継続的な業務改善で売り上げアップを図る

九州屈指のゴム製品の総合商社が、さまざまな業務改善を実現しながらネット販売の盤石な業務基盤を整備

株式会社トキワ 導入事例

卸売・小売業、飲食店1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

株式会社トキワは九州地方を中心にゴム製品の卸・直販・ネット販売事業を展開し、売り上げを着実に伸ばしている総合商社だ。その原動力にはトップのリーダーシップの下、大塚商会と二人三脚で実施してきた業務改善がある。特にネットショップを効率的に運用できる業務基盤構築には大きな導入効果を感じている。

  • 業務効率の向上
  • 業績の拡大
  • 売上アップ対策

株式会社トキワ

導入先の概要

業種
ゴム製品販売業
事業内容
各種ゴム製品の卸・直販・ネット販売事業
従業員数
100名(パート含む、2024年9月現在)
ホームページ
https://www.tokiwa-net.com/

導入の狙い

  • ITを活用したさらなる業務改善を図りたい
  • 時代の急速な変化に柔軟に対応したい
  • ネット販売の業務基盤を確立したい

解決策

  • 基幹業務システムと各種システムの連携を実現
  • ネット販売の盤石な業務基盤を整備

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
基幹業務システムSMILE V 2nd Edition 販売/Smart通販/CTIお問い合わせ
統合型グループウェアeValue V 2nd Editionお問い合わせ
RPAツールたよれーる WinActorお問い合わせ
クラウド人事労務ソフトSmartHRお問い合わせ
コミュニケーションツールLINE WORKSお問い合わせ
ビジネスフォンAspireお問い合わせ

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株式会社トキワ 導入事例(PDF:3,571KB)

導入事例詳細

100年の歴史あるゴム製品の商社、ネット販売にも本格的に参入

トキワゴム商店として創業3年目に構えた事務所の様子。新年の初出荷に当たり、飾り立てられた馬に商品が積まれている。看板には電話番号があり、創業者はじめ数人は洋装だ

株式会社トキワ(以下、トキワ)は1921年(大正10年)に創業されたゴム・プラスチックを核とした工業用製品の総合商社で、100年以上の歴史がある。現在は、福岡市博多区に構える本社を中心に、九州一円に営業拠点を開設。ホース類、シート・ネット・カーテンの加工品、パッキン・フィルター・フェルトの加工品、ベルト・チェーン類の付属品、合羽(かっぱ)・靴・手袋、土木・建築・工業用品の商材、梱包資材など、多岐にわたるゴム製品を取り扱っている。

もともと、長崎県出身の現社長の曽祖父が「これからの時代はゴム製品が必須になる」と確信し、大阪のゴム問屋に就職したことが始まりだ。その後、ゴム問屋の信頼を得て福岡の支店長に抜てきされ、その後、独立して現在の礎を築いた。

代表取締役社長 中山 武俊氏

「創業のころから、当時は高価で珍しかった電話をいち早く設置したり、ゴム屋さんという事業でありながら従業員がハイカラなネクタイやスーツを着用するなど、常に一歩先を見てツールやアイテムを取り入れてきたように思います。それが、今ではトキワの伝統になっています」と語るのは、2023年3月に代表取締役社長に就任した中山 武俊氏だ。

中山氏が新たに立案した経営理念は「好奇心とわくわくアイデアで、時代を先取り、未来ばつくる。みんな幸せ、たまがるゴム屋さん、それがトキワたい!」(たまがる:福岡の方言で驚く)だ。ここにも、創業者の遊び心とチャレンジ精神が息づいている。

その顕著な例が、ネット販売への本格的な参入だ。子会社の株式会社オオスキが、ネットショップ「現場市場」を2017年に開設。現場で働く人のための工業用品をワンストップで販売できる独自のチャネルは、九州地区でテレビCMを流すことなどでも認知度が急上昇しており、トキワのゴム製品をネット販売することで業績を着実に伸ばしている。

トキワの社訓を具現化するためITを活用した業務改善を推進

トキワの社訓は、「誠実、創意、改革、挑戦、スピード」だ。それを実業務で具現化するために、ITを活用した業務改善にも積極的に取り組んでいる。同社は先代社長の時代から既にオフコンを使用してきたが、2000年に大塚商会から『SMILEα V5 販売』を導入してリプレースした。しかし、当時は手書きで受発注の情報を紙で管理していたため、システム利用に切り替えると言われても社員がすぐに対応できず、運用はなかなか軌道に乗らなかった。

総務部 次長 田儀 学氏

「『SMILEα V5 販売』を使い始めても、そもそもPCの扱いに社員が慣れていないために入力に時間がかかり、さらにはPCへの信用が低かったため紙ベースの運用も残していました。そのため二重入力の無駄な業務が発生し、せっかくシステムを入れたのに以前より帰宅時間が遅くなることも多々ありました」と振り返るのは、総務部 次長の田儀 学氏だ。

そこで、2012年に行った『SMILE BS 販売/人事給与』のバージョンアップを機に、これらの課題解消に着手。当時入社したばかりの中山氏が本システムの担当となったこともあり、PC上で全ての帳票を一元管理するための本格的な業務改善を行った。その際同社は、「もっとこういうことができれば使いやすい」と大塚商会に要望を伝え、カスタマイズも加えながらブラッシュアップしていった。例えば、自社サイトの受注データを販売管理システムに取り込んで連携したり、委託倉庫へのWMSシステムへ出荷データの受け渡しなどを可能にしている。これにより、転記の手間を削減し、見積もりから受注、支払いまで一連の情報が『SMILE』だけで一目で分かるように整えていった。

過去の販売履歴もシステム上で確認できるので、顧客対応がスピードアップしました。例えば、『前回と同じ商品を送ってほしい』と言われた場合、『SMILE』を見るだけで即座に情報を確認できるので、長年取引しているお客様からも頼りにしてもらえるようになりました」(田儀氏)

時代の変化に柔軟に対応するためさまざまな業務システムを有効活用

『SMILE V 2nd Edition 販売』の受注情報入力の様子。トキワは複数のシステムを利用した情報閲覧と処理を効率よく行えるように、全社員にデュアルモニターを提供している

だが、これまで行ってきた業務改善は通過点に過ぎない。次のステップへ突き進むため同社は2024年、社内のシステムを再構築し、さらなる業務改善を図った。

まず、2017年に運営を開始したネットショップ「現場市場」の基幹システムとして『SMILE V 2nd Edition Smart通販』を導入し、『SMILE V 2nd Edition 販売』へのバージョンアップも行ったうえで連携させた。さらに、『SMILE V 2nd Edition CTI(以下、『SMILE V2 CTI』)』とビジネスフォン『Aspire』を導入し、連携。『SMILE V2 CTI』は顧客から電話が入ると、当該顧客の情報や受注履歴がPC画面にポップアップされる仕組みで、登録されていない顧客からの電話は、携帯番号も含めて随時顧客マスターに登録して更新している。

「南九州の方言は聞き取りづらいので、お名前を聞き返してしまうことも多くありました。現在は受電時に顧客名が画面に表示されるので、例えば新入社員でも不安なく対応できます」と田儀氏。中山氏も、「長崎営業所は内勤者が2名なので、例えば電話が重なってしまうと取り切れないこともあります。今は『SMILE V2 CTI』と『Aspire』の活用によって、7営業所、全18名の内勤者が拠点にかかわらず全ての電話に対応できるので、圧倒的に対応力が上がりました。電話注文がまだまだ主流の業界において、導入して大正解でした」と評価する。

統合型グループウェアで社内文書を一元管理

さらに、電子帳簿保存法に対応するため、同社は統合型グループウェア『eValue V 2nd Edition 』で文書の一元管理も実施。「ドキュメント管理以外にも、社員が出社してPCを起動すると、『eValue V』の掲示板機能を利用した社内イントラ画面が表示されるように設定しました。そこから『SMILE』のアイコンをクリックすれば、会社の売り上げ状況などを参照できます。これによって、社員の売り上げに対する意識が高まったことは大きな成果です」(中山氏)

また、ビジネス版コミュニケーションツール『LINE WORKS』も活用。社員の自宅のインターネット環境の調査や、社員間のイベントの連絡など、気軽に行えるようになった。さらに、クラウド人事労務ソフト『SmartHR』も導入。「ネットショップ開設後、社員数が20名くらい急増しました。人事労務の負担軽減のため、社員のマイナンバーや年末調整などの管理業務の効率化に役立てています」(田儀氏)

大塚商会と二人三脚で課題解決し、ネットショップの業務基盤を整備

20年以上にわたって、段階的かつ試行錯誤しながら行ってきたシステム構築を通して、特にネットショップを効率的に運用できる業務基盤が完成したことは高い導入効果を実感していると中山氏。『SMILE V2 販売』と『SMILE V2 Smart通販』を連携させたネットショップの運営基盤は、当初は、外部システムとのデータ連携がうまくいかずに苦慮したが、大塚商会と二人三脚でカスタマイズを施すことで問題点を解消。Amazonなどの外部のECサイトは、ネットショップ一括管理ソフト『速販C2』を活用することでデータ連携を図り、「現場市場」を含めた全てのネットショップの一元管理を実現している。

営業部 部長 梶 昭博氏

RPAツールと大塚商会のサービス&サポートをセットで利用できる『たよれーる WinActor』も効果的に活用。『SMILE』上で管理している在庫データを1時間に1回取得し、ネットショップの在庫情報に自動的に反映させる工夫を施している。

「地方の商社が業績を拡大するためには、卸と直販に加え、ネット販売の三本柱の事業をバランスよく展開していくことが重要です。三つの事業が月商2億円になれば、2×3×12で年商72億円になります。現時点では、ネット販売が他に追いついていないため、今後さらに力を入れて売り上げを伸ばしていきます。そのための盤石な業務基盤が整備された効果は非常に大きいです」(中山氏)

社員一人当たりの売り上げが1.4倍に増加

その一方で、卸や直販事業の業務効率も格段に向上し、紙の帳票管理から完全に脱却している。営業部 部長の梶 昭博氏は、その導入効果を次のように実感している。

「以前は、お客様から見積もり依頼書や注文書がFAXで山のように送られてきて、それを仕分け・確認する作業に多くの時間と手間がかかっていました。現在は、FAXで送られてきた紙の書類をPDFに変換して、サーバーのフォルダーに自動的に振り分けて保管されるようにしています。キーワードを入力すれば必要な書類を検索して瞬時に参照できるので、見積もりの回答も迅速に行えます。その結果、社員一人当たりの売り上げが以前の1.4倍くらいに増えています

今後は、まだ未着手の会計システムとの連携や『eValue V 2nd Edition』のワークフロー機能などを積極的に活用しながら、さらなる業務改善を継続的に推進していく考えだ。

大塚商会担当者からのコメント

「お客様と一体となって業務改善を実現します」

株式会社トキワ様は、中山社長が「もっとこうなれば便利になる」と自らアイデアを出して業務改善に積極的に取り組んでいます。大塚商会は、その要望を実現するために、お客様と一体となって全力でご支援します。

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  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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