インボイス制度と改正電帳法を契機にDXが始動

見積り、受注、販売、会計のデータ統合と自動化を推進するため、各システムを『SMILE』シリーズに刷新

フェアトーン株式会社 導入事例

建設業101~1,000名ERP・基幹業務・業務管理文書管理・電子契約・ペーパーレスセキュリティ紙文書の管理・活用営業・業務プロセス効率化業務データの活用

サンゲツグループの内装施工会社であるフェアトーン株式会社は、インボイス制度の導入と改正電子帳簿保存法の施行に対応するため、見積り、受注、販売、会計のシステムを全面刷新するプロジェクトを始動。各システムのデータを統合し、業務の自動化やペーパーレス化などを実現させている。

  • 業務効率の向上
  • 長時間労働の是正
  • 生産性向上

2025年10月取材

フェアトーン株式会社

導入先の概要

業種
内装施工業
事業内容
オフィス・ホテルを中心にした新築、リニューアル、リノベーションのデザイン提案から施工・管理までのワンストップサービスなど
従業員数
130名(2025年10月現在)
ホームページ
https://www.fairtone.co.jp/

導入の狙い

  • 別々で管理されている見積り、受注、販売、会計のシステムを統合したい
  • 材料・資材の発注業務の作業負荷を減らしたい
  • Excelなどで行っていた原価管理をシステムで管理したい

解決策

  • 見積り、受注、販売、会計の各システムを『SMILE』シリーズへ全面刷新する
  • 『eValue ワークフロー』の利用で、システムごとに行っていた承認フローを一本化するとともに、複雑な組織体制や変更にも柔軟な対応を可能にする

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
基幹業務システムSMILE V 2nd Edition 販売/会計お問い合わせ
統合型グループウェアeValue V 2nd Edition ドキュメント管理/ワークフローお問い合わせ
建設・設備業向け見積り管理システムSMILE V 2nd Edition POWER見積お問い合わせ
ほか

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フェアトーン株式会社 導入事例(PDF:3,977KB)

導入事例詳細

企画から設計、施工まで対応できる内装施工会社

自社で内装を施工した東京・日本橋にある本社のオフィス。従業員のコミュニケーションを促すためにフリーアドレス制を採用している

壁紙、床材、セラミックタイルなどの内装材を製造する株式会社サンゲツ(以下、サンゲツ)の100%子会社であるフェアトーン株式会社(以下、フェアトーン)は、オフィスやホテル、住宅などの内装施工を行う企業である。

もともとは大手素材メーカーの東洋紡グループに属する東洋紡インテリア株式会社の一内装部門だったが、2002年に同部門を分割承継して東洋紡フェアトーン株式会社が誕生。2016年に現社名に変更し、翌年にはサンゲツの子会社となった。内装施工に携わってきた歴史は、実に60年以上の長きにわたる。

フェアトーン本社にあり、自社で内装したミーティングルーム。ガラスで仕切っており開放感がありながら、一部をスモークにしてプライバシーも確保している

東京、名古屋、大阪の主要3都市のほか、北海道と九州にも拠点を置き、全国でさまざまな建物の内装施工を行っているが、拠点ごとに事業の特徴がある。例えば東京では、長年培った空間創造(スペースクリエーション)の経験とノウハウを発揮してオフィスのリニューアル工事などを中心に受注。親会社の地元である名古屋では、サンゲツグループの内装材を使用した工事や材料販売などが売り上げの大きな割合を占めている。前身の東洋紡インテリア株式会社が本社を構えていた大阪では、フェアトーンとして独立する前から長年の付き合いがあった大手ゼネコンが手掛けるプロジェクトで内装工事を請け負うケースが多いという。

いずれにしても、企画・コンサルティングから設計・デザイン、内装施工、家具・設備施工、アフターサポートまで、全てをワンストップで対応できる体制を整えている点が同社の大きな強みだ。全国500社以上に上る協力会社のネットワークにより、あらゆる内装工事へスピーディーかつ確実に対応できることも顧客からの大きな信頼につながっているという。そうした強みを発揮しながら、積極的な営業展開を行った結果、事業規模は過去2年で約3倍に急成長する快進撃を遂げている。

インボイス制度・電帳法など、法対応を機にDXプロジェクトが始動

管理部 情報システム課 須藤 健光氏

フェアトーンは2023年ごろから、代表取締役社長 道下 祐一郎氏のリーダーシップの下、社内の主要システムのデータやワークフローを統合し、業務の効率化と自動化を図るDXプロジェクトを始動させた。きっかけは、2023年末から翌年初めに行われたインボイス制度の導入と、改正電子帳簿保存法(以下、電帳法)施行への対応だった。

「従来のファイルサーバーのままでは、毎月数百件から数千件発行する請求書に効率良くタイムスタンプを押し、法令どおりに電子保存することは不可能でした。そこで大塚商会さんに相談し、2023年12月に『eValue V 2nd Edition ドキュメント管理』を導入しました」と経緯を説明するのは、管理部 情報システム課の須藤 健光氏である。

基幹システムを中心にしたデータ連携を目指す

既存の販売管理システムのアップデートおよび刷新には高額の費用がかかるうえ、刷新後も同社が求める機能が不足しており、将来を見据えたシステムとして課題感があった。せっかく投資をするのであれば、それに見合った効果が得られるシステムへと全面的に入れ替えたい。これが、DXプロジェクトを本格的に始動させた最大の理由である。

『SMILE V 2nd Edition POWER見積』で作成した見積書は、『eValue V 2nd Edition ワークフロー』で申請・承認が行われる

特に同社が実現したいと考えたのは、見積り・受注管理システムと販売管理システム間のデータ連携であった。「弊社は、見積りと正式受注でそれぞれ社内承認を必要とするルールを導入しており、フルスクラッチで開発した既存の見積り・受注管理システムのワークフロー機能を用いて、見積りと受注の承認を2周させていました。さらに、販売管理システムはまた別に動いていたので、正式受注した案件の情報を販売管理システムに手入力する二度手間にも課題を感じていました」と須藤氏は振り返る。

そこで同社は大塚商会と相談の末、見積り作成・発行・管理などを担う『SMILE V 2nd Edition POWER見積』をカスタマイズし、見積りに加えて受注情報の登録も行えるようにして導入。販売管理システムは『SMILE V 2nd Edition 販売』に刷新することを決定した。また、これを機に会計業務も一気に一元管理する狙いから、会計システムを『SMILE V 2nd Edition 会計』にリプレース。このほか、協力会社による施工状況などを可視化するため、施工管理アプリの『kizuku』も採用した。

提案依頼書を作成した大塚商会のソリューションを採用

これらのソリューションは、大塚商会がフェアトーンのDXプロジェクトのために作成した提案依頼書に基づいて選定したものだ。

同社のDXプロジェクトでは、まず最初に大塚商会が提案する「コンサルティングサービス」を実施。フェアトーン社内で選出したコアメンバーと大塚商会の間で毎週のように業務フローの検討とシステム要件の洗い出しを行い、ベンダー向けの提案依頼書の作成を進めていった。あくまで提案依頼書なので、その内容に沿っていればほかのベンダーのシステムを選定することもできたが、同社は全て大塚商会から導入すると決定。

「この過程によって、全社的な視点で『あるべき姿』を検討し、課題解決に向けた業務の『改善モデル』策定に向け、問題点の集約・原因分析・システム化範囲の検討、ロードマップの作成などを行うことができましたので、迷うことなく大塚商会にお願いしました」と須藤氏は語る。

こうしてフェアトーンのDXプロジェクトはスタートし、できるだけ早く成果を出すため、2025年4月までに新システムへ完全移行させる目標を定めた。実際に動き出してみると想像以上に短い期間であったが、大塚商会の積極的な支援もあって、目標どおりに移行を完了できたという。

多くの作業で自動化を実現。今後はデータ活用を目指す

システム移行の効果は、事前の予想を上回るものであった。まず、見積りシステムと受発注管理システム、販売管理システムの連携により、それまではメールなどでやりとりした情報を入力していたデータが完全に一元化された。さらに、見積りなどの申請や承認は、『eValue V 2nd Edition ワークフロー』でスムーズに進むようになった

「おかげでセキュリティ上の問題がなくなり、業務効率も著しく改善されました。弊社はここ数年、事業規模が急拡大していますが、その成長スピードに合った業務体制が確立できたと思います」と須藤氏は評価する。

中部営業推進課 課長 松本 祥子氏

受発注管理システムが『SMILE V 2nd Edition 販売』に置き換わったことで、「材料費の計上における手作業がほぼなくなりました」と業務効率改善の効果を語るのは、中部営業推進課 課長の松本 祥子氏だ。同課では、仕入れる材料の80%以上をグループ会社のサンゲツへ発注しているが、従来その半分はFAXで発注指示を出していた。

『SMILE V 2nd Edition 販売』はEDI連携できるので、発注の80%以上をオンラインで発注できるようになりました。また、納品データのEDI取り込みが可能になり、仕入れ計上の大多数が自動化したおかげで、2名が手作業から解放され、ほかの業務に時間を割けるようになっています」と松本氏は満足そうに語る。

管理部 経理課 課長 伊藤 菜三枝氏

一方、会計業務を変革するために導入した『SMILE V 2nd Edition 会計』についても、さまざまな効果が表れているようだ。管理部 経理課 課長の伊藤 菜三枝氏は「従来は手作業で行っていた工事進行基準や工事完成基準に基づく原価管理、免税事業者の費用計上、Excelで作成していた予算実績対比の計算などが自動化しました。タイムリーに数字を把握できるうえ、書類を見ずに作業できるのでペーパーレス化も進んでいます」と語る。今後は、『SMILE』シリーズのデータを自由な帳票に加工できる『SMILE V 2nd Edition Custom AP Builder』を使って、「管理会計や経営分析などにデータを活用していきたい」と伊藤氏。フェアトーンのDX推進はますます加速しそうだ。

大塚商会担当者からのコメント

「データ活用の方法についてもご提案します」

フェアトーン株式会社様からは、今後、『SMILE』に蓄積されたデータを管理会計や経営分析に活用したいというご要望をいただいています。大塚商会では、貴重なデータの有効な活用方法を積極的にご提案していきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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