複合機のコピー機能

運転免許証や保険証などのIDカードのような原稿サイズを自動で検知できない原稿を、表と裏の両面を1枚の用紙に並べてコピーが可能です。複合機にIDカードをセットしてスキャンすることで、自動的に上下にレイアウトし、一枚の用紙の片面に集約コピーできます。複数回コピーする手間が省けて、印刷コストも削減できるので、窓口での身分証コピーする機会のある企業や、人事部の事務作業でIDカードをコピーする場合などは、積極的に活用したい機能です。

書籍を印刷する際には、原稿カバーを水平にして本を真っすぐ挟んでコピーすることができるため、見開きページをきれいに複製できます。本と同じ状態になるようにコピーする方法と、見開きの左右ページを1枚の用紙の両面にコピーする方法があり、製本にも資料作成にも利用できます。資料の参考にする場合や、書籍を取り扱う機会のある企業では、ぜひ活用したい機能です。

壁一面に大きなポスターを展示したい場合などは、拡大連写が役に立ちます。1ページのデータを最大9枚の用紙に分割・拡大して印刷し、それらを貼り合わせることで、大きな印刷物を作成することができます。大型のプリンターが無くても、大判の印刷物を作製できるため、手軽に社内で印刷ができ、外注コストを削減できるメリットがあります。イベントの展示物や広告を自作することも可能です。

メモ書きのある資料をコピーするときは、指定色消去機能が便利です。原稿内の指定した特定の色だけを消去してコピーできるので、会議資料を印刷する際に赤で書き込んだメモなどを取り除いて印刷ができます。また、白地でない用紙を使った原稿をコピーするときに、背景に色を付けずに印刷することも可能です。後のことを考えずにメモをとれるのは、多くの方がうれしい機能ではないでしょうか。