健康経営

当社の健康経営に関するビジョンや、理念・基本方針、課題と取り組みなどについてご紹介します。

大塚商会の健康経営ビジョン

トップメッセージ

社員のウェルビーイングが大塚商会の持続可能な成長の礎

大塚商会グループは、1961年に創業の精神として「社員に喜ばれ、社員が誇りとし、社員が家族から感謝される会社を作る」を掲げ起業し、2003年にはその実践のためミッションステートメントを宣言しました。使命のひとつに「従業員の成長や自己実現を支援する企業グループとなる」と人材重視を掲げています。

人的資本の強化のために、社員の健康増進が最も重要な成長戦略のひとつであるという方針のもと、さまざまな施策を進めております。これまでもITを活用した健康管理、労働時間管理に体系的に取り組み、社員の健康を増進させ、パフォーマンスが向上した結果、人員は増やさず、残業を減らし、休暇を増やしながら、業績向上を続けています。

今後、大塚商会グループは、社員の心身の健康増進施策を進めた上で、働きがい創出などの施策も加え、大塚商会グループの「ウェルビーイング経営」として深化させるべく取り組んでまいります。社員の幸福と自己実現を支援する環境を作ることによって、大塚商会グループの持続可能な成長が実現できると考えています。

健康経営最高責任者
代表取締役社長 大塚裕司

健康経営の理念・基本方針

健康経営の理念

社員一人ひとりの、心身の健康及び社会的、経済的に満たされた状態を持続的に維持することが、お客様が満足するサービス提供の原動力となり、会社の持続的な成長の基本である。

基本方針

  • 組織を整備し、体系的に取り組む。
  • ICTを活用したデータに基づき科学的に取り組む。
  • PDCAサイクルを回し、常に改善に取り組む。

会社と社員の役割

  • 会社は社員の心身の健診、検査結果をフォローし改善のサポートを行います。
  • 会社は働き方改革を推進し、社員に十分な休息を与え、ライフイベントごとの休暇取得を促進します。
  • 社員は、健康リテラシーを高め、日頃から自身の健康を維持し会社と協力して生産性向上に努めます。

組織体制

健康経営責任者

健康経営の理念や方針を、社員に浸透させ当社の「ウェルビーイング経営」を牽引します。

健康経営推進責任者

取締役会にて健康関連施策の進捗状況を定期的に報告し会社全体のコンセンサスを取りまとめます。

健康経営推進プロジェクト

健康経営の具体的な施策の発案、準備、実施、効果検証を健康保険組合、産業医、保健師、安全衛生委員会と連携して担います。

各拠点労務管理者

各拠点の一番社員に近いところで健康経営施策の推進を担います。

健康経営の課題と取り組み

2012年~2019年

課題1

健康保険組合とのコラボヘルス会議にて、健康診断結果の分析から社員の高齢化により高リスク社員の割合が2012年から毎年2%づつ増加し2014年には全社員の10%を超えており、それに伴う医療費増加が課題となりました。

課題2

2015年過重労働が社会問題となり、当社は恒常的な過重労働はありませんでしたが、営業年度最終月、決算月などの繁忙月に長時間となる傾向があり、産業医面談の対象者が増加するといった課題がありました。

取り組み1

2014年高リスク社員の数値改善を目的とした健康管理システムの開発着手。2015年稼働。また高リスク社員が精密検査、治療開始までフォローする体制(各拠点の労務管理者への教育、この取り組みに賛同し積極的に関与していただける拠点産業医の整備など)を整え、重篤な疾病の発症予防に取り組みました。

取り組み2

2015年健康管理システムの追加機能として長時間労働チェックを開発着手。2016年稼働。またシステムから出力される集計データを利用した各拠点のチェック体制(労務管理者を中心とした拠点管理課のチェックや安全衛生委員会での審議など)を整えました。

取り組みに対する実績

高リスク社員割合の減少

リスク継続者の減少

  • * 株式会社ミナケアによる分析結果

リスクの基準

  • 人工透析:尿蛋白陽性かつ空腹時血糖126以上、またはHbA1c6.5以上かつ収縮期血圧140以上または拡張期血圧90以上
  • 血圧:収縮期血圧180以上、または拡張期血圧110以上
  • 血糖:空腹時血糖200以上、またはHbA1C8.0以上
  • 脂質:中性脂肪1,000以上

長時間労働による産業医面談該当者数の減少

残業時間の減少

2019年~2022年 新たな課題の出現

2020年1月に国内初感染者を確認した新型コロナの大流行は、従業員の働き方を大きく変えました。感染抑制のための在宅勤務は運動量の激減、通勤時間がなくなったことによる早い時間からの家呑みが影響し、その結果健康診断の脂質、肝機能の検査結果が顕著に悪化しました。

高リスク社員割合の急増

2023年~ 健康経営を経営戦略の根幹に

会社が高リスク社員の数値改善に介入するという他律的な課題解決だけでは、根本的な健康課題の解決にはならないことから、今後は社員自身が自律的に健康を維持する意識改革、行動変容のサポートをメインの取り組みとし、生産性向上を実現するとともに「ウェルビーイング経営」を目指した幅広い施策を実行していきます。

  1. 大塚商会が考える健康課題解決にとどまらない「ウェルビーイング経営」についての社長メッセージにより、組織一体となって取り組む体制づくり
  2. 「ウェルビーイング経営」のKPI設定
  3. 社員の健康リテラシー向上への取り組み
  4. ワークライフバランスの取り組み
  5. 従来の高リスク社員フォローに加え、高リスク予備群に対するフォロー

大塚商会のウェルビーイング経営戦略

戦略マップは下記リンクからご覧いただけます。

健康経営戦略マップ(PDF:292KB)

ウェルビーイングKPI

健康投資施策の取組状況に関する指標

項目2019年2020年2021年2022年
定期健康診断受診率99.2%99.4%99.3%99.4%
定期健康診断後の精密検査受診率81.2%88.3%85.5%80.9%
ストレスチェック受検率90.0%91.5%91.0%90.6%
保健指導参加率58.2%72.1%67.3%73.9%
残業時間15:4215:1014:2614:00
有給取得率59.8%57.3%57.5%61.1%
男性育休取得率0.6%7.2%15.9%25.8%

従業員の意識変容・行動変容に関する指標

項目2019年2020年2021年2022年
喫煙率(40歳以上)29.0%28.0%27.3%26.9%
運動習慣者率(40歳以上)19.7%19.6%20.9%22.5%
睡眠休養が十分に取れている率(40歳以上)53.2%62.3%62.4%60.9%

健康関連の最終的な目標指標(パフォーマンス指標以外)

項目2019年2020年2021年2022年
適正体重者率(40歳以上)64.2%62.9%63.2%62.7%
平均勤続年数17.1年17.2年17.4年17.5年
高ストレス率3.9%3.5%3.8%3.8%
健診高リスク者率8.3%11.1%10.5%15.1%
メンタル不調者率0.9%1.2%1.4%1.4%
  • * 健診結果高リスク基準値
    SBP 160mmHg以上 DBP 100mmHg以上
    LDL 180mg / dl以上 TG 500mg / dl以上
    AST 100U / L以上 ALT 100U / L以上 γ-GTP 200以上
    BG 200mg / dl以上 HbA1c 6.5%以上
    Cre 男性1.30mg / dl以上 女性1.00mg / dl以上
    Hb 男性9g / dl以下 女性8g / dl以下

労働安全衛生に関する指標

項目2019年2020年2021年2022年
労働災害発生件数(カッコ内は通勤災害)40(21)35(13)24(8)32(16)

健康投資施策の取組状況に関する指標

項目2023年
女性の健康課題に関するeラーニングの受講率92.2%

健康関連の最終的な目標指標(パフォーマンス指標)

項目2023年
プレゼンティーズム パフォーマンス発揮度80%以上の割合58.6%
アブセンティーズム2.06日
  • *プレゼンティーズム測定方法 SPQ東大1項目版
  • *アブセンティ-ズム測定方法 (欠勤日数+傷病休職日数)/月給者数