオプション機能に満足

こうして同社は各地の支店・支社を含む全社の業務部門と管理部門で『SMILE V』の運用を開始した。旧システムには「文字が小さくて見づらい」「操作方法が分かりにくい」といった意見が多くの社員から出ていたが、『SMILE V』に対しては「画面が見やすい」「マニュアルを読まなくても直感的に操作できる」などUIを評価する声が多数を占めた。基幹業務システムを社内で管理する担当者は、ユーザーに応じた権限設定が容易にできる点を高く評価している。

「『自由帳票設計業務オプションを利用できるのもメリットで、工事・点検・物販の事業部門ごとに独自の受注票などを作成することで、入力されたデータに誤りがないかどうかを簡単・確実にチェックできるようになり、業務効率の向上に貢献してくれています」(河本氏)

グループウェアの活用でワークフローも改善

小川 誠氏

総務部 部長 小川 誠氏

同社では、社内でやり取りする申請書類が多く、申請承認プロセスの業務改善も以前からの課題だった。そこで、今回のリプレースに際し、『SMILE V』と同シリーズの総合型グループウェアである『eValue V』も導入。経費精算から労務人事関連まで、あらゆる申請書の書式をシステムに取り込んで承認ルートを設定した。

申請書類の7~8割は経費精算に関するもので、現在は承認後に出力した紙書類に領収書を添付して保管しているが、その大量の書類をなくすことができれば管理が容易になる。

「導入から日が浅いこともあって現在はワークフロー機能の利用がメインですが、今後はドキュメント管理機能も積極的に活用し、『SMILE V』と連携を図りながら社内のデータを統合管理する予定です」(河本氏)

『SMILE V』と『eValue V』のどちらも今では全社員が使用できているという

ワークフローの経費申請入力画面も分かりやすく構成されている

扱いやすさが社員にも好評。申請フローが改善され生産性アップ

別の基幹業務システムを運用していた期間に入社した社員は『SMILE』シリーズを初めて使うことになったが、直感的な操作が可能なこともあり、受注や入金の処理、売上の計上といった基本業務が全社的に見ても迅速に行われるようになった。

「具体的な導入効果の例としては、以前のシステムでは受注・入金の処理や売上の計上に担当者が1日2~3時間を費やしていた作業を、今は1時間程度で完了できるようになりました。また、ワークフローの改善による申請・承認作業も、期待した以上の効果をもたらしてくれています。紙の申請書類を回覧していたときは、拠点間でやり取りする間に原本を紛失するリスクがありましたが、『eValue V』で承認プロセスを電子化した今はそうしたヒューマンエラーを防げるようになったので、導入してよかったと思っています」と小川氏。承認の進捗状況も随時確認できるので、申請フローの停滞も少なくなったという。

「私がいつどこにいても承認を行えるようになったことで、決裁に要する時間も短縮できるようになりました」と話す河本氏は、将来は全ての申請書類を電子データにして管理することを視野に入れている。

DXのさらなる推進を図りたい

河本氏は今後、システムに蓄積された業務データを多角的な見地からの経営分析に役立てる意向だ。また、『SMILE V』に備わるRPA機能を用いた業務プロセスの自動化も検討している。一方の小川氏は、物販事業で多数の製品を扱っていることから在庫管理の効率向上に関心を寄せており、参考となる他社の活用事例を詳しく知りたいという。

「いずれは『SMILE V』と『eValue V』の連携による機能拡張を予定していますが、当社の業務にはまだまだ効率改善の余地がたくさんあります。DX推進の観点から幅広いソリューションの紹介も含めたアドバイスをしていただきたいと思います」と、両氏は大塚商会への期待の言葉を口にした。

大塚商会担当者からのコメント

「DXの推進をトータルサポートいたします」

株式会社河本総合防災様は基幹業務システムの刷新で基本業務の生産性を高め、ワークフローの電子化も実現されました。今後もコンサルティングやソリューションのご提案を通じ、さらなるDXの推進を全力でご支援します。

この事例を印刷、保存しますか?(無料)*内容は同じです

  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

整形ずみPDFを入手

株式会社河本総合防災 導入事例(PDF:3,338KB)

  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

大塚商会は、オフィスIT全般について、幅広く対応します

大塚商会は、お客様のビジネスチャンスの獲得やコスト削減・生産性向上・競争力強化といった課題や要望に対するソリューションをワンストップでご提供しています。
また、販売したコンピューター・サーバー・通信機器・複合機などのあらゆるオフィス機器、ネットワーク設備、ソフトウェアの保守サービスを、当社が行う「自営保守」の原則があります。そして、多くのスタッフや専用回線を持つたよれーるコンタクトセンター、全国に展開するサポート拠点、社内に数多く在籍する公的資格・メーカー認定資格者が、お客様を強力にサポートしています。

大塚商会の企業情報

大塚商会のサポートは、さまざまなメーカー・機器にも対応!

お客様のお手間を取らせず、一つの窓口でいつでも対応します。

導入後も支持される安心のアフターフォローとは?

オフィスのIT全般の導入について、お気軽にご相談ください。

最適なソフトを教えてほしい」「費用はいくらくらい?」などのご相談も承っておりますので、気になることはお気軽にご相談ください。

*メールでの連絡をご希望の方も、お問い合わせボタンをご利用ください。

ページID:00230959

ナビゲーションメニュー