取引の電子化、RPAでの経理・労務管理で業務効率アップ

造園業でいち早くDX推進に乗り出しRPAで業務効率化や取引の電子化を実現時代に合った働き方は採用にも効果絶大

株式会社山梅 導入事例

建設業1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

関東全域で造園業を展開する株式会社山梅は、2015年に社内業務全体のシステム化により、事務処理や経理業務を効率化。その後もRPAツールで経理処理や労務管理の自動化を推進、仕入れ先との取引の電子化、クラウド人事労務ソフトを多彩な業務に活用するなど、多方面においてDXを推進している。

  • 業務効率の向上
  • 生産性向上対策
  • コスト削減

株式会社山梅

導入先の概要

業種
建設業(造園工事)
事業内容
造園工事、緑地メンテナンス、公園運営管理(指定管理者)、太陽光売電、樹木生産
従業員数
98名(山梅グループ)(2024年3月現在)
ホームページ
https://yamaume.co.jp/

導入の狙い

  • 経理処理や労務管理の効率を高めたい
  • 仕入れ先との取引を電子化し業務効率化・管理コスト低減を図りたい
  • 外出先でも利用できるシステムで、業務にリアルタイム性を持たせたい

解決策

  • RPAの導入や電子化・クラウド化を強化したDXによる業務改善を支援

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
基幹業務システムSMILE V 販売・会計・人事給与お問い合わせ
統合型グループウェアeValue Vお問い合わせ
RPAツールたよれーる WinActorお問い合わせ
電子請求書システムBtoBプラットフォーム 請求書お問い合わせ
クラウド人事労務ソフトSmartHRお問い合わせ
クラウド型 勤怠管理システム勤革時お問い合わせ
大塚商会オリジナルIDaaSOTSUKA GATEお問い合わせ

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導入事例詳細

「緑の価値」をより大きくし社会に貢献

代表取締役社長 山田 通明氏

群馬県太田市の株式会社山梅(以下、山梅)は、1941年創業の造園会社だ。樹木生産から企画設計、施工、メンテナンスまでワンストップで行う体制を整え、都市計画に伴う公園整備や住宅の植栽など、関東圏全体の多様な造園ニーズに応えている。

近年は、「造園」の枠にとらわれず「緑の価値」をより大きくすることでの社会貢献を目指し、緑を通して感情を揺さぶる「Green Emotion®」な取り組みに注力。生物多様性の保全活動や、野菜作りを通して「土作り」を学ぶ活動など、社員の個性を生かし成長を促進するオリジナルのプロジェクト制度を推進している。「当社の理念は、『緑といっしょに社員がよろこび お客様がよろこび 地域がよろこび 地球をよろこばす』です。こうして皆をよろこばせるのが、山梅らしさなんです」と語るのは、代表取締役社長の山田 通明氏だ。

「あえて一歩先を行く提案」を積極的に受け入れてきた

『SMILE V』にて工事原価入力をする画面。システムを用いることで、受発注に関する記録が残り、会計・販売の管理が正確に行われるようになった

2014年、同社はまずグループウェアとして『eValue NS』を導入、スケジュールや日報、申請などの電子化に踏み切り、全社にわたる情報共有をスタート。営業日報管理テンプレートと組み合わせての社内コミュニケーション強化などを経て、現在はアップグレードした『eValue V』を運用している。続いて、緑地メンテナンスなど定期契約案件の管理業務を効率化するため、ビルメンテナンス業ソフトと『SMILE BS 2nd Edition 会計』を導入し、両者を連携させて運用。同時に『プロジェクト原価管理オプション』を追加、造園工事業の予算管理データと会計データを連動させ、決算時のデータ突き合わせ・修正にかかる負担を大幅に軽減、月次決算の早期化も実現した。その後『販売』『人事給与』『CAB(開発ツール)』も追加され、会計データ処理のスピードアップをはじめとした、大幅な業務効率の改善を実現。アップグレードを経て『SMILE V』となった現在、同社の基幹業務を根幹から支える存在となっている。

近年はRPAツールに独自のサービス&サポートを付与した『たよれーる WinActor』、電子請求書システム『BtoBプラットフォーム 請求書』、クラウド人事労務ソフト『SmartHR』、クラウド型勤怠管理システム『勤革時』などを導入し、さらに大塚商会オリジナルIDaaS『OTSUKA GATE』も導入してクラウドサービスへのセキュアなアクセス環境を実現している。

ここに至るまで、山梅と大塚商会はまさに「ONE TEAM」としてともに走り続けてきたという。大塚商会は山梅のIT導入に対する意欲的な姿勢に感じ入り、あえて一歩先を行く提案を行ってきた。そして山梅も積極的にそれを受け入れながら、さまざまな課題を解決してきたのだ。

専務取締役 大沢 将士氏

「一番参考になったのは大塚商会さん自身の働き方や仕事の進め方です。例えば『大塚商会の営業職や技術職はどんなシステムやフローで情報を共有しているのか』といったところを見せていただいて、勉強しました」と専務取締役の大沢 将士氏は振り返る。

「システムはサイクルの早いものなので、大塚商会さんの実践ソリューションフェアは担当者に必ず参加してもらっています。先日行われたフェアには私も同行し、展示内容の豊富さに驚きました。そんな中でも、山梅をよくご存じの大塚商会さんなら、当社に合うものを吟味して接点を作ってくださる点が心強いです」(山田氏)

経理処理や労務管理を大幅に効率化 仕入れ先との取引も電子化

総務部 部長 山形 和佳子氏

近年導入したRPAツール・サービス&サポート『たよれーる WinActor』の活躍の場の一つは「勤怠管理」だという。クラウド型勤怠管理システム『勤革時』とRPAツール『たよれーる WinActor』を活用し、それまで総務部のスタッフが処理していた勤怠登録やアルコールチェックのアラートを自動化した。

「所定の手順どおりに勤怠登録やアルコールチェックを済ませていない社員を対象にアラートを出すのですが、RPAとはいえ機械的な印象にならないよう、当社のイメージキャラクターである『うめた』からのお知らせという形を取っています。愛嬌のあるうめたが相手だと、みんな素直に『すみませんでした』と対応してくれますね」と、総務部 部長の山形 和佳子氏は笑顔をのぞかせる。

また、帳票書類のデータ確認でも『たよれーる WinActor』が力を発揮しているという。「月締めの数字が合っているかチェックする」作業は、以前は紙の伝票を使い、人力で突き合わせていたので丸3日かかっていた。この作業をRPAに任せ、エラーを検出した箇所だけ人が確認する体制にしたところ、足掛け2日にはなるものの、実質1日程度まで作業時間が短縮したのだという。

このように、月次の経理処理や労務管理の工数を大幅に削減できたことで「忙しいと22時ごろまで会社にいることもあった」という総務部の残業時間は「1人あたり月10時間以下」まで削減された。事務処理の余裕が大きくなったことで、人力だけで処理していた際の「無駄な部分」も見えるようになってきた。

「まずRPAありきで業務フローを考えるようになりましたね。例えば現在は、RPAの処理完了を待つ時間があるので『この待ち時間を生かせる働き方は?』といったことを模索しています」(山形氏)

『たよれーる WinActor』によるアルコールチェックアラートシステム。自動化で効率的に運用しながら、『うめた』を介在させることでコミュニケーションを和やかにするアイデアは絶妙

郵送のタイムラグをなくし管理コストを低減

電子請求書システム『BtoBプラットフォーム 請求書』の導入により、協力会社との請求のやりとりも電子化にこぎつけた。社内では請求書のFAX送受信や郵送の手間がなくなった上、郵送でのやりとりによる日単位のタイムラグもなくなり、関連業務の負担が大きく軽減している。

今後は請求だけでなく、見積もりから受発注まで一連のやりとりをBtoBプラットフォームに移行することを検討しており、さらにペーパーレス化を進め管理コストを低減していく見込みだという。

「まだまだアナログが残る業界ですので、はじめは『対応できるかな?』と心配されている協力会社さんもありました。そういった方々には、まずお電話で説明しながら操作していただいて、3カ月くらいやっているうちに、だいぶ慣れてきましたね」(山形氏)。

仕事の状況を可視化することで社員にも「自走」の意識が育っている

クラウド人事労務ソフト『SmartHR』では、採用時の雇用契約と、入社までに必要なレクチャー内容を電子化。年末調整の申告情報収集や、賞与査定などの人事評価にも活用している。

これに加えて、『SMILE V 人事給与』と『勤革時』との連携による勤怠管理の電子化、また『たよれーる給与業務支援サービス』との連携による源泉徴収票と給与明細の電子化なども実施された。このように「社員一人一人の仕事状況を、社員自身に『見える化』」したことで、社員のモチベーションアップとコスト意識の向上に繋がった。その結果、主体的に仕事に取り組む「自走する」意識が芽生えてきているという。

いち早くクラウドへ移行し「社員がいつでも、どこからでもシステムにアクセスし必要な業務を遂行できる環境づくり」に取り組んでいたことは、その後コロナ禍でのリモートワーク実施で強みを発揮した。通常時も、デスクワークのために会社へ戻る時間が削減されるだけでなく、リアルタイムに仕事の状況が把握できるため業務の生産性が向上したという。もちろん、管理者にとっても効率が高まることはいうまでもない。

山梅は「スマートな造園業」を推進することで、業績にも採用にも良い影響が出ている。DXの効果のみとは言い切れないものの、この10年で営業利益率は約5倍に伸びているという。また、山梅は20代~30代の社員が7割近くを占める。高齢化が著しい造園業においては異例といってもいい比率だ。

『時代に合った働き方を実践している会社』ということで、『造園』以外の要素を採用につなげるブランディングができて、『造園会社だから』ではなく『山梅だから』入社したいという志望者が増えてきたと感じています。同業の企業様から、施策を参考にするべく訪問のご相談をいただくこともあります。当社と同じように課題を抱える企業様にはDX推進をおすすめしたいですね。それが業界全体の成長になればとても嬉しいです。当社も大塚商会の一歩先を行く提案の力を借りて、これからもシステムを発展させていきたい。DXに『完成』や『終わり』はないですから、引き続き支えてほしいと考えています」(大沢氏)

大塚商会担当者からのコメント

「貴社らしい働き方をDX推進でご支援いたします」

株式会社山梅様は、仕事に対していつも『楽しさ』や『感動』を求められています。こうしたエモーショナルな働き方をされているからこそ、私たちも提案のしがいがあります。これからも、全力でご支援いたします。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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