ハートフル基金 復興応援プロジェクト2016 支援プロジェクト決定のお知らせ

2016年 7月21日

ハートフル基金では2014年から東日本大震災の被災地復興を応援する公募型支援「復興応援プロジェクト」を実施しています。第3回となる今年は、30プロジェクトの応募があり、厳正な審査の結果、5プロジェクトの支援を決定しました。支援プロジェクトをご紹介します。

支援決定団体とそれぞれのプロジェクトテーマ

任意団体 ARTS for HOPE

「震災遺児とその家族を対象にした「心の支援」アートプロジェクト」

仙台市で行う、震災遺児・孤児を対象にした表現活動による心の支援プロジェクト。あしなが育英会と協働して、子どもたちに季節ごとに心のケアにつながる生きるための「アート」「ものづくり」の時間を提供します。子どもたちは、アートプログラムを通して言葉にできない思いを形や色で表現し、気持ちを昇華させます。また、保護者対象のプログラムも同時開催し、心身のリフレッシュにつながる夢中になれる時間を提供します。

ARTS for HOPE

震災遺児とその家族を対象にした「心の支援」アートプロジェクト

ARTS for HOPE

一般社団法人三陸駒舎

「ホースセラピーによる被災地の子どもケア~生きる力を育み、自主性を引き出す~」

岩手県釜石市で行う、仮設住宅に暮らす子ども・幼稚園児を対象にしたホースセラピープロジェクト。行政の調査では、内陸部の子どもに比べて沿岸部の子どもの方がケアの必要な割合が高くなっています。そこで、仮設住宅や幼稚園などに出向き、馬とのふれあい体験プログラムを提供し、馬の餌(えさ)やりやブラッシングなどの世話を通して、体を動かし、「自分が世話をするから馬が生きていける」ということを実感することで自己肯定感を育(はぐく)む機会を提供します。

一般社団法人三陸駒舎

ホースセラピーによる被災地の子どもケア~生きる力を育み、自主性を引き出す~

一般社団法人三陸駒舎

一般社団法人新潟県レクリエーション協会

「運動遊びを通した幼児の健康・体力つくりII」

昨年に続き2度目の支援です。福島県では、外出の機会の制限による子どもの運動不足が心配されています。昨年のプロジェクトの結果、相馬市の保育園児は、他県の子どもに比べ肥満や体力低下があることが分かりました。今年は相馬市と伊達市の保育園児を対象に「幼児のレク式運動チェック」を実施し、昨年よりさらに効果的な運動遊びのプログラムを立案・実施します。昨年調査をした子どもたちが小学校に進学したので、彼らの体力にどのような変化が生じているのか、追跡調査も実施します。

運動遊びを通した幼児の健康・体力つくりII

一般社団法人新潟県レクリエーション協会

一般社団法人新潟県レクリエーション協会

宮城学院女子大学

「閖上お茶の間プロジェクト」

一昨年から継続して支援している団体です。昨年は、津波で壊滅状態になった宮城県名取市閖上地区にある仮設住宅「美田園第一団地」で、震災前の閖上地区の日常食や行事食について聞き取りをし、「食の歳時記」を作成しました。その過程で、仮設住宅や近くの復興住宅で孤独感を強めている方がいることが分かりました。今年は「美田園第一団地」の集会所で、人が集まれる「お茶の間」を住民主体で開きます。学生・教職員はサポーターとしてこれを支援します。「お茶の間」をお菓子・お茶⇒食事⇒居酒屋と発展させていき、受け身になりがちな復興支援活動を住民主体の運営にもっていくことで、やりがいを持ってもらい、今後の地域活動に広げていく一助となることを目指します。

宮城学院女子大学

閖上お茶の間プロジェクト

宮城学院女子大学

NPO法人樹木いきいきプロジェクト

「学校・公園のシンボルツリーを守ろう! プロジェクト」

塩害は樹木に大きな被害をもたらします。津波をかぶった木々はもちろん、津波後に植樹した木々も育ちが悪く瀕死のものが多くあります。農地における塩害対策は始まっていますが、生活に直結しない公園等には行政の手が回っていません。東松島市立赤井南小学校、石巻市立大街道小学校、石巻市立釜小学校、岩沼市千年希望の丘公園において、木々の状況を調査し、具体的な塩害対策・アフターケア(再生・植栽し直し)を施し、再び緑を取り戻します。

NPO法人樹木いきいきプロジェクト

学校・公園のシンボルツリーを守ろう! プロジェクト

NPO法人樹木いきいきプロジェクト