自社のビッグデータをBIツールで分析

基幹業務システムの豊富なデータをBIツールでさまざまな角度から分析し、営業会議など多彩な用途で有効活用

石上車輌株式会社 導入事例

卸売・小売業、飲食店101~1,000名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

石上車輌株式会社は、中古車販売から廃車処理までワンストップで対応する「トータルカーライフサポート」を実現している。『SMILE』シリーズを長年活用し、得られたビッグデータをBIツールで瞬時に分析して有効活用できる業務基盤を構築。同時に、コールセンターや店舗運営の効率化も積極的に推進している。

  • 業務効率の向上
  • 業績の拡大
  • 営業力強化
  • コスト削減

石上車輌株式会社

導入先の概要

業種
自動車中古部品販売業
事業内容
車輌販売・買い取り、車検・整備、板金塗装、中古部品の販売 など
従業員数
230名(アルバイト含む、2024年7月現在)
ホームページ
https://www.ishigami.co.jp/

導入の狙い

  • 拡張性に優れたパッケージシステムを導入したい
  • 蓄積されたデータをさまざまな角度から分析したい
  • コールセンターや店舗業務を効率化したい
  • 独自の業態に合わせた在庫管理をしたい

解決策

  • 基幹業務システムとBIツールを融合した業務基盤の構築
  • 各種システムを有効活用した業務効率の向上

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
基幹業務システムSMILE V 販売お問い合わせ
電話応対システムSMILE V CTIお問い合わせ
BIツールQlikViewお問い合わせ
店舗販促向け顧客管理サービスbetrendお問い合わせ
モバイルPOSレジスマレジお問い合わせ
リモートアクセスサービスどこでもコネクトお問い合わせ
ほか

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石上車輌株式会社 導入事例(PDF:7,022KB)

導入事例詳細

中古車販売から廃車処理まで、カーライフをトータルにサポート

道内最大級の豊富な品ぞろえを誇るタイヤ・ホイール売り場。廃車予定の車のタイヤやホイールの買い取りも行っている

石上車輌株式会社(以下、石上車輌)は、1971年に自動車解体業として創業し、1985年に中古タイヤの販売、翌年に中古車販売を開始。2000年には中古のスポーツ用品やキャンプ用品などを販売する「スポーツ・Re・ショップ」を開設し、現在4店舗を展開している。その後も業態を拡大し、札幌を中心に北海道内10カ所で中古タイヤ・ホイール専門店を運営。さらに、中古車の部品販売、自動車の車検・整備、板金塗装、廃タイヤ処理、保険代理店、カーリースなど幅広い事業を手がけている。

中でも、外注していた板金事業を4年前に内製化し、自動車のライフサイクル全般に一貫して対応できる「トータルカーライフサポート」を強化していることが大きな特長だ。

代表取締役会長 石上 剛氏

「中古車販売や車検・整備事業などエンドユーザー向けのサービスを提供している企業は当社以外にもあります。しかし、自動車の解体や廃タイヤの処理など、最終処理業のサービスも同時に提供しているところは、全国でも他に例がないので最大の強みです」と語るのは代表取締役会長の石上 剛氏だ。

主力事業である中古タイヤ・ホイール専門店では、地域に密着した業界最高の接客対応に努め、顧客との強固な信頼関係を築いている。そのため、地域住民からの使用済み自動車の仕入れが同業他社と比べて非常に多いことも、同社の事業における秀逸な点として挙げられるだろう。

近年は、石上車輌の解体事業の品質が高く評価され、トヨタ自動車株式会社の水素自動車の認定解体工場として、全国10社のうちの1社に選ばれた。社内的には、障がい者の雇用にも毎年積極的に取り組み、地域の特別支援学校からの工場見学の依頼にも対応し、受け入れを進めている。

カスタマイズが柔軟にできるパッケージシステムを選定

石上車輌は、中古車業界特有の業務内容に合わせるために、以前はフルオーダーの基幹業務システムを構築して運用していた。しかし、その機能は商品管理に特化していたので、事業規模が拡大するにつれ、顧客管理の機能が実装されていないなど多くの問題点が表面化してきた。

そこで2005年に、札幌市に拠点のあるITベンダー数社に提案・見積りを依頼。その中で、最終的に選ばれたのが、大塚商会が提案した『SMILEα 販売』だった。パッケージシステムでありながら、自社の業務内容に合わせてカスタマイズが柔軟に行えることが大きな決め手となった。

以来、バージョンアップを重ねながら継続的に活用し、2016年に『SMILE BS 2nd Edition 販売』へリプレースした。その際、これまで『SMILE』シリーズで集計した各種データを分析するためのBIツール『QlikView』と、コールセンター用の電話応対システム『SMILE BS 2nd Edition CTI』を併せて導入。さらに、レプリカ構成によって耐障害性を高めた仮想サーバー『Hyper-V』と、ファイアウォール『Palo Alto』やセキュリティアプライアンス『SubGate』を導入し、セキュリティ対策も大幅に強化している。

その後、2019年に店舗販促向け顧客管理サービス『betrend』を導入。スマートフォンで会員管理や情報配信などが効率的に行える環境を整えた。

高機能モバイルPOSレジも新たに導入

代表取締役社長 石上 義高氏

2021年には、『SMILE V 販売』『SMILE V CTI』へバージョンアップ。iPadなどで利用できる高機能なモバイルPOSレジ『スマレジ』や、インターネットを通じて社内のネットワークへ安全にアクセスできるリモートアクセスサービス『どこでもコネクト』を新たに取り入れ、さらなる業務改善を図った。

代表取締役社長の石上 義高氏は、大塚商会をITパートナーに選定し、20年近く継続的に取引している理由を次のように語る。「多くのITベンダーさんと話していると、『自社のパッケージシステムを売り込むことが目的なのかな?』という印象を受けます。一方、大塚商会さんは、当社の業務改善を実現するために、こちらの要望を真剣に受け止めて対応してくれます。『多少費用はかかるけれど、こういう形なら実現できます』など、パッケージシステムのカスタマイズや、さまざまなシステムを組み合わせた具体的な提案をしてくれるので信頼が高く、非常に助かっています」

『SMILE』に蓄積されたデータを、BIツールで分析して効果的に活用

使い続けて8年ほどになる『SMILE V CTI』。受信するとお客様情報が画面に表示され、取引履歴を見ながら対応でき、対応後はその日のやり取りを記録する運用が徹底されている

石上車輌では、『SMILEシリーズをバージョンアップしながら継続的に活用する中で、販売管理や在庫管理のデータが「見える化」され、手作業によるデータ集計の手間がなくなり、業務効率が大幅にアップした

長年の運用で蓄積された『SMILE』シリーズ上の豊富なデータをBIツール『QlikView』に自動的に取り込み、さまざまな角度から分析できるようになったことは大きな成果だという。『QlikView』に表示されるグラフも見やすく、直感的で分かりやすいと好評だ。

『QlikView』で分析することによって、店舗別、商品別などのカテゴリー別や前年比の増減など、さまざまな角度から情報をみることができ、グラフなどで可視化もできる

「毎月行っている営業会議の資料を作成する際に『QlikView』を頻繁に活用しています。例えば、前月と今月の店舗別の売り上げデータを比較して、どの店舗が良くて、どの店舗が悪かったのか、瞬時に集計して可視化できるので非常に便利です。新品と中古の在庫の前年比の増減や、季節ごとの売れ筋商品の分析もできます。当社ではさまざまな製品を組み合わせて販売しており、店舗数も多いので、『QlikView』を使わずに集計をすると、かなりの時間をロスします。『SMILE』シリーズと『QlikView』は、今では必要不可欠なシステムです」(石上社長)

『QlikView』の活用範囲は広い。顧客に迷惑がかからないよう、過去の売り上げデータから来店者が一番少ない曜日を導き出すことで、店舗の定休日を決める際にも役立った。

「お盆休みや三が日に、店舗を開けるべきか閉めるべきか判断に迷う場合があります。そうしたとき、『昨年は営業したが、来店者は少なかった』などを調べて確認できます。当社の財産とも言えるビッグデータが『SMILE V 販売』に蓄積されて、『QlikView』で引き出せるので本当に便利です」(石上社長)

CTIで電話による商談にスムーズに対応

その一方で、電話応対システム『SMILE V CTI』も効果的に活用している。コールセンターに15台のPCを設置し、プロユーザーの取引先から電話がかかってくると、『SMILE V 販売』の顧客情報で過去の取引履歴を確認しながら迅速に対応できる環境が整えられている。

「顧客情報には、値段重視あるいは品質重視、納期重視といった取引先ごとの特徴も入力、管理しています。そのため、お客様と電話でスムーズに商談を進められます」(石上社長)

キャッシュレス化に対応しながら、店舗運営の効率化も積極的に推進

一部の店舗で利用を開始している『スマレジ』。小さいものから大きなものまで、多くの商品が並ぶ店舗でも場所を取らず、キャッシュレス決済に対応可能となった

石上車輌は、モバイルPOSレジ『スマレジ』や店舗販促向け顧客管理サービス『betrend』などを新たに活用し、店舗運営の効率化にも積極的に取り組んでいる。

現在、『スマレジ』は、国の補助金を利用して4店舗に先行導入。多種あるクレジットカードや電子マネーに対応できるようになり、開店前の釣り銭の準備や閉店後の売り上げの集計作業が簡略化されたので、店舗のスタッフから大変好評だ。これを受け、今後は全店舗への拡大も検討している。

「現金の取り扱いがゼロにはならないにしても、現金を毎日数えている時間が削減され、釣り銭の間違いがなくなるなど、キャッシュレス決済による効果が明らかになってきました。今後、『SMILE V 販売/CTI』と連携させて店舗の売り上げや在庫管理がリアルタイムにできるようになれば、最高の業務改善です」(石上社長)

『betrend』は、主にスマートフォンを利用した情報配信に活用している。以前は、店舗の販促用のチラシを会員登録している顧客に郵送していたが、それをチャットツールで配信することで紙代や郵送費の経費削減を図っている。また、『どこでもコネクト』は、Wi-Fiが届かない場所で在庫管理を紙ベースで行っていた1拠点に導入。タブレットPCを使って社内のネットワークに接続して『SMILE V 販売』上で在庫管理がペーパーレスで行える工夫をしている。

今後の課題は、石上車輌が注力している「トータルカーライフサポート」の強みを生かし、全ての事業の顧客情報を共有して有効活用できる業務基盤を整備することだという。

「中古車販売から解体事業まで自動車総合リサイクル業としてのサービスを提供すれば、全国初のビジネスモデルが確立できるので、同業他社が追従できない大きな世界が広がります。それを実現するために、大塚商会さんの提案力とサポート力に期待しています」(石上会長)

大塚商会担当者からのコメント

「基幹業務システムの膨大なデータ分析をご支援できるツールをご提案します」

石上車輌株式会社様は、『SMILE』シリーズに蓄積されたデータをさまざまな切り口から分析し、効果的に活用されています。今後はAIやトータルカーライフサポートを具現化できるシステムなどもご提案していきたいと思っています。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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