ECと『SMILE V 販売』を連携し売り上げ処理を自動化

柔軟なシステム連携が可能な『SMILE V』シリーズとECシステムを連携。個別契約も含めた受注の自動化を実現

株式会社レボ 導入事例

卸売・小売業、飲食店1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

美容・理容用品卸売りを行う株式会社レボは、基幹業務システムとして30年以上使い続けている『SMILE』シリーズを最新バージョンに刷新。顧客・商品マスターをECシステムと連携させただけでなく、オンラインで受注しても営業担当者が顧客ごとに交わした契約内容で売り上げを自動処理できる仕組みを実現した。

  • 業務効率の向上
  • ペーパーレス化

株式会社レボ

導入先の概要

業種
美容・理容用品の卸売業
事業内容
美容室業務用品・器具の販売、サロンの店舗設計・施工・空間プロデュース、広告・宣伝物の企画制作、コンサルタント業務など
従業員数
27名(パート含む 2023年8月現在)
ホームページ
https://www.e-revo.co.jp/

導入の狙い

  • 顧客ごとの個別対応の受注処理を自動化したい
  • 受注業務の省人化とペーパーレス化を推進したい

解決策

  • 基幹業務システムを『SMILE V 販売』に刷新し、顧客マスター、商品マスターデータなどとECシステムとの連携をさらに強化する

導入したメリット

お客様の声を動画でご紹介

本動画は音声オンで再生されます。音量は、動画プレーヤー画面の下部にあるスピーカーアイコンで調整可能です。[動画再生時間:5分15秒]

製品導入にいたった経緯、導入による効果をお客様の声でお話いただいています。IT導入のヒントにご活用ください。

導入システム

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株式会社レボ 導入事例(PDF:3,209KB)

導入事例詳細

変化に柔軟に対応しながら「唯一無二の会社」を目指す

代表取締役 中山 武氏

株式会社レボ(以下、レボ)は、美容室・理髪店・エステティックサロンなどに業務用品・器具などを販売する卸売会社だ。ヘアカラーやシャンプーなどの消耗品から内装用品まで、店舗に必要なものを全て取りそろえている。他にも、店舗の設計・施工・空間プロデュースや、広告・宣伝物の企画制作など、卸売会社の枠を超えたサービスによって、理美容店の営業をトータルに支援している。

「創業は1946年で、祖父が会社を立ち上げてから今年で77年目になります。常に『業界で必要とされる会社』『お客様との信頼関係を大事にする会社』を目指しながら事業に取り組んできました」と語るのは、代表取締役の中山 武氏である。

お客様である理美容店、エステティックサロンなどの成功を全面的に支援し、時代の変化を先取りしながら、新しい取り組みにも果敢にチャレンジしてきた。その一つが、2008年にスタートしたEC事業である。レボは長年、訪問営業に力を注ぎ、顧客との対話を通じて信頼関係を築き上げてきた。それが70年以上もの間、着実に成長を遂げた原動力である。

しかし、「時代は常に変化し続けるものです。新しいニーズが生まれれば、それを受け入れ、自分たちのサービスのあり方も見直さなければなりません。理美容機器商材の卸は全国で約2,000社がひしめく競争の激しい業界ですが、今があるのは変化に柔軟に対応しながら顧客との信頼を築き『唯一無二の会社』を目指してきたからです」と中山氏は語る。

データ基盤を整えたうえで、EC事業をスタートさせる

取締役会長 竜崎 昇氏

レボがEC事業をスタートさせたのは、時代の変化とともにフリーランスで活躍する理容師や美容師が増えたことも一つの要因だ。腕が確かで、指名する客も多い理美容師やエステティシャンが、独立して自ら店を経営したり、シェアサロン(フリーランス向けのレンタル店舗)を借りてサービスを提供したりするなどの動きが広がっている。

「スタッフとして働いていた理美容師さんがサロンとの雇用契約を解消し、業務委託という形で働き続けるケースも増えています。個人事業主として活躍し、より多くの収入を得ることや、ワークライフバランスの改善を求める傾向が強まっているのです」と語るのは、かつて責任者としてEC事業の立ち上げをリードした取締役会長の竜崎 昇氏である。

理美容師が個人で営業する場合、使用する用品や器具を顧客の要望に応じて、自ら多種多様にそろえなければならない。そのニーズに応えるため、業界に先駆けてECサイトを立ち上げたのである。

整備されたデータ基盤がEC事業の礎に

今でこそ、同業他社も競ってECサイトを運営するようになったが、同社のサイトは、それらと一線を画している。

「他社のサイトは、一般的なオンラインショッピングと同じく安売りに力点を置いているものが多く見られますが、当社は『お客様がいかに成功するか』や『欲しいときに欲しいものをいかに素早く届けるか』といったお客様目線に立つことを重視しているほか、新商品の評判や使い方などの情報提供に力を注いでいます。対面営業で心掛けてきた情報発信をECでも貫いているのです。単に美容商材を扱っているECではなく、もともと理美容業界専門に訪問営業をやっている会社がECサイトを展開している強みを反映しています」(竜崎氏)

顧客との信頼関係を重視するレボの姿勢は、“売り方”が変わったとしても揺らぐことはない。

レボが業界でもいち早くEC事業を展開できたのは、そのためのデータ基盤が整っていたからである。

同社は1991年、大塚商会の『SMILE』シリーズを基幹業務システムとして導入している。この導入をリードしたのも竜崎氏であった。導入に当たってスーパーマーケットの管理手法を学んだ竜崎氏は、商品単品管理の重要性を認識。その学びを踏まえ、膨大な商品の全てをマスター登録した。その結果、商品ごとの売り上げ実績の推移や、在庫状況が正確に把握できる環境が整ったのだ。

「『SMILE』シリーズの運用開始から既に30年以上が経過していますが、最初の段階でデータ基盤をしっかり整備しておいたことが、新たな試みにも柔軟に対応できる礎となっています」と竜崎氏は振り返る。

ECの売り上げ処理を自動化するため『SMILE V 販売』に刷新

商品流通部 部長 竹中 秀和氏

レボは2021年9月、販売管理システムを『SMILE』シリーズの最新バージョン『SMILE V 販売』に刷新した。刷新の主な狙いは、ECサイトから受注した顧客ごとの個別契約内容の売り上げ処理を自動化することだった。

レボのECサイトを利用する顧客の中には、訪問営業の対象となっているサロンも含まれる。訪問営業では、営業担当者が顧客ごとに「ヘアカラーを10本購入すると1本無料提供します」などのサービスを提供する場合もあり、ECサイト経由で購入する場合でも同様のサービスを適用している。

「これまでは、訪問時に口頭でお約束した個別のサービスの内容を『SMILE』の顧客マスターにある400文字程度の欄に入力して共有していました。つまり、ECサイトから注文を受けた場合、どんなサービスを約束しているかは『SMILE』でしか確認できなかったのです。そのため、ECサイトからの注文内容をオペレーターが紙で出力し、『10本購入で1本サービス』という約束であれば、『SMILE』上で1本分を0円で追加するという売り上げ処理をして、個々に対応していました」と説明するのは、商品流通部 部長の竹中 秀和氏である。

連携のためのプロジェクトチームを編成

『SMILE V 2nd Edition 販売』の管理画面。顧客ごとの単価やサービス条件もECサイトに連携されるようになっている

ところが、フリーランスで活躍する理美容師の増加とともに、ECサイト経由の注文も年を追って急増。こうした人的な個別対応は次第に困難になってきた。

「注文を受けるたびに個別処理をしなければならない件数が大幅に増え、人の手で処理できる規模ではなくなりました。そこで、『SMILE V 販売』とECシステムの連携をさらに強化し、単価マスターや顧客の情報を相互にやりとりできるようにしました。これにより、『SMILE V 販売』に入力してある単価や先に述べた10本買うと1本サービスのような顧客ごとに設定されたサービス条件がEC側にも表示できるようになりました。また、ECサイトから注文データが送られてくると個別のサービス条件も含めた売り上げ処理が自動的に行われるようになりました」と竹中氏は明かす。

お客様と約束したサービス条件がECサイト上に反映されるのは、顧客の信頼度の向上になるばかりではなく、他のECサイトとの決定的な差別化になっていると思います」と竜崎氏は続ける。

この連携の仕組みを実現するため、レボは大塚商会、ECサイト運営業者の三者によるプロジェクトチームを編成。綿密な擦り合わせを行いながら開発を進め、自動化を実現した。

こうしてECシステムと『SMILE V 販売』を連携させたシステムは、2023年3月に本稼働した。

オペレーターの人数が半減。約95%のペーパーレス化も実現

ECシステムと『SMILE V 販売』を連携させ、基幹業務システムを構築した効果は絶大だった。

従来は4名のオペレーターが紙に出力したECサイトからの注文内容に応じて売り上げ処理を行っていましたが、自動化を実現したことで2名に半減できました。定時の勤務時間内で余裕をもって業務を終えられるようになり、社員の業務負荷が軽減されたことは何よりも大きな効果です」と竹中氏は評価する。

また、ECサイトで受けた注文を、毎回紙で出力する必要がなくなり、約95%ものペーパーレス化を実現。働き方の改善やコスト削減など、多方面にわたる効果が得られたようだ。

レボは他にも「IT導入補助金」などを活用して、他にも五つのシステムとサービスを新規導入している。そのうちの『SMILE V Air 給与』と『たよれーる給与業務支援サービス』は、給与計算や支払いなどの業務効率化や、給与明細のペーパーレス化などを進める目的で導入した。

また、改正電子帳簿保存法に対応するために、文書管理システム『eValue V ドキュメント管理』を、セキュリティ対策のために『らくらくクラウドバックアップ』『らくらくEDR』『AppCheck』をそれぞれ導入するなど、安全で効果的なシステム活用のための基盤を一気に整備した。

「データなどを入力するのは大変でしたが、『SMILE V 販売にはきれいに最新の状態になっている顧客マスター、商品マスターを持たせ、基幹業務システムとしてさまざまな情報を連携させたので、省力化も含め、多様なお客様のニーズに対応することができたと思います」と中山氏。

竹中氏は、「ECサイトとSMILE V 販売の顧客マスターを自動連携させたのも、時代の変化に対応したものですECシステムに全ての情報を持たせてしまうと管理は簡単になりますが、ECシステム自体が重くなってしまい、時代の流れや技術の進化に対応しきれなくなっていくのではないかと思っています。ですので、ECの方は極力軽くし、顧客や在庫などのデータは基幹のシステムであるSMILEに集約させて切り分けることで、さまざまなケースに柔軟に対応しながら、さらなる成長を目指していきます」と語った。

大塚商会担当者からのコメント

「時代の変化に応じて、最適な新しいシステムを提案します」

株式会社レボ様は時代の変化に柔軟に対応していくため、新しいシステムの導入や連携の形を模索し、積極的に導入されています。これからも、新たな挑戦を支援するシステムやソリューションを提案していきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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