生産計画に基づく合理的なものづくりの実現へ

共通部品(仕掛品)の効率良い計画生産で、短納期化と原価低減を目指す

日本特殊光学樹脂株式会社 導入事例

製造業1~100名ERP・基幹業務・業務管理営業・業務プロセス効率化

プラスチックレンズのパイオニア企業である日本特殊光学樹脂株式会社。同社は非効率だった受注ベースのものづくりから合理的な計画生産へと移行するため、繰返・量産型生産管理システム『生産革新 Ryu-jin』を刷新。必要な共通部品を一定量確保し、短納期と原価率低減を実現させる取り組みを進めている。

  • 業務効率の向上
  • 生産性向上対策
  • コスト削減

2021年12月取材

日本特殊光学樹脂株式会社

導入先の概要

業種
製造業
事業内容
フレネルレンズ、レンチキュラーレンズ、平面プリズム、リニアフレネルレンズ、フライアイレンズ、導光板、非球面レンズなど、プラスチック製光学部品の製造・販売
従業員数
29名(2021年12月現在)
ホームページ
https://www.ntkj.co.jp/

導入の狙い

  • 生産計画に基づく合理的なものづくりを実現したい
  • 手書き日報による現場報告をデータベース化したい
  • 受注から生産までの工程を「見える化」し、業務効率を改善したい

解決策

  • 『生産革新 Ryu-jin』を導入し、共通部品(仕掛品)の効率良い見込み生産と製品(完成品)の顧客ニーズに基づく受注生産に対応した生産管理を確立する
  • グループウェアの導入で受注状況や生産計画を現場で共有する

導入したメリット

お客様の声を動画でご紹介

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製品導入にいたった経緯、導入による効果をお客様の声でお話いただいています。IT導入のヒントにご活用ください。

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
繰返・量産型生産管理システム生産革新 Ryu-jin SMILE Vお問い合わせ
基幹業務システムSMILE V 販売お問い合わせ
グループウェアサイボウズ Officeお問い合わせ
タブレット端末Surfaceお問い合わせ

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導入事例詳細

「ファクトリー&ラボ」で、顧客に付加価値を提供する

佐藤 公一氏

代表取締役 佐藤 公一氏

日本特殊光学樹脂株式会社(以下、日本特殊光学樹脂)は、フレネルレンズを中心とする特殊なプラスチックレンズの製造会社だ。フレネルレンズとは、アクリル樹脂などのシートに微細な溝(プリズム)を加工することで、1枚のレンズとして機能させるもの。一般的なガラスレンズに比べて軽量かつ安価で、プリズムの角度によって焦点距離を自由に変えられるのが特長である。「1974年の創業以来、『本物を創る』を社是に掲げ、国内有数のメーカーとして確固たる地位を築いてきました」と代表取締役の佐藤 公一氏は語る。

精度の高いフレネルレンズを作るには、精巧な金型作り、金型の形状を忠実にプラスチックに転写する技術、大型レンズの製造にも対応できる卓越した加工技術の三つが要求される。日本特殊光学樹脂は、創業当初からこれらの技術に磨きを掛け、他社にまねのできない強みとしてきた。

しかし、その強さにあぐらをかくことなく、新たなニーズに対応すべく研さんを重ねている。「従来フレネルレンズは、カメラの視野レンズやストロボ、プロジェクターなどに使われてきましたが、最近ではヘッドマウントディスプレイやLED照明、センシング装置など、用途の幅が広がっています。それに合わせて、より薄く、より精度の高いレンズが求められるようになっています」(佐藤氏)

そうした中、同社は2020年11月、NTTドコモが開発した超広視野角VRゴーグルの製造・販売に関するライセンス契約を結んだ。時代の最先端を行くVRの分野でも、同社のプラスチックレンズが高く評価されたのである。佐藤氏は「単なるメーカーではなく、ニーズに応じて今までにないレンズ作りに果敢に挑戦する『ファクトリー&ラボ』として、今後もお客様に付加価値を提供していきたい」と語る。

手書き日報による生産管理を、システムで一元管理したい

2012年に代表取締役となった佐藤氏は、旧態依然とした販売管理と生産管理の抜本的な見直しに着手。特に大きな課題を感じていたのは、手書き日報による現場状況の管理である。日報は、社員それぞれが生産実績や在庫状況、不良品の発生数といった数字を紙に記入していたが、集計や分析はされていなかった。

さらに、その日報の内容は経営者など、ひと握りの人間しか把握しておらず、現場の社員たちは生産や在庫状況などの全容をつかむことができずにいた。

「販売管理システムはかなり早い段階で導入していたのですが、伝票出力などに用いる程度で、せっかくのデータベース機能がほとんど生かせていませんでした。そこで、手書きの日報をやめ、実績を全てシステムに入力するという方法にあらためたいと考えたのです」(佐藤氏)

もう一つ、佐藤氏が改善を図りたいと考えたのが金型の管理である。フレネルレンズを成形するための金型は約2,000種類以上にも上るが、どの金型がどこに保管されているのかきちんと管理されておらず、注文を受けてから探し出すのに時間がかかっていた。そうした無駄を極力省くため、販売管理だけでなく、生産管理も最新鋭のシステムによって合理化を図ることにしたのである。

工程を切り分けて管理できる点を評価

同社は、複数のベンダーが提案するシステムを検討し、その中から、大塚商会の繰返・量産型生産管理システム『生産革新 Ryu-jin』を選定した。佐藤氏は『生産革新 Ryu-jin』の選定理由について「当社のものづくりに適合した運用が可能であることが大きな決め手になりました」と説明する。

同社のフレネルレンズ製造には、大きく分けると原料を成形して共通部品(仕掛品)を作る上流工程と、共通部品を外形加工して製品(完成品)に仕上げる下流工程の二つがある。『生産革新 Ryu-jinであれば、二つの工程それぞれに対して適切な生産管理ができる点を高く評価したのである。

短納期と原価低減のため『生産革新 Ryu-jin』を選定

なぜ、上流工程と下流工程を切り分けて生産管理を行う必要があったのか。その理由について、佐藤氏は「共通部品を受注ベースではなく、生産計画に基づいて製造する体制に変えたかったからです」と説明する。

従来、日本特殊光学樹脂では、注文を受けるたびに必要量の共通部品を製造していた。しかし、製品は異なっても同じ共通部品を使用する場合は、複数の注文分をまとめて製造した方が製造原価は抑えられる。また、生産計画に基づいてあらかじめ共通部品を一定量確保しておけば、注文を受けてからすぐに加工できるため納期短縮も同時に実現する。

これらの点から、二つの工程を別々に管理できる『生産革新 Ryu-jin』の導入が望ましいと判断したのだ。

プロジェクトのキックオフで社員の理解が深まる

関谷 忠明氏

技術開発センター長 関谷 忠明氏

『生産革新 Ryu-jin』と販売管理システム『SMILE 販売管理』を導入した日本特殊光学樹脂は、2013年9月から活用のためのプロジェクトをスタートさせた。

それまで紙の日報に記入していた生産実績や金型・機械の利用状況、不良品の発生数などをPCに入力してもらい、データベース化していくためのプロジェクトである。

「PCを触ったこともない社員からは抵抗もありましたが、キックオフの際に全社員を集めて説明したおかげで、手書きの日報をデータ化したらどんなメリットがあるのか理解してもらえたと思います」と佐藤氏とともにプロジェクトをリードした技術開発センター長の関谷 忠明氏は語る。

こうして、2015年6月に本格運用がスタート。グループウェア『サイボウズ Office』も追加導入し、受注情報と生産スケジュールが現場に通知されるよう連携させた。

不良品の傾向が「見える化」。機械ごとの稼働率も把握可能に

佐藤 章志氏

技術部部長 兼 工場長 佐藤 章志氏

システム化による効果は、さまざまな場面で表れている。まず、不良品の件数や傾向が見える化されたことが大きい。『サイボウズ Officeの掲示板に、不良品の傾向をまとめた品質月報を掲載し、社員全員で共有することで歩留まり率が改善し、品質向上の足掛かりとなっている。

機械ごとの稼働率を毎週報告するようにしたことで現場を見える化し、無駄な稼働を防ぐことができるようになったのも大きな効果です」と技術部部長 兼 工場長の佐藤 章志氏は語る。

工場全体の稼働能力も正確に把握できるようになり、量産注文で適切な見積りが出せるようになった。生産管理システムの導入は、日本特殊光学樹脂の競争力強化に着実に結び付いているようだ。

なお同社は、『サイボウズ Office』を使って、懸案であった金型管理の強化も実現した。金型のスペックや使用履歴、保管場所などを一覧化した金型台帳を作り、注文に応じて必要な金型をスピーディーに使用できる体制を整えている

さらに現場の社員に一人一台ずつ、大塚商会からタブレット端末『Surface』を導入。以前は現場に設置していた一台のPCを共有して順番に確認していたが、その待ち時間がなくなり、より効率の良い業務が実現している。

日本特殊光学樹脂は、大塚商会から『Surface』を現場社員に一人一台導入。『サイボウズ Office』による金型台帳の確認やコミュニケーション促進に役立てている

平置きでも見やすく折り曲げて使える現品票のレイアウトや、出荷指示票に重量を記載する欄を設けるなど、『SMILE V』の自由帳票機能もフル活用

業務フローを可視化し、無駄をなくす取り組みを推進

日本特殊光学樹脂は2019年、『生産革新 Ryu-jin SMILE Vにバージョンアップこれを機に、同社はシステムの活用をさらに推し進めようとしている

関谷氏は「生産実績などをシステムに入力するという習慣は根付きましたが、共通部品を生産計画に基づいて用意しておくという当初の目的は、残念ながらまだ定着していません。今回のシステムバージョンアップを機に本格的に取り組んでいきたい」と語る。

佐藤代表取締役は、今後の計画として「受注から出荷までの業務フローを可視化して、無駄な作業をなくし、自動化する取り組みを進めていきたいです。こちらにも、引き続き大塚商会さんのコンサルティング、サポートを期待しています」と展望を語った。

大塚商会担当者からのコメント

「業務フローの最適化をご支援します」

日本特殊光学樹脂株式会社様は現在、業務フローを可視化して無駄な作業を省き、自動化を進める取り組みを行っています。当社としても、マルチベンダーの強みを生かし全面的にご支援します。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞等は取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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