自社開発のシステムを『SMILE』に刷新

見積り承認から受注処理へ連携、『SMILE 販売』×『eValue』連携でペーパーレスと業務改革を推進

蔵王産業株式会社 導入事例

卸売・小売業、飲食店101~1,000名ERP・基幹業務・業務管理文書管理・電子契約・ペーパーレス情報共有・会議システム営業・業務プロセス効率化紙文書の管理・活用

清掃機器を主力に取り扱う専門商社の蔵王産業株式会社は、自社開発し、長年使用してきたオフコンベースのシステムを『SMILE』シリーズに刷新。『eValue』のワークフロー機能と『SMILE 販売』を連携し、見積り承認後は受注以降の段階へダイレクトに進む仕組みを構築するなど、さまざまな業務変革を実現している。

  • 業務効率の向上
  • 生産性向上
  • ペーパーレス

蔵王産業株式会社

導入先の概要

業種
専門商社
事業内容
公害防止・清掃機器及び資材、これに関する物品の輸出入並びに製造販売など
従業員数
237名(2025年3月時点)
ホームページ
https://www.zaohnet.co.jp/

導入の狙い

  • 老朽化した基幹業務システムを刷新したい
  • 管理業務が属人化しやすい自社開発システムからパッケージソフトへ移行したい
  • 改正電子帳簿保存法に対応したい

解決策

  • 基幹業務システムをパッケージソフトの『SMILE』シリーズに、グループウェアもパッケージソフトの『eValue』に刷新したうえ、両者を連携させる

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
基幹業務システムSMILE V 2nd Edition 販売/会計/人事給与お問い合わせ
開発ツールSMILE V 2nd Edition Custom AP Builder(CAB)お問い合わせ
統合型グループウェアeValue V 2nd Edition ワークフロー/ドキュメント管理お問い合わせ
輸入・輸出業務管理システムPORTNeTお問い合わせ

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蔵王産業株式会社 導入事例(PDF:3,294KB)

導入事例詳細

環境美化管理のエキスパート、清掃機器を主力とする老舗商社

蔵王産業株式会社(以下、蔵王産業)は、ビルや工場の清掃に利用される清掃機器などの仕入れ販売を主力事業とする専門商社だ。1956年に創業し、間もなく70周年を迎える。

設立当初は主に機械工具を取り扱い、国内でまだ使われていない工具を世界中から輸入・販売していた。その後、1964年の東京オリンピック開催に合わせてビル建設ラッシュが始まると、建設現場の鉄骨溶接作業に欠かせない発電機の取り扱いを開始。ビルが建てば、建物の清掃需要が生まれる。そこに新たな商機を見いだした同社は、清掃機器を中心に仕入れ販売を行うようになり、これが主力事業となって今日に至っている。

取締役社長 沓澤 孝則氏

「欧州や中国のメーカーの清掃機器を輸入していますが、何も手を加えずに販売することは、ほとんどありません。例えば、日本人の体格に合ったサイズへとメーカーに調整してもらってから輸入するなど、現場にマッチした最適な商品を提案しています。また、単に商品を販売するだけでなく、長年の経験から『どの商品をどう使えば効率良く清掃でき、美しい仕上がりになるか』といったアドバイスができる点も強みです」と説明するのは、取締役社長の沓澤 孝則氏だ。

取り扱う清掃・洗浄機器は約140品目、部品や消耗品を含めると約5万5,000品目に及ぶ。故障してもすぐに修理が可能で、注文を受けた消耗品の配達も速いなど、アフターサービスの手厚さと姿勢が高く評価され、商品を卸している販売代理店は全国約1万5,000社に上るという。

「オフィスが多い東京ではビル清掃、製造業が集積する愛知では工場の清掃、養豚や養鶏が盛んな鹿児島では畜舎・鶏舎の清掃と、地域によって需要の高い商品の傾向があります。全国20カ所の営業拠点それぞれが、市場特性に合わせた営業活動を行っています」と沓澤氏。こうした実績と経験、そして戦略も同社の躍進の原動力となっている。

属人化する自社開発システムをパッケージの『SMILE』に刷新

管理部部長 兼 総務課長 海宝 卓也氏

蔵王産業は、長年使い続けた基幹業務システムを2022年から2023年にかけて『SMILE』シリーズに刷新した。かつてのシステムはオフコンをベースに自社開発したもので、使い始めてから既に40年近くが経過していた。

「老朽化が理由の一つですが、それ以上に自社開発をいつまでも続けるのは不可能だと判断したことが刷新に踏み切るきっかけとなりました」と語るのは、リプレースに関わった管理部部長 兼 総務課長の海宝 卓也氏だ。

管理部 情報開発室 室長 榎本 雄三氏

自社開発の場合は、業務に最適なシステムを構築できる一方で、管理が属人化しやすい。実際、蔵王産業でも旧システムの開発に携わった従業員は退職しており、一部はブラックボックス化してしまっていたという。刷新プロジェクトの一員であり、旧システムの運用にも関わってきた管理部 情報開発室 室長の榎本 雄三氏は、次のように話す。

「そもそもエンジニア人材は不足しているので、採用できるかどうかも分かりません。それであれば、パッケージソフトに入れ替えるのが賢明ではないかという結論に至ったのです」

柔軟にカスタマイズできる点を評価

システム刷新にあたり、蔵王産業は三つのパッケージソフトに候補を絞り込んだ。一つ目はフルカスタマイズを前提としたソフト、二つ目はあるシステム会社のパッケージソフト、そして三つ目が大塚商会が提案した『SMILE』であった。このうち、フルカスタマイズのソフトは高額な導入費用が、二つ目のパッケージソフトはカスタマイズがほとんどできない点が大きなネックとなった。

「最終的に『SMILE』を選んだのは、導入費用が比較的抑えられるうえ、カスタマイズにも柔軟に対応できるからです。もちろん、ある程度は業務をシステムの標準機能に合わせる方針でしたが、カスタマイズ対応が必要な部分が想定されていたので、希望に適している点を評価しました」と榎本氏。

こうして蔵王産業は、まず2022年に『SMILE V 人事給与』を導入し、それまで外部委託していた給与計算を内製化した。「これは1~2カ月ほどの短期間で移行ができました」と海宝氏は振り返る。翌2023年には、およそ1年かけてカスタマイズを施した『SMILE V 販売』と『SMILE V 会計』、商品輸入業務の負荷を削減する『PORTNet』、開発ツール『SMILE V Custom AP Builder(CAB)』(以下、『CAB』)を導入し、基幹業務システム全体を刷新した。

管理部 情報開発課 係長 髙橋 佑輔氏

日々の営業活動で『SMILE V 販売』を利用する営業担当者は約130名に達しており、旧システムからの移行に対して当初は不安を訴える声も上がったという。その際の対応について、『SMILE』シリーズの運用に携わる管理部 情報開発課 係長の髙橋 佑輔氏が説明する。

「新システム稼働前にマニュアルを整備するとともに、各拠点の事務スタッフたちに先行利用してもらい、『分からない点があれば、まずはマニュアルを確認。その次に事務スタッフに尋ね、それでも解決できなければ情報開発課へ』という流れを作りました。『SMILE』シリーズは操作性が高かったことと、こうした工夫が功を奏し、当課への問い合わせは、かなり少なく済みました」

FAXで行っていた見積りの申請・承認をワークフローに

『SMILE V 販売』導入に伴い、蔵王産業では見積り業務をシステム化した。旧システムは、受注から出荷、売り上げ、請求までの範囲の業務で活用しており、見積書はExcelで作成していた。各営業担当者が作成した見積書を上長や社長に承認してもらい、与信の確認なども完了した時点で受注データをシステムに入力する手順になっていた。

「Excelで作成した見積書を紙に出力し、上長や社長にFAXで送って承認を取っていました。紙のやりとりには時間がかかりますし、通信費や紙の負担も無視できません。そこで、システム刷新を機に見積書を『SMILE V 販売』で作成し、申請・承認はワークフローで処理する仕組みを作りたいと考えたのです」と榎本氏は語る。

電帳法に対応する『eValue V』を選定

この仕組みの実現に向け、同社は『SMILE V 販売/会計』の導入の際、統合型グループウェア『eValue V』も導入。『SMILE V 販売』で作成した見積書を『eValue V』のワークフロー機能で上長や社長に申請、承認のやりとりができるシステム連携を構築した。『eValue V』で見積書が承認されると承認番号が発行され、承認番号を『SMILE V 販売』に入力すると受注が確定される流れができたのだ

同社は以前、別のグループウェアを利用していた。それを『eValue V』に置き換えたのは、『SMILE』シリーズと柔軟に連携できることに加え、改正電子帳簿保存法(以下、電帳法)に対応するドキュメント管理機能を備えていたからだった。

「ちょうど電帳法への対応に迫られていた時期だったので、基幹業務システム刷新と同時に入れ替えるのが望ましいと判断しました」と榎本氏は明かす。同社では、請求書や納品書などの証憑(しょうひょう)のほか、商品カタログ、社内規定、前述の『SMILE V 販売』のマニュアルなどの保存にも『eValue V』のドキュメント管理機能を活用しているという。

オリジナルの帳票を自由に作成できる『CAB』をフル活用

同社では『SMILE』の稼働時間を6:45~20:00に制限している。結果、稼働時間内に業務が終わるように各自が工夫する効果が生まれているという

『SMILE V 販売』で作成した見積書が『eValue V』のワークフロー機能で申請・承認できる仕組みについて、特に利便性を実感しているのは沓澤氏だ。

社長承認が必要な見積りの申請は、1日100件近くあります。FAXでは多くの時間と手間がかかりましたが、ワークフローに代わってからは負担が大きく減りました。海外の出張先でも確認・承認できるので非常に助かっています

一方、開発ツール『CAB』の利便性を評価するのは榎本氏と髙橋氏である。

オリジナルの帳票を自由に作成できる機能を生かして、個人別営業成績一覧やPC管理台帳、勤怠管理表など、さまざまな帳票を作成しています」(榎本氏)

ユーザーインターフェイスが優れており、プログラミングの専門知識がなくても活用できるので便利です」(髙橋氏)

同社は2024年、『SMILE』シリーズと『eValue』をそれぞれ最新バージョンの『V 2nd Edition』に刷新した。今後は『SMILE V 2nd Edition 販売』をさらに活用し、現在は郵送している請求書の電子化などの効率化も推し進めていく考えだ。沓澤氏は、「部品や消耗品も含めると膨大な数に上る取り扱い商品に関する質問にAIが答えるシステムがあれば、若手の営業担当者の成長に貢献してくれるのではないかと考えています。大塚商会さんのご支援に期待したいです」と語った。

大塚商会担当者からのコメント

「今後の企業の成長に欠かせないAIの活用についてもご支援します」

蔵王産業株式会社様からは、「営業担当者の業務負荷軽減のためにAIを活用したい」といったご相談をいただいています。大塚商会では複数のAIソリューションをご用意しているので、お悩みに応じた最適なご提案ができます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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